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■■頭は「朝９０分」に鋭くなる！ 〜成功する朝の使い方マスター法〜 ■第１号 ■坂本 篤志 発行 ■merumaga90@yahoo.co.jp （ご意見ご感想） ■━━━━■ はじめに ■━━━━■ 朝は、能力開発の効率が最も高い黄金の時間である。 これは疑いのない事実だ。 実際、私がこれまで直接、間接に接してきた数多くの成功者、 仕事のできる人、プラス思考の健康人は例外なく、 朝の時間の使い方に独自の工夫をこらしていた。 しかし、そういう人のすべてが、暗いうちから飛び起きて 自己啓発や勉強、ジョギングなどに精出しているかというと、 そうではないのである。 成功者たちの多くは、凡人よりちょっと早起きなだけだ。 まずは、目覚まし時計をふだんより３０分早めにセットする ことからはじめてもらいたい。 朝食や着替えなどに要する１時間を有効活用して加えれば、 利用できる「朝時間」は９０分になる。 通勤時間をプラスすれば３時間近くに、 さらに、これまでダッシュが効かなかった始業早々の 1時間の効率を上げて…というふうにすれば、 時間はいくらでも増えるのである。 こうして充実した朝を過ごせるようになると、 能力や精神力が高まり、健康にも良いばかりか、 人生そのものが変わってくる。 今日から「いい人生」を始めて、「成功」を目指したい！ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ なぜ「９０分」から人生が変わり始めるのか？ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 朝の時間活用は、まず朝に「９０分間」のゆとりをつくるところから始まる。 しかし、なぜ９０分なのだろうか？ 人間は、二種類の時間を生きている。 一つは、万有引力など客観的な科学や天文学の法則を発見した ニュートン（1643〜1727） にちなむニュートン時間だ。 時計の針が刻むいわゆる一般的な時間である。 これは、誰にも等しく与えられ、等しく流れ去る。 もう一つが、主観的な「生の哲学」を説いた ベルグソン（1859〜1941）の名を冠したベルグソン時間である。 同じ時間でも、状況によって永遠のように感じたり、あっという問に過ぎたりする。 時間は物理的に刻まれるだけではない。 その人の使い方によって充実もすれば、空疎にもなるということだ。 時間活用とは、ニュートン時間を効率よく運用して、 長く充実したベルグソン時間に変化させていく作業だといえよう。 その「作業単位」が９０分間なのである。 心理学の実験によれば、人間の集中力は１５分間で低下してしまうという。 強い集中は、１５分以上は無理なのだ。 頭脳は、１５分単位でリズムをとりながら、集中力強、集中力弱というように波状に働く。 やがて限界がくるのが９０分である。 これ以上休憩なしに集中や記憶を続けたら、極端にミスが増えてくる。 これは学習効果とも密接に関連する。 どんなに能率よく学習しても、５分間では成果は少なく、 １００分間では疲れてしまうわけだ。 ある程度まとまった内容を身につけるには、９０分が最も効率的なのである。 学校の授業や、会社のセミナー、各種の能力開発訓練が ９０分単位になっているのも同じ理由による。 つまり、朝に１時間半の時間をつくり出すことが、 朝の有効活用の第一歩なのである。 それも連続してとらなくてかまわない。 頭の働きは１５分サイクルになっているのだから、「合計して９０分」でいいわけだ。 これなら誰にでもできる。無理なく続けられるだろう。 私はいつも、「無理をしない」ということを一貫して説いている。 無理なことは長続しない。 長続きしないと、どんなノウハウからも充分な成果が得られないからだ。 同時に、「誰でも手軽にできるノウハウ」を指導するようにしている。 「早起きはいいことだから、明日から午前３時に起きましょう。 毎朝４時間は自己啓発に使えますよ」と言うのは簡単だが、 実行できる人はごくわずかでしかない。 それでは、できる人はますます伸びるが、 できない人はいつまでも伸びないことになってしまう。 朝の９０分づくりは、この意味からも最適の自己開発なのである。 以下次号！！ |