詩人の友人が日本に留学して、何年か働きながら苦学の日々を重ねた。その後、学業を終えて決然と帰国し、文壇に飛び込んで現在はかなり名のある作家になっている。題材には日本に関わるものが多く、闊達な表現でたいへん魅力的な作品を生み出している。この島国の風情から多くの創作のインスピレーションを得て、現在は「東京の女性」と題した長編大作に取り組んでいる。
留学にせよ、観光にせよ、日本に来る華人が最も深く感じ入るのは、日本女性の全体的な美しい気質である。一方、中国に留学や観光に行った日本の友人たちは、戻ってくるとみな感嘆して言う。「中国の女性は美しいなあ。」
日本女性は総体的にたいへん早熟なようで、子役だった安達祐美もあっという間にセクシーな美女に変身してしまったし、林明日香の豊かで太い声を聞いて彼女が未成年だとは誰も思わないだろう。また、ちまたの「美少女写真集」の氾濫を見ていると、オタクたちがアニメの虚構世界に住むアイドルに情熱を傾けていることが、一部の日本男性の晩熟というなんともしがたい状況をいくらか反映しているように思う。
しかし、成熟した日本女性の美は、往々にして非常に長い間継続する。国民的歌手である美空ひばりが典型であるが、他にも中国人にもおなじみの吉永小百合、松坂慶子、松田聖子などなど、無情の歳月も彼女たちの優雅で清純な気質を損なうことはできないかのようで、まさにここに「若々しさをいつまでも失わない」ことの真の意味を見ることができる。
一方故郷を振り返ると、中国の女性は清水から芙蓉が咲き出したようで、天性の美しさは飾ることを必要とせず、自然の美を青春の日々の中に発揮している。しかし多くの中国女性は中年になると外観も内面も急激に変化し、あまり身なりにかまわなくなるのが普通である。年配の女性たちが化粧や服装に気をつかうと、かえって年取っているのに色気を出してとそしられかねない。
願わくば、日本の女性たちには、自分の青春を厚化粧で覆わないで、陽光に向かって自然な美しい笑顔を輝かせてほしいと思う。また、中国の女性たちには、青春は永遠であると考えて、たとえ時は過ぎ去っても心の中に容姿に気を配る気持ちを残して、決してあきらめないでほしいと思う。
そうなったら、かの詩人も心の中にある女性の美に対して、もっと違った感じ方と解釈を持つことだろう。 |