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タイトル:Daily Drama Express 2005/10/21 着信アリ (2)  2005/10/25


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/10/21 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 着信アリ
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 中村由美(菊川怜)
 仙堂孝之(石黒賢)
 佐久間誠一(升毅)
 柏木真利子(能世あんな)
 西村和也(工藤健作)
 秋野修司(山下真司)
 山下勝彦(津田寛治)
 岡野美里(木内晶子)
 川島武弘(深水元基)
 西野杏 (中山恵)
 松下さやか(佐藤千亜妃)
 東カンナ(菊地美香)
 森尾真紀(野田よし子)
 大山雄介(中山夢歩)
 森谷修介(義田貴士)
 三輪レイナ(仁科仁美)
 丸山ナオコ(矢吹春奈)
原  作 秋本康
脚  本 大石哲也
 高山直也
主題歌  D.D.D. 「Heart」

あらすじ  第2話「携帯の呪いに捕らわれた者は……!?」

 智子(松嶋初音)は恐怖に怯えながら踏み切り近くを走っていた。
ちょうど電車が通りかかるところで、近辺の踏み切りはすべて閉鎖さ
れている。由美(菊川怜)と仙堂(石黒賢)が走ってきて智子を見つ
け駆け寄ろうとする。そこへ電車が走ってくる。智子はパニック状態
になり悲鳴をあげながら踏み切りから後ずさるが、その瞬間石につま
づいて転び、瓦礫にむき出しになっていた鉄芯に頭を打ち付けて即死
する。その手の平には亜紀同様奇妙な紋様があった。

 死の予告電話……そのとおりになったことに由美は「ケータイの呪
い」と搾り出すようにつぶやく。

 仙堂は、被疑者を取り逃がしたうえに死なせたとあって渋谷中央警
察署の刑事田中正義(大堀こういち)と佐藤真治(積圭祐)に「なぜ
我々に連絡しなかったんですか。警視正のあなたが点数稼ぎしなくて
もいいでしょ」皮肉られていた。
 仙堂は「俺が捜査しなければこの事件は事故として処理されていた。
自分らの無能さを棚に上げるな」とやり返すが、田中は「査問会にか
けられますよ」と冷笑する。

 由美はケータイの呪いが実際にあるのではと思い始めていたが、仙
堂は呪いではなく、何かからくりがあるはずだと一笑に付す。

 明和女学院高校。山下(津田寛治)は西村(工藤俊作)に校舎内を
案内してもらっていた。休み時間にも関わらず生徒たちは勉強に励ん
でおり静まり返っている。西村は「進学校ともなれば、友達は成績を
競う競争相手ですからね」と説明すると、山下は「変わりましたね」
と感想を述べる。西村は「伝統校の看板だけでは生徒は集まらない」
と答える。しかし山下は「いや、あなたがです。昔は学生時代の友人
は一生の財産だと言っていたのに」と苦笑いする。西村が「失望した
か?」と聞くと、山下は「そこまで青くはありません」と答える。

 そのとき西村の携帯が鳴る。西村が出ると警察から智子が事故死し
たことが伝えられたので、西村は慌てて警察に向かう。

 特命ウォッチ編集部。由美が疲れた表情で入ってくると、みな口々
にケータイの呪いについて尋ね、「悪夢の再来、呪い殺された疑惑の
美少女」とタイトルをつけて、編集に取り掛かかる。由美は「人が
1人死んでいるのに、そんなに楽しいんですか?」と唖然となるが、
みな「もちろんよ」と答え活き活きと仕事をする。佐久間(升毅)も
「ケータイの呪いなんて99%ガセだ。だが残りの1%は真実かもし
れない。読者にはそれを信じる自由があり、我々はそれに応える義務
がある」と得意げに語る。

 由美は「いくら言葉で飾っても所詮は三流以下のジャーナリズムで
すね」とあきれ返ると、さすがにみなカチンと来て「ケンカ売る気?」
と不快感を露にする。由美は「あなたたちとケンカしても何の価値も
ありません。今日付けで辞めさせていただきます」と相手にしない。
佐久間は「なぜ逃げる、なぜ現実から目を背けるんだ。君だってケー
タイの呪いが気になるだろう」と翻意させようとするが、由美は無視
して出て行こうとする。

 そんなところへ横田涼子(岩佐真悠子)が編集部に入ってくる。涼
子は日本理科大の2年生で、特命ウォッチがケータイの呪いの情報提
供を求めているのを聞いてやってきたのだという。話を聞いてみると
昨日涼子に死の予告電話が入ったという。

 佐久間が涼子の携帯を借りて画面を見ると、着信履歴は明後日の
12時になっている。腕時計と見合わせると43時間後になる。佐久
間はメッセージを聞く許可をもらうと早速スピーカーを通して内容を
聞いてみる。すると子どもの声が聞こえてくる。「公園のようだな」
と佐久間は推論する。そして最後に大爆発の音がする。

 涼子は恐る恐る「本当に起こるんでしょうか?」と尋ねる。佐久間
は「残念ですが本当に起きます」と応える。由美が「ちょっと編集長
!」と口を挟むが、佐久間は「やめる人間が口を挟むな!」と一喝す
る。涼子は「それじゃ、どうすれば……警察に相談すべきですか?」
と聞く。しかし佐久間は「警察はこんな話信用しません。でも安心し
てください。我々が43時間交代であなたに張り付いて何が起きるか
を検証して謎を解きます」と申し出る。

 すると編集部員たちは「ネットで43時間リアル中継しては?」と
金儲けに結び付けようとし、佐久間もまんざらでない様子で、涼子と
交渉しようとするが、振り返ると涼子はすでに由美に連れ出されてい
なかった。

 仙堂は過去に起きた富士の樹海遭難などのミステリアスな新聞記事
のマイクロフィルムを調べていたが、そこへ由美から連絡が入る。

 由美は涼子をBar「M」に連れてきて、仙堂を待つ間涼子の話を聞
く。それによると涼子は最近彼氏と別れたばかりだという。彼氏は仕
事でドイツに行かなくてはならず、会えないのなら別れようと言われ
たという。涼子はまだショックが残った様子だが、それでも次の死の
予告電話は携帯のメモリーから選ばれるらしいから、別れてよかった
と思うと話す。そこへ仙堂がやって来てこれから涼子に張り付いてガ
ードすることを申し出る。

 仙堂は涼子の部屋に到着すると、「外で見張ってるから何かあった
ら連絡をくれ」と言う。涼子は感謝して部屋に入ろうとするが、鍵が
かかっていないので不安になり、仙堂を見やる。根が小心の仙堂は思
わず「胃が痛い」と胃薬を取り出して飲んでから、護身棒を持って部
屋に入り、そっと中の様子をうかがう。

 背後で涼子が電気のスイッチをつけると仙堂は思わず「うわぁ!」
と大声をあげてしまうが、見ると部屋に時限発火装置があるので、慌
てて涼子と外に出る。
 その瞬間爆発が起こる。

 幸い火薬量が少なかったため大事には至らずに済み、現場調査が始
まる。由美も慌てて駆けつけ仙堂に状況を聞く。仙堂は「センサーで
作動する時限発火装置がしかけてあった。まっ、俺がいなきゃ今頃ど
うなっていたか」と強がって見せる。

 由美は涼子を自分の部屋へ連れて行く。仙堂もガードのため同行す
る。涼子は少し落ち着き、念のため携帯のメモリーに登録している人
を消し始めるが、「吉岡悟」を選択したとき手が止まる。由美は「も
しかして元彼?」と尋ねると、涼子は何も答えず消去してしまう。

