TOKYO FASHION
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  2005年11月2日第5号(通巻第8号) 毎週水曜日発行  中文簡体  中文繁体 
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華人の見た日本

一瞬のめまい (上海) echo

 今でも、東京のことを思うと、一瞬、視覚が混乱するようなめまいを感じる。

 東京に取材に行く前に、膨大な訪問相手のリストを作成した。しかし東京に着くと、このリストでは不十分なことがわかった。毎日東京のあちこちを忙しく歩きまわり、歩調はいつの間にか東京人を追い越すようになっていった。

 かつて、東京は「人類が住むのに最も適した場所」だという話を聞いたことがある。しかし行ってみて、東京は「妄想狂が住むのに最も適した場所」だと思った。

 週末の原宿の街では、服装が奇妙ではない通行人はかえって奇妙な存在に見られてしまう。

 南青山を歩く人々の背後にある各専門店の設計は、建築家たちの不思議な妄想の集大成である。小さなイッセイ・ミヤケの専門店の中では 、巨大な赤いアニメ風の巨人 が今にも壁を破って飛び出してきそうだが、この巨人は試着室の外部装飾の役割を果たしている。建築家の渡辺誠が設計した飯田橋駅の外観は、実に東京らしい奇妙さを感じさせる。間口の小さい店であっても、 それぞれがカードを発行しており みな独特である。

 この街は華やかで人が溢れており、目に留まるものの一つ一つが驚きを感じさせる。

 こんな感覚はどう表現したらいいのだろう?まるで高いところに立って原宿の交差点を俯瞰しているような気持ちになるのである。赤信号の時は、横断歩道の上を行き来する人々は鉄製の手すりの中で秩序をもって動いているが、青信号になると、潮のように押し寄せてくる人の流れが、たちまちに横断歩道を覆い尽くす。その一瞬の視覚的な混乱のようなのである。

《終極の日本 / 東京》 より(本編集部で一部削除した)

 













































































読者と編集部のMail交流
→《週刊東京流行通訊》が紹介する情報は、台湾ではまだ報道されていないものが多く、その後やっと台湾に伝わってきて大流行になるものもあります。《流行通訊》の情報の速さには驚かされます。【台湾桃園  Angus 】

→私は日本に駐在して働く航空会社の社員です。《流行通訊》はとてもよくできていて、日本を理解するのに役立っています。今後も日本の民俗や、娯楽や消費のスポット紹介に力を入れて、読者を楽しませてください。【日本 華峰】

→毎回《週刊東京流行通訊》を受け取ると、一気に読んでしまい、何回読んでも飽きることがありません。思わず、次回はどんな内容かなと考えてしまいます。【カナダ  Taira C 】

→ I think Tokyo-Fashion is a really cool mailmagazine. I get lots of information about Japan . Thank you! 【 マレーシア samantha 】

ALAYA

巨大コロッケの誕生

 北海道 の 函館市 から車で約 1時間半のところに、 厚沢部町 という町がある。位置は、北緯 41度 56分、東経 140度 19分で、人口 5183 人、総面積は 460.42平方メートルで、そのうちの 82%は森林である。そして 厚沢部町 では、日本で最も有名なじゃがいも「メイクイーン」の発祥地なのだ。

 9月 9日(金)の午前 11 時、町役場の前に直径 2.15メートルの大鍋がかけられた。鍋には、「AJINOMOTO さらさらキャノーラ油」 250キログラムが流し込まれ、強火で 2時間あまり加熱すると、鍋の油は 180℃まで上昇した。ここに、人気アーディストの PUFFYを主人公に奮闘努力して世界最大のコロッケを作り上げる「戦闘」の火蓋が切って落とされた。

 メイクイーン 150キログラム、牛肉とたまねぎのみじん切り各 50キログラム。 30人が手分けしてじゃがいもの皮をむき、たまねぎを切るのにかかった時間は 4時間、全部混ぜ合わせるまでには 5時間かかった。その後、混ぜた材料を直径 2メートルの円形にのばし、小麦粉をかけ、 100個の卵を割ってつけ、さらにパン粉をつける。……そしてクレーンを使って、この大きなコロッケを吊り上げて巨大な鍋の油の中に入れる。それから待ち続け、ついに黄金色のおいしいコロッケができあがった時には、街に明かりがともり始める時間になっていた。


  3本のソース瓶( 1.5 リットル)が 10 分間ですっかり空になった。この巨大なコロッケは一体何人の食欲を満たしたのだろうか?答はなんと 1000人である。

 この世界で最もすごいレシピで作られた世界最大のコロッケを作る様子が、今日本のテレビ CMで流されている。食用油の製造会社 J- オイルミルズの奇抜な発想と創造性には、まったく驚かされる。

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世界最大のコロッケのテレビ CM
http://www.j-oil.com/products/sarasara/


不思議な録音枕

 「いびきがうるさい!」と友達に文句を言われているあなたは、問題の深刻さに気づいているだろうか?「睡眠中にいったいどのぐらい大きな騒音を出しているか」を認識してもらうために、日本で流行している「聞いてびっくり」録音枕をご紹介しよう。小型録音機を内蔵したこの枕で眠れば、自分の大きないびきの音を聞くことができるのである。

 いびきをかくことは、実は本人の心身にかなり大きな影響を与えている。だから、まず本人に自分の問題として意識してもらう必要がある。それでは、自分のいびきを確認した後は、どうしたらいいのか?この枕は、高さを調節していびきをかかない姿勢を見つけることができる。これがこの枕のもう一つのすごいところなのである。まず枕をいちばん寝やすい高さに調節し、いびきを録音する。次に横向きに寝て一番気持ちのいい高さに調節して再び録音する。このように繰り返し調節し、最後にはいびきをかかない状態に持っていく。現在、横向きに寝るといびきが減ることは医学的に証明されている。普通の枕は、仰向けに寝ることを前提に、できるだけ低くなるように設計されているが、「聞いてびっくり」録音枕は、横向きに寝るように誘導するための高度調節機能を持っているのである。

 調節してもまだいびきがやまない場合は何か病気が隠れている可能性がある。その場合は、録音テープを「いびき相談窓口」に送れば専門のお医者さんが診断をしてくれる。

 いびきの音には振動型、狭窄型、声帯型の 3種があり、そのうち特に注意しなければならないのは狭窄型と声帯型である。前者は肥満や寝相の悪さのために喉を圧迫して、無呼吸症を引き起こす。また、後者の場合は、神経細胞の障害で声帯運動機能に障害を起こしているのである。たかがいびきとあなどらないでほしい。いびきの危険は大きいのだ。

 「聞いてびっくり」録音枕は「低反発フォーム」で作られ、小型録音機と 3つの高度調節用スペーサーがついており、価格は約 2万円である。 (本記事は雑誌《 R25 》の記事を元にリライトした。)

 

フランスベッド公式サイト http://www.francebed.co.jp/

自伝漫画の超サービス

 文章を書く必要もなく、絵も描かなくて OK 。それでも、あなたの自伝が漫画本にできる。こんなびっくりするようなサービスが先ごろ日本に登場した。

 このサービスを提供しているのは、ネットワークメディア製作で成長を続ける「株式会社まちおこし」である。人物の自伝漫画製作を行うこのサービスは「劇画社長」と名づけられ、 200ページの漫画本を 300冊印刷して費用は 1050万円だ。

 
  注文があると会社専属の作家が派遣され、顧客の話を聞いて物語を書き、顧客の承諾を得た上で漫画製作を開始し、完成、印刷となる。これは本来、つねづね「漫画みたいな人生」を送ってきたと周りの人に驚かれている社長さんたちを相手にしたサービスであるが、実際はお金を払える人なら誰でも依頼することができる。

 漫画の構成には、青春熱血物語や刻苦奮闘の記録など、さまざまなバラエティがある。本のサイズは 182mm× 128mm × 16mmで、普通の漫画本とまったく同じであり、表紙はカラー、中身は白黒印刷になる。印刷された漫画本は、一般の本が書店にまわるのとは違い、すべて顧客の元に送られる。この漫画本を名刺代わりやプレゼントとして渡せば、きっと喜んでもらえるはずだ。

 現在「まちおこし」のサイトでは、「劇画社長」の主人公になりそうな社長を紹介してくれるよう呼びかけている。自分の知っている社長を紹介すると、 30万円の「紹介費」がもらえる。

(C) 2005 Machiokoshi.

「劇画社長」公式サイト http://www.sodateyou.net/gekiga-shacho/
 

日本の女性オタク

 オタクと言えば、大多数の人がすぐに秋葉原をうろつく男性たちを思い出すことになる。しかし、漫画の「同人雑誌」を買いあさり、「コスプレ」に夢中になっている女性もたくさんいるのだ。

 「オタク」に対して「ヤオイ」と呼ばれるのは、男性の同性愛に興味を持っている女性たちのことである。こうした女性たちは、池袋の「乙女ロード」にある少女漫画の「同人雑誌」店が集まる界隈に出没し、結婚しようが子育て中だろうがその趣味や志向にはまったく衰えるところがない。

 また、「コスプレ」の熱愛者の中でも女性の姿が目を引く。昼間は OLで、夜になるとキャバレーのホステス姿に変身するカナコ( 28歳)もその一人だ。「仕事で朝から晩までパソコンに向かって、いらいらしている。少々睡眠時間を削っても、奇抜な衣装を着て街を歩くことは日常生活の潤いになるの。」

 《週刊東京流行通訊》で以前紹介した「オタク展」が体現していた日本の青年特有の「萌え」の意識は、すでに世界中の人が知っている。また、「電車男」のアジアにおける流行は、「オタク」心理の新しい発展の空間を開拓した。だが、女性のオタクはまだ始まったばかりである。それぞれの興味や愛好家の雑誌が広がるのにつれて、自分が作り上げた独特な世界に陶酔する女性が激増している。

