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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/12/09 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 着信アリ 局 名 テレビ朝日系 放映日時 金曜23時15分 キャスト 中村由美(菊川怜) 仙堂孝之(石黒賢) 佐久間誠一(升毅) 柏木真利子(能世あんな) 西村和也(工藤俊作) 秋野修司(山下真司) 山下勝彦(津田寛治) 岡野美里(木内晶子) 川島武弘(深水元基) 西野杏 (中山恵) 松下さやか(佐藤千亜妃) 東カンナ(菊地美香) 森尾真紀(野田よし子) 大山雄介(中山夢歩) 森谷修介(義田貴士) 三輪レイナ(仁科仁美) 丸山ナオコ(矢吹春奈) 原 作 秋本康 脚 本 大石哲也 高山直也 主題歌 D.D.D. 「Heart」 あらすじ 第9話「由美の携帯に死の予告電話が」 仙堂(石黒賢)は真田(寺泉憲)の事故現場の検証に当たる。真田 は目を見開いたままショック死しており、右手の平にはバラの紋様の 痣が浮かび上がっている。あまりの不可解な状況に、何が起きたのか まったく分からない。 検査官の一人が現場に落ちていた真田の携帯を仙堂に渡す。仙堂は リダイヤルし内容を聞く。聞き終えた仙堂は「呪いはまだ終わってい ないのか……」と険しい表情を浮かべる。 そのころ由美は明和女学院の校舎内の廊下をフラフラと歩いていた。 ふと前方を見ると姉の亜美の姿がある。亜美は由美を招くように明か りの漏れる教室へと入っていく。由美が後を追って教室に入ると机が ひとつだけあり、その上にバラの花が一輪置かれている。 由美がそのバラを拾い上げじっと見つめていると、背後で亜美が由 美をにらんでいる。由美はその気配に気づいて振り返るが誰もいない。 由美はほっとするが、その途端「まだ終わってないわ」という声とと もに亜美が現れ、由美の首を締め付ける。 由美は苦しげにもがくが、突然首を締め付けるのが由美に変わる。 亜美が苦しげにもがく表情を見て、由美は快感めいた笑みを浮かべ、 亜美は床に崩れ落ちる。 由美は荒い息をしながらふと手のひらを見るとバラの紋様の痣が浮 かび上がっている。それを見た由美は絶叫する。 そのとき、山下(津田寛治)の手が由美の肩にかかり、由美は我に 返る。由美は依然として廊下をふらふらと歩いているところだった。 由美は、無意識にここに来ていて、亜美の幻覚を見たと山下に話す。 それを聞いた山下は亜美を探そうといてもたってもいられなくなるが、 そんな山下を由美は「一人にしないで」と不安に怯えた眼差しで引き 止める。そこへ仙堂から由美に電話が入る。仙堂は真田が死んだこと を伝える。 由美、仙堂、山下は特命ウォッチ編集部へ行く。榊一家殺人事件が 一段落したのに呪いが一向に解けないことに仙堂はいらだっている。 由美は「犯罪に加担した全員を殺すまで許さないってことでしょうか」 と由美は沈んだ口調で自分の考えを述べる。 仙堂は真田の携帯を由美に渡す。由美はその中の「まだ終わってな いわ」と言う声を聞いて「この声はお姉ちゃんだ」と驚愕の表情を浮 かべる。 仙堂は「真田さんは君のお姉さんに呪い殺されたのだろう」と推論 する。由美は「そんなお姉ちゃんはもう死んでいるって言うんですか ?」と反論する。山下も「亜美は死んでない、適当なこと言うな!」 と仙堂の胸倉をつかみかかる。しかし仙堂は「なぜそう言える?」と 言い返す。 由美が「先生とお姉ちゃんは」と言いかけると、仙堂は「ああ知っ てるよ、つきあってたんだろ。君の目的はなんだ、何しに学校へ戻っ てきた」と山下に強く迫る。そんな仙堂に山下は俯いて何も言えなく なる。由美が「仙堂さん、それ以上言うと許しませんよ」と間に入っ たので、仙堂はひとまず引き上げる。 由美は「仙堂さんの言ったこと気にすることないですよ。きついこ とずけずけ言う人ですから」と山下に謝る。由美はさらに「でも根は 悪い人じゃないですよ。情もあるし、正義感もあるんです」と付け足 す。山下が「何必死にフォローしてんだ」と笑うので、由美は「やだ 勘違いしないでくださいよ」と慌てて訂正する。 由美は「でも正直私も先生がどうして今になって学校に戻ってきた か、気になってたんです。今日、学校で1人なにしてたんですか?」 と尋ねる。しかし山下は「君には関係ない」とすげない。由美は「つ らいなあ」と苦笑いし、「お姉ちゃんの手がかり探してたんですか? そんなに忘れられないんですか」と恐る恐る尋ねる。山下は答えない。 すると由美は「私じゃ無理ですか?私じゃ先生のこと救うことできま せんか?」と山下の顔をじっと見つめる。山下は驚き「僕は君が思っ ているような人間じゃない。ずるくて卑怯で弱い男だ」とつぶやくよ うに言って出て行く。 由美は内心傷つくが、そのとき由美の携帯に死の予告電話のメロデ ィーが流れる。由美は携帯に出てその内容を聞き、激しく動揺する。 翌日、由美は仙堂のところへ行き、死の予告電話がかかってきたと 携帯の画面を見せる。そこには「12/12 22:00 中村由美」という履 歴があった。仙堂がリダイヤルすると「どこ、どこなのお姉ちゃん、 いや、いやぁーーーーーー!」と絶叫する声が聞こえてくる。 由美は「きっと私が先生に気持ち伝えたからなんです」と話し始め る。由美は口では亜美の死を否定したが、内心ではもうこの世にはい ないんじゃないかと思い始めていた。そしてそうであることを願って いたのかもしれないと。できのいい姉にコンプレックスを抱いていた 由美は亜美を憎み死んでしまえばいいとどこかでずっと思っていた。 すると仙堂は「いいかげんにしろ、そんなことよりお姉さんの手が かりをつかむことだ」と押しとどめる。 特命ウォッチ編集部。佐久間(升毅)と編集部員たちは、亜美が失 踪したとき何か変わったことがなかったかと由美に聞いている。しか し由美は何も分からないと答える。失踪後、由美は姉を身代わりに立 てたとして学校中から陰口を叩かれてひきこもってしまった。由美は 自分が何の価値もない人間でそう思われるのは当然だと感じていて、 その陰口をまともに受け止めてしまったからだ。 しかし大山(中山夢歩)は「価値のない人間なんていませんよ」と 由美を励まし、由美も少し元気を取り戻す。佐久間は亜美の失踪につ いてもう一度調査するように指示し、編集部員たちは出かけていく。 由美はボーっとしているが、佐久間に声をかけられて「私も行きま す」と言って重い足取りで出て行く。しかし廊下に出た由美は不敵な 笑みを浮かべる。 明和女学院。西村(工藤俊作)が花壇のバラの手入れをしている。 そこへ真利子(能世あんな)がやってきて「今年もドライフラワーを お作りになるんですか?」と声をかける。西村は「ああ、だがそれも 今年が最後になるだろう」と答える。西村は今学校が難破船のような ものなので、さっさと次の仕事を見つけたほうがいいと真利子に勧め る。 真利子は「西村先生はどうされるのですか?」と尋ねると、西村は 「生徒が1人でもいる限り残る」と答える。すると真利子は「それな ら私もご一緒します」と西村の胸にすがりつく。真利子は明和女学院 の生徒だったころからに西村を見つめてきた、と告白する。 仙堂は秋野(山下真司)を尋ね、真田が殺されたこと、そして呪い は榊親子ではなく中村亜美の仕業であると思うと話す。そして秋野に 何か手がかりになることはないかと聞く。秋野は何か思いついたよう な顔つきになるが、仙堂がいくら聞いても取り乱して答えられない。 山下は講堂で自分の携帯電話を見つめ、亜美とのことを思い返して いた。山下は亜美に距離を置きたいと伝えた。しかし亜美は感情的に なって納得しない。そして「クリスマスイブここで待ってる。1人に しないで」と言い残して走り去る。 山下は苦痛の表情を浮かべる。すると突然亜美に首を絞められる幻 覚に襲われる。 西村が校長室で資料を整理しているところへ仙堂がやってくる。西 村は校長代理としての職務に追われていた。仙堂は書類の中から校舎 増築計画のものを見つけ出す。西村によると明和女学院は数年後定員 を50%増員する予定だったという。 仙堂は「それはさておき」と中村亜美の失踪について西村に尋ねる。 しかし西村は「さあ何も」と知らないという。仙堂は「じゃあ山下先 生は?彼はなぜここに来たのですか?」と続ける。西村はホームレス に突き落とされた教員の代理で来たのだと説明する。 秋野の病室に誰かが入ってくる。それを見た秋野は驚きの表情を浮 かべる。 仙堂は田中(大堀こういち)と佐藤(積圭祐)を捕まえ、明和女学 院の教員を突き落としたホームレスの身柄捕獲を依頼する。 智佳(秋野奈津子)が秋野の病室に入ってくる。しかし秋野の姿が ないので驚く。 仙堂は特命ウォッチに出向き情報収集しようとする。そこへ編集部 員たちが調査を終えて戻ってきた。それによると亜美は事件直前「最 近付き合っている人の態度がよそよそしい。電話をしても出てくれな い」と悩んでいたということだった。そこへ智佳から仙堂に秋野がい なくなったと電話が入る。 仙堂はテレビ電話で秋野に連絡を取るが、電波が悪くすぐに切れて しまう。しかし周囲に干されたシーツがあったため病院の屋上である と知る。秋野は車椅子で屋上にいたが、不意に携帯から死の予告電話 の着メロが流れ出す。 秋野は携帯を投げ捨てる。シーツの裏に長い髪の女性のシルエット が見える。 秋野はその気配を感じてその方向を見るが誰もいない。途端に車椅 子が勝手に動き出し、秋野がもがいても止まらない。 仙堂が智佳とともに屋上に来たとき、秋野はバラのつるで首を絞め られて死んでおり、手のひらにはバラの紋様の痣が浮かんでいた。 仙堂は、落ちていた秋野の携帯を拾う。するとそこには仙堂宛のメ ールが打たれていた。秋野は10年前のクリスマスイブの日、学校であ る人物を見たが、誰か判然としないので考えを整理していた。そこへ そのある人物が会いにやってきたので、仙堂にメールを送ろうとした がその途中で殺されてしまい、メールにはそれが誰かまで書かれてい なかった。 特命ウォッチ編集部でも秋野の死の連絡に動揺が広がる。由美はま だ戻っていなかったが、もう1人大山も明和女学院で調べたいことが あると言って戻っていなかった。 大山は1人明和女学院の校舎を調査していたが、不意に死の予告電 話の着メロが流れてくるのを聞く。大山は驚いて、メロディーが聞こ えてくる教室へ行く。すると床がバラの花びらで敷き詰められ、背後 に亜美が現れる。大山はハンディカメラで亜美を映す。 亜美はそれに構うことなく窓を開け、ある方向を指差す。大山は窓 からその方向を見、「あそこってまさか」と驚きの表情を浮かべる。 大山は亜美の方を見るが、誰もいない。 Bar「M」。佐久間は亜美の失踪事件の資料を真剣な表情で読み返 している。そこへ大山から連絡が入る。大山は「亜美の死体が隠され た場所を発見し、ビデオにも収めた」と伝える。 大山はそのままその場所に行こうとするが、その瞬間何者かにナイ フで刺され、死んでしまう。 由美が特命ウォッチ編集部に戻ってくる。仙堂は大山が刺された現 場を検証し、テープが抜き取られたビデオカメラを押収していた。編 集部員は「とにかく目撃者探しをしないと」と大山の死を無駄にしな いようにとすぐに出かけていく。 仙堂は田中と佐藤のところへ戻り、逮捕されたホームレスを尋問し、 山下に依頼されて明和女学院の教員を突き落とした事実を知る。 仙堂は明和女学院に行き、山下を捕まえて尋問する。仙堂は、山下 が亜美とうまくいってなかったことから、クリスマスイブの日に学校 に行って亜美を殺したのではないかと詰め寄る。 すると山下は「確かに亜美は俺が殺したようなもんだ」とつぶやく。 当時山下は亜美との交際を西村に悟られ、学校か亜美かどちらか選べ と迫られた。山下は亜美を愛していたが、小さいころからの夢だった 教師を捨てることができないでいた。 山下は亜美が「クリスマスイブ、ここで待ってる」と言ったのは亜 美の必死な賭けだったと思い、行くか行かないかで迷って、結局学校 に来たのは夜遅くになった。そこで真田が逃げ去るのを目撃した。し かし亜美には会うことはできなかった。そして山下は内心ホッとして いる自分に嫌気がさして学校を去った。 仙堂は「なら、なぜ今戻ってきた?」と尋ねる。山下は携帯を取り 出し「学校で待ってGFag.Q」というメール文を見せる。山下は 「慌ててて打ちそこなったのだろう」と打ち直し「学校で待ってるた すけて 亜美」と言う文にする。 その履歴は「1995/12/24 22:01」。そのメールが3ヵ月前突然山下 の携帯に着信したという。 山下にはなぜそのメールが来たのか、亜美が生きているのか死んで いるのかわからず、ただ亜美の思いが切なくて、それを解明するため 再び明和女学院に戻ることにした。そしてホームレスに明和女学院の 教員を突き落とさせたのだった。 そのころ編集部員と由美は大山刺殺事件の目撃者情報を集めていた。 それによると黒いコートを着た人物を見かけたという人がいた。編集 部員たちは「それは、こんなコート?」と由美を見やるが、由美の姿 はなかった。 仙堂は「で、亜美の手がかりは何かつかめたのか?」と山下に聞く。 しかし山下は首を振る。仙堂は苛立ち、「このままじゃ中村由美も犠 牲者になる」と山下に由美に死の予告電話がかかってきたことを話す。 そこへ智佳から仙堂に電話がかかってくる。智佳は昨日秋野に会い に来た人がいたのを思い出したと話す。それは由美だという。 驚く仙堂に今度は佐久間から連絡が入る。佐久間は大山殺人事件に 関し、現場から逃げ去る若い女性を見たという目撃者が複数いたこと、 そして目撃情報を集めている最中に由美がいなくなったことを伝える。 仙堂は「まさかあいつが……」と由美のことを考える。 そのころ由美は「まだ終わっちゃいないわ」と厳しい表情で1人道 を急いでいた。 寸 評 最後にもう一山もってきた感じです。本当に由美が呪いの首謀者 としたら面白いのですが、個人的には由美はシロだと推理しているの で、そうでないとしたら無駄な展開なのではないかと思ったりします。 しかしどう帰結するかということで楽しみであることは間違いありま せんが。ぜひ納得いく結末とケータイの呪いのからくりが見たいと思 います。誰かの作為なのか、あるいは呪いだとしてそれが単なる呪い でない説得力のあるしかけがあるのか。謎めいた展開でひっぱってき た以上、最後はすべてをはっきりさせて欲しいと思います。 それと細かいところで、1995年に携帯メールは普及していたでしょ うか。まだポケベル、あるいはPHSの時代だったような気がするので すが。 執 筆 者 ケン() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 歯科検診で虫歯を指摘されていたのですが、忙しさにかまけて歯医者に行っ てなかったところ、痛みがひどくなってきました。かみ合わせると痛みが走る し、夜も痛くて眠れません。こうなるならさっさと行っておけばよかったと思 うこのごろです。何がなくても半年に一回は検診を受けたほうがよいと実感し ました。(ケン) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |