子犬事件 ( 日本 ) Yangzi
昨日、美容院(見かけは床屋)に行ったんです。そしたら、目の前の道で子犬が遊んでたんだけど、
ちょっと目を離した隙に轢かれてしまって(多分自転車だと思うのですが)。
ひき逃げです。
しばらく痛そうに鳴いていたのですが、その後ぐったり。人がワラワラと集まってきました。
心配そうに見守るものの、何も出来ない私。
気がつくと、、、皆ニコニコしてる!!!!!耳に入ってきた言葉は、、、「食べよう、食べよう」
!!!!!大ーーーーーショックでした(涙)
結局、一緒に美容院に行っていた林さんの「まだ生きてるじゃないのよ、あんたたちっ!」の一声で、
群衆は散って行きましたが、その後、きっとその子犬は亡くなって犬鍋にされたことでしょう。
日本との文化の違い。中国は野蛮とかそう言うのではなくって、ただ単に、食文化の違い。
だって、日本では犬は愛玩動物だけど、中国では食用としての位置がベースにあって、愛玩としてもあるわけだから、
「かわいがるか、食べるかどっちかにしろ!」なんて言われても決められない訳で。
言うならば、こんな感覚じゃないでしょうか。農家でかわいい羊を飼っていて、それが可愛くて
可愛くて食べれない。たまたま事故かなにかで死んじゃったら、「食べてあげないと浮かばれないよね」なんて言って。
でも実は新鮮な羊肉が食べられるから嬉しかったりして。
結局、人間は雑食動物なので、草ばっかり食べてもいられないし。このような食物連鎖に嫌気がさした方は、
きっとベジタリアンになるんでしょうね。
それに、なんだかんだ言って、中国はまだまだ開発途上国です。まだまだ貧しい人は沢山います。
そんな人でもペットを飼っています。(犬・猫は簡単に増えるし)そうなると、ペットが病気や怪我になっても病院に連れて行く
お金がない。皆それぞれが自分自身の生活に精一杯なので、日本みたいに代わりに病院つれてってあげる人なんか皆無です。
貧しい世帯ではペットはのびのび放し飼いされてますが、いつか食べられるかもしれない。日本では病気になったらすぐに
病院つれてってもらえますが、狭い家の中の世界しか知らないペットが多い。
私は、ペットたちにとって、どちらが幸せなのかなんて解りません。私は人間なので、、、
「百聞不如一見〜福建省
福州市滞在期〜」 サイトより (本編集部一部削除した) |