メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 10月23日号  2005/10/23


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                          運ちゃんのひとりごと

         2005/OCT/23RD  総購読者数 976名
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         今日現在までの走行距離170,800km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 すっかり、秋の陽気になってきましたね。
 一年のなかで、私はこの時期がいちばん好きなんです。
 やれやれ、暑い夏も終わったしなぁっていうひとつのハードルを越えた自
分への労りっていうやつなんでしょうか。

 会社では経営者がデジタコの管理の一環として、アイドリング時間の合計
を各トラックごとに測定していて、その多い順にリストアップしていましたわ。
 私は夏の暑いのがダメなので、かなり上位にいるものと確信してそのデー
ターに目をやりました。
 するとどうでしょう。

 へぇ、上には上がいるものだ。
 こいつ一日に何時間トラックに乗っているんだというような、とてつもなく長
いアイドリングをしている奴もいたりして、できるところでは極力エンジンを切
っていたからなぁと特に誇れるものでもないようなことを口走るようになってい
た自分を、しあわせな奴だなぁと勝手に評価していました。

 皆さんはアイドリングをしたことによる燃料消費量って、どのくらいだと思わ
れますか?

 一時間エンジンを回していると、だいたいそのエンジンの排気量の十分の
一程度は消費しているらしいです。
 いまの大型トラックの排気量がだいたい15,000CCくらいなのですが、こ
れでいくと一時間に1,500CCくらいは消費しているということ。
 試算で比較してみると、

 走行距離が1,000キロで、そのときの燃料消費量が300リッターであると
するとそのときの燃費は、
 1,000/300=3.33KM/L

 となりますが、アイドリングをその間に10時間していたとすると、
 1,000/(300+(1.5X10))=3.17KM/L

 となり、確実に燃費が悪くなっているのがわかります。
 『なんだ、0.2程度の悪化か! たいしたことないや。』
 という声が聞こえてきそうですが、乗用車のみなさんの燃費であれば確か
にたいしたことのない数字なんですが、これが月間10,000キロ程度走る
トラックとなると話は別になってきます。

 この0.16KM/Lの差がどのようになっていくかを考えてみましょう。
 この会社のトラック一台が一ヶ月間に走行する距離の平均が10,000キ
ロであったとすると、

 走行距離10,000キロ、燃料消費量3,000リッター、その間のアイドリン 
グによる余分な燃料消費量が(1.5X10)X10=150リッターとなるので、 

 0.16X150=24

 24リッターが一台あたりのアイドリングによる無駄な燃料消費量となる。
 いま、軽油1リッターあたりの値段は100円くらいですが、一台あたり2,4
00円も損していることになります。
 『なんだ、たいしたことないよ!』
 とまたそんな声が聞こえてきそうですが、その数字を甘くみることなかれ。

 その運送会社の運ちゃんが100人いるとして、みんなが同じトラックで同
じような使い方をしていると、240,000円の余分な出費をしていることにな
ります。
 この240,000円をもしか、社員旅行に使っていいよと社長が言ったなら
ばみなさんはどのように考えられますか?

 1人あたりにするとたいした額ではないからなぁと考えてしまえばそれで終
わってしまいます。
 大切なことはこの数字をどのように考えていくかです。
 悲しいかな私らの業界の運賃収入の現状は、日増しに厳しくなるばかり
になっています。

 1回あたりの運賃が今まで2万円であったとしますと、荷主さんは少しでも
運賃を安くしたいので1,000円単位で運送業者と運賃交渉するでしょう。
 一声が1,000円であったとすると、この2,400円はふた声と少しの量に
対して堪えることができるということになりますね。
 実はそういう額なんですね。

 運賃が安くなることにより、手当ても下がる。
 これは一般的なことでしょうが、もしか運賃が下がっていなかったとしても
仕事をしている時点でそれだけの運賃が下がっているのと同じことをしてい
たとしたら、これは大問題です。
 でも、会社の上司は概ね私らの気持ちはわかってくれているんです。

