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タイトル:非公式情報 第182号  2005/12/05


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ボブ・ウッドワードの正体

By StrangeLove

ボブ・ウッドワードと言えば、ウォーターゲート事件でリチャード・ニクソン大統領を追い詰めたワシントン・ポスト紙の花形ジャーナリストである。ところが、ウッドワードの報道姿勢がイラクの大量破壊兵器の問題やCIAの機密情報漏洩事件で問われている。

1990年代、イラクのサダム・フセイン政権を倒すべきだとネオコンは盛んに主張していた。この願望を実現するため、彼らは「9/11」を利用した。動揺する人びとにイラクが「9/11」に関与しているかのような印象を与え、イラクが「大量破壊兵器」を保有、今にも欧米に攻撃を仕掛けるかのような話を広めたのだ。勿論、こうした話は嘘だった。

イラクに米英を中心とする軍隊が侵攻する前から、その嘘をウッドワードは知っていた。その事実をかれは政府内部の3情報源から聞いていたという。にもかかわらず、彼はこの話を報道しなかった。彼がジャーナリストとしての責務を果たしていたならば、2000人を超すアメリカ兵、数万人(あるいは十万人以上)といわれるイラク人が殺されることはなかったかもしれない。

大量破壊兵器に関するブッシュ政権の情報は正しくないと具体的に指摘したひとりがジョセフ・ウィルソン。その妻、バレリー・プレイム・ウィルソンがCIAの秘密工作員だという事実がホワイト・ハウスから漏洩、大きな問題になっている。このリーク情報もウッドワードは早い段階に知っていた。

ところで、ウッドワードの同僚だったカール・バーンスタインによると、ワシントン・ポストの社主だったフィリップ・グラハム(キャサリーン・グラハムの夫)はアレン・ダレスたちのマスメディア支配プロジェクトに深く関与していた。第2次世界大戦中に軍の情報部に所属していた関係でダレスたちと親しくなったのだという。1970年代半ばに行われた議会の調査でもCIAは400名以上のジャーナリストを雇っていたとされているが、これもプロジェクトのひとつの結果である。

今回の件でワシントン・ポストの幹部編集者ベンジャミン・ブラッドリーは部下のウッドワードを擁護しているが、このブラッドリーも興味深い人物。ハーバード大学で彼と同じクラブに所属していたリチャード・オバーはCIAの国民監視プロジェクトで実動部隊の責任者だった人物。ウォーターゲート事件で登場する鉛管工を指揮していた人物でもある。オバーの上司だったジェームズ・アングルトンは違法な封書開封工作が露見したため、CIAから追い出されている。
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