メルマガ:わかっているのに逆らえない「心理トリック」
タイトル:わかっているのに逆らえない「心理トリック」  2005/09/15


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   わかっているのに逆らえない「心理トリック」 …[第8号]

                            (週刊)
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【 ご挨拶 】

人は、感情の動物です。
いくら、理性的に見えても、ちょっとしたトリックには
簡単に引っかかってしまいます。

ここでは、様々な実例やテクニックをお伝えしたいと思います。
そして、他人に操作されるでなく、
自分自身を良く知る手がかりとされてみてはいかがでしょうか。

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【こんなにも、人は権威に弱い!?】

ある実験。
これは、「記憶に関する実験」という名目で行なわれたものです。

二人一組で、一人が先生、一人が生徒の役割を演じてもらいます。
生徒役は実は「サクラ」で、別室に控え、スイッチで解答します。
先生役の人はそれを見て、解答が正解であったか誤答であったかを知ります。

先生役には、次のような指示を出しました。
「生徒に課題を出し、問違った答えを出したら、罰として電気ショックを与えてくだ
さい(先生役の人の机には、電気ショックの送電器が置いてあります)。
また、生徒が一回間違えるたびに一段階ずつ(15ボルト)上げていってください」

実験を始めてみると、生徒は、何度も間違いをくり返します。
そのため先生役の人は、非常に高い電圧を与えなければならなくなります。
電圧が300ボルト以上になると、サクラである生徒は悲鳴や絶叫で苦痛を訴えます
(もちろん実験の協力者、つまりサクラであり、実際には電気ショックは受けること
なく、演技をしているだけ)

この変圧器は目盛りに応じて15ボルトのところには「かすかなショック」。
75ボルトのところには「中程度のショック」、
135ボルトのところには「強いショック」、
以下「激しいシヨック」「すごいショック」と続き、
375ボルトのところには「危険」、それから先には「××印」がついています。

さて、先生役の人は一体どの程度まで、電気ショックを生徒役の人に送るで
しょうか?


人は、自分にとって正当な「権威」を持った人の命令なら、それがいかに理不尽な
ものであっても従ってしまう、という心理的な落とし穴を持っています。

冒頭の実験は、アメリカの社会心理学者ミルグラムの服従実験です。
普通の人たちが、いかに冷酷な行動をとりうるか、ということを証明した実験とし
て知られるものです。

生徒の苦しみぶりを見るに見かねて、先生役の人は、途中で「実験をやめたい」
と申し出ました。
しかし、実験者が「いや、続けなさい」と命じると実に65パーセントもの人が、
この冷酷な命令に従い、最後の450ボルトまで電気ショックを送り続けたのです。

つまり、実験者が指示すると、電気ショックの程度など関係なく
その指示に従ったのです。
それは実験者のミルグラム自身が驚くほどの結果でした。

なぜこれほど多くの人が、非人道的といえる行為をあえて実行できたのか?
ちなみに、これらの被験者(先生役の人)は、さまざまな職業、いろいろな年齢に
わたっていました。

では、先生役になった人たちはみな残忍な人たちだったのでしょうか?
そのようなことはありません。いたって普通の人たちなのです。
なぜなら電圧のレベルを先生役の人が自由に選べる条件にして実験をしてみると、
このときの平均は、約50ボルト。
つまり、中程度の電気ショックにすらいっていないのです。

いかがですか?これに似た実例は、世の中にはいくらでも存在します。

ナチスによる大量のユダヤ人虐殺、ベトナム戦争におけるアメリカ兵士による
ソンミの虐殺等々、数えだしたらきりがありません。
その一人ひとりの兵士は、きっと善良な人びとであったに違いありません。

それがひとたび軍という戦闘集団の中に位置づけられ、役割を負わされると、
普通では予測さえできないような行動を起こしてしまうのです。

今日は、ここまで。

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   でも、子供にガマンさせるしかなかった。
 そんな自分がキライでした、そんな生活が嫌でした
  
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