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**************************************************** ---------------------| 非公式情報 |--------------------- 【マスコミが報道しない事実を伝える無料メールマガジン】 <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> ハリリ暗殺に関する不思議な報告書 By StrangeLove ラフィク・ハリリ元レバノン首相の暗殺事件を調査していた国連国際独立委員会のデトレフ・メーリス調査官は今月20日に「報告書」を安保理に提出したのだが、「最終報告」とは到底呼べない代物である。 実は、今年2月14日にハリリを殺害したいのは誰かという点がはっきりしない。犯人像が不明確なまま、シリアやレバノンの情報機関が殺害計画を知らなかったとは想像できないと主張しているのである。しかも、調査を継続する必要があるのだという。いい加減な話だとしか思えない。この論法を使うならば、イスラエルの情報機関に気づかれないでハリリ殺害を実行することは「想像できない」と言うこともできる。 また、暗殺に使われた三菱製の白いバンは2004年10月12日に日本の相模原で盗まれ、ベイルートに運ばれたのだとされている。日本人チームが特定したというのだが、この自動車が運ばれた経路がはっきりしていない。本来の所有者が誰なのかも明らかにされていない。所有者が特定されているのかどうかも不明だ。ドイツの雑誌シュピーゲルは証人の信頼度にも疑問を投げかけている。いい加減な話だとしか思えない。 ともかく、この報告書はアメリカ政府を喜ばせた。イラクへ先制攻撃した直後からネオコンはイラク攻撃を望んでいたからである。アメリカの特殊部隊が早い段階からシリア領内で活動しているとする報道もある。 最近ではAIPAC(イスラエル系ロビー団体)を舞台としたスパイ事件やCIA工作員の名前リーク事件などでネオコンは苦しい立場にある。シリアの件で反転攻勢、といきたいところだろう。が、これだけ曖昧な報告書だけでシリアに対して何らかの制裁を実施することが可能なのだろうか? 勿論、シリアの情報機関が関与した可能性も否定できないが、現時点で結論を急ぐべきではない。少なくとも調査の過程で日本も深く関わっている。状況に進展具合によっては難しい局面もありえるだろう。 **************************************************** |