メルマガ:音楽で食べていく方法
タイトル:音楽で食べていく方法  2005/10/15


    大胆企画
   「音楽で食べていく方法」         


                     トライトーン発行  第13号

   CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが
   音楽で食べていく方法について語ってくれています。
   
   毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。
   その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての
   初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに
   どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ
   幸いです。
 

   

   
   <<お知らせ>>

   SMAPの名曲「fly」を作曲している 野戸久嗣氏

   (「音楽の現場から」に記事をよせていただいて

   おります。)が トライトーンよりCDを販売しています。
   
    
   興味のある方は、試聴できますのでどうぞ。

      ホ−ムページ CD販売について 
     http://www.mgtry.net/item.html

                      お知らせ終わり。


    目次
 
 
  1 音楽の現場から 「新・楽曲提供うちあけ話」 野戸 久嗣 

  2 音作りについて 「エフェクタの話2」桝屋直紀
  
           



---------1 音楽の現場から------------------------------------------

   「新・楽曲提供うちあけ話」

    野戸 久嗣 
 
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
   東芝EMIからバンドmagoo swim(マグースイム)で
   デビューし音楽業へ。  
   楽曲提供・バンドプロデュース・コーラスアレンジ・  ボイストレーナー
   と、五目な音楽人生。

   プロデュースユニットUh VanNoizで  活動中。 
   主な作品  smap /「fly」・Crystal Kay /「Tears」 
   「楽曲提供うちあけ話」 

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
   
   みなさま、こんにちは。野戸でございます。

   秋へと季節が進むなか、食欲に負けて肥えないように

   気を引き締めているこの頃です。

   「楽曲提供うちあけ話」が好評につき、

   今回からもう少し突っ込んだ所の話をさせてもらいます。

   チラリと楽曲印税についても触れますので、

   読み逃しのございませんよう!  

    
    楽曲提供にはコンペ(メルマガ11、12号参照)と

   そうでない場合があります。

   コンペ以外のケースとして、

   名指しで曲提供を以来される事があり、

   これはまぁ現在の業界状況の中で、 

   恵まれた環境にいるといえるんじゃないでしょうか。 

   ベテランの方、キャリアは短くても

   細かな仕事をこなし実績を積んで来た方、 

   「新人つかまえたから、曲書いてよ」って

   友達に言われた方等々、色々ですが、

   依頼者側としては、やはり結果(数字&良評価)が

   欲しいわけで、 その辺をクリア出来る凄腕職人はもちろん、

   作家自身が既にアーティストとして著名で、

   発売時のプロモーションで話題を作れる方、

   この辺の方が曲を頼まれるのですね。

   どなたにせよ、書いた曲の収録されたCDなりが発売されて

   はじめて楽曲提供者になりえるのです。

   というのも、 曲にGoが出たからといえど、

   すんなり行かない時があります。

   すっかり出来上がっても何らかの事情で

   リリースされない事を 『オクラ入り』なんていいますよね。

   そんな時は、いくらギャラをもらっても(あんまりくれないけど。)

   拭いきれないわびしさがあるものです。

   いつもタイミング良くポンポンポンと行けたら良いのにね。

   でも悲哀のある曲が書けなくなっちゃうかも。。 

  
   (次回は ギャラの話 をしたいと思ってます。)






---------2 音作りについて----------------------------------------------

  桝屋 直紀
  
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
          明治大学 理工学部卒、AMVOX で作曲、編曲を学ぶ。
     作曲家穂口雄右氏に師事。主な作品 東邦銀行(TVCM) ほか。
 
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
      
  
   エフェクタの話<EQとフィルタ>

   前回の続きです。EQの重要パラメータを紹介します。

   ○バンド、ポイント

   特定周波数帯域のことをバンドやポイントと言います。

   4バンドEQという場合は帯域を4分割したイコライザとなります。


   ○ゲイン(Gain)

   EQの場合、ある周波数の音量を調整するものです。

   ゲインの単位はdBです。

   相対的な値ですが、+6dBで数値的には2倍の音量になります。
 

   ○シェルビング(Shelving)

   棚のように周波数を分割します。

   ある周波数以上、または、ある周波数以下のみの

   調整に特化しています。


   パソコンスピーカーや、TV、ラジカセの

   音質調整のBass(バス、低音)や

   Treble(トレブル、高音)はシェルビングEQとなります。

   特定の周波数を調整することはできません。

   ミキサーのバス、トレブルもシェルビングEQです。

   効果の分かりやすいEQです。


  ○ピーキング(Peaking)

   特定の周波数帯域を指定することです。

   ある周波数ポイントを山にすることで

   ブースト、ポイントを谷にすることでカットします。

   ピーキングはシェルビングと違い、

   周波数帯域を絞っている分、ターゲットをはずすと

   効果が分かりにくくなります。


   ミキサーの中域はこのピーキング仕様です。

   Low-Mid、high-Midなどのように表されます。


   ○Qポイント

   ピーキングポイントの山と谷の大きさを

   調節するものです。

   Qポイントが大きいと山と谷は鋭くなります。

   言い換えれば、よりピンポイントに

   ターゲットとなる周波数を調整できます。


   今回はここまで。

   次回はフィルタについて お話させていただきます。

   

    
    以上、 お楽しみいただけましたか。
  



    ================================================

     <注意>
 
    「音楽で食べていく方法」に記載した全文は
    トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの
    であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。
                       
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     大胆企画
     「音楽で食べていく方法」 は

     隔週土曜日、発行予定です。
     次号をお楽しみに!!
               
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      trytone@mgtry.net  まで

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