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大胆企画 「音楽で食べていく方法」 トライトーン発行 第15号 CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが 音楽で食べていく方法について語ってくれています。 毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。 その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての 初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ 幸いです。 <<お知らせ>> SMAPの名曲「fly」を作曲している 野戸久嗣氏 (「音楽の現場から」に記事をよせていただいて おります。)が トライトーンよりCDを販売しています。 興味のある方は、試聴できますのでどうぞ。 ホ−ムページ CD販売について http://www.mgtry.net/item.html お知らせ終わり。 目次 1 音楽の現場から 「CM音楽コンペ」 桝屋直紀 2 音作りについて 「エフェクト篇(エコー)」浅賀 順一 ---------1 音楽の現場から------------------------------------------ 桝屋 直紀 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 明治大学 理工学部卒、AMVOX で作曲、編曲を学ぶ。 作曲家穂口雄右氏に師事。主な作品 東邦銀行(TVCM) ほか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今回はCM音楽コンペのお話をしたいと思います。 前々回、アーティストの野戸久嗣さんが仰っていたとおり コンペに勝ち残らないと楽曲提供はできません。 もちろん楽曲提供の手段の一つですが、 広く認知されるということで言えば最も近い方法では ないでしょうか。 私はCM音楽は企業イメージで曲を作るというものだ と思っています。 これが歌モノの楽曲提供と違うところだと思います。 (歌モノでもアイドル的な歌手先行の場合に 似ているのでしょうか。) 基本的に自分の好きな音楽だけ作ればいいと いうものではないです。 CM音楽の場合はあらかじめ制作側から 絵コンテや動画データをもらえます。 4コマ漫画のようなラフスケッチから ガチガチのCG動画やVPなどいろいろあります。 ディレクターさんやクライアントさんのイメージと その画に合った楽曲を作ることができれば ほぼ間違いなく勝てると思いますが、 自分の固定観念と先入観を払わないと失敗します。 これが一番難しいのです。 ---------2 音作りについて---------------------------------------------- 浅賀 順一 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 東京生まれ AOR、クロス・オーバー、 ブラック・コンテンポラリー系の音楽から影響を受け、 曲作りを始めるとともに都内ライブハウスを中心に活動を続ける。 現在は、CM音楽制作、オリジナルCD制作等、フリーで活躍中 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「 エフェクト篇(エコー)」 皆さん、こんにちは。ホットコーヒーがまた一段と美味しい、 そんな季節になってきました。 毎年、僕の住む地域では金木犀の香りが仄かに漂いはじめます。 そうするといつも秋を感じてしまいますねぇ。 あぁ、それにしてもコーヒーがうまい! さて前回はロング・リバーブを使用したリズムトラック について書きましたが、今回は音源やソフトには必ず と言っていいほど入っているけど、 実は最近あまり使われてないのではないか? と思われるゲート・リバーブとリバース・リバーブに スポット・ライトを当てることにしましょう。 1980年代のミュージックシーンを彩ったサウンドは 実に多種多様なものでした。 82年にMIDIが誕生し、その翌年にはMIDIを 搭載したデジタルシンセが発売され、 電子楽器のデジタル化の波がその後急速に広がり始めます。 MIDIのおかげで打ち込み音楽もいよいよ本格化し、 プロアマの間に浸透して行きました。 (そういえばこの頃、それまで活躍していた スタジオ・ミュージシャン達が職を失うのでは? という話もよく聞かれましたが・・・) そんな中で様々な音が作られ、トレンドとなって 行くものもありました。 サンプリングによるオーケストラ・ヒットや ドラムマシーンの無機的なビートなど、 大活躍したサウンドの中のひとつにゲート・リバーブ というエフェクトがありました。 次回、そのお話をさせてもらいます。 以上、 お楽しみいただけましたか。 ================================================ <注意> 「音楽で食べていく方法」に記載した全文は トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。 ================================================= 大胆企画 「音楽で食べていく方法」 ご意見、ご感想は trytone@mgtry.net まで トライトーン http://www.mgtry.net/ |