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タイトル:Daily Drama Express 2005/11/09 相棒 (5)  2005/11/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/11/09 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 相棒
局  名 テレビ朝日
放映日時 水曜21時
キャスト 杉下右京(水谷豊)
 亀山薫 (寺脇康文)
 小野田公顕(岸部一徳)
 宮部たまき(高樹沙耶)
 奥寺美和子(鈴木砂羽)
脚  本 輿水泰弘ほか
主題歌  「」

あらすじ  シーズンIV 第5話「悪魔の囁き」(後編)

 片耳ピアス連続殺人事件の容疑者・村木重雄(小日向文世)は、逮
捕前に犯行を自供し自殺してしまった。

 警視庁では村木は免許をもっておらず埼玉での犯行は無理と判断し、
共犯として妻・順子(山下容莉枝)を疑う。

 屋台のおでん屋。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は佐古
秀樹(山崎一)に事件の報告をする。薫は佐古に預かったピアスを返
そうとするが、佐古は事件全体が解決してからと受け取りを拒む。右
京は薫に2000年以降の3件は村木の部屋から見つかったピアスが7つで
あることを理由に、3件は村木の犯行でないと思っていることを伝え
る。ピアスの秘密は村木に近いことしか知りえない事実とすると、犯
人は村木に近い人物。

 取調室。伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶ニ(山中たかシ)が順子を
取り調べるが、順子は二人を小馬鹿にした態度をとる。

 特命係の部屋。村木の主治医である精神科医の内田美咲(奥貫薫)
から右京は見せたい物があると連絡を受ける。

 荒川の殺人で犯人は2つのミスをした。1.埼玉で犯行を犯したの
に荒川に死体を遺棄したため、過去東京で起きた片耳ピアス事件とつ
なかってしまった。2.埼玉在住の人間を殺せばいいのに、東京の人
間を殺してしまった。右京らは、犯人が東京の人間を埼玉の人間だと
勘違いしてしまったのではないかと推理する。では、なぜ池袋のOLが
埼玉にいたのか?

 浦和のデートクラブ(デートクラブの中で男女が外で待ち合わせで
きるのはこの店だけ)。右京らはデートクラブのオーナーに日高鮎子
の写真を見せる。クラブで働いていた「千夏」という女性と一致する。

 取調室。順子が荒川事件犯行日に若い男とホテルにいたことを自供
し釈放される。
 相手は美咲の助手・安斉直太郎(高橋一生)。

 美咲の研究室。美咲は順子と安斉の関係を知り落胆するが、安斉に
疑惑の目を向ける。

 釈放された順子は、美咲の気遣いでマスコミの目を逃れてホテルで
休憩する。

 特命係。右京は美咲の講演先記録を検索する。

 レストラン。美咲は右京に村木が過去に描いた絵を見せる。美咲は
村木の抑圧された精神の内面が表れていると解説する。美咲はそのメ
ッセージを「冤罪によるストレス」と読み間違えていたと話す。右京
は村木の犯罪に美咲が気付かなかったのは美咲のせいではないと慰め
る。

 美咲の論文タイトルは「悪は人を魅了する」。人は犯罪者の生い立
ちや性格を知りたがる。彼らは私たちの中にある何かを持っている。
それは「怪物」とでも呼ぶべきもの。人は解放されたいと思っても自
制心でそれを押さえて怪物を飼いならす。
 しかし彼らは自由になれと囁きかける。

 美咲の研究室。美咲は新聞記事を見て安斉が犯人ではないかという
疑惑を深める。

 特命係。右京が薫に美咲の講演スケジュールと犯行日が一致してい
たことを話す。
 ミイラとりがミイラになったのか?

 順子の泊まっているホテルに美咲が訪ねる。順子は眠っており、安
斉が付き添っている。美咲は安斉に買い物を頼み、安斉の荷物を調べ
る。

 安斉はコンビニで「連続殺人は複数犯」という新聞の見出しを目に
留める。

 右京は鑑識の米沢守(六角精児)が高所恐怖症で、埼玉の橋の上で
はいつもの力が充分に発揮されなかったという話を聞く。右京は美咲
が高所恐怖症だったことを思い出し美咲の犯行でないことを確信する。

 右京が美咲の研究室に電話すると、美咲も安斉もいない。

 美咲は安斉の鍵を盗み出し、安斉の部屋に入る。壁には連続殺人の
スクラップが貼られている。部屋に間仕切りのカーテンがあり、そこ
を開けると中世の悪魔崇拝のグッズが飾られている。3つの片耳ピア
スも陳列されていた。

 美咲がピアスを見つけると、安西が部屋に入って来る。安西は美咲
にナイフを差し向け「犯人はあなたですよ」と言う。

 安斉は美咲に罪をきせて殺すために、美咲をマンションの屋上に連
れ出し突き落とそうとする。右京と薫が駆けつける。

 安斉は村木の連続殺人を受け継いだ。悪魔に魅入られ魂まで取り込
まれてしまった。安斉は村木は自分をつまらない抑圧から解き放って
くれた素晴らしい人と崇める。

 安斉は右京らに村木から殺人事件の内容を聞いた時の話をする。村
木によると、女が一番美しい顔をするのは信頼している男に殺される
瞬間。その時女は宝石のような涙を流す。村木は安斉にその涙を見た
くはないかと囁く。

 安斉は自分にだけ秘密を打ち明けてくれたことに感動した。村木に
は動機はない。
 殺人は自分に必要だから行った、それは人によって嗜好が違うとい
うだけのこと。

 ピアスは古代エジプトでは魔除け。ピアスを取ることは「侵入」
「征服」を意味する。それを妻に与えることは、妻を自分の支配下に
置くこと。

 村木は自分が殺人を続けられる体ではないので、安斉に犯行を引き
継ぐように勧める。捕まらないようにするには、1.同じ県内で殺人
を起こさない。2.証拠を残さない。3.同じ手口で犯行をしない。
この国には犯行を統合するシステムがないので捕まらない。快楽は長
く続く方がいいと話す。

 安斉は美咲の論文にあったように「悪は人を魅了する」。これは自
分ではどうすることのできない不治の病。救ってほしいのは自分の方
だと言う。

 右京は安斉に「いい加減にしなさい」と一喝し、村木も安斉も妄想
をつなげて自分の快楽を満たしているだけ、自分自身と闘おうともせ
ず欲望に身を任せているだけと言う。

 追い詰められた安斉は「あの人が呼んでいる」と村木と同じように
屋上から飛び降りる。薫が安斉の腕をつかみ、右京と共に安斉を引っ
張り上げる。


 右京と美咲は今度の事件について話をする。美咲は自分の近くに犯
人がいたこと、そして犯行に気付かなかったことについて自信を喪失
している。右京は犯罪心理学の専門家として「いかに悪の魅力から回
避できるか」を研究することが美咲の使命であると話す。


寸  評  過去7件は村木、その後の事件の犯人は意外にも美咲の助手・安
斉でした。
 中世の悪魔の絵や死体の絵は気味が悪かったです。第3話でも右京
は犯人に「いい加減にしなさい」と言っていました。今回も美咲を巻
き込もうとしている安斉にそう言っています。安斉のようなタイプな
ら、追い詰めれば村木のように自殺をするということは容易に考えら
れるはず。犯人を追い詰めずに冷静に対処する必要があるのではない
かと思います。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 11月9日午後9時頃実家の父が亡くなりました。昨年の12月に末期の胃がんと
いう宣告を受けました。手術は無理だったので抗がん剤治療を続けていました。
それ以前に脳梗塞、皮膚がんという病歴でしたので、私も家族も覚悟していま
した。
 夏頃に抗がん剤も効かなくなり、本人の意向で入院はせずに自宅療養と通院
を続けていました。薬の副作用で、髪の毛も抜け痩せていきました。亡くなる
2週間ほど前、病院から帰宅し転倒、寝たきりになりました。
 9日の朝、父が「病院に行きたいので救急車を呼んでほしい」と言い病院に
搬送されましたが、治療できない状態でしたので、家に戻ってきました。母か
ら「病院に来てほしい」との電話があったのを聞いていた息子は、自分も病院
に付き添うつもりで、いつの間にか幼稚園用の白いソックスをキャラクター付
きのソックスに穿き替えていました。
 「お母さんだけ病院に行くのよ」と言うと「Hくんも病院に行くの。幼稚園
なんか大嫌い。おじいちゃんの所に行く」と頑として譲らないので、幼稚園を
休ませました。母から病院から帰宅したことを連絡されていたので、二人で父
を見舞いました。
 息子が庭で摘んだオレンジ色のコスモスを見せると、父が「あでやかな色だ
な」と言いました。骨と皮というぐらいに病み衰えていましたが、最期まで気
はしっかりしていました。
 午後4時頃に私たちは父に挨拶して帰ったのですが、父は電車事故のニュー
スをテレビで見て「Hくん、気をつけて帰らないかんよ」と母に言ったそうで
す。
 親の死に目には立会えませんでしたが、子どもと二人で会いにいけたのは、
本当によかったなと思いました。(たま)

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