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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/12/02 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 着信アリ 局 名 テレビ朝日系 放映日時 金曜23時15分 キャスト 中村由美(菊川怜) 仙堂孝之(石黒賢) 佐久間誠一(升毅) 柏木真利子(能世あんな) 西村和也(工藤俊作) 秋野修司(山下真司) 山下勝彦(津田寛治) 岡野美里(木内晶子) 川島武弘(深水元基) 西野杏 (中山恵) 松下さやか(佐藤千亜妃) 東カンナ(菊地美香) 森尾真紀(野田よし子) 大山雄介(中山夢歩) 森谷修介(義田貴士) 三輪レイナ(仁科仁美) 丸山ナオコ(矢吹春奈) 原 作 秋本康 脚 本 大石哲也 高山直也 主題歌 D.D.D. 「Heart」 あらすじ 第8話「9人目の関係者が語る事件の真相」 意に反して智佳(星野奈津子)に拳銃を向ける秋野(山下真司)は 必死で抵抗するが、引き金に手がかかる。「あと10秒!」と由美(菊 川怜)の声が張り詰める。さやか(佐藤千亜妃)の憎悪の眼差しが増 し、由美は思わず目を閉じる。 銃弾が発射される音が轟く。由美が恐る恐る目を開けると秋野は天 井に拳銃を向けており、智佳は助かっていた。その瞬間秋野は口から 血を吹き出す。秋野は舌を噛み切って呪いを破ったのだった。 しかしさやかは「校長先生、いや秋野!娘の命が惜しかったら答え て。私の家族を殺したのはあんたたちなの?」と秋野の落とした拳銃 を拾って智佳を狙う。 秋野は視線を落とし静かに頷く。 智佳は「嘘よ」とつぶやくが、さやかは「あんたに何が分かるのよ !こいつらはあたしの大事な家族を殺した!あんたの父親に生きる資 格はない!」と激情し、今度は秋野に銃を向ける。 由美が静かに秋野とさやかの間に割って入る。さやかは「こいつら はあたしの家族を殺して今までのうのうと生きてきた、許せない!」 と涙を浮かべる。そんなさやかを由美も「そんなことをしても亡くな った家族は喜ばない。もし引き金を引けばあなたもこの人と同じ人殺 しよ。家族がそんなこと望んでいるわけないでしょ」と泣きながら必 死に説得する。仙堂(石黒賢)がさやかに静かに近寄り「そこまでだ。 この件については俺が始末を必ずつけるから、信用してくれ」と拳銃 を取り押さえる。 舌を噛み切って苦しむ秋野を見て、智佳が「お父さん!」と叫ぶ。 その瞬間さやかの脳裏に10年前樹海で発見された父親の死体が運ばれ る記憶がよみがえってくる。その悲しみにさやかは涙を流す。 秋野は校内の病院に運ばれ智佳が必死に看病している。病室の外に は由美と山下(津田寛治)がいる。山下が「これでまた学校が騒がし くなりそうだ」と由美に話しかけると、由美は「でも仙堂さんがすぐ にすべてを明らかにするとは思いません。9人の仲間には警察関係者 がいるらしいので」と答える。 由美は「それよりさやかちゃんのお父さんを殺したのはやはり秋野 さんたちのようです。10年前のクリスマスイブの日、榊さんは秋野さ んに会いに学校にきていたみたいです」と続ける。それを聞いた山下 の表情が一変する。その日は由美の双子の姉、亜美が失踪した日でも あった。榊大生(金橋良樹)殺人事件と亜美の失踪事件は何か関係が あるかもしれない……。 山下は不意に校長室へ行き、本棚から1枚の写真を抜き出す。そこ には秋野と一緒に写る真田(寺泉憲)の姿があった。山下はこの写真 を使って仙堂に揺さぶりをかけようと考えるが、由美が「その役目は 私にやらせてください」と真剣な眼差しで山下に頼み込む。 翌朝、由美は仙堂が出かけるところを捕まえる。由美は榊親子殺人 事件がまったく新聞に載ってないことを知って仙堂が事件を警察に報 告してないことを責める。そしてもしすべてを話してくれないなら、 と山下から借りた真田の写真を突き出す。 由美は「10年前にお姉ちゃんが失踪したことも知ってたんですね。 だから私を捜査に巻き込んだ」と仙堂に詰め寄る。仙堂が「だからど うした。使えるものは使う、捜査の基本だ。今さら詫びるつもりはな い」とかわすが、由美は「どうして最初から言ってくれなかったんで すか。10年前失踪したのはもしかしたら私だったかもしれないんです よ」と目に涙を浮かべる。仙堂が驚いて由美を見やると、由美は10年 前のことを話し出す。 10年前生贄に選ばれたのは由美だった。しかし臆病で内気な由美を 見て亜美が身代わりになることを言い出した。由美は亜美が失踪した ことへの罪悪感に苦しんでいた。 そんな由美を見て、仙堂は「わかったよ」と観念したように言い、 先日見舞いに訪れた病院へ由美を連れて行く。そこには真田の妻律子 (沢田亜矢子)がいた。律子はパソコンでメールをしていたが、「不 在着信アリ」というメッセージを受けて驚いていた。 そこへ由美と仙堂が入ってくる。少し遅れて真田も入ってくる。仙 堂は由美を紹介し、由美は事件を公表してほしいと訴える。しかし真 田はあと3ヵ月待って欲しいと言ってくる。妻の律子は余命いくばく もなく、せめて安らかに死なせてやりたいと真田は思っていた。そし てその後必ず自首すると真田は言う。由美は「そんなの勝手だ」と反 論するが、真田は頭を下げて頼み込むので由美も考え込む。 それでも由美は「呪いのメッセージがかかってきたらどうするんで すか?すぐに事件を明らかにして呪いを止めないと律子さんがもっと 苦しむことになりますよ」と説得するが、真田は聞き入れない。 由美は不意に誰かに見られているように感じるが誰もいない。しか し敷地内の池の水面には榊母子の姿が映し出されていた。 Bar「M」。由美は仙堂に真田のことを聞く。仙堂にとって真田は 恩人だった。 かつて仙堂はある事件を捜査したとき政界から圧力をかけられた。 その危機を救ってくれたのが真田だという。由美が「本当に奥さんが 亡くなった後すべてを話すんでしょうか?」と尋ねると、真田は「あ の人は約束を破るような人じゃない」と声を荒げる。 その夜、秋野は病室で静かに眠っていたが、不意に死の予告電話の 着メロが流れ出す。秋野は目を覚まし驚愕する。その途端、掛け布団 の中から髪をぼさぼさにした女の子が現れ首を締め出す。秋野は恐怖 でもがくと、今度は手首をつかまれる。しかし手をつかんだのは看病 していた智佳だった。秋野は夢だったと落ち着きを取り戻す。だが、 半開きのドアの外に幽霊の母子が忍び笑いをしながら歩いていく。 明和女学院。マスコミが大挙してつめかけ学校内は大騒ぎとなって いる。真利子(能世あんな)は西村(工藤俊作)に「何とかしないと 学校の運営にも問題が」と焦りを見せるが、工藤は「そんなことより 生徒を護る方が大事だ」と強い調子で言う。それを聞いて真利子は 「やはり先生は昔と変わらない生徒思いの先生だったんですね」と微 笑む。 由美は山下を訪ね、真田が3ヵ月待って欲しいと言っていることを 伝える。山下が「君はどうするつもりだ」と聞き返すと、由美は「こ うなった以上、真田さんの言い分を信じるしか……」と静観のつもり でいる。すると山下は「それが本心なのか?本心は真実を知るのが恐 いんだろう。あるいは亜美がこのまま失踪し続けてくれた方がいいん じゃないのか!」と声を張り上げる。 由美は「そんなつもりじゃ」と反論しようとするが、山下は「なら なぜ今更弱気になる!」と由美をにらみつける。由美は怯むが、ふと 見ると山下の背後に山下同様に自分をにらみつける亜美の姿が見える。 由美は「やめてよ、どうしてそんな目で見るのよ」と怯え、逃げ出す。 由美は工事中の建物の近くを一目散に駆け抜けるが、何者かの手が 伸びてきて突き飛ばされる。すると目の前に木材が落ちてくる。間一 髪助かったことに由美は安堵するが、そこへバラの花びらが1枚2枚と 落ちてくる。由美は亜美の気配を感じて困惑する。 特命ウォッチ編集部。9人目の関係者が判明して編集部内は大いに 盛り上がっていた。だが佐久間(升毅)は「なんか仙堂にうまく丸め 込まれた感じがするんだよな」としっくり来ないでいる。 律子が病室でメールをうっていると、突然画面が砂模様になり「呪」 という赤い文字が画面中に浮かび上がってくるのに慄然とする。真田 が病室に入ってくるが、律子は慌ててパソコンの画面を閉じ「柿が食 べたい」と真田に頼む。真田は柿を買いに病室から出てくる。その様 子を山下がじっと見ている。一方病室の律子が時計を見ると13時5分 を差している。 仙堂に律子から電話が入る。律子は「主人のことよろしくお願いし ますね」とだけ言ってすぐ切ってしまう。仙堂はすぐさま由美ととも に律子のもとへ急行するが律子は姿を消していた。 由美が残されたパソコンを見ると、「真田律子 12月1日 15時 30分」というメールが何通もきている。由美と仙堂がメールを開いて 見ると、自宅でロッキングチェアにかけた律子が身体をありえない角 度に曲げられた上、天井にひっぱりあげられて突き落とされる動画が 添付されていた。仙堂が時計を見ると13時45分を差している。ちょう ど戻ってきた真田とともに由美たちは律子を探しに行く。 律子は自宅でロッキングチェアにかけて物思いにふけっていたが、 15時30分になったとたん死の予告電話のメロディーがオルゴールから 流れ出す。 由美たちが到着していたときには律子はすでに死んでいた。虚脱感 に襲われる由美たちのところに山下が現れる。山下は律子の後をつけ てきていた。そして律子が死ぬ前にホームビデオに収めたテープを差 し出す。そこには律子が真田に自首するようにとの最後のメッセージ が残されていた。 特命ウォッチ編集部。仙堂立会いのもとに、佐久間たちは真田に事 情聴取をする。真田はおもむろに真相を語りだす。それによると、榊 は必死の捜査の末に真田ら9人のことを突き止め、秋野のもとにやっ て来て詰め寄った。秋野は良心の呵責を覚え、すべてを話すことにし、 12月24日に学校へ来るように伝えた。しかし他の仲間たちが反発、や ってきた榊を講堂に連れて行き暴行を加えて殺した、ということだっ た。それがすべてであると。 しかし山下は「それだけじゃない」と亜美のことも聞きだそうとす る。真田は、確かに榊を殺害した後直後、携帯のベルが鳴り、その日 学校に残っていた亜美が偶然講堂内の物置部屋に潜んでいたのを知っ た。真田らは殺害現場を見られたので亜美を殺そうとしたが、不意に 停電が起こり、その隙に亜美は逃げていったという。このため事件が 明かされると真田らは覚悟を決めたが、公にされることはなく、真田 たちも不思議に思ったという。 山下は「ふざけるな!亜美をどうしたんだ!」と突きかかるが、真 田は「それがすべてだ」と告げ、山下はやるせない気持ちで外へ駆け 出していく。すべてを話し終えると仙堂は真田を逮捕する。 真田逮捕のニュースが流れ、真田の供述どおりの現場から榊母子の 遺体も発見された。そのニュースを見ながらさやかは線香をあげて父、 母、姉に「終わったよ」と静かに報告する。そんなさやかを背後で大 生、あゆみ(いしのようこ)、美和子(本田佳純)が笑顔で見守って いる。 Bar「M」。仙堂が1人で飲んでいると、由美がやってくる。すべて が解決したと仙堂は安堵の表情を浮かべるが、亜美のことがはっきり していない由美は「まだ事件は終わってません」と沈んでいる。仙堂 は「これ以上深い入りして傷づくな」と止めるが、由美は「忘れられ ません。私にはたった1人の姉なんですから!」とトイレに駆け込む。 由美はトイレで顔を洗って気持ちを落ち着けていた。ふと鏡を見る と不意に鏡の向こうの自分が一輪のバラの花を持って笑っているのが 見える。 仙堂は1人酒を飲んでいたが、突然ガラスの割れる音がしたので、 トイレに走る。 山下は学校の教室内で「学校で待ってGFag.Q」という文面の 携帯メールを見ながら「亜美……」とつぶやく。 真田は拘置所にいたが、不意に死の予告電話の着メロが流れてくる。 驚いて携帯を取り出す真田の前に律子が現れる。真田は笑顔を見せ 「終わったよ。これでいいんだな」と律子に近寄る。すると律子は手 を伸ばして鉄格子越しに真田に手をかけるが、突然「まだ終わってな いわ」とつぶやく。真田が驚いて律子を見ると律子の顔は幽霊と化し、 真田は鉄格子の隙間から顔を引きずり出されて死んでしまう。 仙堂がトイレに駆け込むとガラスが割られ、床にはバラの花びらが 敷き詰められていた。 拘置所の独房の床に落ちた携帯には「12/2 22:53 真田一馬」と いう着信履歴があった。 *------------------------------------------------------------* −(仙堂のN)そのとき俺はまだ気づいていなかった、呪いはまだ 終わっていないと。本当の恐怖はまだ始まったばかりだと。 *------------------------------------------------------------* 仙堂は由美を探して夜の街を走る。 寸 評 真田があっさり口を割ったので、なんか拍子抜けしたのですが、 呪いの真相は秋野たちの事件ではなかったので、秋野たちの事件は表 層のものだったようです。事件に関する真相ははっきりしてきました が、呪いのからくりは一向に不明です。個人的には事件そのものより この呪いのからくり、人為的なのか、本当に呪いなのか、そっちの方 ばかり気になります。それから山下ですが、急に熱っぽくなってきた のに戸惑いました。亜美がらみでそうなっているという予想はつきま すが、由美に「学校に戻った理由はそのうち話す」と言っていたよう に、深いところに何か目的がありそうです。それがはっきりしてない ので、何か違和感を受けます。 執 筆 者 ケン() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- ここ数回ドラマ「鬼嫁日記」の趣向が変わってきたなと感じています。当初 はブログに忠実に早苗の傍若無人振りを描いていましたが、さすがにただのわ がままになってしまっていたようで、最近は早苗も譲歩を見せたり家族の和を 描いているように見受けます。ブログとドラマの構造の違い、ブログがユーモ アあふれる独り言なのに対して、ドラマはやはり人間と人間のかかわりですの で、一方的では共感は持てないのだろうなと思っています。(ケン) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |