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家の中が静まり返っている。 妻の嫌いな私のパソコン遊びはいまはやり放題なのだが、でもなんだか 寂しさが募る。 子供の声が耳について離れない。 だから毎日、格安国際電話で中国の実家に電話をするのだ。 - 話を元に戻して - 空港から出ると、いきなり鼻毛になにやらまつわりついてきた。 からだ全体の体感としては、やはり冷凍庫に入ったときの感覚だろうか。 寒いどうのこうのということよりは、キューッとからだを締めつけるような感じ の冷たさ。 外に出ていきなり鼻毛に霜がつくのである。 これにはいささか驚いた。 これがひとつ目の驚いたこと。 妻の家族といっしょにタクシーに乗り込む。 タイヤに目をやると、なんだ? 夏用タイヤではあ〜りませんか! こんなので走れるのかぁ? 空港までやってきたのだから、なんとかできるのだろう。 これがふたつ目の驚き。 実際に走ってみると、タイヤがスリップしているような感覚はない。 速度も80から90くらいで流している。 歩くと確かに滑るのだが、クルマで走るとさほど滑らない。 しばらくは心配だったのだが、慣れればなんてことなくなった。 そういやぁ、どっかのタイヤメーカーのCMで織田裕二が言ってたなぁ。 『雪道でクルマが滑るのは、すべては水の仕業』だと。 その理屈がこれで理解できた。 ハルピンの雪質はいわゆるパウダースノーで、風が吹くと軽く飛んでいく ようなサラッとしているものである。 日本でいうと、北海道とか長野あたりのものに近いのかな。 つまりは気温がとても低いので、雪の融ける要素がまるでない。 だから雪道の上でクルマを走らせても、滑らないのである。 私は普段トラックに乗っていて雪道を走っているのだが、スタッドレスを履 いていても結構スリップする。 寒いんだけど気温が中途半端に高くて、融けて水を含んだ雪になり、こ の水がスリップをさせているのである。 日本では凍結防止に道路に塩を撒いているが、このあたりではそのよう なことを一切していないようである。 でもどうかな? 春に近づくと気温がそれなりに上昇するから、そういう時期になるとスリ ップ事故が多発するのではないだろうか。 気温がマイナス10℃前後までしか下がらないようなところでは、普通タイ ヤで走るといった芸当はまず通用しないであろう。 そう考えると、ハルピンというところはなんと安上がりなところかと感心もす るのだ。 日本の冬の着こなしでは、まず15分外にいることはできないでしょうねぇ。 ハルピンに着いてから、妻の妹の旦那から生地の分厚い股引をもらいま した。 たぶん日本ではこんなのは履かないであろうものを。 セーターでもこんな分厚いものはないねぇ。 あああああああっ。わかったぁ。 『何がわかったの?』 という声が聞こえてきそうなので解説しますが、ハルピンというところは前 回訪中した際に私が強く感じたことなのですが、とにかく極端なおデブさん がいないということ。 寒いから身が締まっているのかどうかはわかりませんが、男女共に細身 の人が多い。 逆に言うと、体格の立派な人というのはそれなりに裕福な人なのでしょう。 しかし今回の訪中では、『あれっ?』というような感覚に包まれた。 みんな太いのである。 この三年半の間にハルピンも経済改革開放の波が押し寄せ、まったく 環境が変わってしまったのかとさえ感じた。 でもそのとき、ひとつピンときた。 この股引がそうさせていたのである。 綺麗な女性のどれを見ても、意外なほどに体型が崩れていたから。 そうだなぁ。日本で自分のサイズに合わせて新調したスラックスがパンパ ンになっていたのだから、だいぶ体型は変わるよなぁ。 私は女性の悩ましい姿を想像するとき、まずジーパン姿を思い浮かべる。 そう! 私はジーパンフェチだったのです。 からだの線にジーパンがうまくフィットしている女性をみると、たまらなくな ってくるのです。 そのジーパンフェチの私が、このハルピンという地でおかしいと感じた。 寒さは時として、人の楽しみさえも取り去ってしまうのである。 まあでも、寒いだけのところではありませんでした。 これだけ寒い日が長く続くと、それに応じた文化になっているのが普通だ からです。 たとえば氷。 ハルピンには松花江という広い川があります。 ちょうど松花江凱菜大酒店(通称:グロリアホテル)の前のスターリン公園 のあたりでは氷が積み上げられ、そしてそれが見事なほどにライトアップされ ていた。 その付近では、足場を組んでの松花江に向かった滑り台が設置されていた。 けっこう川幅の広い川なのですが、それがみごとに凍ってしまっています。 私は妻の弟達といっしょにスケートを楽しみました。 みんな自分の歳を忘れ、子供の頃に帰って楽しんでいました。 有料の滑り台はいちど料金を支払えば、何度でも滑ることが可能です。 それを最初から知っていれば、もっと早く来て何度でも滑ってやろうなどと、 元をとることに専念していたのに。 知らないことは強みでもあるが、これはやはり情報がないということで不利 である。 『情報』ということでひとつ皆さんに披露したいことがあります。 日本人としては、こんなんで良いのかなぁってやつです。 人を集めてお金儲けをしようというところは、たいていが人が集まるような 時間帯にお客を呼ぼうとするものです。 ところが中国は違う。 いたるところでそう感じられることがありました。 空港からはじまって、デパート、ハルピンのテレビ塔、ホテルの服務員な どなど。 自分が仕事を終わってはやく帰りたいのかどうかは知らないが、私らには やく帰れといわんばかりの態度をとったのである。 客商売のあんたらが、なんちゅう態度をとっとるんや。 国は経済開放を訴えてはおりますが、中国人の仕事に対する態度などと いうものはまだまだこの程度であります。 空港の係官などは、飛行機から降りてきた乗客がいなくなれば仕事が終 わるのかどうかは知らないが、はやくゲートを通過しろと忙しない。 デパートではなにを買おうか物色しているところに、服務員が寄って来て ひとこと、 『快!快!』 なんじゃこりゃ? テレビ塔というのは完成してからまだ2ないし3年程度のようですが、タクシ ーに乗っていたら真新しい感じであったので話の種に行ってみました。 190メーター程度まではエレベーターで昇れます。 外に出ると寒いのに加えて風がとても強い。 そういう状態になるとどうなるか? 呼吸ができなくなるんですね。 ああ苦しかったぁ。 お土産を買おうとしているとそこの服務員が自分のかばんに手をやり、な にやらそわそわ。 早く帰りたいのかなぁ。 泊まったホテルの服務員もなんだか早く帰りたそう。 年末だけど、中国では特別何もないんでしょ? 旧正月ならばともかくとして。 どうも今回の訪中は、このあたりが気になったんですわ。 中国の他の都市はどうだか知りませんが、このハルピンってお店の閉店す る時間がやたらと早い。 早いところでは午後八時くらいで、もうお店の中が暗くなっている。 量販店のような感じで、経営者ならばもっと売りたいと感じているようなお店 でさえである。 九時や十時くらいまで普通にやっている日本のお店に慣れてしまった私ら が逆におかしいのかなぁ。 おかしくもないのに、笑っている日本人の方がおかしいのかなぁ。 働きたくもないのに、我慢してがんばっている日本人の方がおかしいのか なぁ。 日本の常識は世界の非常識という言葉もあるくらいだから。 今回の訪中は疑問に感じることがほんと多かった。 長くなりましたので、次回に続きを書くことにします。 ------------◆-------------------------◆----------------- 《ちょっと休憩して私の広告》 私も会社に行けば平社員。 リストラもけっして無縁なことではありません。 いつ首を切られても平気なように今からでも副収入を蓄えていきましょう。 皆さんもやってみませんか? http://www.asayan47.com/readmail.html ------------◆-------------------------◆----------------- 【夫婦の幸せって?】 --- 自動車学校のその後の経過 --- --- いざ運転免許試験場へ --- 特別講習はなんだかんだと三回目でパスした妻だが、次の日にはその 勢いでいざ運転免許試験場へと向かった。 私が連れて行ってもよかったのだが、教習所が引率して受験するという ことなので、私の出る幕はなかった。 仕事から帰ってきて既に帰宅していた妻に試験の結果を聞いてみた。 『どうだった? 免許は取れたのか?』 『・・・・・・』 『なんで何もいわないのか? ダメだったのか?』 『・・・・・・』 『黙っていちゃ、何もわからない。』 『・・・・・・』 ええいじれったい。 『かばんの中に免許書があるんだろ!みせろよ!』 かばんの中を物色する。 見つからない。 すると妻が私に免許書を差し出した。 『なんだ。合格してんじゃないか!』 やっとニカァっとした。(この表現、わかるよね。) 『そうか、取れたのか。』 次はクルマだと現実の問題へと移っていった。 『まあこれから冬で危険な時期だから、春まで待とうか。それまでは俺の クルマで練習をしよう。』 そういうことになり、家からいちど運転させてみた。 正直不安である。 子供も幼いながらに言った。 『ママ、危(あびゅ)ないよぉ〜。』 まったく、ませたガキである。 でも、助手席に座った私も気がつけば手すりにしがみついている。 妻の嫌ぁな顔。 苦笑い。 まあいいか、走ってみろや。 走り出す。 するとものの二百メートルくらいで、よそ様のコンクリートの塀にドアミラー を軽く接触。 幸いにミラーは割れなかったし、塀も特別ダメージはなかった。 『じゅうぶん練習しような!』 そういって席を変わった。 道のりは長そうである。 ------------◆-------------------------◆----------------- 【我々夫婦は有名人!?】 『有沙と私、それぞれの壁〜 日本に嫁いだ中国人妻を追って』 皆さんのところでは、番組は流れましたでしょうか。 なにせどの放送局で流れるにせよ、時間帯が深夜の三時頃とあってか、 新聞の番組表にハッキリどでかく出るわけでもないし、いつ放送されるか 毎日チェックするというのはとても大変なことだと思います。 『うちのところではまずもって放送されないだろう。』 そう思われた方々は、既に多くの方々が私のところにDVDを求めに来 られました。 私はディスクを焼くだけのことなのでいくらでもその希望には応えること ができます。 普段メルマガとかホームページでしか紹介することができない私達夫婦 の姿を画面を通して伝えることができるわけですから、私たちを理解したい と思われておられる方にはとても良い媒体であると思います。 まだまだ受け付けておりますので、希望される方は私宛にメールをくださ いますように。 お待ちしております。 ------------◆-------------------------◆----------------- 【【【必見!】】】 【杜国朝が作ったメーリングリストの規約変更について】 私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しており ます。 参加ご希望の方は、私のホームページの中のヤフーグループのバナ ーをクリックして、登録作業に入ってください。 http://www.asayan47.com/kekkon.html いままで厳格な入会システムを設けておりましたが、このたび諸般の 理由によりこの入会システムを撤廃することになりました。 理由としましてはいくつかありますが、そのなかでメーリングリストの参 加には個人の責任において行動していただき、良識ある範囲内であれ ば自由に情報交換をすることがメーリングリストの円滑化につながると。 ただ、これが私がこのメーリングリストから手を引いたというものではあ りませんで、今後の方針としましてある一定水準を満たしていないメン バーについては管理人である私の一方的な権限により、退会(除名)処 分をする可能性があるという違った意味で厳しいものを盛り込むことに なりました。 いままで抱えていた問題としまして、参加を希望している人が私のシ ステムを正しく理解されないがために生じていた入会拒絶の現実も今 後はいっさいなくなるというわけです。 この参加ルールの改定がどう転がるかは神のみぞ知るですが、私と しましてはただ見守るだけです。 今後はメンバーが加速度的に増えていくことでしょう。 実際に中国の人が参加希望を出されていたりしているのですが、その 多くの方々が入会拒絶の扱いになっていました。 ですから今後は、更なる中国の情報が入手できることでしょう。 素晴らしきメーリングリストの運営のために。 いわば私は会長職に退くことになるわけですが、社長役を募集したい と考えております。 今後の国際結婚を前向きにとらえたい方ならばどなたでも結構です。 国際結婚の社会的地位の向上のためにがんばっていきましょう。 あなたの参加をお待ちしております。 ------------◆-------------------------◆--------------- ◇発行者◇ 杜国朝(小朝) owner@asyan47.com ホームページ http://www.asayan47.com/kekkon.html =================================== ◎このメールマガジン<虹の向こうに妻がいる>は、下記の配信システムを利用 して発行しています。(購読解除は御自身の実力でお願いします) ☆まぐまぐ http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000099212) ☆Macky http://macky.nifty.com/ (マガジンID: duguochao) ☆melma http://www.melma.com (マガジンID: m00054315) ☆メルマガ天国 http://melten.com/ (マガジンID: 9532) ☆E.Magazine http://www.emaga.com/ (マガジンID: dgchao) ☆Mailux http://www.mailux.com (マガジンID:MM3E7A7D97A183C ) ☆めろんぱん http://www.melonpan.net/ (マガジンID: 004289) ☆カプライト http://kapu.biglobe.ne.jp (マガジンID: 10260) <<杜国朝の広告>> ★☆★☆★☆★ 農家のお米を食べてみませんか?! ☆★☆★☆★ 安心できる農家のお米を食べてみませんか? 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