 翌朝、仙堂はセキュリティーのことを考え涼子を六本木のシティー
ホテルへ移すことに決め、車を出そうとする。車に乗ろうとする涼子
に由美は「元彼には連絡しなくていいの?本当はそばにいてほしいん
でしょ」と言うが、涼子は「余計なこと言わないでください。巻き込
むわけにはいかないですから」とイラついてしまう。

 明和女学院高校。智子の死亡事件で校門付近にマスコミが群がって
いる。生徒には緘口令をしいているものの校長の秋野(山下真司)は
「よりによってこんなときに。本当に10年に1度の呪いなのか……」
と頭が痛い様子でいる。

 山下は屋上から大挙して押しかけているマスコミを眺めていたが、
ふとベートーベンのピアノソナタ「月光」のメロディーが聞こえてく
る。山下は驚いてピアノの音のする教室へ走る。そこには生徒の松下
さやか(佐藤千亜紀)がいた。

 さやかは物静かな様子で「新任の先生ですね、10年前この学校に
いたって本当ですか?周りの子たちがそう言ってたので」と尋ねる。
山下は「10年前に少しだけね」と答える。さやかは「じゃあこの学
校の伝説って知ってます?」と続ける。明和女学院には次のような伝
説があった。10年に1度選ばれし生徒の机に赤いバラが置かれる。
その生徒が生贄となり学校で一夜を過ごさなければならない。さもな
ければ学院に災いが降りかかる、と。そして10年前それを破った生
徒が神隠しにあったと言う。

 山下は「さあどうだか」と苦笑いを浮かべるが、さやかは「今年は
その10年目なんですよね。何か起こるのかな」と淡々と話す。

 由美は、涼子の元彼の吉岡を尋ねてケータイの呪いについて話し、
明日の正午まで涼子のそばにいて欲しいと頼む。しかし吉岡は明日正
午に日本をたつので無理だと断る。由美は涼子の部屋に爆弾が仕掛け
られ何者かに狙われている危険性もあると説得する。吉岡は少し動揺
するが「涼子とは終わったので」と拒む。

 がっかりする由美に仙堂から電話が入る。査問会に出なくてはなら
なくなったので涼子を特命ウォッチの編集部にいったん預けたという。
由美は急いで編集部に戻る。

 編集部に入ると佐久間たちが酒宴をしていて、隅にはカメラの前に
座らされた涼子がいた。佐久間たちは、ネットで涼子のライブ中継が
できて大騒ぎ、飲みまくって酔いつぶれてしまい、由美はあきれ果て
て思わず酒を飲んで憂さを晴らし、そのまま寝込んでしまう。

 翌朝由美が目を覚ますと涼子がいない。驚いてすぐカメラを巻き戻
して確かめると、携帯電話に出た涼子が催眠術にかかったかのような
うつろな眼差しで外へ出て行くところが映っていた。

 由美は仙堂に状況を伝える。仙堂は「とにかく死の予告電話のメッ
セージのコピーをもってこい!」といらだつ。

 仙堂と由美は涼子の死の予告電話のメッセージを音波解析にかけ、
場所を特定するため国立音響研究所の富山裕志(デビット伊東)を訪
ねる。富山が解析すると爆発直前に教会の鐘の音とともにアニマル浜
口の「気合いだ、気合いだ!」という掛け声が聞こえてくる。仙堂は
「アニマル浜口の事務所に今日のスケジュールを聞いてくる」と部屋
を飛び出していく。由美もついていこうとするが、電話が入り、ロビ
ーに来客があると言われる。

 由美がロビーに行くと吉岡がいた。吉岡は少し前に涼子から留守電
メッセージを受けたという。由美が吉岡の携帯を借りて再生すると
「助けて、助けて悟!」という涼子の声が入っていた。吉岡が「涼子
はどこですか?」と尋ねる。由美は「それが今朝から行方不明で」と
申し訳なさそうに答える。そこへ仙堂が来て「アニマル浜口はペルー
に高地トレーニングに行ってるらしい」と話す。由美は「じゃあ残る
手がかりは教会の鐘の聞こえる公園か」とつぶやくと、吉岡が「心当
たりがあります。学生時代一緒に行ってた公園があるんです」と答え
る。

 由美、仙堂、吉岡はすぐさま現場である杉並の公園に向かうが、由
美は何か思いついたように音波解析をした富山に頼みごとをする。

 由美、仙堂、吉岡は手分けして公園内をまわり、なんとか涼子を見
つけ出す。
 しかしそのとき教会の鐘の音が鳴り始める。由美たちは慌てて伏せ
るが、爆発はなく何事も起こらずに済む。安堵した吉岡は「もう一度
やり直そう」と涼子を抱きしめ、涼子も幸せそうな表情を浮かべる。

 そこへ富山から連絡が入る。富山が由美の依頼に基づき涼子の携帯
を解析しなおしたところ、爆発音は合成だったことがわかったという
のだ。死の予告電話は吉岡の気持ちを確かめようと涼子が仕組んだ狂
言だったのだ。それを知った吉岡は信じられないといった表情で涼子
のもとを去っていく。吉岡の心が完全に離れてしまったと知って涼子
は泣き崩れるしかなかった。

 涼子は放心状態で1人帰り道を歩いていると、携帯から不気味な着
メロが流れ出す。不審に思って涼子が画面を見ると、今度は本当に死
の予告電話がかかってきていた。

 由美は涼子の狂言でメルマガ読者への抗議の対応に追われていた。
そこへ涼子から電話が入り、「今度は本当、助けて」と切羽詰った声
が聞こえてくる。由美が「どこにいるの?」と聞くが、電話は切れて
しまう。

 涼子はうつろな眼差しで坂道を歩いていた。すると止まっていたト
ラックが坂を下りてくる。運転手が居眠りをしてブレーキを踏み外し
たのだ。涼子は驚いて逃げるが転んでしまう。しかしすんでのところ
で運転手が目をさましブレーキを踏んだのでトラックは止まる。「助
かった」と涼子はホッとするが、そのとたんトラックの荷台からガラ
ス製の刃物が滑り出し、そのまま涼子の首をはねる。

 現場検証にやってきた仙堂と由美は涼子の手のひらを見る。仙堂は
「またバラのあざか。前の3人とも同じあざが残っていた」と首をか
しげる。

 そのころ明和女学院高校ではさやかの机の上に一輪のバラの花が置
かれているのが見つかり10年に1度の呪いだと大騒ぎになっていた。
さやかはバラを手に取り「今年の生贄は私……」とバラを静かに見つ
める。その様子を山下が険しい顔つきで見ている。

 涼子が運ばれていった後、仙堂の携帯が鳴る。仙堂が出てみると着
信履歴に「仙堂孝之 10月22日10:00」と表示されていた。
仙堂は「明日の10時……これはまさか」と絶句する。


寸  評  謎が謎を呼ぶ展開でなかなか面白いと思います。涼子が狂言のあ
と本当に死の予告電話がかかってきて死んでしまうという展開もひね
りがありますし、今度はまずかかってこないだろうという仙堂に死の
予告電話がかかってくるのも意外性があって引き付けられます。とい
うことは、そのうち由美にもかかってくるということになると思いま
すが、それがクライマックス部分に当たるのでしょう。さやかに届い
た呪いのバラのところも気になりますし、奥が深いなと感じます。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 プロ野球、パリーグのプレーオフが周囲で盛り上がってました。特にロッテ
ファンは31年ぶりのことで喜びもひとしおのようです。プレーオフで最終順
位を決めるのは真剣勝負が堪能できて興業的には成功のようです。しかし
100試合以上も戦うレギュラーシーズンの結果がまったく意味がなくなって、
2位のチームが日本シリーズに出るのはやはり違和感が残ります。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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