メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2006/10/31 僕の歩く道 (4)  2006/11/07


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/10/30 (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 僕の歩く道
局  名 フジ系
放映日時 火曜22時
キャスト 大竹輝明(草なぎ剛)
 大竹里江(長山藍子)
 大竹秀治(佐々木蔵之介)
 大竹りな(本仮屋ユイカ)
 堀田丈二(加藤浩次)
 久保良介(大杉漣)
 松田都古(香里奈)
 大石千晶(MEGUMI)
 大竹真樹(森口瑤子)
 大竹幸太郎(須賀健太)
 亀田達彦(浅野和之)
 古賀年雄(小日向文世)
 河原雅也(葛山信吾)
脚  本 橋部敦子
主題歌  『』

あらすじ  第四話 黄色い傘に降る涙

 主治医・堀田丈二(加藤浩次)は大竹輝明(草なぎ剛)に、天竺ネ
ズミの説明の仕事を気に入っているかと聞く。
 「はい」と輝明。

 堀田は、休み時間に同僚と雑談するか聞く。
 無言の輝明。
 堀田に促され、変なことを言うと嫌われるので、と言う。
 堀田は雑談することもいいと言う。

 輝明がすっくと立つ。
 「帰りますか?」と堀田。
 輝明は、「帰りません」と言い、天竺ネズミの説明を聞きたいかと
聞く。
 そしてすらすらと説明する。


 動物園での初めての給料日。
 園長・久保良介(大杉漣)から給料明細を渡されるがよくわからな
い様子。
 「この調子でやってください」と言われても、抽象的でわからない。

 松田都古(香里奈)が三浦広之(田中圭)に、輝明には働くことと
給与との関係がわからない。輝明には、お金への執着がない、と教え
る。
 「いい性格だなぁ」と三浦。
 都古が、性格じゃなくて.....と説明しようといるが、もう自閉症
について承知している三浦。


 都古と一緒に帰る輝明。
 都古に促され、焼き芋を食べる。


 自転車で輝明は亀田達彦(浅野和之)と隣り合わせ、お互い「こん
ばんは」と挨拶。


 母・大竹里江(長山藍子)が輝明に、給料の使い道を説明。1ヶ月
のはがき代1500円。昼食・ジュース代15000円。残りをどう
するか聞く。
 妹・大竹りな(本仮屋ユイカ)が、使い道がないなら、お財布買っ
てと言うが、断る輝明。

 輝明はロードバイクが欲しいが、60万円。
 里江は、毎月五万円積み立てると一年間で買える、と教える。
 納得する輝明。


 大竹幸太郎(須賀健太)が大竹真樹(森口瑤子)に、おばあちゃん
のところへ行くという。
 何しに?と問う真樹に、100点のテストを見せに、と幸太郎。

 でも、それは口実で、輝明にお金を返しに来たのだ。里江も賛成。

 輝明は幸太郎が300円返すと言っても、「お金をもらってはいけ
ません」と断る輝明。
 幸太郎はこれはあげるんではなく、返すんだと説明。
 輝明は『積み立て』と理解し、受け取る。

 幸太郎が、ツール・ド・フランスの優勝者といって年を言うと、輝
明はすかさず答える。

 二階に戻った幸太郎は、輝明は頭がいいのか、悪いのか、と大竹秀
治(佐々木蔵之介)に聞く。
 秀治は、得意なことはすごくよく覚えているし、好きでないことは
だめ。その落差が大きいのだと説明。


 朝、三浦が輝明に、誰と住んでいるか聞く。
 輝明は、母と妹で、父は1993年に亡くなり、兄は1994年に
結婚しましたと答える。ついでに、都古の両親が1994年に離婚し
たことまで。
 でも、都古は気を悪くした様子では無い。

