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タイトル:Daily Drama Express 2006/11/30 Dr.コトー診療所2006 (8)  2006/12/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/11/30 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル Dr.コトー診療所2006
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 五島健助(吉岡秀隆)
 星野彩佳(柴咲コウ)
 原剛利 (時任三郎)
 星野正一(小林薫)
 安藤重雄(泉谷しげる)
 仲依ミナ(蒼井優)
 西山茉莉子(大塚寧々)
 和田一範(筧利夫)
原  作 山田貴俊
脚  本 吉田紀子
主題歌  中島みゆき「銀の龍の背に乗って」

あらすじ  第八話 幸福への決断

 坂野ゆかり(桜井幸子)は、抗ガン剤治療を決意する。

 一方、星野彩佳(柴咲コウ)の異変を感じた原剛洋(富岡涼)は
父・原剛利(時任三郎)に伝える。

 五島健助[コトー](吉岡秀隆)は剛利に、彩佳の癌を話し、でも
星野正一(小林薫)には内緒にして欲しいという。
 剛利は、剛洋に時々彩佳を見舞うように言う、と言う。少しは力に
なれるのではないか、と。

 そこに安藤重雄(泉谷しげる)が来て、話は中断。安藤はコトーに、
癌をどうにかできないのか.....と言う。
 コトーは残念ながら魔法使いでもなんでもないと言って、立ち上が
る。

 吐き気に苦しむゆかり。仲依ミナ(蒼井優)がその背中をさする。

 コトーが、あまりつらいなら、抗ガン剤の量を減らそうか?と言う
が、ゆかりは苦しくてもがんばると言う。

 コトーはゆかりに、一度家に戻ったら?と言う。飲み薬は続け、点
滴の時だけ通院すればいい、と。
 うれしそうなゆかり。そして和田一範(筧利夫)に、家族写真や、
コトーとミナとの写真を撮って欲しいという。
 最後に、自分一人だけの写真を撮ってもらう。

 診療所に戻った和田は、どうしてゆかりはあんなに写真を撮っても
らいたがっているのだろう、と言う。
 ミナはその気持ちがわかるという。幼い娘・坂野千賀(畠山彩奈)
は、きっと優しいお母さんの写真をたくさん欲しいだろう、と。


 診療所に来た老人が、ゆかりが庭に出て洗濯物を干している、と心
配する。
 みんなに言いふらさないで欲しい、と和田がたしなめる。


 コトーが坂野家へ顔を出すと、星野昌代(朝加真由美)や山下春江
(高橋史子)も来ている。
 ゆかりは、調子がよかったので、みんなに会いたくなってしまった
と言って、いろいろな料理を作っている。
 春江は、10年ぶりの赤ちゃんなのでヘトヘトという。

 みんなが帰った後、絵本をせがむ千賀。千賀は絵本のストーリーを
覚えているらしい。

 ゆかりと夫・坂野(大森南朋)は浜辺へ出て、千賀を遊ばせる。

 ゆかりは坂野に、家に戻ってから一日一日がいとおしい。家事をや
ることも、千賀と坂野と三人で散歩することも、こうして坂野と話を
することも、と言う。

 「本当に治らないのかな?治ったらもっといいお母さんになれると
思うの」とゆかり。
 ゆかりを抱きしめる坂野。

 ゆかりは病気にならなければ、こんなことしなかった。病気に感謝
しなければ、と言う。


 抗ガン剤治療。吐き気と戦っている。これでツークール目終了。コ
トーは血液検査をして、腫瘍マーカーを調べると言う。


 ゆかりの検査結果が届く。コトーは困った顔。

 夜、コトーは鳴海医師(堺雅人)に電話する。開腹時に比べて腫瘍
マーカーが半減している、と。
 鳴海は、抗ガン剤の成果が出て、小康状態になっただけだろう。ま
さか転移が消えたと言いたいわけでは無かろう。一度は余命宣告をし
た末期患者だろう。まさか奇跡が起きたとでも言う訳じゃないだろう。
患者に好転したなどと言って、喜ばせてはいけない。癌を甘く見ては
いけない、と言う。

 コトーは彩佳の様子を聞く。
 彩佳は泣き言一つ言わず、つらい抗ガン剤治療続けている、と鳴海。

 鳴海は、その癌患者もコトーにとって家族のようなものなのか問う。
 そうだ、とコトー。
 「島の医者はタフだな」とつぶやく鳴海。


 コトーは結果を持って坂野家を訪ねる。腫瘍マーカーが下がってい
ることで、坂野は治る見込みが、と意気込むが、ゆかりはこれで自分
の余命が少し伸びたと言うこと。千賀と坂野といられる時間が少し増
えたことで、感謝しなければ、と冷静。


