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タイトル:Daily Drama Express 2006/06/13 アテンションプリーズ (9)  2006/07/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/13 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル アテンションプリーズ
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 美咲洋子(上戸彩)
 桜田信哉(小日向文世)
 三神たまき(真矢みき)
 太宰晋一郎(井上順)
 若村弥生(相武紗季)
 中原翔太(錦戸亮)
 香川麗子(高橋マリ子)
 弘田沙織(上原美佐)
 東野はるか(大友みなみ)
  麻生カオル(笛木優子)
 堤修介 (小泉孝太郎)
 渡辺誠 (小市慢太郎)
 木下朝美(七瀬なつみ)
 若村昭三(浅野和之)
 関山有紀(大塚ちひろ)
原  案 上篠逸雄
脚  本 後藤法子
主題歌  木村カエラ『OH PRETTY WOMAN』

あらすじ  第9話「初フライト…二人の夜」

 OJTに臨むことになった洋子(上戸彩)は大いに張り切る。朝美
(七瀬なつみ)に「本日のOJTの目標は?」と聞かれて、開口一番
「お客様のハートをしっかりつかむことです!」と具体性のない答え
をして、唖然とされてしまう。相変わらずマイペースな洋子に、弥生
(相武紗季)は「浮かれてられるのも今のうちだよ」と釘を刺す。

 洋子と弥生は同じフライトになり、出発前のレジュメをコピーしに
やってくる。すると同じようにコピーを取りに来ていた有紀(大塚ち
ひろ)は暗い表情をしていた。「鉄の女」の異名を取る鬼のような先
輩と同乗することになって滅入っているのだという。しかし洋子には
ピンと来ない。

 洋子はカオル(笛木優子)たちにコピーしたレジュメを配る。する
と「ちょっと、これ字が切れてる。コピーもまともに取れないの?」
と早速カオルが攻撃を仕掛けてくる。いきなりのことに洋子も少した
じろぐ。

 事前ミーティング後、洋子は「弥生、そんな緊張すんなよ」と声を
かけながら出発する。すると洋子がカートを引いているのを見たカオ
ルが「訓練生の分際でカートを引くなんて百年早いわよ」と注意して
くる。洋子は「別にいいじゃん」と不満顔になるが、弥生は「すいま
せん」と洋子の頭を下げさせる。

 エレベーター前まで来ると、洋子は有紀と沙織(上原美佐)に会う。
弥生、有紀、沙織はすぐにエレベーターのドアの横に立ち「ドアいた
だきます」とお辞儀をしながらカオルたちを先に通す。洋子は「ドア
いただきますってなんなんだよぉ」と状況が飲み込めないが、弥生た
ちは「こうしないと、後で散々嫌味言われるよ」とピリピリしている。
洋子は「んなの気にすんなよ、階段で行こう!」とさっさと歩いてい
く。

 洋子と弥生は大阪行きの飛行機に乗ることになる。2人が客室内に
入ってくると、カオルが「遅いわね、何してんのよ。それにカートが
邪魔よ。早く降ろしてらっしゃい」と厳しい言葉を浴びせる。洋子が
「えっ、今からですか?」と戸惑うと、カオルは「なんならあなたも
降りてくれていいのよ」と前途多難といった雰囲気になる。

 洋子は「まもなく離陸いたします。恐れ入りますがシートベルトを
ご着用下さい」と通路を歩いて声をかけていく。最後尾に来たとき、
弥生はあっと驚く。そこにはたまき(真矢みき)がいた。たまきは
「今日はプライベートです」と言う。

 離陸後、洋子は機内サービスに取り掛かるためエプロンをつけよう
とするが、カオルはすでに着用して準備に取り掛かっている。洋子は
「負けるもんか」と闘志を燃やす。

 洋子は飲み物サービスを始める。「お飲み物、何にいたしますか」
と笑顔で尋ねて回ると、ある年配女性が「ジュース」と言ってくる。
洋子は「ジュースはオレンジとアップルがございますが」と聞くが、
年配女性は「だからジュース」としか言わない。

 洋子が困り果てていると、カオルがやってきて、オレンジとアップ
ルのパックを取り上げ「こちらとこちらのどちらにいたしますか?」
と見せる。すると年配の女性は「ああ、こっち」と指差して答える。

 洋子は最後尾までやってくる。たまきを見ると寝ていた。試験を受
けるような気分だったので、洋子はラッキーと思うが、たまきは目を
開き「コーヒーをお願いします」と言ってきたので、洋子は辟易とす
る。

 サービスを終えてギャレーに戻ってきた洋子は声かけを忘れて弥生
とぶつかり、大声を上げてしまう。その声が響くので、客室内はざわ
つく。カオルが血相を変えてやって来て「あなたたち何してんの?お
客様に筒抜けよ!」と厳しく注意する。そんな状況にたまきも頭が痛
い。

 洋子は、小さな男の子にキャンディーを配る。すると男の子はお皿
からわしづかみにして取る。洋子は「ちょっ、ちょっとそんなに取る
の?」と顔をしかめる。男の子は「ケチケチすんな。これやるからさ」
と握った手を差し出す。洋子は「ありがとう」と笑顔で受け取るが、
見てみるとゴキブリだったので、仰天し「ギャー!」と悲鳴をあげな
がらゴキブリを放り投げる。それがたまきの膝に落ちるが、たまきは
まったく動じず、それをつかむと男の子に「お客様、ゴキブリでござ
います」とそっと返す。それはゴキブリのおもちゃだった。

 フライト後、たまきは洋子と弥生を呼び出し「お客様の前で大声を
出すなんてもってのほかです!それ以前にキャビンアテンダントとし
て機能してませんでしたね」と叱責する。洋子は「お言葉ですが、私
は習ったとおりにしたつもりです」と口を尖らせる。しかしたまきは
「習ったとおりで済むのは総合試験までです」と手厳しい。

 洋子たちがフライトを終えて訓練センターの休憩室に戻ってくると、
有紀も沙織もぐったりしていた。先輩に散々嫌味を言われたのだとい
う。洋子は「みんなぁ元気出せよ、よし弥生んち行ってそば食べよう」
とみんなを励ます。

 翌日も洋子はカオルと同じ便になる。この日は福岡便。洋子は昨日
よりはだいぶ落ち着いてサービスできるようになったので、手ごたえ
を感じる。すると年配の男性が1人でオセロをしていて、「相手をし
てくれ」と声をかけてくる。最初は断ろうとする洋子だが、「一手だ
けでいいから」とせがまれ「それでは」と一手を打つ。

 その後も通路を通ると「はいはい、あんたの番だよ」と言われて、
そのたびに一手打つ。その様子を反対側の通路からカオルが厳しい表
情で見やる。

 弥生がフライトから戻ってくると、翔太(錦戸亮)と偶然会う。翔
太は「この前はごめん」と謝るが、弥生は「全然気にしてませんから」
と強がって笑顔を見せて立ち去る。翔太は「今度行こうね、動物園」
と声をかける。

 福岡へ到着すると、年配の男性は「あんたのおかげで楽しめた。ま
た使わせてもらうよ」と満足げな表情を見せる。洋子はすっかり得意
になり「あたしって才能あんじゃん」と浮かれる。

 洋子は帰りの便で東京へ戻ってくる。すると年配の女性が声をかけ
てくる。洋子は見たことのない人だったので首をかしげるが、「福岡
からの便に乗っていたんです」と説明されて、慌てて「何でございま
しょうか」と尋ねる。その年配女性は小さな鈴を飛行機内で失くして
しまったのだと言う。洋子は「それでは」とカウンターへと連れて行
き、遺失物係に引き渡して立ち去る。しかし年配女性は心細そうに洋
子を見つめる。そんな洋子をカオルは厳しい眼差しで見ている。

 洋子は、朝美にOJTの報告をし「今日は完璧にできました」と笑顔
で話す。しかし朝美は「麻生さんからはサービスの何たるかを知らな
い、最初からやり直したほうがいいとのことでしたけど」とため息を
つく。

 洋子は憤慨してカオルに「どういうことですか」と食ってかかる。
カオルは「そのままの意味よ」と淡々と答える。洋子は「あたしが気
に入らないから言いがかりをつけているんだ、本当に悪いならどこが
悪いかおっしゃってください」と詰め寄る。するとカオルは「人に言
われなくてはわからないようではキャビンアテンダント失格ね。その
(訓練生の)バッジがはずれたらあなたは1人で考えて行動しなきゃ
だめなのよ」と厳しい口調で答える。

