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タイトル:非公式情報 第222号  2006/10/10


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核実験に関する奇妙な話

By StrangeLove

10月9日、朝鮮が「地下核実験」を成功させたという。広島や長崎での出来事に少しでも関心があるならば、核兵器の恐ろしさはわかるはずで、そうした兵器をなくすべきだと主張するのは当然であり、朝鮮の地下核実験を批判するのも当たり前のことである。

が、世界最大の核兵器保有国で、最近は核兵器の使用に前向きの姿勢を見せているアメリカ政府が「批判の輪」に入るのは奇妙な話だ。アメリカは今年に入ってからだけでも2月と8月に「臨界前核実験」を実施している。

8月31日、長崎の伊藤一長市長はアメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領宛に抗議文を出している。その中で市長は「核不拡散体制の崩壊が危ぶまれ、北朝鮮とイランを巡る核兵器開発問題が緊迫しつつある現在、核兵器の保有を誇示するかのように、臨界前核実験を実施した貴国の姿勢は、かえって、こうした国々に核兵器開発の口実を与え、核不拡散体制をますます危機的状況に陥れることにもなりかねません」と主張している。その通りだろう。実際、朝鮮側は「アメリカによる核戦争の脅威」を実験を実施する理由のひとつに挙げている。

今回の核実験を実施した朝鮮だけでなく、「核兵器の保有を誇示するかのように、臨界前核実験を実施」してきたアメリカも同じように非難されなければならないはずである。アメリカが「核兵器崇拝」をやめない限り、ほかの国の核兵器開発を批判する声に説得力はない。今回の核実験をパキスタン政府も批判したというが、こうなると茶番としか言いようがない。
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