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タイトル:Daily Drama Express 2006/06/02 てるてるあした (8)  2006/06/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/02 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル てるてるあした
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 水野サヤ(木村多江)
 雨宮照代(黒川智花)
 溝口エリカ(さくら)
 松本陽太(金子昇)
 鈴木久代(草笛光子)
 沢井やす子(福田麻由子)
 末広大八(ブラザートム)
 山田偉子(高部あい)
原作  加納朋子
脚本  成井豊
主題歌  平川地一丁目『運命の向こう』

あらすじ 第8話

 雨宮照代(黒川智花)は高校2年生で16歳、父・信夫(福本伸一)
と母・慶子(荻野目慶子)との三人家族。父の借金の額が1億円にも
膨れ上がり、一家は夜逃げをすることになった。照代は遠い親戚の鈴
木久代(草笛光子)の元に預けられた。

 水野サヤ(木村多江)は照代と同じ日に、久代の営む下宿屋・笹乃
館に息子・祐介(関根航)とやってきた。

 照代は笹乃館で沢井やす子(福田麻由子)という少女の幽霊に出会
う。サヤは笹乃館の住人・松本陽太(金子昇)に一瞬乗り移った亡き
夫の幽霊に会う。

 佐々良ラーメンで働き始めた照代は、佐々良日報の記者・伊勢崎章
吾(東根作寿英)から取材を受ける。

 笹乃館。サヤの義父から祐介に、大きなぬいぐるみの熊が届く。祐
介はそれを一目見て気に入ってしまう。ぬいぐるみにつけられていた
手紙には「どうか送り返さないでほしい」と書かれており、サヤは困
るが送り返さなかった。

 橋の上。照代を伊勢崎が呼び止める。ラーメン屋の取材よりも照代
の周りで起きている事件を取材したいと言うのだ。伊勢崎が照代の肩
に触ると、伊勢崎は祐介の元にプレゼントが届いたことを知っている。

 照代が不審がると伊勢崎は自分はテレパスで人の心が読めるのだと
説明する。そして照代についても親戚の家に預けられていることを言
い当てる。

 夜中。物音で目を覚ました照代は台所へ行く。するとサヤが氷嚢を
探していた。祐介が熱を出しだのだ。

 久代や陽太も起きて来て祐介を心配する。久代が入院していた佐々
良総合病院に連絡を取って祐介を連れて行くことになる。陽太は末広
屋に車を借りに行く。

 そこへ伊勢崎から照代に電話があり、何かよくないことが起きてい
る気がしたので、笹乃館の前まで車でやって来たと言う。照代はサヤ
と祐介を伊勢崎の車に乗せ病院へ送ってもらう。

 サヤを乗せた伊勢崎は工事中なのでと言って遠回りをして病院へ。

 病院で祐介はヘルパンギーナ(夏風邪の一種)と診断されそのまま
入院することになる。サヤは祐介に付き添おうとするが、看護師より
完全看護なので付き添いは必要なく、明日の午後1時から面会するよ
うにと言われる。

 笹乃館。陽太は久代の紹介した佐々良総合病院でサヤを待っていた
が、サヤは現れなかった。伊勢崎が連れて行った病院は一体どこだっ
たのだろうか?

 照代は伊勢崎から名刺をもらっていなかったことを思い出す。伊勢
崎は義父の回し者なのだろうか?照代は伊勢崎が人の心が読めるテレ
パスだと言っていたこと、祐介が熱を出した直後に電話してきたこと
などを話す。

 照代の話を聞いた末広大八(ブラザー・トム)は何かわかったらし
くサヤの部屋に行く。部屋にあった大きな熊のぬいぐるみの背中に手
を入れると盗聴器が仕掛けてあった。

 大八から盗聴器を受け取った久代は「このやろう今に見ていろ」と
盗聴器に向かって叫び、床に叩きつけて壊す。

 祐介の病室。伊勢崎が付き添っている。サヤのカバンの中から携帯
がのぞいている。義父の顧問弁護士・中津川が入って来る。伊勢崎と
中津川は仲間だった。

 笹乃館。久代らは地図を広げて祐介の入院している病院を探してい
る。久代は「腹が減っては戦はできぬ」と食事の仕度をする。久代は
サヤに少し休息をとるように勧める。

 照代は伊勢崎にサヤと祐介を乗せて行ってもらったことを謝る。照
代はサヤの亡くなった夫・俊彦の幽霊に助けてもらってはどうかと提
案する。サヤは夫にはもう頼らないと決めたと決意を話す。

 翌朝。病室で目を覚ました祐介がサヤの携帯を持っている。

 笹乃館。溝口エリカ(さくら)がサヤを訪ねて来る。サヤからエリ
カに「山王第一病院」とメールが届いたというのだ。俊彦が祐介に憑
依してメールしてくれたのだろうか?

