メルマガ:個人特訓教室メールマガジン「Person to Person」
タイトル:個人特訓教室メールマガジン「Person to Person」 2006-12  2006/12/15


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☆        ◆個人特訓教室 メールマガジン◆
★           
☆     ■■■■■「 PERSON to PERSON 」■■■■■
★          ためになる教育マガジン
☆   
★       No.68  2006.12.15
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                          http://tokkun.net
◎さらば2006年・年末特大号!◎         magazine@tokkun.net

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★★★年末3大企画★★★
 
●【2006年教育界10大ニュース】・・・・・・・解説・総括:光岡誠司 
●【先生の読書】・・・・・・・・・・・・・・・・・・忘れられない本特集 
●【スットコ大集合】・・・・・・・・・・年忘れ!2006年スットコ総集編 
●図書券プレゼント 
●お知らせ
●読者・生徒のメルマガ評

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◆ごあいさつ◆

平成18年も残すところあと15日ほどですね。

今年はオリンピックにサッカーワールドカップもあって、安倍総理誕生という
大きなニュースがありました。でも、それ以外だと、ライブドア事件とか村上
ファンドの事件。
 
また飲酒運転撲滅運動や皇室に男子ご誕生なども話題になりましたが、みんな
が、これ!というようなものはあまりなかったのです。ついこの前までは…。

そうです、11月になってから、いじめによる自殺が相次いで起こりました。
校長先生まで…3人も。これは教育界にとどまらず、大きな衝撃を社会全体に
与えました。今年の世相を表す漢字が『命』となりましたね。

みなさんにはどんな一年だったでしょうか。当教室、年末恒例の教育界10大
ニュースからはじめましょう。解説は光岡先生にお願いしました。
 

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■□■□■□■ 2006年父母が選ぶ教育界10大ニュース ■□■□■□ 
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今年の教育関連ニュースの中から、当教室に通っている生徒のご父母の方々に
アンケートをお願いし、その関心度をランキングしたものです。

■第10位■ 
【4年制私立大学の定員割れが全体の4割超】
少子化により定員に満たない大学が過去最多の222校。各大学必死で特色を
アピールしています。亜細亜大学では一芸入試で芸能人がとても多いですね。
松たか子、赤坂晃、石田ひかり、小原裕貴、加藤あい、ベッキー、斉藤祥太。
まだまだいます。四国学院大学では日本版アファーマティブアクションとして、
被差別部落出身者、在日韓国・朝鮮人、アイヌ、沖縄および奄美諸島出身者、
身体障害者、キリスト者などを対象に別枠の入試を設けています。他にもご紹
介したい事例はたくさんあります。大学選びは慎重に。 
 
■第9位■  
【早寝・早起き・朝ごはん運動の開始】
ついにここまでやるかというニュースです。子どもの生活習慣を正すのは、本
来家庭の役割ですね。『食育』という言葉もあっという間に定着しましたし、
それ自体は大変良いこと、大切なことですが、何よりもまず、親の生活習慣か
ら見直さないとどうにもなりません。 
 
■第8位■ 
【公立学校の教員給与の見直しへ文科省が着手】
ここ数年、教員に対する風当たりは強まる一方です。確かに不祥事が多すぎま
すね。給与、年金他、さまざまな保障が民間と比べて厚すぎるという声も大き
くなってきました。本当に給与にまで手を付けられるでしょうか。
 
■第7位■ 
【教育基本法改正法案、反発強まる】
安倍内閣の目玉とされる教育基本法改正ですが、賛否両論です。政治色の濃い
問題です。基本法改正は、今までもランキングの選択肢に入っておりましたが、
今年が初のランク入りです。教育基本法はわずかA4で1枚ほどです。ぜひお
読み下さい。逢坂先生が以前のコラムで、問題は10条だと指摘しました。 
 → http://tokkun.net/merumaga0301.htm (逢坂先生のコラム2003年)
 → http://tokkun.net/kihon.htm (教育基本法) 
 
■第6位■ 
【教員免許の更新制を検討。当初10年の期間も短縮か】
ここでも問題教員に対する、ご父母の強い問題意識を感じます。教員の資質向
上が急務だとはいえますが、具体的方策は実現が難しい。免許更新が10年で
は長すぎると文科相は述べましたが、それだけでなく、講習会や研修の受講だ
けで更新できてしまうのであれば、効果も疑わしいですね。校長の人事裁量権
を強化するなどして、引き受け手の無い教員を再教育、解雇するというような
制度の方がずっと現実的だと思います。 
 
■■第5位■■ 
【国は少子化対策も、子どもの数が25年連続減少】
これはもう教育分野を越えた社会問題ですね。児童手当てを少し増やすくらい
では、解決できないでしょう。女性が働きながらも安心して子育てできる環境
をという考えは、言うは易く、行うは難しです。年金の問題や労働力不足の問
題、ジェンダーなど、あらゆる角度から議論されます。 
 
