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タイトル:[ep-update] ただいま再構築中。。。  2005/09/22


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        [[ e p - u p d a t e s ]]

       edition: 22-Sep-2005

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おはようございます。
発行人しております、shi でございます。

さて、前回発行から二ヶ月以上が経ちました。
おかげさまで、今のところは首になってません(笑)

しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、
今までのウェブのコンテンツがすべて消失してしまいました(号泣)

といって、泣いていても戻らないので、blogという形式で
復活をさせました。

blog のスタイルを取る事で、今まで以上に書く事に専念出来るので
今までとは違ったことも書き始めています。

例えば、NHKの女子アナウンサーで私の大のお気に入りの高橋美鈴アナウンサーを
毎日ウォッチしたり、自転車や料理の話を書いてみたり、などなど。

本当に書く事って楽しいんだな、と再確認しています。
文章がへたくそなのは変わらないのですが。。。

ということで、早速レビューの紹介です。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
  [世界一読みたかった お金の聖書(バイブル)]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569641830/kikuyaasakusa-22


まぁ、一晩で読みきれる本ですが、この手の本には珍しく、
セルフコントロールに関する記載があるのです。

投資をゲームと割り切って、自分のルールにしたがってやれば
成功する、成功しないのはルールを変えてしまうからだ、と。

類似の記述は他にもあるのですが、本の真ん中にすえたのは
はじめてじゃないでしょうか。

他の、株だ、海外に口座を持つだ、というのは、正直他の本の
焼き直し、と思ってもいいと思います。
実際、おすすめの本、を読んだ事のある人なら、これらが
かなりの部分に受け売りされている事に気づくでしょう。
実際、この著者がかなり、スティーブン・コビーや、
ジェームス・スキナーに傾倒しているのがわかります。

あと、正直、今まで、収益を「寄付しろ」とアメリカ人的なことを
書くアメリカ人の本を見て、頭では

「フォードさんが寄付したのは、それによって生活レベルが向上したから
みんなフォードT型を買ったんだ」

というお金の流れを作るものだ、ということを理解していても

「よくわかるようなわからないような。。。」

という感覚だったのでしたいと思わなかったのですが、
確かに、株で損するくらいなら、寄付したり、帰ってこないものだと
思って貸したりして人にいい思いしてもらう方が全然意味のある
使い方ですよね。これには納得。

なんにせよ、投資はゲームで割り切る、そうしないと生活も壊れるし
よろしくない、という考え方は正しいですねぇ。

ということで、早速、10%ロスっている銘柄を売りました(笑)
が、90%ロスっているNWAC は持って、どうなるか見守ろうと思っています。
ちなみに、この執筆時、0.80ドル。。。 

           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Book Review"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ということで、この本から学んだ事、損切り。
というのも悲しい話ですが、人によって(特に私同様自己啓発系の本を読んでいる人)は
この本についての評価は難しいでしょうねぇ。。。

ま、それこそ買う前に立ち読みして評価してくださいね。

続いては経済なのですが。。。
思うところがあり、かなり暴走してしまいました。。。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
 [お金について思うあれこれ :  政策と税金と投資行動]

自民党の大勝で終わった選挙も一週間経つと、大分過熱気味だった国内も
落ち着いて来た感があるのですが、そこで、誰も口にしないことを
いくつかあげておきたいなぁ、なんて思います。

実際、これは選挙中に書こう、と思いつつも見事に書きそびれたので
後だしじゃんけんに見えるものの、今回の選挙の争点に全くならなかった
ことのなので、ご容赦ください。

選挙前に、自民党(言い換えれば国会)の税制調査会の方針で
「サラリーマン増税」
という話が持ち上がりました。
簡単に言えば、累進課税率の引き上げとか、そんな話だったと思います。
で、それに対して当然の事ながら、労働者の味方気取りの共産党など
複数の野党から一斉に反対の声があがったと記憶しております。

さて、私も当然サラリーマンを狙い撃ちにした増税には反対です。
かの石原都知事が大手銀行への外形標準課税の導入に対してあったのと同じで、
税の負担の公平感という観点で反対意見が出て当然ですし、
また、納税の観点で徴収しずらい企業からではなく徴収しやすいサラリーマン
からもっととる、という安易な考えから来ているだろうこの提案にはいかがなものか、
という思いがあります。

しかしながら、この問題の根本として、働く人のインセンティブ、と、
そこから税収を増やすいう観点で、大きな欠陥があることに気づいていない
調査会の浅はかさが露見している、ということを指摘したいと思います。

これは、そもそも、累進課税というルール自体の欠陥でもある訳ですが、
収入の多い人と少ない人とで、公共サービスのコスト負担に格差がある、
ということ自体、まず問題があると思います。
考えてみましょう。公共サービスは誰もに公平に提供されるもの、とされている
にもかかわらず、そのサービスのコストは収入の多い人ほど負担額が大きい、
言い換えれば、収入の多い人ほど公共サービスの対価が高くなる、ということが
今現在起きているわけですが、この「公平に」ということに、この現実が即していない
ということがわかる訳です。

実際、累進課税でなく、一律の税率を課したとしてもこの不均衡はなおるものではなく、
この問題を解決するには人頭税を導入しない限り不可能だというのは、かけ算と足し算さえ
わかれば明白な事です。

所得税が相続税のように富の再分配を意図した税金でない以上、かかるコンセプトで
課税していること自体に問題があり、この結果、次のような弊害を現在生み出している
ことがわかります。

まず、課税前に支出をコントロールする事の出来る私企業、特に日本の多くが零細企業であり
これは私人とほぼ同一である状況である訳ですが、彼らの収入、すなわち税前利益は、
支出にてかなりコントロール出来る上、法人税が個人の所得税の税率と現時点で同じ程度であることを
考慮するならば、明らかに零細企業していたほうが課税所得を圧縮できる分だけ優遇されている
といえるわけです。

言い換えれば、(幾ら控除項目が多岐にわたろうとも)サラリーマンは源泉徴収される
時点から自分の所得に対してガラス張りにさせられ、事実上経費という経費は存在せず、
みずからコントロールする間も与えられることのもなく搾取されているのです。

とした場合に、まだ、一律であればましではあれ、累進課税になった瞬間、
場合によっては税前収入は増えても税引き後では減収になるという現実を
目の前にして、収入を増やすことと税金を払うことが天秤に掛けて、収入を増やさない、
要は一生懸命働くことをやめる、という選択肢をとるサラリーマンが増えてもおかしくないのです。

言い換えれば、課税する側は既存の収入体系に網を掛けて増収を目論むところでしょうけれども、
収入を増加させるという勤勉に対するインセンティブをあからさまに根こそぎ引き抜いて、将来に
対する税収の芽すら摘んでしまっているわけです。

これは、崩壊前の旧ソ連や北朝鮮のような共産主義と一種似たような世界観を
作り出しているのです。そう
「自分が働かなくとも、人が稼いでくれるからそれにすがり付けばいいや」
です。みんながそれをやったがために滅びた国の数々を思い出してみましょう。

それに、賢い人であれば、サラリーマンを続けずにフリーランスとなって自分を零細企業化して
増税を免れる、ということもするでしょうから、増収を目論んでいる高収入
サラリーマンの数を減らすことにすらなるのです。

さて、こんなこと、政治家は絶対に先頭を切っていいません。
なぜか。世に言われる 80:20 の法則によれば、20%の人が80%の収入を得ていて、
80%の人が20%の収入を得ている(この「収入を得ている」、は「貯蓄を蓄えている」に
置き換えても正しいらしい。。。)ことをかんがみれば、数の多いほうの利便、要は、
「稼いでいる人から吸い上げればいいじゃない!」
といったほうが、浮動票たるサラリーマンの大半のハートをわしづかみに出来るからです。
そうなると、さらに一生懸命稼ごうとする人は、国外に収入や財産を動かしたり、
インセンティブを失って社会への貢献をあきらめることになるのです。
亡国の徒と言われても、亡国が彼を守らなければ出て行くのは当然です。

ということで、税制は単に国の財布を握るだけではなく、消費税の増税による
買い控えなんていう簡単な例にも漏れず、国民の行動すら左右するものですから、
もっと慎重に検討すべきものだと思うのは私だけではないはずですし、
私たちは税制についてはもっと勉強すべきなのだと思います。

                   http://www.emichanproduction.com/
                          -> "Finance"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

で、このあと、私の住む選挙区に関する話を書いたのですが、
改めて読んだら、まぁ誹謗中傷と言われかねないと思ったので
過去のものを非公開にしたりして、あまり迷惑をかけないように、としております。

でも、正直なところ、ここまで書かせた状況にも反省は必要があると思うのですがねぇ。。。

で、最後は。。。
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
                [The FON Mixes / The Art of Noise]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000003MU7/kikuyaasakusa-22

Art of Noise が1989年に前作の Below the waste でその活動を止めたのち、
以前ご紹介した 1990年の The Ambient Collection が、完璧に J.J. や Anne の
手から離れた形の作品として登場して以来、その 2000年における再結成に
いたるまで、そのエッセンスだけが表に現れる事になったのです。

実際、the art of ... series と認識された、この一連のコンピレーション群、
90年代を明らかに象徴する物になったのです。

今回紹介する The FON Mixes は、1991年の発表ですが、その名の通り、
当時のブリープのメッカとされていた、 Sheffield の F.O.N. スタジオで
すべての曲がremixされたのです。
                                

しかもremix に携わったのが、
The Prodigy (rave / hardcoreで有名)
Graham Massey (bleep では欠かせないバンド、 808 states のコアメンバーの一人)
Sweet Exorcist (bleep の開祖)
Robert Gordon (当時イギリスで売れっ子ミキサー)
Mark Brydon (Boy Georgeとの共作で有名)
Carl Cox (当時誰もしなかった、3 Dex、ターンテーブル3つをコントロールしたトップ DJ)
Youth (元 Killing Joke のベーシストで、前作のThe Ambient Collection のremixer)
などなど、当時のイギリスのDJ/クラブシーンを騒がせた人たちばかり。

で、実際、この中からのシングルカット、
Instrument of Darkness (all of us are one people)
はヒットチャートにも顔を出したくらいでした。
ちなみに、この曲は、今聞き直すととっても Prodigy してます(笑)

全般的にいうと、元の曲の原型はどれもこれも留めてません。
しかし、そのモチーフやコンセプトを柱に再構成した、という意味で、
テンポのある 90年代らしい作りの曲が集まった、という感があります。
ちなみに、テンポある、というのは、一つの曲だけ除いてです。
Youth が自分でremix した Art of Love を回転数を微妙に落として
敢えて間延び感を感じさせる作りの Art of Slow Love という曲、
案外侮れません。こういうのが、ハイスピードでテンションをあげ続ける
ダンスフロアーの横にある、ペースを落とさせるための音楽、
 chill out なのかもしれませんね。
この後の drum'n'base と比べると、当初は原曲のエッセンスだけは残っていた
こちらの方が、取っ付きやすいという感覚が強いですね。

ちなみに、アルバムの写真のスリーブですが、これは97年以降のものらしく、
私が持っているものはなんかどことなくのんびりしたドラゴン、って感じです。
                   
           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Music Review"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ところで、この間、AONの SACD を一枚買いました。
このレビューもしますが。。。。あ、そのときまで感想は取っておきましょうね。

さてと。
公言通り自転車通勤は、とりあえず続いてます。
ご存知の方もいると思いますが、先週腰痛で苦しんでました。。。

とはいえ、今週はコンスタントに、家からオフィスまで 15分を切っています。
知り合いの整体師曰く、
うーん、この自転車のおかげで発症が遅れたねぇ。。。

ということで、皆さん、健康には注意しましょうね。

ではでは。

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金融専門の ep-finance で、資産の証券化について熱く語り、お金に関するもろもろについても
深く考えていたり、

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80年代や90年代のポップスの紹介をする        
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そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての
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