私が垣間見た日本 (中国)無名氏
旅行者の多くは、弾丸のように速いと言われる新幹線に是非乗ってみたいと考える。新幹線の時速は270キロで、世界で最も速い列車の一つであり、乗っていると車両が安定しており、騒音も少なく、飛行機に乗るより快適である。
近代的技術のほかにも、日本にはいろいろと文化的な特色があるが、それらはアジア、特に中国の古典文化に源を発している。休日にはたくさんの敬虔な信者や旅行客が寺院を訪れ、たいへんにぎやかである。東京では、浅草の観音様は旅行者が必ず行く場所だ。東京では、寺院の建物などだけでなく、ショッピング街も有名な観光ポイントである。
日本のショッピング街の計画と建設は独特なもので、旅行者は旅先での買い物の楽しさを味わうことができる。日本では店に並べられた商品には価格がはっきり表示してあり、基本的に値切る習慣はないが、品質はしっかり保証されており、偽ブランドや粗悪品はほとんど見かけない。ただ、物価はたいへん高い。しかし、安いものを買えるチャンスもある。例えばスーツや和服などは、大きなデパートでバーゲンシーズンがあり、運がよければ品質の高いブランド商品を安く買うことができる。
タクシー運転手は、日本の場合多くが四十歳台以降である。彼らが若い観光客のために車のトランクを開けたりスーツケースを運んだりしている姿を街でよく見かける。中高年運転手たちは若者に比べて交通規則をよく守り、割り込んだり、突然停車したり発進したりということはあまりないし、車も清潔である。運転手が規則をきちんと守るので、乗る人もそれにならって、タクシーを停められない場所でやたらに手を上げてタクシーを呼ぶ人はいない。ただ、タクシー代は非常に高い。
毎日午後 5 時の退勤時間から夜10時ごろまで、街はスーツと革靴を身につけて書類かばんを提げた青年や中年やもうすぐ定年と見られる男性でいっぱいである。彼らはグループで飲み屋に入ったり、街をぶらついたりしている。
どうして日本の男性は、退勤後にすぐ家に帰らないのだろう?まっすぐ家に帰ることは、その男性が見込みがなく、友達もなく、向上心もなく、出世できないことを表しているだろうか?
|