教育界に関して申し上げれば、少子化で、塾は自然に淘汰が進みますが、学校
や教員のリストラクチャリング、理想の将来像が、具体的に議論されるべきだ
と思います。もっと学校間に競争をさせるのか、また国立大学が定員を大幅に
減らして学力水準を保つのかなど、予算を含め議題はたくさんあります。

■■第4位■■ 
【タウンミーティングでやらせ質問発覚】
教育基本法改正に賛成の人でさえ、この事件を聞けば考え直すのではないでし
ょうか。基本法改正より文科省の解体が先だと。さらに法務省や国土交通省で
もやらせが発覚しており、日本の行政すべてに不信の念を抱かせます。発言を
依頼し謝礼を払っただけでなく、経費の水増しまでしていたというひどい内容
です。国民の声を聞いて政策に活かすなどというのは表向き、裏で買収した上
でのやらせ質問劇で、自分たちの政策を押し付けるという構図です。

国民をだましているだけでなく、税金を横領しているのに等しい行為だと思う
のですが、こういう場合はなぜ誰も解雇や逮捕されないんでしょう。お金持ち
である首相や閣僚などの政治家が給与を返金して片付ける問題ではないでしょ
う。省や党ぐるみでやっているというのなら、根本的に国民をなめていますね。

■■■第3位■■■ 
【センター試験リスニング導入元年。トラブル続出】
今年のセンター試験から導入されたリスニングテスト。プレーヤーの不具合は
約50万人の受験生の中で、460人程度と0.1%未満です。つまり99.
9%以上は問題がなく、大きな混乱や影響はなかったのですが、ご父母の関心が
非常に高く、3位にランクインです。やはりご自分のお子さんが試験を控えて
いるという、当事者ならではの不安がアンケート結果に現われた形です。 

■■■第2位■■■ 
【未履修問題が発覚。全国663校。受験直前期に補習】
これは先月のコラムで私が取り上げました。残念ながらその後もまったく解決
策は示されず、発覚した高校の不公平感は解消されません。いまだに履修漏れ
があるにもかかわらず、私立校に対して都道府県は何もできません。

伊藤先生にもお願いし、東京都の私立校を監督する私学行政課に詳しく取材し
ましたが、彼らは私立校に対して立ち入り調査権限もなく手が出せず、すべて
を信用するしかないのだそうです。そんなバカな話があるでしょうか。 
 
一方立ち入り調査を受けた公立高校や、自主申告した私立学校がバカを見ると
いう、とんでもない不公正入試が行われてしまいます。どこから手を付けたら
よいのかわからないほど、大きな問題だということなのか、文部科学省に解決
する気がないのか…。出るのはため息ばかりです。
→http://blog.goo.ne.jp/tokkun-book/e/15a4fc6961ce4a18f77b5d45b54bfc06
(先月号の拙文)
http://blog.goo.ne.jp/yoyogi-tokkun/e/ba1326c20c63fcdc4e094ba4a81a6cd5
(伊藤先生のブログ記事) 

■■■■■第1位■■■■■
【相次ぐいじめによる自殺。報道のあり方にも問題が】
やはりいじめはなくなっていなかった。文科省発表のいじめによる自殺はここ
数年ゼロでしたが、自殺した生徒の遺書や、遺族の働きかけによって、それが
真っ赤なうそだと明らかになりました。自殺予告の手紙も連日大きく報道され
ましたし、実際に残念な自殺の連鎖も起こってしまいました。

そして、自殺そのものも大変痛ましいのですが、その度に繰り返される、いじ
めを認めたがらない学校関係者の記者会見を見て、絶望した教育関係者も多い
はずです。


●●●■■■■ 総括 ■■■■●●●
 
今年のランキングを見ますと、どれもこれも学校やあるいは教育委員会単独で
はどうしようもない大きな問題が並んでいます。お気付きでしょうか、昨年上
位にランクされた、フリーター、ニートや校内暴力の問題、一昨年その前と上
位を独占した、ゆとり教育、学力低下問題がほとんど姿を消しております。
 
それらは片付いたのでしょうか。いやどれひとつ解決されていないどころか、
注目されなくなった分、むしろ悪化しているとさえいえます。未履修の問題な
どは、ゆとり教育などの問題が伏線になって、さらに大きな問題として顕在化
してきたと見ることが正しいでしょう。

つまり、指導要領にしろ、ゆとり教育にしろその場しのぎの答弁や政策を実施
してきた、この無責任体制がある限り、いつまでたってもこうやって生徒やま
じめな現場の教員や学校に付けがまわされるということです。 
 
そんな中でも、ここ数年ずっと上位にランクインし続けている、従って毎年父
母が問題視しているのが、教員の質の問題です。日程的に今回アンケートには
間に合いませんでしたが、ひどい事件が年末にありました。

都内の小学校教諭が、交通事故死した子供6人の写真をホームページに無断で
掲載し、卑猥なコメントを書き込んでいました。「3度の飯より子ども死体」と
名乗っていたというではありませんか。寒気がしますね。
 
その教員の存在以上に問題なのは、そういう教員を、それ以前にも警察に書類
送検されているにもかかわらず、クビにもせず、チェックもせず平然と授業を
続けさせていた学校のシステム、校長の感覚です。遺族の勇気ある告発で今回
報道されたのですが、そうでなければ、この学校、この校長は授業を続けさせ
ていたでしょう。

九州の、いじめに加担していた教員も、生徒が自殺したからこそ問題視されま
したが、自殺が無ければどうだったでしょう。実際にはまだまだ問題教員がた
くさんいるのではないかという恐怖感さえ覚えます。

こういった不安や問題の解決を先送りしていては、さらに大きな問題となって
くるというのが、私の感想です。もはや、官僚や教員の自浄能力を待つより、
文部科学大臣の指示で、少なくとも問題教員排除のシステムをすぐに作ること、
生徒を萎縮させている絶対評価をすぐに廃止することを期待したいと思います。
 
mtok@tokkun.net

◎お忙しいにもかかわらず、アンケートにご協力いただきましたご父母の皆さ
ま、深くお礼申し上げます。来年こそ良いニュースが並びますように。
 
 
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 先生の読書 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■■■■■■■■■■■『“忘れられない本”特集』■■■■■■■■■■■■ 
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◎今回は、先生方に、生徒にお薦めというより、自分で強く心に残った本をご
紹介下さいとお願いしてみました。おもしろいですよ。バラエティーに富んで
いますねぇ〜。

■新藤先生■
【ダメな議論】飯田泰之著(ちくま新書 714円)
最近で一番心に残った、というか脳を揺さぶられた感じの1冊です。本書は分
析的思考の重要性を説くものですが、「ダメな議論をあぶり出す手法を提示し
ていること」と、「具体例として時事問題におけるありがちな議論を取り上げ
ていること」が特徴です。例えば、「近年、少年による凶悪犯罪は増加してお
り、道徳教育の見直しが必要とされる」という主旨の文を読んだときに違和感
があるでしょうか。ないようであれば、きっと本書に揺さぶられます。他にも
「ダメな若者論」「食料安保論」「バブル悪玉論」「良いデフレ論」等々、ま
だまだたくさんの「何となく常識になっている論説」の何がダメかを論証して
います。自分だけの秘密にしておきたいくらいの1冊と言ったら褒め過ぎでし
ょうか。

■関根先生■
【舞え舞え蝸牛】田辺聖子著(文藝春秋 935円)
思い出に残ると言うよりも、私の人生を変えた一冊とも言える本です。この本
と出会わなければ、今、古文を教えてはいないでしょう。中学生の時、図書室
で読み、古典の面白さを知りました。内容はシンデレラと似ています。皆から
落窪と馬鹿にされている美しい姫が、少将に見初められ、侍女の阿漕らの働き
により、幸せになる話です。残念ながら廃盤ですが、この小説の原作である「落
窪物語」を新たに翻案したものに「おちくぼ姫」があります。多少内容は違い
ますが、この本も面白いので是非お読み下さい。
【帝都物語】荒俣弘著(角川文庫 735円)
今でもファンの多い伝奇小説です。学生時代、新刊が出るたびに徹夜でむさぼ
り読みました。内容を一言で言うと、帝都(東京のことです)を破壊しようと
する魔神、加藤保憲とそれを阻止しようとする人々との闘いを描いた話です。
長編のため話題は様々な方面に及んでいます。この本にはまると、歴史と荒俣
が作り出した架空の世界が混同してきます。読み終わると次の巻が読みたくな
る麻薬のような本です。時間がある時には荒俣ワールドにどっぷり浸かってく
ださい。

■高橋先生■
【ラ・ロシュフコー箴言集】 ラ・ロシュフコー著(岩波書店 789円)
フランス・モラリスト文学の最高傑作・・・というと、やたら堅苦しい感じが
するけれど、実は単なる「名(迷?)言集」。ほんの1,2行の言葉ばかりが集
められた、誰でも読める本です。ただ、そこに集められた言葉は、よく言えば
素晴らしい人生の警句、悪く言えば単なるひねくれ者の戯れ言です。「人が他
人を褒めるのは、そのことで自分が得をしようとしているときである」「切れ
者らしく見せようという色気が邪魔をして、切れ者になれないことがよくあ
る。」・・・うーん、耳が痛い。真面目な本もよいですが、たまにはこういう
ちょっと意地悪な言葉に浸ってみるのもいかがでしょうか?

