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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 ☆ 第三巻五回 握る其の手の内外に ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 御機嫌よう。葡萄瓜でございます。 では、つらつらと綴ってまいりましょうか。 私事ではありますが、筆者はmixi内に於いてや おいボーイズラブ(含むショタ)に就いての論 議を主眼としたコミュを立ち上げさせて戴きま した。立ち上げた直接のきっかけはその前後に 電脳上で他の方と行った情報交換なのですが、 元々そう言う一歩退いた形での内部からの語り は必要であろうと言う思いはございました。 今回は其の辺りの打ち明け話めいたものを暫し。 実際やおい論ボーイズラブ論ほど取扱が厄介な 論はございません。資料の断片化と言う問題も あるのですがそれ以上に論者の内面が色濃く出 易いと言う大きな難関がございます。只読む分 に就いてならば論者の内面が色濃く出た文章の 方が確かに面白いです。他人事と思って愉しめ ますから。 しかしながら、其の中から客観性を見出す事は 困難になる事でしょう。 論者が自分語りをし尚且つ客観性を保った文章 を書けるのならば問題はございません。資料で きちんと補完されていれば更に言う事はござい ません。其の資料は論者基準に拠って選択され たものではありましょうが、資料を提示し論者 の論と対照させる事に拠ってまた新たな発見が 出てくる事もございましょうし。 が、そう言う論考が今まで為されてきたと公言 できるかと問われれば、暫し黙考せざるを得ま せん。論者の個性が後味になってしまう所為と 言うのが大勢と言う所でございましょうか。 これがショタ(コン)論に至ると自分語りがメ インになりがちで、客観と言う形になるとネタ 風に記述されてしまう事が多い様なので更に沈 黙せざるを得ません。ともすれば定義の段階で 紛糾し停滞していそうな感がありますので。 そう言う膠着状態を何処かで崩す事が出来ない だろうか、とメールマガジンやBLOGで過去を掘 り起しつつ筆者は思う様になっておりました。 例え話でございますが。 毛糸玉を解さず其の侭編物をしてゆく、と言う のはやってやれない事ではないでしょう。しか しながらその工程にはある程度の手練れ加減が 要求されようかと。何処かで誰かが毛糸玉を解 して誰にでも編物がその場で始められる環境を 作れば、特定の人間だけが編物に従事して界隈 が逼塞すると言うリスクは避けられる様になる でしょう。 特定の人間にだけ論争を任せるのは容易い事で す。その分自身は萌えに専念できましょう。 ですが、それだけでは少々味気ないと思うので す。折角携わっているのですから、時には七面 倒臭い論考なぞしてみて自分の手の内を確認し てみるのも良い事ではないでしょうか。 資料と戯れて色々掘り起す事も実際楽しい事で ございますし。 全ての人に語る事を無理強いするつもりはござ いません。無理強いして出た答えは何処かに何 かが反映されております故。 そうではなく、内面から滲み出た答えを翳して 戴ければそれで充分か、と。 論ずる事で斬るのは他者では無いと筆者は考え ます。論ずる事で斬るのは、恐らく論者の中に ある持論の殻なのです。 その殻を崩してみて判る事があるならば、それ も又良しかと。 さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて 戴きます。 では次回配信まで、御機嫌宜しゅう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ======================= 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 第三巻五回 2006.3.10発行 文責:葡萄瓜XQO website:『仇花の記憶』 http://kamakura.cool.ne.jp/xqo/ mail:xqo_gm@yahoo.co.jp このメールマガジンは melma! http://www.melma.com/backnumber_90840/ メルマガ天国 http://melten.com/m/14637.html Mailux http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3FAB47D02D533 RanSta http://www.ransta.jp/backnumber_2939/ メルカップ http://www.melcup.com/cgi-bin/magazine/magazine.cgi?mag_id=M000000737 マガジンすきやねん http://www.sukiya-nen.com/sys/m.cgi?id=xqo のシステムを利用して発行させて戴いています。 ご意見ご質問等はWebサイトBBS http://otd11.jbbs.livedoor.jp/adabana/bbs_tree にて承ります。 又連動BLOG「ショタやおい雑記」も運営しております。 http://xqosy.seesaa.net/ こちらも宜しくお願い致します。 バックナンバーはサイト内にて公開しております。 再配信ご希望の場合はお手数ですがメール若しくは BBSにてご用命戴ければ幸いです。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ |