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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/07/21 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 電車男 局 名 フジテレビ系 放映日時 木曜22時 キャスト 青山沙織(伊東美咲) 山田剛司(伊藤淳史) 啓介 (速水もこみち) 陣釜美鈴(白石美帆) 沢崎果歩(佐藤江梨子) 観月裕子(須藤理彩) 原 作 中野独人 脚 本 武藤将吾 主題歌 「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター あらすじ 「お久しぶりです」と山田剛司(伊藤淳史)。 「先日はお世話になりました」と青山沙織(伊東美咲)。 「ボ、ボク、どうですか?」と山田。 「いいですよ。でも、先日はコンタクトをしていなくて、ぼんやり としかわかりませんでした」と沙織。 「あ、じゃあ、オタ.....、あ、いいです」と内心喜ぶ山田。 2人はお店に向かって歩き始める。 掲示板。 2005/07/17 23:30 『遅すぎる電車』 『あ〜あ早く電車帰ってこないかなぁ』 『初デートかぁ。うまくやっているといいけど』 by おばちゃん。 『今頃電車はあんなことやこんなことを…』 『エルメスぅ……(; 'д') ハァハァ』 by 萌え男。 足を骨折した男は、『元日本代表・手塚 右足複雑骨折 現役絶望 か』という文字が表紙に躍る雑誌を口惜しそうに手に取る。 その時、 『今戻りました』 by 電車男こと山田。23:31 待ちわびていたみんなが一気に活気づく。 22:25 『それでは思い出しながら報告させて頂きます。 今日は7時に駅で待ち合わせ。 約束の時間が近づくにつれ、緊張したんだけど、時間になっても 彼女は現れない。 ようやく5分後に来た。 挨拶もそこそこに店へと移動する。 「人おおいですね」 「えーっと、あ、休日なので。」 なんて言葉を交わしながら歩いた。』 でも、山田が普通に歩くと、沙織をおいていってしまう。 沙織に合わせて歩くと、ぎこちなくなっていたかもしれない。 滅茶苦茶緊張した山田。 「しかも彼女、こないだ会った時よりかわいいんだもん」と山田。 本当におめかししてきた沙織。 沙織と一緒に歩いて不自然なのではないかと心配する山田。 ただでさえ身長差があって.....3度目に後ろを振り向くと.....沙 織がいない!! 山田は焦ったが、実際には沙織はいて、「ちゃんとつかまってます から」と言う。沙織は山田のジャケットの袖口を軽くつまんでいた。 思わず沙織の手を振り払ってしまう山田。 沙織はびっくりして、謝ると手を引っ込める。 『もったいない!』というレス。 「いい雰囲気のお店ですね」と沙織。 「ボクもです」と山田。 沙織が店員さんにお勧めを聞くと、山田はメニューを取り上げ、 1つずつ『いつもの』を付けながら注文。 飲み物は、「グレープフルーツサワー」を頼む。 沙織は意外だという。山田はお酒を飲まないのかと思ったので、と。 山田が、付き合わせてしまったことを詫びると、沙織は、むしろ飲 むのが好きなので良かったという。 −− これがデートなんですね。 ネットの住人達は、山田だったら素直に喜べる、と書く。会話は何 を?と問う。 −− 主に電車の話とか..... 「こういうお店、よくいらっしゃるんですか?」と沙織。 「興味を持ったのは最近です」と山田。 「わたしも好きで、会社の友達とよく行ったのですが、最近その子 に彼氏ができたみたいで、誘えなかったので、今日はとても嬉しかっ たです」と沙織。 ネットの住人達は素直に喜ぶ者もいれば、エルメスに萌える者、電 車男に嫉妬する者などがいる。 『その直後でした』 by 電車男こと山田。 「山田さんは休みの日、どうしているんですか?」と沙織。 山田はまさか、メイド喫茶にプラモデルに、チャットとは答えられ ず、悩んだ挙げ句、「ネットサーフィンを少々」と答える。 「どのくらいされているんですか?」と沙織。 「5年くらい......かな?」と山田。 「じゃあ、ベテランですね。コツとかあるんですか?」と沙織。 「指の指しかたかな?」と山田。 「姿勢かと思いました」と沙織。 「姿勢は寝ながらでも」と山田。 「わたしもよく海に行くんですけど、寝ながらやっている人は見た こと無いです」と沙織。 『俺はどうすれば?』 by 電車男こと山田。 固まるネットの住人達。 『あの〜、レスは?』 by 電車男こと山田。 『オレ達に健全な青空の下のスポーツは…』とネットの住人達。 −− 店を出て、次の店へ行こうとした。オレはそうしたら、お互 いにどうよぶか話そうとまでシミュレーションをしたのに、もうすぐ やってくる別れに恐れた。『次会いましょう』の一言が言えなかった。 でも、駅までの道、今度はちゃんと歩けた気がする。 電車のロングシートに並んで座る山田と沙織。 「あの時、普通なら見て見ぬふりをするのに、助けて頂いて」と沙 織。 「今でも、自分が正しいことをしたのか、悩むんです。あのまま何 もしなくても、おじさんは何もしなかったかもしれないし」と山田。 「正しかったんですよ。山田さんと一緒だと安心して電車に乗れる 気がします」と沙織。 沙織は吉祥寺で中央線を降りる。 山田は立ってドアのところで沙織を見送る。 沙織はお礼を言い、小さく手を振る。 山田はドアの閉まり際、思わず、「また電話します!」と叫ぶ。 山田には、それが沙織に聞こえたかはわからない。これで沙織とは 終わりかもしれない.....と打ち込む。 ネットの住人達は、今日はゆっくり休んで、明日考えろ。好意があ れば彼女から掛けてくるだろう。明日電話しろ、と打ち込んでくる。 山田は携帯を手にする。 翌日の会社。 沙織は友達に聞かれて、トムクルーズに似ているとも言えるかな .....と山田を評する。 じゃあ似てないんだの一言で終わらせる友達。 そしてもう会うな。会うと勘違いされるから、もうこれきりにした 方がいい。次の約束、してないんでしょ、と言われる。 山田は会社帰りに、アイドルの公開トークショーに駆け付けるが、 アイドルにオタクとはつきあえない、と言われ、山田達オタクは全滅。 帰宅した山田は、父親にどうやって母親と付き合うようになったか 聞く。 父親はシャイだったので、一日何度も電話した。何も言えなかった という。 −− それって、無言電話!? 他にも、母親の家を3日間見張ってボーイフレンドをノイローゼに した。 −−今ならストーカー!?聞く相手間違えた。 沙織が帰宅すると、母親(いしだあゆみ)は、誰かと電話で言い争 っていた。 そして電話を終えると、沙織に親の反対を押し切って結婚すると大 変。もう二年になるのに、彼を引きずっているの?と言う。 沙織は、お母さんには理解できないわよ、と行ってしまう。 山田は電話できない。電話して、うざいと思われるのが怖くて。 ネットの女性住人は、きっと『エルメス』は、『電車男』から、友 達の代わりに電車男がお店巡りに誘ってくれるのを待っているはずだ と書く。 山田は最初、そんなうまい話、あるわけないと思う。でも、 『その可能性ってあるんでしょうか?』と書き込む。 『普通一番最初に考えると思うぞ。うまくいくと思うから勧めてい るんだ』とレス。 なら、どう言えば?と山田。 いろいろな案が返ってくる。 『店巡る友達、俺でもいいですか?でFA?』 by 電車男こと山田。 『FA』とみんなから返ってくる。 山田は思いきって電話する。 『出た』と打ち込む。 山田は昨日の礼を言い、昨日の別れ際に山田が言ったことを覚えて いるか問う。 「覚えていますよ。来るかと思ってた」と沙織。 山田はどもりながら必死に、一緒にお店巡りして欲しいという。 沙織はOKし、本当は昨日言って欲しかった。カマ掛けてたんです、 と言う。むしろお願いしたい、と。 そして、次の日曜日に約束し、今度は沙織が店を探しておくという。 山田がネット上に報告。 みんな、『キター』と喜ぶ。 『電車男を次のステージへ…』 でも一人、電車男のアンチがいる。手塚だった。 上海でも電車男の読者の日本人駐在員がいる。 急いでエレベータに乗ろうとする山田。手には、『ワールドシステ ム開発業務課 陣釜美鈴様』と朝菜が書かれた書類封筒。 目の前のエレベーターが開くと、中には男と抱き合っている美鈴。 山田は美鈴を呼び止めるが、美鈴はすぐには山田とはわからない。 美鈴が山田とお昼を付き合う。エレベータの中で抱き合っていた男 は部長と対立する派閥の社員。出世頭なのだが、ややこしくなるので、 と山田を口止め。 もう食べ終わった美鈴は、『熱くてよかった』と言うが、山田は、 トンカツが『厚く』てよかったと言ったのだと勘違い。 美鈴は山田に、外見変わっても、それじゃダメ。彼女とも、いいお 友達で終わってしまう、と言う。 どうすれば?と聞く山田に、魅力的な趣味でもあれば、と答えると 美鈴は、伝票を押しつけてさっさと行ってしまう。 沢崎果歩(佐藤江梨子)は、山田と一緒に食事に行くことにしたと いう沙織に、猛反発し、一度会わせてと言う。 山田は部屋でサーフィンの練習。 そこに沙織から電話。今度の食事の時、友達を連れて行きたいがい いか、と聞く。 山田は曖昧に了承。 電話を終えて正気にかえるとさっそく、 『なんか俺に会いたいと言ってる友達がいるから良いかとのことで すが』 by 電車男こと山田。 微妙な展開とのレス。 男かもしれない、とも。 みんな、これからキャンセルしたら?と書いてくる。女友達だとし ても品定めされるかも、と。 山田は、でも、今更断って嫌われたら?と、断れないと言う。 電車(山田)はどうしたたいんだ?とレス。 批判的なレスもある。ヲタクに頼っている鈍行電車。半端な奴。電 車で遊んでいるだけ。腰抜け連中。社会に対応しろ、と散々。 スレ荒し、スルーしろ、とかいろいろな発言が乱れ飛ぶ。 電車男を離れたところで、いろいろなスレが入り乱れる。 頭を抱える山田。 7月20日 21:53 Mr.名無しさん 『モテない毒男の集まりってキモ イ』 ザスパ 『男は中身だろ』 Mr.名無しさん 『そう思っているおまいは中身もキモイ』 Mr.名無しさん 『俺たち、結局見苦しい毒男なんで……』 Mr.名無しさん 『やっと気付いたか。もう遅いけどw』 Mr.名無しさん 『何かアホらしくなってきた』 きしわだ 『俺もう抜けるわ』 Mr.名無しさん 『何なんだこのクダクダ感は……』 川端やすなり 『このサイトもう閉鎖しない?』 Mr.名無しさん 『ちょっと待ってよ』 車掌です 『崩壊5秒前』 Mr.名無しさん 『のぞむところダ』 ますます頭を抱える山田。 Mr.名無しさん 『やってらんねーよ』 遂に山田は、『もうやめて下さい』 by 電車男。 電車男のレスにみんな反省する。 山田は、優柔不断な自分が悪いのだ。一人でちゃんと答えが出せる ように考えます、と打つとしずかにPCの電源を切る。 バーにいる沙織、観月裕子(須藤理彩)、果歩。 果歩の彼氏が来ることになっている。 やってきたのは青山啓介(速水もこみち)。先日沙織と飲んでいた 男だ。 これって三角関係!? 啓介は、果歩とは仕事のことであっただけと否定。 実は啓介は沙織の弟。そして啓介は、桜井和哉(豊原功補)の元で 働こうと思っていると 桜井和哉の名に、動揺する沙織。 『電車はエルメスのことどう思ってるんだ』のレスを見て、じっく りと考える山田。ケロロ軍曹のぬいぐるみを握りしめる。 いつものヲタク・ファッションで秋葉原を彷徨い、悩む山田。 ヲタク仲間からは、「ヲタクに誇りを持てない、情けない」と言わ れる。 メイド喫茶の裏手で、自分も短冊を付けた七夕の笹が捨てられてい るのを見ても、やはり考える。 2005/07/23 22:30 Mr.名無しさん 『電車が来なくなって今日で三 日目か』 名無しカップル女 『あ〜あ、スレ荒らしが余計なマネするから ( ̄. ̄|||)どよ〜ん』 Mr.名無しさん 『すっかりレスも少なくなったよなぁ』 「あれくらいで自分を見失うようじゃ、どっちにしろ前には進めな い」 レス荒しをした手塚は、そうつぶやいた後、「オレもだけどな」と 口の中で付け足す。 電車男 『皆さん、お久しぶりです』 一気に活気づくネットの住人達。 山田は、明日、沙織とその友達に会ってくる。服装はアドバイス通 りカットソーとジーンズにする。3日間ネットを離れてわかったのは、 沙織への気持ち。沙織を思うほど不安になったが、名前も顔も知らな い掲示板の人たちが強い味方。明日は勇気を持って会いに行く。 電車男 『最後にこれだけは言わせて下さい。 おまいらでよかった。ありがとう!』 Mr.名無しさん 『今更だが聞くぞ、電車よ エルメスが好 き で す か?』 山田は沙織からもらったカップをしばし眺めた後、 電車男 『好 き で す よ。寝ても覚めても彼女のことばかり 考えています』 手を叩くネットの住人達。 手塚も涙ぐむ。プレーしている頃の自分を思い出し、そして『引退』 の文字が大きく出ている新聞を破り、自分で立つと、部屋を出て、 『お袋、病院へいくぞ!』と叫ぶ。 山田は掲示板に書いたとおりの服装をすると、いつもの手提げを持 って、待ち合わせ場所に行く。 そこに、以前山田が拾ったものをキモイと捨てた女性(果歩)が現 れ、思わず隠れる山田。 沙織が来て、山田に呼びかけ、果歩を紹介する。 「以前、どこかでお会いしたことありますよね」と果歩。 南無三という表情の山田。 寸 評 掲示板のレスですが、「Mr.名無しさん」というのは、いわゆる anonymous のことのようですね。従って、文中に、「Mr.名無しさん」 となっているのは、決してハンドルネームがこの一人ではなく、バラ バラの人たちです。 また、「Mr.」と付いていますが、書き手の男性、女性を表しては おらず、一律です。従って、「独身男」となっていても、女性も参加 しています。 沙織とはいい雰囲気になりつつありますが、沙織の友達が山田にと っての難関ですね。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 掲示板の人たちをどうかき分けるかが悩みです。 ドラマの中では、それぞれ役者が出てくるのでわかり易いのですが、文字に するとき、どうするかで悩みます。 ドラマ化する時、ストーリーをふくらませるために、エルメスや、ネットの 住人達たちについて描いていくとのことでしたが、ネットの住人達のエピソー ドがちょっと物足りない気がします。どうして彼らがこの掲示板に集うように なったかが無いと、どうしてこの掲示板から次の行動に踏み出す勇気が貰えた、 ということになるのかが、よくわかりません。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |