2007年1月12日第1号(通巻第66号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体
ファッション・イベント家電製品・IT情報観光スポット・グルメ車・ドライブ・F1先端技術・出版・雑学芸能・ドラマ・音楽ゲーム・キャラクター世相・若者の生き方
ファッション・イベント

浅草仲見世の壁画絵巻

新しい年を迎え、浅草に初詣にでかける日本人や外国人も多い。浅草は今でも江戸の風情が漂い、日本的な情緒に溢れているので、日本各地からだけでなく海外からの観光客も多く、その賑わいは一年を通じて絶えることがない。

浅草寺自体も独特な魅力を持っているが、その表参道としての商店街も人気な観光スポットである。雷門から宝蔵門まで続く参拝用の通りの両側に、軒を連ねた2.3メートルの高さの商店街が延々と続いている。全長は400メートルで、89の店舗があり、日本のお菓子やお土産品など様々なものが売られていて実に壮観だ。

1月4日、この浅草仲見世商店街のすべてのシャッターが17年ぶりに「お色直し」され、壮大な「浅草壁画絵巻」が誕生した。

以前から、朝晩ここを通る観光客や通行人たちは、「金龍の舞、白鷺の舞」や「羽子板市」などの浅草の風情を楽しんできたが、最近になって「商店街のいいものは残そう」、「リニューアルして来訪客に楽しんでもらおう」という機運が高まり、地元商店街が6000万円を出資、台東区を発祥の地とする「文化シャッター」と、やはり台東区にある東京芸術大学の日本画研究室の協力を得て、この一大事業が完成した。

新しくなった「浅草絵巻」は、17年前に日本画家の平山郁夫氏の監修で描かれた日本画を元絵として、写真技術によって複写した。また、飛行機の装飾にも用いられる厚さ80ミクロンの最新型フィルム(グラフィックメディア)が使用された。従来の装飾よりも輪郭と色合いが元絵に近く、「三社祭」、「隅田川花火」などがいっそう生き生きと描かれており、行きかう人々の目を楽しませている。
浅草仲見世商店街振興組合公式サイト http://www.asakusa-nakamise.jp/
 
車・ドライブ・F1

さよなら、トヨタのスポーツカー

黒いスタイリッシュなFLASH画像、スマートなドア、ウインドウ、そしてライト、力強い「MR−S」の文字、「残り台数カウントダウン」の変化する数字に、言いようのない名残り惜しさが湧いてくる。

今週の火曜日(9日)、トヨタMR−Sの特別仕様車「V EDITION・FINAL VERSION」限定1000台の販売が開始された。1999年に誕生してから今までに、多くのカーマニアを夢中にさせてきたオープンスポーツカーMR−Sの生産は、今年7月末でその幕を下ろす。自動車評論家たちはネット上で、この初めてのオープンスポーツカーがトヨタの作る最後のスポーツカーになるのだろうかとため息をもらしている。

今回の特別仕様車はMR−Sをベースに、「V EDITION」の装備を追加している。車体の色はグレーマイカメタリック、シルバーマイカメタリック、ブラック、スーパーレッドVの4色で、本革シート&ドアトリム表皮、本革巻ステアリングホイールに専用色のレッドを追加設定している。またダイヤル式ヒーターコントロールパネルなどの装置も充実させ、車両全体がかなり高級な質感になっており、その所蔵価値を一層高めている。1月11日現在でサイト上の「残り台数」は595台である。

ベース車は今年1月末に生産を終了し、その後は今回の特別仕様車のみの販売となり、7月末には特別仕様車の生産も終了する。トヨタ自動車は2002年から、SUPRA、CELICAなどの生産を相次いで終了しており、トヨタブランドのスポーツカーシリーズはカーマニアの視線から完全に姿を消してしまうのかもしれない。

「V EDITION・FINAL VERSION」の価格は、約240万円である。
(C)2006 TOYOTA MOTOR CORPORATION
「V EDITION・FINAL VERSION」専用サイト http://toyota.jp/mr-s/sp/index.html
 
先端技術・出版・雑学

去年のおもしろいベストセラー

2006年に出版された最もおもしろい本は何だろうか?先ごろ雑誌「ダカーポ」が、日本の大きな新聞、雑誌の書評欄の編集者に依頼して、彼らが最もおもしろいと感じた本を調査し公開した。以下は四大新聞から得た結果である。