 島のみんなも、ゆかりの顔がふっくらしてきて元気になったと話し
ている。


 コトーはゆかりの胃カメラ検査をする。転移は見られない。

 その結果に、坂野は今ならオペできるのでは?と言う。
 コトーはこの前も転移がないと思って開腹したら転移している末期
癌だった。今また同じことをしてしまったら、いたずらにゆかりの余
命を縮めてしまう、と躊躇する。

 腫瘍マーカーの値はまた下がっている。コトーは、もしそうだとす
ると.....と、その先を口に出さない。
 和田は、奇跡を起こせばいい。医学界の常識なんて、破ればいい。
今までずっとそうしてきたのだろう、と言う。


 診療所を訪ねてきたゆかり。人間は欲張りだという。一日でも長く
行きたいと思っていた。けど、生きられる可能性が少しでも多いなら、
手術したいという。ゆかりは手術を頼む。
 考えて引き受けるコトー。


 ゆかりの二度目の開腹手術。

 途中でコトーの手が止まる。転移が見あたらない、と言う。
 主病巣切除を始める。

 オペは終わったと、坂野に告げるコトー。
 ゆかりは助かるのか?と問われ、頷くコトー。

 坂野はコトーの手を握りしめ、感謝する。

 コトーはめざめたゆかりに、謝る。ゆかりに死の宣告をしてしまっ
た。ゆかりの生きる力をどこかで信じていなかった。ゆかりを治した
のはゆかり自身だと深々と頭を下げる。

 ゆかりは、コトーが『生きることだけを考えなさい。苦しいときも
生きることを信じなさい』と言ってくれた。だからずっと信じていた。
コトーがそう言ってくれたから、信じて頑張ったという。そう思わせ
てくれたコトーに感謝する、と。

 和田はミナに、今日のオペはよかったという。事務長の自分が言う
のもおかしいが、と付け加え。

 千賀は、ゆかりがよくなったら絵本を読んであげる、と言う。

 一人コトーは喜び合う人々の輪から外れ、裏手の水場に座っている。

 そこに剛利が来る。
 コトーは、医者がわからなくなった。『末期』って、誰が決めるの
でしょう?とつぶやく。

 剛利は、難しいことはわからないが、ゆかりがよくなったのはコト
ーのおかげ。それだけは間違いねぇ、と言う。
 コトーは、少し疲れました.....と言う。
 剛利は意をくんで出て行く。


 家の縁側で正一は昌代と、ゆかりがよかったと乾杯する。
 昌代は、彩佳は元気かな?と言う。
 彩佳なら大丈夫だよ、と正一。


 コトーは往診に出かける。
 和田は診療所に集まっておしゃべりしている人たちを、「ここはお
しゃべりサロンじゃない」と追い出す。
 そしてミナが働いている姿を見て、そっとカメラを取ってくると、
撮影する。ミナが島の人の顔になってきた、と言いながら。

 電話が鳴る。和田が出て、仲依という人はいない。看護師はミナち
ゃんだと言って、切ってしまう。

 その後で、ミナの名字が仲依だったと気づく。
 そしてミナに、ミナを探している人がいるらしい.....と伝える。


 ゆかりを往診するコトー。ゆかりの調子はよくなっている。

 そこに魚を持ってきた安藤は、この島にはスーパードクターがいる
からな!と上機嫌。


寸  評  ゆかりは、転移も消え、手術もできました。
 先週の予告で、坂野がコトーの手を握りしめて泣いていたのは、ゆ
かりが亡くなったからではなく、ゆかりが助かったからだったのです
ね。
 これ、きっと半分以上の人が勘違いしていると思います。きっと、
わざとこんな構図にしたんでしょうね。

 ところで、このような「奇跡」を描くのは難しいと思います。確か
に、絶体絶命と思われていた状況から生還するというのは、ストーリ
ーとしては大きな盛り上がりを見せ、感動させることができます。
 でも、あくまでも実話ではないので、奇跡を描こうとすればいくら
でも描けるもの。どこまでリアリティを持たせるかが難しいですね。
この後、彩佳の闘病生活をどうするかが、次の山場でしょうか。

 あのコトー先生の前髪、なんで切らないのでしょう。手術中もじゃ
まになっているし、あの前髪があるからって、ハンサムなわけでもな
いし。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最近残念だったのは、「硫黄島からの手紙」の試写会に行けなかったことで
す。12月は、家に帰れるかどうか、というほど仕事が忙しいので、平日の試
写会のために会社を早く出ることができず、見られませんでした。
 そのうち、地上波に登場する日を待ちます。(鈴木)

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