メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- VOLUME 176  2006/12/05


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2006/12/05 第176号
 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■
1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. 翻訳者日記
5. リンクしよう

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1. お知らせ
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□■□日英技術翻訳ワークショップのご案内□■□

トランスワードでは、翻訳者を目指す方を対象としたワークショップを開催し
ます。
技術翻訳は独学でも習得可能ですが、より効率的・実践的な勉強をするには当
社のような実務経験の豊富な会社のノウハウを直接吸収するほうが断然有利で
す。
皆様のご参加をお待ちしています。

場所:広島市、トランスワード教室
開始時期:2007年1月初旬
開催日:原則として毎週水曜日の夜、2時間程度
回数:10回を1つのコースとし、ご要望により継続
講師:トランスワード代表 仲谷幸嗣、ならびにトランスワードスタッフ
参加費用:¥30,000-/10回

詳しくはこちらから↓
http://www.transwd.com/school/workshop.htm

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さい。あなたも稼げる翻訳者になりましょう!

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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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2.2 技術翻訳の需要は増え続ける

一部には「技術翻訳の仕事が減っている。廃業または縮小する会社も出ている。」
ということを聞きます。確かに私の周りにもそのような会社があります。しか
し一方ではどんどん大きくなっている翻訳会社もあります。個人翻訳者でも仕
事が少なくなっている人と、何時も忙しくしている人がいます。つまり競争力
のある会社または個人に仕事が集中する傾向が強くなっているということです。
これはインターネットの普及が大きな要因です。発注する側はこれまでの取引
実績にあまりこだわらなくなり、ネットを使ってより高品質かつ低料金のサー
ビスを提供する会社を探しています。個人翻訳者の場合、品質を保ちつつ色々
と工夫して生産性を上げている、つまりコストを下げている翻訳者に仕事が集
中します。

翻訳の需要は確実に増えています。しかし競争は厳しくなっています。これか
ら段階の世代が定年退職し、翻訳業界に入ってくる人も多くなるのでこの傾向
はますます強くなるでしょう。翻訳の仕事は増えますが、この世界で生き延び
るのは容易ではなくなると思います。


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3. 翻訳しよう(荒井)
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和文「日本では、ますますデジタル化が進行し、この製品はここ2〜
3年で急激に普及するといえます。その時に慌てないようにしなけれ
ばなりません。この1年が勝負です」。これの英訳原文は、(1) 
Digitalization is steadily progressing in Japan, and the spread of these 
systems will surely accelerate over the next two to three years. Then we 
cannot let ourselves be panicked. The next one year will be the 
showdown.でした。

これをネーティブのエディターに見せると、どうも話の流れが変だ
といいます。こういうときに、私のような者が呼ばれて説明をしま
す。「panickedとは、その時になって、急に何か手を打とうと思って
も遅すぎるという意味で…」などと説明していると、ネーティブは
ハタと膝を打ちました。

変だったのは語の選択や理屈ではなく、「時」が問題だったのです。
can(not)のような助動詞は時が現在から未来に続いているところが
あり、He can swim butterfly.は現在一般の事実ですが、I'm going to 
Hawaii next week. I can swim there.だと未来の内容です(will be able 
to …だと正確すぎる感じで、canも用います)。上の(1)は、Then we 
cannot let ourselves be panicked.のところで(thenがあいまいなので)、
「その時になって」がうまく出ていないのでした。もしこれを「今」
だと解釈してしまうと、「今こそ慌てて何か手を打つことが必要」
なのですから、正反対のことになってしまいます。

結局 (2) Digitalization is steadily expanding in Japan and it is certain 
that these products will become increasingly widespread over the next 
two or three years. It will be too late, therefore, for us to panic when 
we find the market full of them … となりました。実は、(1)も日本語
が読める英語ネーティブが書いたものです。「慌てる」にpanicを使
うなど良いと思うのですが、英語ネーティブが書いた英語も、別の
ネーティブの手に掛かるとガンガン直されることがあります。


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4. 翻訳者日記#66(阿久根)
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「結婚式写真」

つい先日、松山まで行ってきました。親戚の結婚式に出席するためです。今回
は「写真係」という大役を仰せつかったので、デジカメ2台にノートパソコン
まで持参して、結婚式に臨みました。途中で電池切れになってしまったら元も
子もないので、電池の予備も2セットほどバッグに忍ばせておきました。

チャペルではピーンと張りつめた空気の中で神父様の声だけが響き渡ります。
いくら写真係とはいえ、所詮は親戚の写真係。プロのカメラマンと違い、色々
な角度から撮影する訳にもいきません。おまけに、神父様から「みなさんご着
席ください」とか「目を閉じてください」と言われると、席からそうそう動く
こともできません。仕方なく、端っこの通路に立ってパチパチと写真を撮りま
すが、やはり式場は十分な光がありません。手持ちの機材と私の腕では、なか
なかイメージ通りの写真になりませんでした。

ところが式場から出た途端、状況が一変しました。青空とはいかないまでも、
やはり屋外ですから、フラッシュが届かないとか、シャッタースピードが遅く
なるなんてことを心配することもなく、ブーケトスや風船飛ばし(正しい名称
があるのでしょうか?)の様子も連写で撮影することができました。

結婚式後の披露宴でも、親戚は一番離れた席ですから、そのままではかなり遠
くて、新郎新婦の顔がぼやけてしまいます。機会をうかがっては、近づいて撮
影するのですが、他にも大勢の「カメラマン」が動き回っていますから、なか
なか良い角度で狙えません。「今だ!」と思ってシャッターボタンを押した瞬間
に照明が変わってしまったり、前に人が立ちはだかったり...。

しかし、そこはさすがに文明の利器。昔の銀塩カメラだったら、フィルム交換
時期や撮影可能枚数を考える必要がありましたが、デジカメは電池とメモリの
容量さえ十分なら、500枚程度でも連続撮影できます。当日は300枚以上撮影
したおかげで、4分の1から3分の1ほどの写真はどうにか観賞に耐えうる状
態でした。

デジタル画像はDVDにスライドショー形式で焼くこともできますし、パソコン
の画面上で合成することも簡単です。赤目も補正できる上、構図が悪かったら、
切り抜くこともできます。今まで失敗写真と思っていた「作品」にも意外な付
加価値を付けることができる場合もあります。年賀状を作成する時期ですから、
思い切った挑戦をしてみるのも良いかもしれませんね。


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5.リンクしよう  
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 7000部で、1回の掲載料金が7000円(税別)です。ご希望の方は、
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 ̄■発行■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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