メルマガ:地方の札所を巡る旅
タイトル:NO=192 北陸三十三観音11  2006/12/10


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 2006ー12-10--------第192号 (毎週日曜日発行) 
  地方の札所を巡る旅 北陸三十三観音11 三国
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三国 北陸三十三観音 11番札所 【瀧谷寺】   真言宗智山派 14−6−7

京福電鉄三国駅の近くに名刹【瀧谷寺】がある。
戦国の昔朝倉、柴田が祈願のため訪れた木立の中の石畳の参道を今私も同じ道を歩い
ている。

竜吐水の脇に不動明王が立ちお出迎え、深い木立が頭を覆う、
やや登り気味の参道のゆくてに柴田勝家が寄進したいう『鐘楼門』が現れる、
境内に入ると正面に『本堂』右に『観音堂』が建つ、
ご本尊は薬師如来が安置されている。

本堂から渡り廊下で観音堂に繋がっている、廊下には十二支守り本尊、
室町時代作の弁財天、阿弥陀如来坐像、地蔵菩薩立像、文殊菩薩坐像、
鎌倉時代の聖徳太子の諸像が、観音堂には如意輪観世音菩薩安置されている。

観音堂前の石庭は北陸随一と言われているが、本堂裏にも国指定名勝庭園がある。

観音堂の右手の山には重要文化財の『鎮守堂』朱塗り木造間口1,99m室町時代の物、
隣に石造りの重要文化財の『開山堂』がある。

開山堂の前には高さ2mほどの阿弥陀如来坐像が安置されているが、
鼻が欠けて可哀相なお姿である。

外に国宝、寺宝を展示している『宝物館』も忘れずに観てくること。
帰路は宝物館の前から裏参道を帰るのも良い、途中句碑も建つ

   迎え傘 三国時雨に 逢いにけり  高浜虚子
   啄木鳥か 山門までの 杉襖    森田愛子

表参道と又違った味のある林の中の小道である。

 所在地 福井県坂井郡三国町滝谷1−7−15  0776−82−0216

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           『名勝庭園は素晴らしい』
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