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=================================== 【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- 2006/11/20 第175号 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com =================================== 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。 =================================== ■もくじ■ 1. お知らせ 2. 最近の翻訳業界 3. 翻訳しよう 4. 翻訳者日記 5. リンクしよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1. お知らせ ___________________________________ □■□日英技術翻訳ワークショップのご案内□■□ トランスワードでは、翻訳者を目指す方を対象としたワークショップを開催し ます。 技術翻訳は独学でも習得可能ですが、より効率的・実践的な勉強をするには当 社のような実務経験の豊富な会社のノウハウを直接吸収するほうが断然有利で す。 皆様のご参加をお待ちしています。 場所:広島市、トランスワード教室 開始時期:2007年1月初旬 開催日:原則として毎週水曜日の夜、2時間程度 回数:10回を1つのコースとし、ご要望により継続 講師:トランスワード代表 仲谷幸嗣、ならびにトランスワードスタッフ 参加費用:¥30,000-/10回 詳しくはこちらから↓ http://www.transwd.com/school/workshop.htm □■□翻訳教本特別販売のご案内□■□ 「プロの技術翻訳者になろう!〜稼げる翻訳者になるためのノウハウ〜」を50 冊限定で、半額の1,000円で販売いたします。この機会にぜひお買い求めくだ さい。あなたも稼げる翻訳者になりましょう! 御希望の方は、ご注文フォーム https://www.transwd.com/order_book.htm の「Q.2 当ホームページをどこでお知りになりましたか?」のコメント欄に 「特別販売希望」とお書き添えの上、お申込みください。 教本について詳しくはこちらから↓ http://www.transwd.com/school/k_book.htm  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2. 最近の翻訳業界(仲谷) ___________________________________ 2.1 技術翻訳需要の内容 技術の国際交流のあるところに技術翻訳の需要があります。日本の場合、海外 の技術を輸入していた数十年前まで翻訳と言えば外国語から日本語への翻訳が 大半でした。日本の技術を進み、技術や工業製品を輸出するようになってから は日本語から外国語への翻訳が主流になってきました。実際、当社の場合も全 体の7〜8割は日本語から外国語への翻訳です。そのうち英語が9割、その他 中国語、韓国語、スペイン語などです。不思議にフランス語とドイツ語への翻 訳はほとんどありません。 業種としては日本が外国に対して強い競争力を持っているものが翻訳量も多く なります。自動車、半導体、工作機械類、電気・電子製品、工場の生産設備の ハードとソフトなどです。10年くらい前はパソコンソフトのローカライゼイシ ョン(日本語への翻訳)の莫大な需要がありましたが、市場が落ち着くにつれ極 度に少なくなっています。 これから翻訳を目指す人は将来の需要を予測して、その分野を自分の得意分野 にしておく必要があります。技術分野ではバイオ、ナノテク、更に先進的なイ ンターネット関連などが考えられます。 言語については今後、確実に中国語の需要が増えます。今のところ中国は外国 の技術を輸入している段階なので外国語から中国語への翻訳が多いですが、近 い将来は先端工業製品の輸出が増えるはずですので、中国語から外国語への翻 訳が増えるでしょう。この場合、外国語、つまり英語や日本語でのレベルの高 いテクニカルライティングが必要になります。当社は日本語と英語のテクニカ ルライティングを研究・実践してきましたので、この分野で貢献できると思っ ています。私たちが2006年に中国・大連に関係会社を設立したのはこの目的 のためです。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3. 翻訳しよう(荒井) ___________________________________ うちの長男は、同じ年頃の男の友だちとよくワイワイ騒ぎます。聞くともなし に聞いてみると、「ヨー、オレだって、そんな影響力を与えてみテーもんだなア」 などと言っています。もちろん、ビールか何か飲んで気楽に話しているだけで すが。 上のは厳密にいうと「影響を与える」か「影響力をもつ」か、どちらかの言い 違いです。というか、年齢のせいもあって意気込んで話しているので、「影響」 という普通の単語より「○○力」という複雑な語を使いたくて、使い切れてい ないのかとも思いました。 私は以前、自動車の修理やサービスに関連する部門にいましたので、よく serviceabilityという語に出会ったものです。英語の接尾語のうち、-ability(能 力)は実によく使われます。The engine compartment is xx% larger than that of the previous model, for significantly improved serviceability.