メルマガ:仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
タイトル:仇花の記憶 06/07/10 122号  2006/07/10


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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜

第三巻拾参回  渉猟雑感
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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
では、つらつらと綴ってまいりましょうか。

ここ最近筆者は以前より少し多目に海外のYAOI
についての関心を持ちつつあります。商業YAOI
を入手して以来ネットでの往還を増やしたとい
う感じでございますね。
やおいとYAOIの違いについては以前にも題材に
とった事もありますが、ここで改めて筆者が観
て感じたものについて綴らせて戴きます。

まず大前提としてですがYAOIは綴りがローマ字
に変わっても日本が源流であります。従いまし
て用語もほぼ日本語のローマ字変換という形で
導入されている様です。kawaiiですとかbishon
-enはその例ですね。
その考えで改めて状況を観るとYaoiMangaやYaoi
Comicは存在してもYaoiCartoonやYaoiToonという
用法は殆ど見当たらないと言う感があります。
言葉の元々持つ意もあるのではございましょう
が。YaoiCartoon/YaoiToonという用法は検索で
観る限り(同性向けを含む)アダルトサイトの
惹句或いは作品紹介用語として用いられている
事が多い様です。Cartoon/Toonはotaku/YAOIと
は相容れぬという感じなのでしょうか。
対してYaoiArtやYaoiPic(s)という用法は特に
衒いもなく用いられております。

さて、そのYAOIの範疇はと言いますと実に広い
様です。大雑把に括ってしまえば同性間の愛情
交流が感じられる作品であれば全てYAOIと認識
されるでしょう。GAY/SHOTA程度の区分は一応
ございます。徐々に細分化が進んでいる感もご
ざいますが、今の所はそうそう目くじらは立っ
ていない様です。
表現方法には時に閲覧制限を要する事がござい
ますが、その基準を決めるのは創造者の意思が
大きい様でございます。

今の所唯一確認できるYAOI商業出版の版元・Ya
-oiPRESSの作品傾向は現時点ではファンタジー
色の強いものが前面に出ております。徐々に現
代を舞台にしたものも増えているようでござい
ますが。
翻って同人YAOI/SHOTAサイトを見ますと現代を
舞台に作品を展開しているものは決して少なく
はございません。心理表現に重きを置き、肉体
表現を抑えた作品も確認出来ますし。
プロと認識された作家層が厚くなってくればい
ずれ様々な傾向の商業作品を観る事も可能やも
知れません。その時には恐らく傾向の細分化も
行われてゆくのでしょう。
これは伝聞でございますが、二次創作商業アン
ソロジーも存在する様でございますね。本邦の
模倣でございましょうか?

そう言えば海外でもジャンル相応の作品名略称
はございます。
凡そは略称も本邦の作品名に準じて生ずる様で
ございます。ただ略し方が違うかと思われます
のでその辺で差異が出るのでございましょう。
具体的なジャンル名はここでは敢えて伏せさせ
て戴きます。作品名は時に英訳されるものと言
う事もお含み置き下さいませ。
そうそう。筆者は本邦の様な隠語符牒に順ずる
作品呼称は今の所お目に掛かっておりません。
隠語符牒を展開するには言葉は壁になるのやも
知れません。記憶を探れば漢字由来の略号と言
うものもどうも印象に残っていない様でござい
ますので。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。
では次回配信まで、御機嫌宜しゅう。
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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
第三巻拾参回 2006.7.10発行

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