 祐介の病室。俊彦の兄夫婦が祐介を見舞っている。

 山王病院に駆けつけたサヤらは、中津川の車を止め病室を聞き出す。

 祐介の病室。サヤは義兄夫婦に「子どもを返してください」と言う。
義姉はサヤは若いのでこれから再婚していくらでも産めると言う。義
兄夫婦には子供がいないので、後継ぎとして祐介がほしいのだ。

 義兄夫婦は、サヤは食べていくのがやっとの状態、自分たちが引き
取れば何不自由ない暮らしをさせると言う。

 サヤは義兄夫婦と三人で話し合いたいと、陽太と照代を病室の外に
出す。

 廊下で待つ照代と陽太。照代は陽太に、今まで陽太の記憶が一時と
んだように感じたことがあったのは、俊彦の霊が陽太に憑依していた
からだと説明する。

 サヤが祐介を連れて病室を出てくる。

 笹乃館。久代がぬいぐるみの背中を縫っている。祐介が無事だとい
うことを聞いた久代は体を休めに行く。久代はまだ体調が悪そうだ。
林夏江(大森暁美)がおしゃべりな手嶋珠子(冨士真奈美)に久代の
体調が悪いことを照代に話してはいけないと釘をさす。

 伊勢崎を見かけた照代は、伊勢崎のお腹をパンチする。伊勢崎はテ
レパスというのは本当で、夕べサヤの心を読んだら混じりけのない心
だったと語る。伊勢崎はやす子のことも知っていた。

 サヤは陽太と照代に礼を述べる。サヤは義兄夫婦に土下座して逃げ
ていたことを謝り時間をかけて説得したと報告する。

 笹乃館に戻った陽太は俊彦の霊にサヤを誉めてあげてくださいと話
しかける。

 するとサヤの近くで微かに風が吹く。陽太に憑依した俊彦はこれで
最後だと説明する。それを聞いていた照代は二人の話に入ってくる。
「ちょっと待って。最後ってどういう意味?まさかいなくなるつもり
なの?そんなひどいことしないよね。サヤさんを置いて行く気?見捨
てようっ言うの」と問う。

 サヤは「俊彦さんは亡くなったの。安らかに眠らせてあげなきゃい
けないのよ」と俊彦をかばう。サヤは俊彦から抱えきれないほどの思
い出をもらったと満足しているようだ。

 俊彦はサヤに「お前には祐介がいる」と言う。サヤは自分の周りに
は祐介だけではなく照代や久代ら見守ってくれる人がたくさんいると
話す。俊彦は照代に「サ「ヤを頼みます。俺の分まで」と頭を下げる。

 照代は「どうしてそばにいてあげられないの。私には全然わからな
いよ」と言って部屋を飛び出す。

 俊彦はサヤに生活に余裕ができたら祐介にサッカーボールかグロー
ブを買ってやってほしいということ、病院で祐介に憑依した時、祐介
の頭の中にたくさんの言葉が溢れていることがわかったので、祐介は
もうすぐ話し始めるだろうと言い別れを告げる。

 サヤは「ありがとう。あなた」と言って目に一筋の涙を流す。

 久代が自室で編物をしている途中に激痛がはしる。やす子が久代を
心配そうに見ている。

 物干し場にいる照代に「てるてる あした。とおくでみてる。あな
たのことを」という差出人不明のメールが届く。照代は「誰なの?あ
なたは誰?」と問いかける。


寸  評  いよいよ終盤になってきました。原作を読んでいるので結末は大
体わかっているのですが、ドラマ上は一体どうなるのでしょう。亡く
なった人を思って生きている人間がいつまでもメソメソしていると、
霊が成仏できないということを聞いたことがあります。今回は正にそ
んな感じで、サヤが母親として成長したことをきっかけに、俊彦の霊
は成仏できたようです。

 ヘルパンギーナは名前がちょっと怖そうですが、高熱が出て口内炎
ができるため子どもは機嫌が悪くなるというものです。原作では祐介
が赤ちゃんで初めてかかった病気でサヤがうろたえます。初めての発
熱で母親が心配で堪らなくなり、病院へ行くという設定はいかにもあ
りそうです。

 ただドラマの場合は、祐介が3歳になっており、3歳までにはどん
な子どもでも何度か発熱の経験はありそうで、夜中に病院に連れて行
くというのは、対応としてはどうなんだろうと思いました。救急病院
に連れて行く目安としては生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38度以上の
熱を出した時、または子どもが夜2〜3時間眠れない時です。

 確かにドラマ上では41度近い熱で、高熱ではありましたがひきつ
けている訳でもなく、久代のかかりつけ医・江藤がいる病院なら、江
藤に症状を話して緊急性のある病気かを聞いて判断することもできそ
うなのですが(子どもの場合、病院で他の病気をもらってくる方が厄
介なので)、原作をドラマ化する際に変えた年齢設定に無理が出てい
る気がしました。

執筆者  たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 昼ドラマ「吾輩は主婦である」を時々見ています。平凡な主婦だったみどり
(斉藤由貴)に夏目漱石の霊が乗り移るという話です。脚本は「タイガー&ド
ラゴン」などの宮藤官九郎で、奇想天外な宮藤ワールドを満喫できます。斉藤
由貴の夫は及川光博、姑役は竹下景子とこの時間帯にしては豪華キャストです。
夫婦のいきつけの喫茶店「ジャンバルジャン」(これは、斉藤由貴が「レ・ミ
ゼラブル」にコゼット役で出演していたことをもじっているようです)のマス
ターが川平慈英で、三人揃うと突然ミュージカルが始まって、普通では絶対あ
りえないことですが、これもコメディドラマならではかなと思います。(たま)

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