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タイトル:[ep-books] 日本の失われた15年をまとめると。。。  2005/11/16


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         [[ e p - b o o k s ]]

        edition: 16-Nov-2005

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こんにちは。
発行人しております、shi でございます。

emichanproduction.com
http://www.emichanproduction.com

で、毎週連載中のいろいろなビジネス関連の本を紹介して行きます、本メルマガは
発行人の知識と経験をもとにした、ビジネス本に対する
感想や批評などを、だいぶ言いたい放題に盛りだくさんで進めて
いこうと思っております。

ええと、前回講義の話をしたかと思いますが、結局は
私はたんに荷物持ち兼プレゼンテーションスクリーンのオペレーター兼詳細情報の
補足役、という感じで、無事(?)終わりました。

で、その消化不良の部分は ep-finance というべきか、いろいろ書き始めようかな
なんて思っているのですが、この調べものの際に、ちょっと面白い本を見つけたので
ご紹介して、次回の本の紹介につなげようかな、なんて思ってます。

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                         [会社四季報業界地図―会社四季報]
http://www.emichanproduction.com/nucleus?itemid=233

改めて日本の失われた10年とか15年が、金融業界に大きく左右されて
来たのだなぁ、と実感した資料があるのでご紹介します。

ちなみに、この本の発行元の秀和システムさんって、昔はLinux とかコンピューター系の本で
がんばっていたところですが、最近ではこういう本も出すんですねぇ。。。時代の流れ
というか、多角化していかないと出版業界も大変、ということなのでしょうか。。。
そう、emichanproduction.com の初期のコンテンツもここで紹介された事も
ありましたねぇ。。。

私はずっと外資系の金融機関にいて、社会のメインストリームたる
部分に直接関与することが出来ずにいたので、新聞の記事などからの
知識を元に考えてみると、結局のところ、日本の社会基盤が銀行を核とした
企業グループで出来上がっていて、また、その原動力が土地を担保とした
信用力をベースとしてきたことで、土地の価格の凍結を端に発する
この一連の金融機関の破綻、一般企業の倒産などにつながっていったのでしょう。

その中で、銀行、特に今メガバンクと呼ばれる金融機関がその中で果たしてきた
役割、そして、そこからどうやって脱却しようとしているか、もしくは先祖がえりしようと
しているか、また、1997年に叫ばれて久しくなった金融の自由化の流れで
最初に手数料の自由化などの雨風にさらされた証券会社の今、
また、いまだ利権を守られているように映る各保険業界、
さらには、一番衆知の目にさらされて競争させられているにもかかわらず、
そのイメージに翻弄され、また翻弄している消費者カード・金融が、
良くも悪くも端的に描かれているのがこの本かと思います。

とはいえ、ある意味アウトサイダーに位置し、時としてハゲタカとか、売国奴などと
言われる外資系の金融機関も、これらの会社の破綻の時間稼ぎをしたり、もしくは
その時間稼ぎの結果本業で持ち直したりと、陰ながら社会を支えてきた部分もあるのですが、
そのあたりについてはまったく触れられていませんでした。
まぁ、それは影の話であって、別に語られるべき話かもしれませんね。

いずれにせよ、過去の15年の社会を結果として引っ張った金融業界を
ぱっと省みるにはいい本だったかな、という気がしております。


           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Book Review"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

最後に触れた話、外資系が果たして来た役割、というのは、まぁいろいろ
あると思う中で、

「海外の最先端の商品を持ち込んでくる」明るい部分と
「メインバンクすら手の出せないような厄介ごとを引き受ける」暗い部分

の両面が良きにつれ悪しきにつれ目立つところではあるものの、
ここではまだ紹介していない「Rising Sun 」やハゲタカのなんちゃら、というような
暴露系の本の中でバイアスのかかった形で紹介される姿、の方がある意味先行している
のかもしれませんね。

そうそう、今日の日経 Web に、前回ご紹介のヒルズ族のチャートを別の形で
作ったものが掲載されていました。こちらも、良きにつけ悪しきにつけ、目立つところ
なのでしょうね。

さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

80年代や90年代のポップスの紹介をする
ep-music 
http://melten.com/osusume/?m=18932&u=18931 
で、このところアンビエントハウスにドハマっていて

金融小話の連載、ep-finance 
http://melten.com/osusume/?m=18930&u=18931 
で、証券化って、という話と、お金に関するちょっとしたティップのコラム
をそれぞれ発行しております。

また、既発のきわめて個人的で、何でもありの
 ep-update 
http://melten.com/osusume/?m=18652&u=18931 
は、この3つをダイジェストを中心にいろいろアップデートしたことや
はみ出したネタなどをご紹介して行こうと思っております。

そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての
浅草ガイド、  info-asakusa 
http://melten.com/osusume/?m=18835&u=18931 
も、ぜひご覧くださいね。


ところで。
shiの糧は皆さんのフィードバックです。
ぜひとも、読後の感想もお送りいただけますと幸いです。

また、Blogスタイルで復活した emichanproduction.com 
http://www.emichanproduction.com/nucleus/
にぜひ遊びにきてくださいね。

次回をお楽しみに。

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