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[民主主義の危機]世界を覆う二大リスク(原発新設&貧困拡大)へ思慮が及ば ぬ日本の「貧困な市民意識」 2006.7.22 これは、2006-07-20付、toxandoriaの日記[「トリウム熔融塩核エネルギー協働 システム」に関する発展的なコレポン] に対するコメント&レスを記事として 再録したものです。 本質的なリスクに思慮が及ばない、安逸なその日暮らしに明け暮れるばかりの 日本の「貧困な市民意識」と「無責任な政治家の意識」が浮き彫りになってき ました。 (関連記事) → [参考情報]「トリウム熔融塩核エネルギー協働システム」に関する発展的 なコレポン、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060720 → [参考情報]『原発革命』の著者、古川和男・博士が「フランス・パリのG IFフォーラム」で行った講演の要旨、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20 060719 ・・・・以下、本論・・・ [コメントを書く] # renshi 『toxandoria 様 トリウムは、どうやら、エネルギー革命の救世主になりそうですね。 暗黒の現代ですが、時代が変わるときは、いろいろなポジティブなものが結び ついて、爆発的に変わるような感じを持ちます。 ところで、また、TBの代わりです。よろしくお願いします。 http://ameblo.jp/renshi/entry-10014951654.html 「日本の知性の問題:連続・同一性中心主義の知識が、支配し、差異の合理性 が無視される精神風土の問題」』 # とむ丸 『 トリウムは夢のような話しですね。これからのレポートを楽しみ にしております。 それにしても、首相の数々のパフォーマンス。結局私は、彼は「トランス状 態」にあり、彼を支持する国民もそれに引きずり込まれたのだろう、と結論し ました。一国の指導者として総裁に就任したときから、もう、「あっちの世 界」へいってしまい、嫌なことは一切見ずに、権力を楽しんでいるとしか見え ません。その点では、どなたがいわれたのでしょうか、toxandoriaさんでしょ うか、暴君ネロと大同小異。 御輿は軽くて○○がいい、とばかりに彼を選んだ自民党の利権漁りの体質に今 更ながらに吐き気を覚えます。』 # toxandoria 『renshi さま、“とむ丸”さま、コメントありがとうござい ます。 「トリウム熔融塩核エネルギー協働システム」の実現に関して、スパイラルド ラゴンさまが“「要素技術と素材」が商用レベルまで高められていることが大 前提”だとおっしゃることの背景の一つには、今、原発関連業界で『原子力ル ネッサンス』と呼ばれている“好ましからざる傾向”があります。つまり、旧 来型の原発ビジネスがますます活発化しつつあるという現実です(これは、ま ことに残念なことですが!)。そして、この『原子力ルネッサンス』の原動力 として主に次のような要因が考えられます。 ●天井が見えない原油価格の高騰傾向(米ブッシュ大統領はエネルギー対策の 一環として25基の原発新設プランを発表/サンクトペテルブルグ・サミットで は米露の原子力技術協力が話し合われた) ●世界中の既設原発の耐用年数の限界が近づきつつある(原発大国であるフラ ンスを始め欧米各国では、向こう10年位の間にその時期が集中する見通し) ●BRICS諸国(ブラジル・ ロシア・ インド・中国)台頭の負の影響として、エ ネルギー等資源面でグローバル経済を制するための巨大M&Aの動きが活発化しつ つある・・・<注>最近の世界銀行の報告によると、世界人口の約半分にあた る30億人は“1日2ドル以下という極貧の生活”に喘いでいます。その約70% はこのBRICS諸国に集中しており(残りの約半数は“1日1ドル以下の極々貧” で、それはサハラ以南のアフリカ諸国に集中)、しかも、そのBRICS諸国では貧 富差二極化の拡大傾向が急速に進んでいます。 例えば、2001年にはオーストラリアと英国の鉱山会社が合併して世界最大の鉱 山会社BHPビリトン社(BHP Billiton Limited、http://www.bhpbilliton.com/b b/home/home.jsp)が誕生しています。そして、このBHPビリトン社は2005年に ウラン埋蔵量で世界最大とされる豪大手鉱山、WMCリソーシズ( 所有するオリ ンピックダム鉱山のウラン埋蔵量は世界の4割弱に相当し、日本などに輸出して いる)を約7,600億円で買収しました。 同じような「スーパー資源メジャー」が誕生する動きは止まるところを知らぬ 勢いとなっており、最近では英国のブレア首相も原発新設を検討するような発 言をしています。また、原発廃止を決議したはずのドイツの動向にも不穏な動 きが芽生えつつあります。 一方、そのヨーロッパでは“EUの市場原理主義的な拡大傾向”に対して市民た ちが危機感を抱き始めているという、EU官僚や各国の為政者たちにとってみれ ば厳しい、もう一つの現実があります。フランスやオランダの拡大EU憲法案に 対する国民投票での「ノーの意志表示」も、その現れと見ることも出来る訳で す。このため、EUは司法・治安・保健・医療などあらゆる行政サービス分野で 「各国の市民意識」をより重視する方向へ舵を切りつつあるようです。 やはり、原子力利用の問題も、このような市民意識の台頭にリンクすることが 大前提になると思われます。それにしても、相も変わらぬ日本の市民意識の低 さは問題です。まるで一昔前に流行った植木等の“スーダラ節”を地で行くよ うな無責任で軽薄なパフォーマンスに明け暮れてきた小泉首相(市民意識の重 視などはそっちのけで、ただ狡猾なだけの与党議員連中にとって利用価値が高 いだけのおセレブな首相?)が崇め奉られるようでは未だまだですね。』 (参考URL)http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/ |