■伊藤先生■
【錦繍】宮本輝著 (新潮文庫 460円)
著者は私が好きな作家の一人で、多くの作品を読みました。その中で本書は大
人向けの内容としては心に強く残った一冊であり、名作と言えるかもしれませ
ん。手紙のやり取りだけで話が進みます。言葉の美しさも感じられる素晴らし
い本です。
【魂の森を行け】一志治夫著 (新潮文庫 460円)
副題に3000万本の木を植えた男とあり、植物生態学者であるその人、宮脇
昭氏の人生を綴ったものです。環境保護を早くから唱え、本物の自然とは鎮守
の森であると現在も自然の再生に尽力し活躍されています。氏の生き様や信念、
情熱には圧倒されます。

■藤田先生■
【他人を見下す若者たち】速水敏彦著 (講談社現代新書 720円)
タイトルとこの本の帯に書いてあった「自分以外はバカの時代!」という強烈
なキャッチコピーに惹かれ購入しました。今、いじめや自殺が社会問題となっ
ていますが、そういったことが起きやすくなっている社会背景が描かれていま
す。「自分に甘く、他人に厳しい」「すぐにいらつき、キレる」「悪いと思っても
謝らない」と本の帯に書かれていますが、この本の中には、かなり具体的に若
者がこのようになった理由が書かれているので、今の時代が便利になっていて
も、決してよい方向には向かっていないような印象をもちました。個人的には
「嫌なことは吐き出す」という感情の方が最近は増えているように思えます。
この本から、現在の日本人が失った何かを発見できると思います。

■亀山先生■
【ペスト大流行?ヨーロッパ中世の崩壊】村上陽一郎著(岩波新書735円)
歴史を語ろうとする者なら誰も、今日の立場からの解釈は可能な限り抑制し、
できる限り過去の時代そのものに肉迫しようと努めるものですが、私達が「同
時代人」たり得ない以上、自らの設定した座標軸にしたがって、過去が今日の
状況に対して持つ因果関係をもっぱら問うといった過ちを犯す危険は常にあり
ます。本書の著者は、科学の歴史を、人間が「より真実へと」近づいていく過
程と見なす事に対し、常に批判的な立場から数多くの業績を残してきましたが、
本書でも中世の西欧で3000万人の命を奪い、封建社会を根底から揺り動かした
ペストの大流行について、無知ゆえに深刻な事態を招いたといった安易な視点
を禁じ、未曾有の事態に直面した当時の西欧世界の知的枠組み、さらには伝染
病が招く人心の動揺、社会の混乱といった二次的惨禍に至るまでを克明に描き
出しています。ところでペストがまさに最盛期を迎え、手の尽くしようもなく
ヨーロッパが滅亡の危機に瀕していたとき、ペストの伝播源であったクマネズ
ミの天敵ドブネズミの大群が突然ヴォルガ河を西に向かって移動していったと
いう実話をご存知でしょうか?

■村井先生■
【竜馬がゆく】司馬遼太郎著(文春文庫 全八巻 各620円)
明治維新の原動力として活躍した坂本竜馬の生涯を描いた歴史小説。著者の幅
広い知識と鋭い表現力で、気がつけばこの世界に引き込まれるはず。幕末とい
う激動の時代、誰もが固執した考えをする中、独特の感性で時代の先を見据え
ていた竜馬の生き方は、この本を読んだ人の心にきっと何か響かせてくれるで
しょう。どのような志を持ち、自分の人生を生きていくのか…。この先大人に
なり社会へ羽ばたいていく前に、この本と出会っておくのも良いと思います。

■逢坂先生■
【僕は勉強ができない】山田詠美著(新潮社 420円)
私の思い出の一冊と言えば断然これです。高校2年生のころ初めて読んで衝撃
を受けた覚えがあります。「常識」に従わず、他人の敷いたレールを歩かな
い・・・そういうカッコイイ生き方よりも、むしろそうしたことと引き換えに
背負う孤独の方が印象的でした。もちろん主人公時田秀美には、強い母、包容
力のある祖父、そして大人の彼女がいましたが、本当のところでは一人で戦っ
ている姿があって惹かれた覚えがあります。思春期に出会えてよかった一冊で
す。
 
■門田先生■
【灘中の数学学習法】庄義和・幸田芳則著(日本放送出版協会 672円)
灘中の数学学習法ということで、どれほどのものか興味があり手にとってみま
した。もちろん、灘中に通っている生徒の吸収力・レベルが高いということも
あるのですが、これほどまでのスピードでカリキュラムを消化しているとは思
わなかったです。中学の段階で高校生の内容を扱えるのは、カリキュラムがし
っかりしているからでしょう。普通の一般公立中学との差は大きくなるいっぽ
うだと感じました。また付録として、定期テストの問題と答え・使用している
本などが上げられており、この一冊で日本トップクラスの数学教育を見せ付け
られた感じがします。