 運ちゃんあがりの上司ほど、このことには理解はあります。
 夏のくそ暑い時期にエンジンを切って待機していろということ自体がナンセ
ンスであり、状況を無視した経営の考え方はダメなんだと。
 だけど、社長の言いたいことも少しは理解してくださいよと。

 ほんのわずかな金額にもがき苦しみながらも、営業部員は荷主さんとの運
賃交渉に日々苦労し努力しているんだと。
 2,400円なんてわずかな額なんですが、この金額が運賃のダンピングの
額であるとすると、やはり溜息だけが出てくるような気が私にはしてきました。
 2,400円。昔ならばたばこ1カートンが買えました。

 だいぶ前のことだね。

 海運業界では燃料の高騰を理由に運賃上昇ということでケリをつけられた
ようですが、陸運業界ではこんなことをしようものなら、

 『他がありますから。』

 とあっさりかわされてしまいそうです。
 自由競争のしわ寄せがこんなところにも現れているんですね。
 ひところに比べると軽油の値段は倍になっています。
 今年の冬はトラック内で寝る際にも、なにかひと捻り考えなければならない
のではないでしょうか。

 寝袋、蓄熱マット、毛布の重ね着、寒さ対策をすることでこの厳しい状態を
切り抜けていかなければなりません。
 運送業界の経営って、ほんと厳しいんだと思います。
 できることから社長に協力してあげましょう。
 
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【購読者の意見・その後】

 以前に採りあげましたnkmrさんの意見からいくつか採りあげていこうと思い
ましたが、本筋から逸脱しすぎた内容のものばかりであったので、どうしたも
のかと苦慮しておりましたが、それでもnkmrさんを尊重する意味で唯一この
話題が採りあげるに際して適当と判断しましたので、この話題でいくことにし
ましょう。

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 タクシーの運転手が,ちかごろの客は目上に敬語を使わないと怒っていま
した。
 いや客が目上でしょと応じる(笑)。
 バブルならともかくいまは血眼になって客を探しているのだから,幹線道路
なら乗車拒否しても苦情はあまり出ないはず。
 というか後ろに居るのタクシーでしょ,という世界です。
 それで「あんた客商売に向いてないよ」と閉める。
 じっさい客がタメ口だと怒る人には向いていないでしょう。
 資質がないのです。
 まさにイヤなら辞めれば?
 です。
 軽薄ではなく親身になればそうとしか言いようが無い。
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 このなかでのタクシー運転手の発言、

 『ちかごろの客は目上に敬語を使わない』

 というのは、まったく困ったものですね。
 なにを考えて客商売をしているのか、呆れてものが言えません。
 勘違いも甚だしいというところですね。
 そういうタクシーに乗ってしまったら、お客としては不愉快この上ないです。
 お金を払って乗車しているのに、この関係(立場)がわかっていないのか。

 そんな感覚で客を乗せて運転をしているタクシーの運ちゃんは、ものの考
え方が既にズレていますから、早く目的地に着いてくれないかなぁって、こ
の場を少しでも早く立ち去りたいと思うのも無理はないですね。
 これはなにもドライバーの世界に限らず、一般の社会においてもこんな人
っていると思いますね。

 いまはリストラが大流行で年配の人が中途入社することも多く、それはそれ
で構わないことなのではありますが、問題なのは会社の中身も理解しないう
ちからお前さんはわしよりも年下だからわしのいうことを聞きなさいと頭から押
さえ込もうと考える人。
 学歴があろうがなかろうが、関係なしにそう考える人が多い。

 なにが問題かというと、この歳になってまったく畑違いの世界に飛び込んで
きたあなたの処遇にまわりが困惑しているんですよ。
 いかに歳上といえども、経験のない業種にはいってきて仕事をする場合、
職場の人に仕事を教わらないとやってはいけないでしょ?

 『わしと同じような年代の人に教わればいいわい。』

 と豪語することでしょうが、それではその会社の人が若い人ばかりであった
ならばどうするんですか?
 早い段階で孤立することくらいは誰にでもわかりますよね。
 世の中そんなに甘くはないんですよ。
 うちの会社にもいます。

 その人は以前、自分で商売をやっていた人なのですが、人を雇うというより
は個人事業主でつまりはワンマンだから、やはり考え方が違うのだろう。
 こういう人って俺が俺がが基本ですから、いま書いたような人間関係が理解
できていない面が多々あることと思われます。
 実は、私はこの人の標的にされてしまいました。

 『(本名)君! (本名)君は俺よりも年下だよなぁ・・・・』

 と嫌味ったらしく言い寄ってくるわけです。
 私より一回りくらい歳が上のおやじですが、会社では私よりも経験が浅い。
 長老とつながりを持ちたがるようなところがあって、なにかにつけて歳だけで
ものごとを考えようとするところがある。
 これってこちらの土地柄もたぶんに関係しているのではありますが。

 私は自分でいうのもなんですが、老け顔をしています。
 だから知らない人と対面していると、最初のうちは皆が丁寧な言葉で接して
きます。
 ところが私の歳がわかってくると、途端に言葉遣いが変わるのです。

 『ははぁ、俺の歳がわかったのか。』

 と私はすぐに気づくのです。
 仕事以外のときならば、それはそれで尊重されるべきものでしょうが、職場
での関係はやはり年齢差ではなくって、経験からくる勤続年数が優先される
べきものと思います。
 いかに若い人でも、役職のある人ならばその人を尊重するべきです。

 お客を乗せることによって事業が成り立つタクシー運転手ならば、そのお客
が自分より年下であったとしても、その人に合わせていかなければならない。
 それがサービス業というものです。
 プライベートとはっきり区別をしていかなければなりません。

 ですからこのnkmrさんが問題にされておられるタクシー運転手は、公私混
同をしているということになりますね。
 大人でありながら大人の社会を理解していないこのタクシー運転手はとて
も恥ずかしいです。
 きっと社内のよい上司、同僚に恵まれていないのでしょう。

 はたしてこのタクシー運転手、お客が80や90の爺さんや婆さんを乗せたと
きに手を差し伸べてくれるのでしょうか。
 私には結果がみえているのですが。

 『この爺様、手を焼かせやがって。』

 ってね。
 話が違うよなぁ。
 向いていないんでしょう。
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 【ドブに溜まったこぼれ話】

 少し前の話題にはなりますが、今回はこの話題でいきましょう。

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  18のご当地ナンバー発表・奄美と富士山が落選
 国交省は、自動車のご当地ナンバーで「会津」や「堺」など18地域を認
めると発表。「奄美」と「富士山」は落選。
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 こんなのがありました。
 私は思うのですが、あまりにローカルすぎる名前になると、照れてしまいま
すよね。
 私の住む福井ならば、どのようなものがご当地ナンバーとして浮上してくる
かというと、

 『越前』、『鯖江』、『めがね』、『片町』(これは飲み屋街)、『せんい』(もろ繊 
維です。)『奥越』、『若狭』、『敦賀』などなど。

 その土地土地の特色を表したものがナンバーになるということ。
 恥ずかしさ半分、照れが半分です。
 東京でいうと、『下町』ナンバーなんてあっても不思議ではありません。
 住んでいるところが特定されてしまうので、なんだか引け目を感じますが。
 ある程度、地元で希望の名を募って品のよいナンバーができるとよいと。

 ガチガチの頭でしか考えなかったお役所が、柔軟になってきてとてもよい
取り組みであると私個人は考えますが、皆さんは如何思われますでしょうか。

 参考URL:  http://www.pref.nagano.jp/xtihou/kamiina/gotooti.htm
                   http://www.glin.jp/arc/arc.cgi?N=117

 それではまた、次回ということに。

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