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============================================================ [[ e p - b o o k s ]] edition: 2-Oct-2005 ============================================================ こんにちは。 発行人しております、shi でございます。 emichanproduction.com http://www.emichanproduction.com で、毎週連載中のいろいろなビジネス関連の本を紹介して行きます、本メルマガは 発行人の知識と経験をもとにした、ビジネス本に対する 感想や批評などを、だいぶ言いたい放題に盛りだくさんで進めて いこうと思っております。 さて、ヘッジファンドに関する本の紹介の最終回、として、 やっと、というべきでしょうか、ヘッジファンドって何か という中身に突っ込んだ話をしている本をご紹介しましょう。 といっても。。。 まぁいいや。細かい事はレビューの後で。。。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [ヘッジファンドのすべて―世界のマネーを動かすノウハウ] http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569641830/kikuyaasakusa-22 そもそも、新聞などで散見される、 「ヘッジファンド」 とはいったい何者でしょうか? 定義に戻るならば、(少人数)私募の投資形態、というものすごく 曖昧なものになってしまうのが、現在の「ヘッジファンド」を表すのだと思います。 というのも、本書のなかでも書いているように、 確かに投資戦略の観点で見れば大区分で 11に分ける事が 可能ではあるものの、結局のところ、いずれも戦略の基本が 価格の歪みに着目して、「その戦略の観点からみると」それが 歪んだ価格であるが故に歪みの戻る方向にベットすることで その歪み分だけ(当然の事ながらリスクフリーで)収益をあげる、 ということの繰り返しであることにはどの戦略をもっても変わらないわけです。 ただ、これら紹介されている11の戦略を取るには、日本で言う投資信託法などの 投資家を守るとされる規制のかからない手法、空売りであり、デリバティブであり、 を使えるようにするために、これらに理解を示し、万が一の損失に対しても 耐性を保持することの出来る少人数の投資家に限って提供するという、 対するの私募の形態を取らざるを得ない、という 歴史的背景ゆえ、ヘッジファンドがかかる定義のもと、「ヘッジ」ファンドたる ゆえんでもあると考えます。 さて、そんな戦略の詳細や、このヘッジファンド業界の過去のトラックレコードなどを 一目で見ようと言う人には、データ満載で整理されている本書はおすすめです。 とはいえ、本である以上、最新の投資手法やスキームに関する追随という観点では どうしても遅れがちである事は否めませんが、それはそれ、基本的アプローチを 学ばれたいという事であれば十分入門書としての役割を果たすと思います。 http://www.emichanproduction.com/ -> "Book Review" <<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> はい。ヘッジファンドの一般的なことをもし知りたくて、 しかも、データとして何か見てみたい、という時には、この本一冊で十分でしょう。 でも、レビューの最初に書いた通り、主要各国における投資信託などの投資手法に対する 厳しい規制をくぐり抜けるために始まったヘッジファンドですが、何か一つの戦略を用いて 運用する投資主体、もしくは投資のためのスキームそのものがヘッジファンドとして総括されて いる今、イベントドリブン型のような、今が価格の歪みだから気が熟するのを待ち続ける というのが果たしてその名のヘッジなのか、という議論があるのかもしれません。 とはいえ、全世界的に金あまりが起きている今、LLC や匿名組合出資と言った いろいろな投資のためのスキームが選択出来る今、出来るだけハイリターンな、とか、 出来るだけローボラティリティな運用先を見つけて、という投資家を守りながらそのニーズに 柔軟に対応出来るものは、このヘッジファンドのフォーマットが大勢を占めている、 といっても過言ではないかと思います。なので、戦略のカテゴリーには 縛られる必要はそんなになく、むしろ、投資のスキームがどんなものなのか、 というのを知っていただきたいなぁ、というのが個人的な感想です。 さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、 80年代や90年代のポップスの紹介をする ep-music で、このところアンビエントハウスにドハマっていて 金融小話の連載、 ep-finance で、証券化って、という話と、お金に関するちょっとしたティップのコラム をそれぞれ発行しております。 また、既発のきわめて個人的で、何でもありの ep-update は、この3つをダイジェストを中心にいろいろアップデートしたことや はみ出したネタなどをご紹介して行こうと思っております。 そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての 浅草ガイド、 info-asakusa も、ぜひご覧くださいね。 ところで。 shiの糧は皆さんのフィードバックです。 ぜひとも、読後の感想もお送りいただけますと幸いです。 また、Blogスタイルで復活した emichanproduction.com にぜひ遊びにきてくださいね。 次回をお楽しみに。 ============================================== ep-books: 発行人: shi http://www.emichanproduction.com/ メニューの "epbook" でバックナンバーと 登録/解除をどうぞ。 melcup: 53部 emaga: 71部 Mailux: 1部 メル天: 16部 メルマ: 16部 ============================================== 本メルマガは転送は変更を加えない限り許可ですが、 あわせて、上記サイトからの購読をお勧めください。 |