 自分が好きなことをするためには時間もお金も労力も惜しまない。この変わった趣味を通じて友達と交流し(交流のためにホームページを作ったり、掲示板に書き込んだりする)、それによって心の中の微妙なバランスを保つ。それが、現代女性オタクたちの求める理想なのである。 (本記事は雑誌《 DIME 》の関連記事をリライトしたものである。)

 

コスプレアイドル「ちゃぷ」の公式サイト http://www.tyapu.com/
 
 

 テレビ局が街頭で女子中高生にインタビューをした。「地震が起こったら、まず何を持って逃げますか?」という質問に対して、80 %近くの人が「携帯電話」と答えた。この答は意外でもあるが、なんとなく納得して微笑んでしまう。

 だが、 70歳近い日本のお年寄りが感慨深げに「携帯が命」と言ったときは、誰も笑う気になれなかっただろう。

 かつては病気を誘発すると疑われていた携帯電話が、いつの間にか私たちの生活の大半の部分を占拠している。

 外出するときに、腕時計もスケジュール表も、財布すら持たなくてよくなった。それらの機能は形態が全部備えている。手帳も 小型音楽再生機 もカメラも持たなくてよい。携帯にもそれらの機能はついている。携帯でゲームもできるし、小説も読めるし、テレビ番組も楽しめる……。

 そればかりか、携帯で、子どもの行っている保育園のモニターテレビを見ることもできるし、警察が凶悪犯を捕まえるのに協力することもできるし、地震の被害者のために家族を探すこともできる……。

 携帯は、我々の生活に欠くことのできないパートナーとなり、形のない精神の拠り所となったのだ。

 だが同時に、携帯は様々な新しい犯罪を誘発する道具にもなった。携帯を利用して公共の場所で下品な盗撮をしたり、恥ずかしい行為である「援助交際」に使ったり、果ては恐ろしい誘拐やテロ活動にも使われる……。

 毎日毎日、携帯をめぐって演じられる人生の悲喜劇が、この世界にもたらしている強烈な感動や動揺は、すでに携帯自身を超越しているに違いない。この意味から言えば、「携帯が命」と言う老人にせよ、携帯が食べ物や水より貴重だと考える女子中高生にせよ、間違ってはいないのだろう。

 ある朝目覚めたら、自分が携帯電話になっていたりして……。


青春の原宿
日本人の見た華人

薬好きの上海人 (日本)藤川 洋

  上海に来て気になっていることがある。それは上海の人たちが薬を服用しすぎなのではないかとの懸念です。既にこの国のテレビ広告では、日本をずっと上回る頻度で医薬品や健康食品、栄養補助食品の広告が流れています。初めのうちは医食同源の漢方の国なのであまり気にしないようにしていたのですが、どうも状況が違うのです。

  例えば数日間の小旅行に出掛ける時、特に女性は化粧品と見分けがつかない物も含めて 10 種類くらいをポーチに入れて持って行きます。それもクリームのように肌に塗るものよりむしろ服用薬の方が多いくらいです。大体、毎日中華料理を食していながら、一体どんな栄養素を改めて摂る必要があるのか考えてしまいます。

  また最近の傾向は、例えばダイエット食品などでも古くからある減肥茶の様に、漢方原料を主成分としたものから、携帯にも便利で簡単に服用できかつ効果が早いと言われる西洋医の錠剤が流行っているのです。また風邪薬を含めて一般の家庭には数十種類の常備薬があります。

  これらの背景には一般的な薬の値段が安く、医師の処方箋無しで簡単に医薬品が手に入る状況や、派手なテレビ広告などで巧く消費ブームに乗せる事が出来た事も理由として挙げられる。いずれにせよ偽造品や効用に疑問の残るおクスリも紛れ込んでいる。この国の健康ブームは暫く続きそうである。
「上海事情」
のサイトから(編集部で一部削除した)

日本のナンバーワン


円周率の記憶が最多の人

  千葉県茂原市 の原口證さん( 59 歳)は、円周率を 8 万 3431 けた暗誦するのに成功し、自分が過去に打ち立てた 5 万 4000 けたを破る世界記録を達成した。

10 月 1 日、 千葉県木更津市 のかずさアカデミアホールで、原口さんは午前 9 時から世界記録への挑戦を開始した。正午に 1 万 6000 けたまで行ったとき一回中断した。

 しかし、再び最初から暗誦を開始し、夜 8 時ごろに記録を更新した。そしてそのまま 2 日午前の、深夜 1 時 26 分まで暗誦してこの偉業を成し遂げた。

 原口さんは去年 9 月に一度挑戦したが、会場の状況のために暗誦を中止せざるを得なかった。今回の記録更新について本人はこう言う。「会場の声援のおかげです。私は数字をごろ合わせで覚えました。すごくおなかがすきましたが、暗誦しようと計画していたけた数はほぼ達成しましたので、非常に満足です。」

 円周率は、 3.14 の小数点の後は、循環しない数列が無限に続いている。

 


 

 

 

 













 

 

 

 

 

 

 

 

 

















日本のナンバーワン
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