■鮓谷先生■
【兎の眼】灰谷健次郎 (角川文庫 599円)
『海の物語』を読んだ後、灰谷健次郎の他の作品を無性に読みたくなり、代表
作と言う触れ込みからこの本を手に取りました。非常に個性的な子供たちの中
でともに成長していく教師の姿、子どもと大人が常に対等に書かれているなど、
共通している部分が多く、一気に読みきってしまいました。学校や生徒達の生
活環境の設定や、生徒と教師の言動などは少々現実離れしているものの、良い
邦画を観たあとのような澄んだ気持ちになれる作品です。(1979年に映画化も
されました。)

■山根先生■
【ライ麦畑でつかまえて】J.D.サリンジャー著(白水社 550円)
学生時代に読んだこともありますが、最近になり読み直しました。青春時代に
誰もが味わう孤独感がユーモアたっぷりに描かれています。落ち込んだり進路
に迷った時、読んでほしい作品です。

■福原先生■
【出口のない海】横山秀夫著 (講談社文庫 620円)
大好きな野球と恋人を投げ打って戦争へ。任務は生きて帰れる可能性ゼロの人
間魚雷。潜水艦ごと敵に突っ込むという極限の恐怖の中でも、主人公は崇高な
反戦メッセージを伝えてくれます。
【昭和史の論点】坂本多加雄、秦郁彦、半藤一利、保坂正康(文春新書725円)
満州事変、2・26事件、太平洋戦争などを中心に昭和時代を討論・検証する
一冊です。国際社会で暴走し、翻弄され、打ちのめされた日本。今からほんの
半世紀ほど前のお話です。

■光岡先生■
【日本人の生き方】会田雄次著(講談社 525円)
本は人に貸すとなかなか返ってきませんね。本書は結局3回買っています。最
初に読んだ大学生時代に、自分が日本人であるとはどういうことか、歴史や世
界に無知でいることを反省させられた、大げさに言えば、自分のアイデンティ
ティーを確認した本ということになるでしょうか。
【歴史の方程式】マークブキャナン著(早川書房 2425円)
歴史的な大事件や大事故が起こるたびに思い出すのが本書です。地震を無くす
ことはできませんが、戦争なら無くせそうだと思うでしょうか。ありえないと
思われることが、実は次々に起こりますね。最新の物理の知見と歴史をミック
スさせた非常に刺激的な一冊でした。 
 
◎きっと君の人生に影響を変える一冊がどこかにある。お正月、受験生はムリ
だけど、ゆっくり名作を味わって下さい! 
 
当教室の読書ブログ 『VIVA読書』一日なんと1000人以上!の人が読
んでいます。ぜひどうぞ!→ http://blog.goo.ne.jp/tokkun-book
 
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■■■■■■■■■■■■■ スットコ君 ■■■■■■■■■■■■■■ 
■■■■■年忘れ!2006年スットコグランプリ〜〜〜イエィ!■■■■■
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◎今年も楽しいできごといっぱいの特訓教室・適塾でした。(^_^)v 本当は大
賞を決めようとしたのですが、今年の作品はみんな趣味が違うのか、採点結果
がばらばら。

三日三晩考えても結論が出ず、どれも落とすに落とせない(T_T)。 もうヤケク
ソ!仕方ないので上位作品をたっぷりぜ〜んぶ紹介しちゃいます!!(^^)!
 
あ〜っと、念のために外部の方に言っておきますが、当教室は20年もやって
いる立派な進学実績を誇る名門塾ですよ(笑)。いや、ほんとに。断じてこんな
ヤツらばっかではありません(あっ、言い過ぎたゴメン)。 
 
スットコのコーナーは大人気なんですが、知らない人が読んでしまうと、“何だ、
何だ、とんでもない塾があるぞ!”って誤解されるのが、とってもこ・わ・い
(笑)。(~o~)まぁそうは言ってもやめられない。笑い納め!え〜い今年のグラ
ンプリだ!それ! !(^O^)/ 


■■■ ( ^^) _U~~見逃さない・聞き逃さない( ^^) _U~~ ■■■ 


★★★ 上品にまいりましょう (^<^) ★★★
アメリカ産の牛肉が輸入再開されると聞いて…
生徒『でも、なんでアメリカに“さん”づけするんでしょうね?』
日直(オホホ。ごていねいな生徒さんでございますこと)
 
★★★ 問題児! (^^)/ ★★★
中1数学
講師『“不等号”って知ってるかな?』
生徒『学校に行かないことでしょ?』
(日直:><, ≧≦,ですね。ん〜っ、ピッタリの顔文字に)

★★★ 新作弁当発売 (^_^)v ★★★
講師『コンビニの弁当っておいしいのか?』
生徒『おいしいですよ。ええ特にこの“丸の内”弁当うまいっすよ』 
(日直:地下鉄限定でしょう(笑))

★★★ 新会社設立! (#^.^#) ★★★
最近、塾からの連絡は携帯メールを希望する生徒が増えてきたので、アドレス
を教えてもらいました。書いてもらったアドレスを見てみると…
【○○○@bocomo.ne.jp】
(日直:ボ・ボコモですか、ソフトバンクに強敵現る!(笑))

 
■■■■■■ (^_-)-☆ 素敵なボケ!(^_-)-☆ ■■■■■■ 

 
★★★ スタートが肝心! <`ヘ´> ★★★
4月から中学生になる小6・3人組。これが初めての英語の授業です。
講師『普段、君たちはすでに英語を使ってるんだよ。例えばどんな言葉を使っ
ているかな?』
A君『ナイス、とか』 
講師『よし、そうだな、じゃあB』 
B君『ドンマイ』 
講師『惜しい!実はね、ネバーマインドっていうのが正しいんだ。次C!』
C君『OK牧場!』 
講師『こいつ…(-_-メ)』
(日直:やまだく〜ん、ザブトンぜんぶ持ってって!)

★★★ 読者のみなさん、突っ込んでみて下さい (^0_0^) ★★★ 
講師『俗に“三重苦”と言われた、ヘレンケラーはみんなは知ってるよね?』
生徒A『え〜と、あの、何かの戦争で頑張った看護婦???』
講師『何言ってんだお前。それはナイチンゲールだよ。ったくもう』
生徒B『ヘレンケラー?あっ、知ってますよ、あの超能力の人でしょ』
講師・他の生徒『???ちょ〜の〜りょく〜?????』
・・・・・・・・・はいどうぞ!・・・・・・・・・・ 
講師『ばかもん!そりゃユリゲラーだろ』
(日直:ヘレンケラーがユリゲラー!サリバンを“タリバン先生”というのも
ありましたね(笑)) 
 
★★★ どっから出てきた ヽ(^。^)ノ ★★★
講師『人種のルツボに喩えられるアメリカの都市ってどこか知ってる?』
生徒『だから私そういうのわからないって。地理とか全然知らないし』
講師『まあでもアメリカの大都市だから絶対知ってるよ』
生徒『どうせまた笑うんでしょう』
講師『笑わない笑わない。間違ってもいいから。さあ、アメリカの大都市!』
生徒『う〜...ネパールとか?』
講師『く〜』
(日直:なんでネパールが出てくるかなぁ〜。ファンになりそうです(笑))

★★★ ずっと言ってなさい! (#^.^#) ★★★
授業でTOEICの練習中
生徒『ネガティブだったらリスニングも楽でしょうね』
講師『???』
生徒『ネガティブだったらなぁ〜、ね先生』
講師『??!』(ひょっとして…)
生徒『ネガティブ・スピーカーだったらなぁ〜』
講師『ネイティブだ!ちゅうの(怒)』 
(日直:ふつう、あきれて授業放棄ですね(笑)) 

★★★ モウ、まったく“モ?” ヽ(^。^)ノ ★★★
高2の授業中です。
講師『そろそろ試験だけど化学は大丈夫か?』
生徒『かなりまずいです』
講師『質問して良いぞ。範囲は?』
生徒『"モネ"とか・・・』
講師『印象派ですな』 
(日直:モルは苦手な人が多いんですが、いくら何でもモネとはねぇ〜(笑)) 

★★★ 必殺単語学習法 ( ..)φメモメモ ★★★
中学1年生が単語の書き取り練習中。
生徒『(何やらぶつぶつ)コメ、コメ、コメ…』
講師『何て単語覚えてんの?それは』
生徒『カム(come)です』
講師『come!?そういう覚え方はやめなさい』
・・・しばらくしてknow(ノウ)の練習へ・・・
生徒『苦悩、苦悩、苦悩…』
講師『だからやめなさいって!』 
日直(そうなると、someはソメさんで、cameはカメさんかぁ〜)

 
●●● !(^^)! 今年、最強のスットコ !(^^)!  ●●●


★★★★★ こんなご家庭も <m(__)m> ★★★★★
講師『どこか海外って行ったことあるかな?』
生徒『去年、ヨーロッパ10日間行きました。フランスとかイギリスとか…』
講師『お、すごいねぇ、家族みんなで?』
生徒『お父さんは行きませんでした。犬の世話をしなくてはいけないので』
(日直:お目にかかったことはございませんが、お父様、ファイト!でござい
ます)

★★★★★ 何の話? (T_T) ★★★★★
講師『英語で“赤道”のことをイクエイター(equator)という。地球を半分ず
つに分けるだろ、だからイコール(equal)と同じ語源。覚えやすいだろ?』
生徒『…?』
講師『あれ?ちょっちょっと、お前、赤道って知ってんのか?』
生徒『おっす、知ってます』
講師『ホントか?』
生徒『おっす、大丈夫っす』 
講師『どこにある?』
生徒『え、どこって、そりゃ先生、北朝鮮と韓国の間にある、う〜確か〜37
度だったかなぁ〜』 
(日直:場所も数字も違っております、違いすぎです(笑))

★★★★★ 女らしさ・・・ (^0_0^) ★★★★★
講師『母の日って何かあげたの?』
A子『一応、毎年お花をプレゼントしてるよ』
講師『ああ、さすがに女の子だね』
A子『だろ?』
(日直:これ、わざと?だとしたらセンス抜群!すぐに吉本行かせましょう) 


◎ふ〜、おなか一杯でしょう。登場した諸君には、記念に図書券をあげよう。
“これボクです”と名乗り出る勇気があればね(笑)。 みなさん良いお年を〜。
(^^)/~~~

△△△ おまけ:先生編 (^^♪  △△△
チラシを新しく作るために相談する先生たち。小耳に挟んだ会話を。
講師A『いやぁ、どうもフォントが違うみたいなんですよね』
講師B『えっそれは"ふぉんと"ですか?』
(日直:忙中笑有り)
 
http://tokkun.net/2002-10/kokuban.htm  


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☆■■■☆      クリスマスプレゼント 
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◎さて、プレゼント!クリスマスにお正月ですから、今回はど〜んと、抽選で
10名の方に千円分の図書券をお送りします。今月のキーワードは “サラバ
ニセンロクネン"です。メールアドレスと共にキーワードを入力していただく
だけで応募になりますので、ぜひご参加下さい。 
 
その折にはぜひぜひ、ご感想をお書き下さい。これまでにお寄せいただいたご
意見も、じっくり拝読し、参考にさせていただいております。 

では http://tokkun.net/present.htm へどうぞ。  
 
今回の締め切りは『12月30日』です。 当選者にはメールでお伝えします。
また会員専用ページには、  
 goukaku で、入る事が出来ます。必ず半角小文字で入力し、(enterを押す  
のではなく)横にあるOKをクリックして下さいね。

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◆お知らせ◆ 

★その1★ 冬期講習のお知らせです。いよいよ最後の総仕上げが近づいてま
いりました。実施要綱などは、教室によって異なりますので、下記にお電話い
ただくか、HP( http://tokkun.net )をご覧下さい。 
 
 ★★★ 来期の講師も同時募集中です。お気軽にお問い合わせ下さい。
 
  ■代々木校:0120−153−045
  ■中川校 :0120−577−955 
  ■中川適塾:0120−579−955 
    
★その2★ 前回お知らせしたブログです。一言メッセージを!

■VIVA読書: http://blog.goo.ne.jp/tokkun-book

■入試に出る!!時事ネタ日記:http://blog.goo.ne.jp/nakagawa-tokkun/

■スットコ君:http://blog.goo.ne.jp/tokkun-suttokko/

■塾講師の考える教育:http://blog.goo.ne.jp/yoyogi-tokkun/

magazine@tokkun.net
http://tokkun.net   
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●編集後記● 

受験のない子どもたちにとっては、冬休みは最高ですね。クリスマスプレゼン
トやお年玉。それに年末年始はみんなの心が優しくなりますから。

一方、受験生はいよいよ本当のラストスパートに突入。初詣に行こうか、それ
とも時間がもったいないかな〜なんて考えます。先生たちも、冬期講習前はと
ても緊張するんですよ、何年やっても。最後の総仕上げということでね。 
 
一緒にがんばりましょう、あと少しですから。 
 
さて、読者の皆さま、本年も当メルマガをお読みいただきありがとうございま
した。少しでも皆さまのお役に立てたり、印象に残ったりした記事があればう
れしいのですが、いかがでしたでしょうか。 

塾講師の有志が発行する素人メルマガですが、皆さまのご意見を参考に少しず
つでもレベルアップしたいと考えております。ご遠慮なくご意見をお聞かせ下
さい。 
  
平成19年、2007年はもうすぐそこまで来ています。次回はお正月号、優
秀川柳の発表などを予定しております。どうぞ来年もよろしくお願い申し上げ
ます。皆さまがよいお年を迎えられることを心よりお祈り申し上げます。


magazine@tokkun.net
http://tokkun.net
 
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◆◎◇●×△■◎◇●× 講師・生徒のメルマガ評 ×●◇◎■△×●◇◎◆

◎以下のコメントは今月号ではなく、先月号(11月号)に対するものです。
11月号はHP上に本日掲載されます。


■未履修やいじめなど学校みんなでつるんで隠そうとするのはよくない。高校
が大学に入るためだけの場所になっているということは「大学に入れれば常識
はいらない」ということだろうか?