「エンジンル ームが旧型車よりxx%広くなったため、サービス性(保守性、修理点検の容易 さ)が大きく改善されました」。 ですが、「皆さまに、これまでも増したサービス性を提供する所存であります」 という和文があると、これは和文自体がおかしく、Our company is determined to provide all our customers with better serviceability. としたら、「お客様全 員の自動車修理能力を向上していただきましょう」というような意味です。上 の和文はそもそも「サービスを提供する」と言いたいので、ただprovide … with better service でいいのです。 自動車の特徴を表す一面にcomfortability(快適性)という語があって、ネッ ト検索によるとかなり使われているようです。ですが、日常会話など普通のシ チュエーションでは使わない方がいいと思います。「慰安」プラス「能力」です ので、その方面のごく特殊な女性を連想させてしまうでしょう。普通の英語で は、ただcomfortでよいのです。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 4. 翻訳者日記#65(阿久根) ___________________________________ 「いじめ報道の疑問」 ここ最近、「いじめを苦に自殺」という事件や幼児虐待のニュースがテレビ、新 聞で連日のように報道されています。ニュース番組だけでなく、朝、昼の情報 番組でも取り上げられており、注目度の高さがうかがわれます。しかし、一連 の報道では、常に学校、教育委員会、文部科学省が悪者にされ、まるで全国民 の敵であるかのような扱いを受けています。先日、たまたまつけていたお昼の 情報番組では、「教育する側にやさしさがないから、やさしい子が育たない。教 育現場はやさしさを欠いている。」といった主旨の発言をされていました。本当 にそうでしょうか。確かに学校で起こった事件について学校は責任を負わなけ ればならないでしょう。でも、「学校にやさしさがない」とか「いじめは学校の 責任」なんて断言できることに非常な恐ろしさを感じます。学校で身を粉にし て働いている教員たちは沢山います。私の子どもたちが通っている学校でも、 日曜、祝日、昼夜を問わず、学校行事やPTA行事に熱心に参加している教員を 多く見かけます。 いじめには、いじめた子、いじめられた子という構図があるにもかかわらず、 加害者についてはほとんど全く報道されません。必ず、「学校が対応していなか った」、「学校が気付いていなかった」という話になります。確かにそういう視 点も必要でしょうが、でも、「他人をからかったり、いじめたりしない人をつく る家庭教育」という視点はすっかり忘れられています。加害者となった子ども たちをつくった親や家庭の責任を取り上げることなく、学校の責任のみをこと さら強調して、糾弾するという姿勢はいかがなものでしょう。 恐らく、保護者の責任を取り上げた途端、火の粉は報道する側にもかかってき ます。だって、誰もが人の親になるのですから。「教育の責任は学校にすべて押 し付ける」という姿勢を改め、親自身が子どもの教育に責任を持つようにしな くては何も始まりません。学校がどれだけ優れたいじめ防止策を講じたところ で、家庭で無責任やしつけや教育をしたのでは、いじめっ子の数は増えるばか りです。学校だけの対策でなく、基本的なしつけができる親を育てる教育も必 要でしょう。子どもが生まれた途端に、親として必要なすべての資質が揃うこ となんてあり得ないのですから。 報道機関は常に大きな影響力を行使しています。学校の教員は子どもたちの家 に無断で入り込むことなどできませんが、テレビや雑誌は子どもたちの家庭に どんどん入り込んでいきます。その影響力を考えず、いじめを助長するような 情報を垂れ流せば、影響された子どもたちはおもしろ半分で同様の行為を同級 生相手に行うかもしれません。表現の自由は大切なことですが、表現の自由を 盾にとって何でも垂れ流しにすることが良いこととは思いません。教育関連機 関を非難するばかりでなく、誰もが取り組める対策にも目を向けるべきでしょ う。そうでなければ、根本的な原因を見失ってしまいます。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 5.リンクしよう ___________________________________ ※このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集しています。発行部数は約 7000部で、1回の掲載料金が7000円(税別)です。ご希望の方は、 book@transwd.comまでお問い合わせください。  ̄■発行■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |株式会社 トランスワード | 〒732-0823 広島市南区猿猴橋町1-8スミヒロビル5F | Tel:082-506-3233 Fax:082-506-3234 | URL: http://www.transwd.com | e-mail: book@transwd.com |  ̄■配信解除■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |配信解除等は、登録した配信サイトでお願いします。 | |代表的な配信サイト | まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017511.htm |  ̄■お問い合わせ・投稿先■ ̄ 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