 話が古賀年雄(小日向文世)のことにおよび、三浦がバツイチと教
える。

 輝明が、「バツイチ」と復唱したとき、ちょうど間が悪く古賀が来
る。
 輝明は、「バツイチってなんですか?」と聞く。
 古賀は、三浦に聞けと言う。

 三浦は、離婚のことだと教え、輝明は理解する。

 三浦は、もう輝明には内緒話はできないと言うが、自分のせいだと
わからない輝明。


 都古は古賀に、どうして輝明を余りよく思っていないのか聞く。
 古賀は都古に、輝明の父親を知っているか聞く。
 都古が知っていると答えると、お父さんが輝明をどう思っていたか
と聞く。
 都古は、お父さんなりに輝明のことを思っていたと答える。輝明は
中学の途中まで、普通学級だったけど、ついてこられなくて、特殊学
級に移った。お父さんは、最後まで普通学級にいて欲しかったらしい、
と言う。
 古賀は、どこでも同じだな、とつぶやく。

 都古は、古賀さんも.....と気づく。


 一緒に帰る。輝明がまた焼き芋屋さんを見つける。都古が聞くと、
食べるといい、買いに行く。

 でも、都古のところに戻ってきた輝明の手に握られている焼き芋は
1本だけ。
 納得する都古。

 都古は夜空を見上げ、月が冴えているから、明日は晴れだね、と言
う。
 輝明は、天気予報では晴れ、降水確率0%と言う。

 都古が、明日はお休みだけど、何している?と聞く。
 掃除、と輝明。
 掃除の後は?と聞くと、「わからない」と輝明。
 都古は、一緒にどこかに出かけようという。
 頷く輝明。


 二人は海岸を歩き、砂を山にし、砂の上に仰向けに寝る。

 その後、二人でラーメン屋に入る。
 輝明はラーメンが出てくると、さっさと割り箸を割って食べ始める。
 都古は子供に言うように、「割り箸、取って」と言う。割り箸や調
味料は、輝明の向こう側で、都古の側からは手が届かない位置にあっ
た。

 輝明は機械的に割り箸を取って渡す。
 「ありがとう」と都古。

 次に輝明は、自分の小皿に餃子のたれを入れ、戻す。
 都古は、「餃子のたれ、取って」と言う。
 輝明が渡し、都古は「ありがとう」と言う。

 その次に、輝明は自分の小皿にラー油を入れて戻す。
 都古は、「ラー油、取って」と言い、輝明が取る。
 都古は、「ありがとう」と返す。

 大石千晶(MEGUMI)から電話。明日、合コンなのだけど、来
ないか?と。
 都古は行かないだろうという千晶の予想を裏切って、参加するとい
う。


 合コンではしゃぐ都古。


 りながドラマを見て涙ぐんでいる。
 輝明が「泣いてるの?」と話しかけるが、りなは輝明を押しやる。

 輝明は風呂にはいると言い、「お湯の温度は39度」と言ってから
入る。


 合コンから帰った都古に千晶から電話。どうしたのか聞く。
 都古は、合コンにでも行かなければ、出会いがないし、と言う。
 河原雅也(葛山信吾)は?と聞かれ、わたしが別れたいと言えば別
れるし、別れたくなければ一緒にいると言ったという。
 千晶はずるいね!と憤慨する。


 朝、都古は39度の熱が出て休むと動物園に電話。
 輝明は、「お湯の温度は39度」とつぶやく。
 都古は、輝明のことで何かあったら電話してと言っていた。


 今日はひとりでリンゴを切る輝明。
 古賀が来て、三浦はどうしたか聞く。
 輝明はモンキーのところへ行き、11時に戻ると答える。
 古賀は「がんばって」と言って出て行く。輝明は、「がんばってね」
とオウム返し。

 11時を過ぎても三浦が戻ってこない。
 リンゴを切り終えていすに腰掛けた輝の手が震えている。そして突
然、ツール・ド・フランスの歴代優勝者の名前を、口走り始める。

 事務所で落ち着いた輝明。
 三浦から電話を受けた都古は、輝明は何もしない時間があると、落
ち着かなくなる。これは自閉症の人にはよくあることと、説明。


 帰宅した輝明は里江に、都古が仕事を休み、39度であったことを
言う。


 里江はおかゆを持って都古を見舞い、両親と連絡取ったら?と言う。
 都古は、父も母もやりたいことをやっているし、自分も自立してい
るから、と断る。
 それでも里江は、今日のように寝ていれば治るならいいけど、もっ
と重症だったらどうするの?と心配する。

