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@人@・・・@人@・・・@人@・・・@人@・・・@人@・・・@人@ 【 明治維新 】の閑話休題 第三章 【【 酒に生き、酒に死んだ晋作 】】 ☆人☆・・・☆人☆・・・☆人☆・・・☆人☆・・・☆人☆・・・☆人☆ 明治維新に関心のあるみなさん、こんにちは。 このメルマガの発行人、山中です。 赤穂浪士の討ち入りの日が迫ってきましたね。 明治維新もわくわくして好きですが、忠臣蔵も大好きです。 司馬遼太郎の小説も全て読破しております(笑) 邪馬台国についてのメルマガも書いてみたい・・・ と、歴史に関しては夢が膨らむばかりです。 歴史に興味のある購読者の方は、 ぜひ、個人的にメル友になっていただきたいと思っています。 yamcyu@yahoo.co.jp こちらに、メールをお待ちしております。 さてさて・・・ 明治維新については、本当にいろいろな読み物が いろいろな切り口で書かれていますよね。 流れも、起こった出来事も、登場人物もご存知の方が多いでしょう。 そこで、このメルマガでは、ちょっと外れて、 歴史的事件の裏側にある、ちょっとした裏話(?)を 紹介していこうと思った次第です。 明治維新について、あまり良く知らない方でも 楽しんでいただける、軽い読み物です。 ツウの方は知っている裏話かもしれませんが、 噂話は、ちょっとずつ違うものです(笑) ご存知の逸話との違いを見つけていただければと思います。 第3号は、こんな話題です。 第三章 【【 酒に生き、酒に死んだ晋作 】】 井上聞多と高杉晋作が京都にいたときのこと、 同志の入江九一、野村和作がやってきて言った。 「いま藩主父子は一日中国事に力を注いでおり、 朝廷も大いに心配しているときでもあるから、 われわれ同志も、朝廷や藩主の苦労を察して、 遊廓や料亭で国事を論じることは慎まなければいけない。 そこで、今後遊廓や料亭に出入りすることをやめることにした。 万が一これに違反した者がいたら、詰め腹を切らすと約束をした。 諸君もこの盟約に加入しろ」 これを聞いた晋作は、大いに憤慨して、 「僕らは、すでに、死を覚悟して外国公使を斬殺して攘夷を決行しようと考えている。 切腹を恐れて女郎買いもできないような軟弱なやつに、何が出来るか。 僕はこれから率先して遊廓へ行く」 と言い終わると、ただちに立ち上がった。 井上もこれに同意をして、ふたりつれだって夜の街へ消えていったので、 入江、野村の勧告は何の効果もなかった。 たしかに高杉のいっていることは、メチャクチャな論理ではあるが、 常に死を目前にしていた志士たちの気持ちを、よく表した言葉といえよう。 高杉といえば、「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」 とうたって有名だが、彼の酒は色っぽい場所ばかりではなかった。 第二次征長軍を、天才的な戦略で打ち破ったとき、 すでに身体は病に蝕まれていたが、それでも彼は酒を飲み続けていた。 京、大坂からの幕府の動きのほか、薩摩、土佐、肥後など 親長州の諸藩からもさまざまな情報が入ってくる。 それをもとにして、次の戦略を練らなければならない。 他藩の人物との応接には晋作自身があたったし、 前線の諸隊からの報告も自分で聞かないと納得しなかった。 そして、そのたびに酒を酌み交わしていたのである。 死ぬまで酒とは縁の切れなかった男である。 @人@ メルマガ名称 【 明治維新 】の閑話休題 @人@ 発行人 山中 正敏 @人@ 意見・感想・質問 yamcyu@yahoo.co.jp |