■薄い名作に星新一は外せない作家なのか。最近、ローマ人の物語シリーズも
注目です。薄いけど中身の濃い本の紹介を待っています。

■教育コラムで、いじめについて書いていたのもしょうがないと思います。自
分の学校でも、いじめはあります。いじめがなくなる日は本当にくるのだろう
か?それは分からないですが、今回の事件で少しでもいじめがなくなればいい
と思います。

■いじめなどによる自殺の事件はやっぱり怖いですね〜。これを見て改めて思
いました。なぜいきなりニュースになったのか疑問です!!後、バスケが1位
だったのが超意外です(笑)テニス部じゃないのかぁ〜(泣)

■僕の学校も未履修問題を抱える一つであることが分かりました。僕は高3な
のでモロに影響を受ける訳ですが、卒業できるかどうかというのは、学校の処
置でなんとかなるので特に憤りを感じたりはしません。しかし、釈然としない
のがこのような大きな問題がほとんどそれだけで収束されようとしている所で
す。問題の根本は「単位不足」ではなく教育者の態度であると思います。ゆと
り教育や教育現場での自殺など、日本の教育には幾多の課題があります。秩序
と道徳ある社会を造るためには人々が半生をかけて「正しい教育」を受ける必
要があると思います。今回の「未履修問題」は「正しい教育」が失われてきて
いる経過でさらけだされた、よどみのような物に思えます。それは具現化され
た日本の教育の決定的な欠陥です。「正しい教育」など最初からコレとわかるも
のではないでしょう。欠点を見つけ修正していくことは何においても最も効果
的な成長を促す行為です。この大きな問題が日本の教育を根本から見直し「正
しい教育」へ近づく手がかりとなると良いと思います。

■ショートユーモアに出てくる人はそのうち何んかの大物になるかも?これか
らもおもしろいのが見たい。あとやっぱり運動部は人気が高い!自分もスポー
ツをやっているから今回のデータの杜の記事はよかったかも。

■教育コラムの未履修問題。。。これを聞くと自分の学校は大丈夫なのかと気に
なります。生徒は先生や学校側から言われたとおりにやっているのだから、し
っかりしてほしいと思います。最近は嫌なニュースばかりでイヤです。何も問
題が起こらない日は来ないんでしょうか...。

■未履修問題はとても難しい問題だと思う。実際、未履修が発覚しないまま卒
業してしまった生徒には、何かできる処置がないのだろうかと思う。というの
は、必修科目をやらずに受験科目のみを学習するのはずるいと思うからだ。こ
の問題の原因は、学校だけでなく教育委員会や文部科学省にもあると思う。

■教育をする立場の人間が事実を隠したりしていて、本当に正しい教育ができ
るのだろうか?全ての責任を押し付けられている生徒のことを全く考えていな
いことが許せない。

■うすい本だと読みやすいです!第二弾も期待しています。だけど難しい昔の
本が並んでいますね。

■履修漏れは誰かが原因でおきているのだろうから、誰かが責任を取らないと
やっぱりおかしいと思いました。生徒に押し付けられても困ります。

■試験が終わって一息です。毎回、試験前には時事問題を先生が配ってくれて
有り難いんですけど、メルマガでも毎月、「今月のニュース」みたいなのがある
と嬉しいかも。

■薬害エイズとか、リコール隠しとか、耐震偽装問題とか、今回の必修科目未
履修問題はみ〜んな同じ問題があるような気がする。

■学校って誰のためにあるのか、考えさせられました。確かにちゃんとした進
学実績を残していない学校は、特に私立は潰れていく時代なので、受験競争に
必死になるのも当然です。でも、他の受験生よりも優位に立つために出し抜こ
うという考え方がせこい。受験で人間が大きくなるとも思わないけど、どうか
と思う。生徒は生徒で、受験に関係ない授業では寝ていたり、内職していたり
するものだけれども、学校っていうか、教師、大人が同じレベルでモノを考え
ているということに、この国の将来が先行き暗いことを感じてしまいます。ホ
リエモンもそうだけど、大人がなんだか幼稚になっているような気がする。

■いじめの報道を見るたびに聞くのが、「生きることの素晴らしさ」。でも安全
なところにいる人間が無責任に発言してるだけだと思う。自殺しちゃう子って
多分どこにも居場所がないだろうから。だからテレビで自殺が伝えられると、
「自分も」って逆に安心して自殺しちゃう子もいるんじゃないかな。

■未履修問題は出口が見えないですね。そもそも学習指導要領は守らないとい
けないものなのか分かりません。聞いた話では、もともとは先生たちの「手引
書」程度の扱いだったそうですね。私立はもちろんのこと、公立学校にも個性
はあると思う。特に最近は特区とかが流行みたいなので、ますます指導要領の
意味ってなくなっていくような気がします。でも!!!バレなきゃ良いや!み
たいなのって教育者のすることなの!?って言いたい。生徒のためとか言って
自分たちの地位しか考えていない、大人がいかに汚いかの良い見本になってし
まっているような気がします。飲酒運転もそうだけど、バレなきゃ良いやって
やっぱ最悪です。

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