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=================================== 【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- 2006/6/05 第165号 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com =================================== 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。 =================================== ■もくじ■ 1. お知らせ 2. 最近の翻訳業界 3. 翻訳しよう 4. 翻訳者日記 5. リンクしよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1. お知らせ ___________________________________ ■□■ビデオ教材大幅割引ラストチャンス!!■□■ 好評につき大幅割引ビデオ教材を2セット追加いたします。 トランスワードでは近々ビデオ版教材の販売中止を検討しております。そこで、 本来ならビデオ教材110,250円(税込み)のところ73,500円(税込み)で販 売いたします。また自己学習キットは31,500円(税込み)にてご提供いたし ます。今回が最後のチャンスです。 御希望の方は、お申込みフォームのQ.3「何か一言、お願いします」の欄に「ビ デオ教材割引」とお書き添えの上、お申込みください。 講座がビデオで見られる最後のチャンスです!ぜひお早めにお申込みください。 (申込み期限6月20日(火)) (教材送付までに2週間程度お時間をいただく場合がございます。ご了承くだ さい。) 詳しくはこちらから↓ http://www.transwd.com/school/intro_school.htm □■□教本販売のお知らせ□■□ テクニカルライティングと技術翻訳の秘訣(増補版) 定価:¥2,000(税込み)(送料無料) 技術翻訳、その中でも特に需要の多いマニュアルの翻訳者を志す人を対象にテク ニカルライティング技術をまとめたものです。 初版の内容に加え、巻末にワンポイント翻訳レッスンを収録し、さらに充実した 内容になっております。 詳しくはこちらから↓ http://www.transwd.com/school/k_book.htm  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2. 最近の翻訳業界(仲谷) ___________________________________ 大連での日本語学習熱 大連には日本語専攻のクラスを持つ大学が多くありますが、街中にも一般の語 学教室で日本語を教えているところが沢山あります。 一説によると大連市の税収の約1/3は日本系企業と日本人からのものだそうで す。 日本人観光客相手商売をしている商店の従業員の多くもこれらの語学学校で勉 強しています。日本語のうまさが店の売上げに直結するので自然と熱が入りま す。 授業料はウイークデイの毎日3時間程度勉強して、月当たり日本円で3〜5千 円程度のようです。大卒の平均的な初任給が2万円程度ですから安くはありま せん。しかし、どの学校も繁盛しているようです。中国人の向上心がこんなと ころにも現れていると感じています。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3. 翻訳しよう(荒井) ___________________________________ お客様から、翻訳について指摘を受けた例を2点ご紹介します。 『生命・身体に危険』 They can cause injury or death. としました(theyは、ここでは模造品など粗 悪な製品を指します)。簡潔で良いと思うのですが、お客様は短くてぶっきらぼ うに思えたのでしょうか、human deathとしろ、というのです… このhuman の語をご存知でしょうか。 広告業界で30年ぐらい前に、ある有名な化粧品企業がBeautiful Human Life という英語キャッチを出して世界的な笑い者になったことがよく知られていま す。どうしようかと思ったのですが、ネーティブと連携を取った上で、「冒頭の 英語は、危険なものについての注意文言として、英語では自然、かつ簡潔で力 強い。human deathという英語は存在しない。“神様なら死なないが、人間だ から死ぬ、だから人間は、はかない”と、話が違う方向に広がってしまう」と いう説明をして、納得してもらいました。 『CSRは、企業が永続的に発展するための条件である』 CSR is indispensable to the company's continued growth. としました(CSR とは、Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任)。ここで、お客か らどういうクレームがついたと思いますか。continuedの代わりにsustainable を使えというのです。 sustainable、sustainabilityは、環境保護の関連で用いられる語で、しかもそ の使い方は、例えばsustainable developmentとすると「A(環境)を支えな がら、B(企業)が発展する」という意味です。普通の文脈で「当社がsustainable だ」とすると「やっとのこと、何とか支えられ、持ちこたえている」というよ うなニュアンスになります。ネーティブにとって、この語を普通の「継続的」 の意味で使うということは考えつきません。 「持続性ある(sustainable)」の語を、「継続的な」と同義語に用いようとする 動きがあるようなのですが、それは、考えすぎの和製英語です。この語につい て、環境保護報告書を作成する場面でこれまでネーティブと何度も協議してき ました。「いつまでもずっと続く」はcontinuedで表します。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 4. 翻訳者日記#55(阿久根) ___________________________________ 「翻訳料金の入金」 当然のことですが、翻訳すると翻訳料金が支払われます。単価については以前 触れたとおりですが、実は、翻訳料金の支払日というのも翻訳会社によってか なり異なります。会社員の人たちでしたら、「当たり前だろう」と思われるかも しれませんが、翻訳で生計を立てている者には、時として死活問題になりかね ません。 一社からのみ仕事を受注している翻訳者はその会社のやり方が「普通」だと思 ってしまいがちです。ところが、複数の翻訳会社から受注すると、料金の支払 いもさまざまなのだと気付きます。たとえば、A社の場合、月末までに終了し た業務を当月分として請求し、請求書もWeb上で作成します。B社は入金日の 1、2週間ほど前に「入金予定のお知らせ」を送付してきます。この場合、請 求書を作成する手間は省けます。C社は作成済みの請求書を添付メールで翻訳 者に送付し、捺印後に郵送させるというシステムを採用しています。業務依頼 書に基づいて、翻訳者が月末までに自前の請求書を作成して郵送するという会 社もあります。 通常のお店では商品と引き換えにお金を払いますが、翻訳者は請求書を送った からといって、即座に入金されるわけではありません。私の場合、最短でも、 今月分の料金は翌々月の5日まで待たなければなりません。つまり30日以上後 の支払いです。家計や事務所の収支がうまくいくようになれば、このペースで も構わないのですが、前述のように、支払日も翻訳会社によってまちまちです。 最長の場合、今月分の料金は翌々々月の末日、つまり、90日後の支払いとなり ます。前月分が「最短」で支払う会社の業務で、今月が「最長」で支払う会社 の業務だったら、全く収入のない状態がまる2カ月できることになります。給 与所得者でいえば、某月の給料日がなくなったようなものです。十分な預金が ないと、扶養家族のいる翻訳者には辛いことになります。 毎月給料日がある会社員や公務員の人たちが羨ましくなることもありますが、 会社員も公務員も経て自営業に至った訳ですから、不平を言っても仕方ないこ とでしょう。景気も回復基調とのことですから、上手にやりくりしないといけ ません。ただ、これから翻訳で生計を立てようと思っている人は、3カ月分の 生活資金は確保してから脱サラした方が無難かもしれませんね。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 5.リンクしよう ___________________________________ 【合格者して翻訳会社から仕事を獲得しよう!】 「第45回JTF<ほんやく検定>」→ <http://www.alc.co.jp/jtf/kentei/> 次回第45回実施は7月22日(土)です。6月30日(金)まで受験申込受付中! ★合格するとJTF加盟翻訳会社から仕事を獲得する機会が広がります。 ★資料請求希望の方には、先着5名様に第44回問題・解説集を進呈します。 →<kentei@jtf.jp>まで名前、住所、TELを入力の上、メールで送信下さい。 ___________________________________ ※このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集しています。発行部数は約 7000部で、1回の掲載料金が7000円(税別)です。ご希望の方は、 book@transwd.comまでお問い合わせください。  ̄■発行■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |株式会社 トランスワード | 〒732-0823 広島市南区猿猴橋町1-8スミヒロビル5F | Tel:082-506-3233 Fax:082-506-3234 | URL: http://www.transwd.com | e-mail: book@transwd.com |  ̄■配信解除■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |配信解除等は、登録した配信サイトでお願いします。 | |代表的な配信サイト | まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017511.htm |  ̄■お問い合わせ・投稿先■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | book@transwd.com |  ̄■免責事項■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |掲載情報により生じたいかなる事象も当方では責任を負いかねますので、ご |了承ください。配信解除は読者様において手続きください。当方では解除手 |続きの代行は請け負っておりません。どうしてもわからない時は、メールで |ご相談ください。 | |