 翔太は、作業報告を怠ったことで渡辺(小市慢太郎)に叱責される。
そこへ洋子がやって来てカオルの愚痴を言う。翔太も渡辺に怒られて
むかつくだろうと振ると、翔太は「あのさ、愚痴って何か解決すんの?
俺忙しいから」と相手にしない。

 翌日も洋子はカオルと同乗することになる。洋子は他の訓練生は担
当が変わるのに、相変わらずカオルが担当だった。洋子はたまきに
「なんで麻生さんなんですか。あの人とは合わない、評価に私情を挟
む」と文句を言う。

 たまきは「昨日はお客様のオセロの相手をされていたとか。満足し
ていただけましたか?」と尋ねる。洋子は感謝され、また使うとまで
言われたと胸を張る。しかしたまきは「お客様全員にそう思っていた
だけましたか?あなたが特定のお客様の相手をしているとき、迷惑に
思うお客様はいませんでしたか?お客様全員の顔を思い出すことがで
きますか」と尋ねてくる。洋子は年配男性のとなりの人がいらだって
いたことや、鈴を失くした年配女性が搭乗客だとすぐわからなかった
ことを思い出す。

 たまきは「空の上ではいろいろな難題があります。それを解く鍵は
いつもあなたのそばにあります」と付け加える。

 カオルは機内の清掃など細かいところまで気を配っている。それを
見た洋子は先輩キャビンアテンダントたちがいかにてきぱきとまめま
めしく動いているかに気づく。

 その日、洋子はフライトを終えると渡辺に頼み込んで、整備の終え
た飛行機に乗り込んで鈴を探す。翔太がそれを見て手伝いを買って出
る。洋子は機内全体をまったく見ていなかった自分に気づき、キャビ
ンアテンダント失格だと感じていた。

 洋子と翔太は座席を1つ1つ探して行く。翔太は渡辺について、入り
たてのころはよく叱られて嫌だったけど、あの人は俺をよく見ていた、
だからしかれるんだなと思った、今はナベさんが先輩でよかったと思
うと話す。

 洋子は何とか鈴を見つけ出し、太宰(井上順)と朝美に報告する。
それを耳にしたカオルは少し微笑む。太宰は「お客様喜ばれますよ」
と目を細める。そして「どうですか先輩は。なかなか手ごわいでしょ」
と聞く。しかし洋子は「いえ、口うるさくてもそういう先輩って悪く
ないと思います」とはっきりと答える。

 カオルは帰り際たまきに会う。洋子のことを聞かれたカオルは「時
間はかかるけどいいキャビンアテンダントになると思います」と答え
る。

 翌日洋子は「私、麻生先輩に一生ついていきます」とカオルに志願
する。カオルは「今日は担当じゃないわよ」と煩わしがる。洋子は
「えぇ〜」と残念そうな顔をしながら、小声で「ラッキー」とガッツ
ポーズする。


寸  評  洋子とカオルのぶつかり合いの話でしたが、先週の翔太のように、
たまきが解決の糸口を与えて落着するという展開でなんだかなあとい
う感じがしました。第三者が一気に話を解決に持っていくのは、古代
ギリシャの演劇のパターン、予定調和を思い出させます。クライマッ
クスで神が降臨してすべてを解決してしまい大団円になるという手法
です。しかしたまきや翔太は神という位置づけではないので、結局ス
トーリーをまとめるためのご都合主義に堕してしまう、そんな気がし
ます。もっと洋子とカオルがぶつかり合い、2人の中で答えが出てく
るようでないと面白い展開なのに、最後でガクッときてしまいます。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 サッカーのワールドカップが始まりました。初戦のオーストラリアにまさか
の敗戦で周囲のサッカーフリークは相当落ち込んでいます。私はサッカーはそ
れほど見てないので、日本代表を応援するのではなく、純粋に最高峰のプレー
を見て楽しんでいるだけなので、周囲の落胆振りを理解できず、どう声をかけ
ていいのやらという感じです。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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