音楽で食べていく方法 2005/10/23

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タイトル：音楽で食べていく方法 2005/10/23

　　　　大胆企画　　　「音楽で食べていく方法」　　　　　　　　　　　　　トライトーン発行第14号　　　CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが　　　音楽で食べていく方法について語ってくれています。　　　　　　毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。　　　その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての　　　初仕事、仕事をもらうきっかけ　などをもとに　　　どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ　　　幸いです。　　　　　　　　　　＜＜お知らせ＞＞　　　SMAPの名曲「fly」を作曲している　野戸久嗣氏　　　（「音楽の現場から」に記事をよせていただいて　　　おります。）が　トライトーンよりCDを販売しています。　　　　　　　　　　興味のある方は、試聴できますのでどうぞ。ホ－ムページ CD販売について http://www.mgtry.net/item.html お知らせ終わり。　目次　　　　1　音楽の現場から　「新・楽曲提供うちあけ話２」　野戸　久嗣　　　2　音作りについて　「エフェクタの話３」桝屋直紀　　　　　　　　　　 ---------1　音楽の現場から------------------------------------------ 　　　「新・楽曲提供うちあけ話２」　　　　野戸　久嗣　 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　　　東芝EMIからバンドmagoo swim(マグースイム）で　　　デビューし音楽業へ。　　　　楽曲提供・バンドプロデュース・コーラスアレンジ・　　　ボイストレーナー　　　と、五目な音楽人生。　　　プロデュースユニットUh VanNoizで　活動中。　　　主な作品　　smap /「fly」・Crystal Kay /「Tears」　　　「楽曲提供うちあけ話」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　　　みなさま、こんにちは。野戸でございます。　　　前回の続きですが、曲を書いた時のギャラの話。　　　　　　これも案外色々あって、たとえば、ある事務所のH氏から　　　「ウチのL美、あんまり歌えないんだけど、今までと　　　ちょっと違うことやりたいんだわ。曲書いてみてくんない？」　　　と、ある日突然電話がきます。了解っ！とはりきって、　　　L美ちゃんの音源や資料を送ってもらい、　　　H氏とミーティングして具体的な要望なんかを聞きます。　　　そこから制作開始で2曲書いたとします。　　　依頼してきた事務所側に聴かせると好感触！盛り上がって行こうみたいな感じになったと。ハズなのにすぐには連絡なく、大分たってからH氏から申し訳なさそうに「L美やめることになっちゃったんだわ。」なんて電話有り。こんな場合、しっかりしている事務所なら大抵、「グダグダでゴメンね。」とか言ってプリプロ・制作費として幾らか（ウ?ン、5?15万？）振り込んでくれます。「次、ちゃんとした仕事必ず振るからサァ。」とノーギャラの場合も。この話が順調に進んで、晴れてCD発売まで至った時、楽曲のオケ作りまで関与したなら（プロデュースorアレンジ＆トラックメイキング）、その分のギャラをいただきます。これが純粋に楽曲提供だけで関わった場合、楽曲印税のみ支払われる事が多いと思います。この印税収入は分かりませんからね実際。 CD発売後、大した宣伝もなくジワジワ売れて行ったりもするし、数年後に誰かが取り上げて歌いヒットしてオリジナルも再発されて売れちゃったとか、今後なら、日本びいきのアジアンスターがリバイバルさせて、DVDやら何やらで夢の世界に突入！とか。作家は悲哀を味わうと共に、阿呆のような楽天的想像力も大切だという事で、締めさせて頂きます。ではまた。（終）　　＊今回トライトーンから発売中の『Signal ROSE』/Uh Van Noiz は、　記事の舞台になっている音楽業界の流れの極北に位置するポップス　なのですが、こういった物のエッセンスのさじ加減が、　提供曲を書く時の面白さとしています。是非御一聴を！！　 ---------２　音作りについて---------------------------------------------- 　　桝屋直紀 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 明治大学理工学部卒、AMVOX で作曲、編曲を学ぶ。作曲家穂口雄右氏に師事。主な作品　東邦銀行（TVCM）　ほか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　　　エフェクタの話＜EQとフィルタ＞　　　今回からフィルタについてお話させていただきます。　　　EQとフィルタは切っても切れない関係です。　　　EQが音質補正的な役割なのに対し、　　　フィルタは音声加工の役割が大きいと言えます。　　　EQでも述べたように、基本的にはフィルタの集合体がEQです。　　　最近はダンスミュージックで多用されるようになりました。　　　シンセサイザーやDJミキサーには必ず装備されています。　　　フィルタに似たエフェクタにアイソレータと言うものがありますが、　　　フィルタ機能に逆位相処理を備えたエフェクタです。　　　アイソレータに関してはまた違う機会でお話しましょう。　　　フィルタの種類　　　フィルタについてですが、図が貼れないので絵文字で表現します。　　　①￣＼＿　はローパス(低域通過、高域遮断フィルタ)。　　　②＿／￣　はハイパス(高域通過、低域遮断フィルタ)。　　　③／￣＼　はバンドパス(特定周波数を通すフィルタ)。　　　④＼＿／　はバンドリジェクト(特定周波数を遮断するフィルタ)。　　　①②はシェルビングです。　　　正確にいうと、ハイパス＝それ以下の周波数をカット(-∞dB)、　　　ローパス＝それ以上の周波数をカット(-∞dB) 　　　するので、区別すべきですが、その仲間だと思ってください。　　　③の逆が④です。③、④の周波数幅を狭めた山型『＿／＼＿』、　　　谷型『￣＼／』がピーキングと言えます。　　　次回はフィルタのパラメータを紹介します。　　　　　　　　以上、　お楽しみいただけましたか。　　　　　　================================================ 　　　　　<注意> 　　　　「音楽で食べていく方法」に記載した全文は　　　　トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの　　　　であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。 ================================================= 　　　　　大胆企画　　　　　「音楽で食べていく方法」　は　　　　　隔週土曜日、発行予定です。　　　　　次号をお楽しみに！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご意見、ご感想は　　　　　　trytone@mgtry.net　　まで　　　　　　　　　　　　　トライトーン　　　　　　　　　　　　　http://www.mgtry.net/

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