 里江が帰った後、都古は河原に電話。今日は絶対に来て!と頼む。
 でも河原は妻の両親に会わなければならないから、と断る。


 都古は風邪が治り、出勤。

 輝明は淡々と天竺ネズミの説明。


 帰宅した都古に、千晶から電話。
 都古は、自分は河原と結婚したいらしい。だからもう河原には会わ
ない、と言う。


 朝、里江は輝明に、今日は雨が降るかも知れないから、バスで行き
なさいという。
 輝明は、天気予報では降水確率は60%と言って、傘を持って出る。


 都古は河原からの着信を無視する。


 動物園での仕事を終え、都古は輝明と帰る。
 都古は傘を持ってきていない。まだ外は雨は降っていない。

 いつもの焼き芋屋さんで、輝明が食べるという。

 今日は都古が買いに行き、2本もってベンチのところへ来る。
 輝明はベンチの上の落ち葉を、自分の座る分だけ払って座る。
 都古は、熱いから気をつけてといって、一本渡し、自分の座る場所
の落ち葉を払って座る。

 今日何度目かの河原からの電話。やはり都古はでない。

 やがて都古は泣き出す。
 輝明は淡々と焼き芋を食べている。

 雨が降り出す。
 輝明は自分だけ傘を差し、泣いている都古は雨に濡れる。

 しばらくそうした後、輝明は焼き芋を持つ手と、かさを持つ手を変
え、都古に傘を差し掛ける。

 食べ終えると輝明は、都古に傘を差し掛け、都古のマンションの前
まで来る。

 都古は、先日里江がおかゆを持ってきてくれたときのタッパーを持
ってくるからちょっと待っていてという。
 ちょっとって、何分ですか?と聞かれ、「3分」と都古は答える。
 輝明は腕時計を見る。

 都古が部屋へ行くと、河原が立っている。
 「帰って!」と都古。
 河原は都古の部屋へ一緒に入り、離婚したという。今朝、離婚届を
提出してきたという。

 待っていた輝明は、3分以上たったため、パニックになり、ツール
・ド・フランスの歴代優勝者名をつぶやく。


寸  評  だんだんこのドラマの構成がわかってきた気がします。
 それは、自閉症(一般化すると間違いがあるかもしれませんので、
輝明の場合というべきでしょうか)の症状をドラマとして説明し、そ
れを輝明があるものは少しずつ克服し、あるものはできない、という
ことを見せていく、ということでしょうか。

 今回は症状が二つ提示されましたね。
 一つめは前にもふれられましたが、人のことを考えられないこと。
 二つめは、やることが無くなると、あるいは相手が約束の時間に約
束の行動を取らないと、パニックになってしまうこと、ですね。

 一つめは克服できたらしいですね。
 でも、残念なのは、なぜ、あのとき、突然都古に傘を差し掛け、そ
の後はずっと傘を差してあげていたのか、ということ。だって、今ま
でずっーとそういうことができなかったわけですよね。
 都古の毎回の根気強い指導のおかげ?−−とするには、もともと輝
明には理解できるものとできないものの落差が大きいとされているか
ら、あの年まで体得されなかったものが突然されたとするのも不思議
ですね。
 あるいは、都古のさめざめと泣いている様子に心動かされて、とし
ても、そんなに他人の心を思いやれれば、とっくに傘を差し掛けてい
るでしょ、と言いたくなってしまいます。

 いくらドラマ的盛り上がりが欲しかったとしても、矛盾は起こして
欲しくないですね。
 これを「偶然」としてしまったら、それはそれで、ご都合主義過ぎ
ますし。

 次回は、輝明のパニックに迫る−−でしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 やっと先日、「光とともに」の最終話をホーム・ページにアップしました。
 元々の執筆者の事情で中断してしまいましたが、続きを書こうとしまして...
..自分の録画を見たら、最終回の延長時間に当時録画するとき気づかず、最後
が尻切れトンボになってしまっていました。
 レンタル・ビデオ屋さんへ行ったのですが、このドラマはおいてありません
でした。
 当時日本テレビはドラマの再放送をしないという方針を打ち立てていて、八
方ふさがりの絶望的な気分になっていました。

 そうしたら、今年に入って、再放送をすることになり、しかもラッキーなこ
とにこのドラマも再放送されることになり、無事、ここに完結しました。

 お待ちいただいていた皆様、おまちどうさまでした。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。