●「朝日新聞」
No.1 「グーグル・アマゾン化する社会」 森健・著、光文社新書、735円
No.2 「快適生活研究」 金井美恵子・著、朝日新聞社、1785円
No.3 「パリで出会ったエスニック料理」 にむらじゅんこ・著、木楽舎、1500円
●「読売新聞」
No.1 「ざらざら」 川上弘美・著、マガジンハウス、1365円
No.2 「殿様の通信簿」 磯田道史・著、朝日新聞社、1365円
No.3  「八月の路上に捨てる」 伊藤たかみ・著、文藝春秋、1050円
●「毎日新聞」
No.1 「日本美術の歴史」 辻惟雄・著、東京大学出版会、2940円
No.2 「テヘランでロリータを読む」 アーザル・ナフィーシー・著、白水社、2310円
No.3 光文社古典新訳文庫 の刊行 光文社
●「産経新聞」
No.1 「にょっ記」 穂村弘・著 、文藝春秋、1300円
No.2 「核と女を愛した将軍様」 藤本健二・著、小学館、1680円
No.3 「地下鉄のギタリスト」 土門秀明、水曜社、1470円

(C)MAGAZINEHOUSE 2006
書籍ランキング&一覧表 http://www.hyou.net/menu/book.htm
 
イベント掲示板
1月12日(金)「青梅だるま市」 東京・青梅
800mにわたって300ものお店が並ぶ街道市。毎年大勢の人で賑わいます。

1月13日(土)「横浜夜景写真撮影会」 赤レンガ倉庫

プロカメラマンによる技術指導があるほか、展示会・ホームページに出展できる。
1月14日(日)「スカパラ“Wild Peace”」 さいたま
東京スカパラダイスオーケストラのツアー最終日!
1月15日(月)「イ・ビョンホン主演・夏物語キャンペーン
イ・ビョンホン出演映画の名シーンの写真を展示。

1月16日(火)「MONODZUK URI展」 国立科学博物館

日本の技術力を堪能できる!
1月17日(水)「TOHOシネマズ六本木ヒルズセレクト
「嫌われ松子の一生」などの邦画を上映中。
1月18日(木)「横浜ダンスコレクションR」 赤レンガ倉庫
「競う・観る・集う・育む」を切り口にダンスの世界を展開。
日本のナンバーワ

日本一高いビニール傘
ホワイトローズが製造し、心斎橋みや竹kasayaが企画・販売するブライダル専用のビニール傘はひとつ18900円と、テレビでも紹介された日本一高いビニール傘である。その名も「スウィートセレブレイン」とゴージャスだ。新郎新婦が二人で相合傘できるよう、実行直径137cmの特大サイズを採用し、ドレスが見えるよう、透明のビニールを使用し、更に優雅で上品な雰囲気を出すため、フリルで仕上げている。ちなみにフリルなし(「セレブレイン」)は12600円である。

日本で海岸線から一番遠い地点
この調査は「一番海から遠いところはどこですか?」という大学生の質問によるものでした。国土地理院の関さんが中心になって、数値から導き出したところ長野県南佐久郡臼田町(北緯36度10分25秒、東経138度35分1秒)となった。静岡県・新潟県・神奈川県における4つの海岸線から114,855m離れている。言い換えれば、日本一山奥ということでもある。

→編集部から抽選プレゼントの「カメラ付携帯電話用おもしろレンズ」が届きました。とても素晴しい新年へのお贈り物です。本当にありがとうございます。今年もご多幸をお祈りします。ずっと「週刊東京流行通訊」を応援いたします。【泉州 張s

→メルマガで紹介されました「伝統的な日本の家紋」は面白かったのですが、僕(浪人)の家紋に対する解釈も見たらいかがでしょうか。【台湾 神秘浪人

【編集部からのお知らせ】
●「週刊東京流行通訊」中国語版は次号で創刊100号記念を迎えます。たくさんの読者のみなさんの熱いご支持とご愛顧にお応えして、アラヤ株式会社のオリジナルプレゼント(書籍、ポストカードなど。詳しくは次号をご覧ください。)をご用意いたしました。「東京流行通訊」の公式サイトはバージョンを改め、web2.0の斬新な姿でみなさんの前に登場する予定です。ご期待ください。

●本メルマガの発行人である中嶌重富の著作、「56歳での起業。」が只今絶賛発売中。詳細はアマゾンへ。

●国際交流基金・日中交流センターの公式サイト、本メルマガが制作を参加しましたFlash式「月刊心連心マガジン」の2007年第1号(最新号)が公開されました。
山梨・ふじてんリゾート
新宿・池袋
紀ノ川フライトパーク
金峯山寺
岐阜大学
配信サイト
ALAYA
芸能・ドラマ・音楽

嵐の凱旋記念公演

昨年、台湾と韓国でアジアツアーを成功させた嵐が、1月3日に横浜アリーナで凱旋記念公演「ARASHI AROUND ASIA」を開催した。

開幕から1万5000人のファンたちの熱狂に包まれる中、昨年の海外ツアーと同じ構成を展開し、デビュー曲「A・RA・SHI」やヒット曲「サクラ咲ケ」「ハダシの未来」「Lucky Man」などを続けて熱唱した。櫻井翔が「最高の思い出を作るぞ!」と呼びかけると、二宮和也も「2007年、嵐の年にするぞ!」と応えた。松本潤主演のTBS系ドラマ「花より男子2」の主題歌で新曲の「Love so sweet」など全26曲を歌い、海外公演を成功させた自信に溢れる魅力的なステージで日本のファンたちを魅了した。

この様子はテレビやスポーツ紙で盛んに取り上げられ、ワイドショーのズームインでは、ファンの前でアジアツアーの盛況について報告する櫻井翔、ライブ前の会場外でのファンサービス、囲み取材などの映像が流された。新年の話で相葉雅紀が「僕より年下の親戚にはお年玉をカッコつけて1万円あげた。」という話をしたところ、櫻井翔が「金額は言うなよ。」と突っ込みを入れ、次に二宮和也が「僕はちょっと寝て、婆ちゃんちに行って、お年玉もらいました。一万円。」と言うと、メンバーたちに一斉に「言わなくていいから、金額、本当に。」と突っ込まれ、この楽しい会話に会場は大爆笑となった。

すばらしい一年のスタートを切った嵐。松本は「このままの勢いで、2007年を良い年にしたい。」と抱負を語った。昨年の海外ツアーでは当初タイでも音楽イベントへの出演を予定していたが、クーデターの影響で中止せざるを得なかった。そのため櫻井は「何よりもタイに行きたい」と希望を述べた。

横浜アリーナの公演は三日続き、その後1月7、8日は大阪で公演を開催し、2会場9公演で計13万5000人を動員した。
(C)Photo by KaWaIINO_
J−storm嵐 http://www.j-storm.co.jp/top.html
 
ゲーム・キャラクター

ゲームの販売ランキング

株式会社エンターブレインでは、日本全国の3500のゲーム販売店について、ゲーム機とゲームソフトの販売統計を行い、2006年販売ランキング(2005年12月26日〜2006年12月31日)を発表した。昨年はゲーム市場の規模が前年より37.6%増加し、6200億円の最高記録を打ち立てた。

ハードの年間販売額では第1位が「DS light」で752万台、第2位が「PSP」で194万台、第3位が「PS2」で154万台だった。

ソフトは「ポケットモンスター」が430万枚、「ニュースーパーマリオブラザース」が381万枚、「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」が374万枚、「おいでよ、どうぶつの森」が248万枚で、4位までをDSが独占した。

2006年の日本のゲーム市場は、ハードの販売額が2619億円(前年比で59.7%増加)、ソフトの販売額が3638億円(前年比で25.1%増加)で、今まで最高だった1997年の5332億円を超え、初めて6000億円を突破した。

また任天堂の新型ゲーム機「Wii」の日本国内の販売数は約113万台で、100万の大台を突破した。2006年末までに、ゲーム機の累計販売台数は「Wii」が98万台、「PS3」が46万台で、新型ゲーム機の競争の緒戦は「Wii」の圧勝で終わった。
任天堂公式サイト http://www.nintendo.co.jp/
 ソニーコンピュータゲーム公式サイト http://www.scei.co.jp/
 
編集後記

日めくりの最初の一枚をめくった後も、新年はまだ心に余韻を残している……。

正月には、普段離れて暮らしている人々もみな故郷に戻り、一家団欒で新年を迎える。元旦からの三日間は、企業や店の多くが休み、繁華街を除いて街中が静まりかえる。最も人目を引くのは、店の前や家の門に飾られた正月飾りである。藁で作った注連縄(しめなわ)、松と竹で作った門松などは、正に日本の正月の象徴である。

街のあちらこちらで、出会った人と新年の挨拶を交わし、普段交友のある人とは互いに新年を祝う年賀状を出し合う。もらった年賀状を一枚一枚眺めるのは、人と人との心のつながりの温かさを強く感じることができるひとときである。子供たちにとって一番の楽しみはお年玉だ。年齢が高くなるにつれて、両親や親戚からもらうお年玉の金額も次第に増え、子供たちを大いに喜ばせる。

新年の休みの間は、年末に準備したおせち料理を食べるのが日本の伝統的習慣だ。煮物、酢の物などの様々な色彩豊かなおかずが重箱に詰められている。それらは名前の発音に基づく様々な意味を持っている。例えば黒豆は健康な生活を願い、数の子は子孫繁栄を願う食べ物である。正月七日の七草粥は、七種の野菜を入れて作った粥で体を温め、無病息災を祈願する。七草祭りを行って地元の住民にこの天然の健康食を振舞う寺もある。

新年に当たって各地で行われる彩り豊かな儀式もまた、忘れがたいものである。年神様が降臨するめでたい一月に、満20歳になった若者たちは紋付袴や色鮮やかな振袖を着て、地元で行われる成人式に参加する。着物を身につけた彼らの美しい姿が、現代の大都市に日本的な味わいを添えてくれる。