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タイトル:Daily Drama Express 2005/08/25 女系家族 (8)  2005/08/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/08/25 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 女系家族
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 浜田文乃(米倉涼子)
 矢島藤代(高島礼子)
 矢島千寿(瀬戸朝香)
 矢島雛子(香椎由宇)
 梅村芳三郎(高橋克典)
 大野宇市(橋爪功)
 矢島嘉蔵(森本レオ)
 矢島芳子(浅田美代子)
 矢島良吉(沢村一樹)
原  作 山崎豊子
脚  本 清水曙美
主題歌  今井美樹「愛の詩」

あらすじ  第8話「裏取引」

 矢島藤代(高島礼子)は浜田文乃(米倉涼子)を尋ねて叱責する。
文乃は帰ろうとする藤代に「お待ちください。私のことでお怒りを受
けるのは仕方ないと我慢もできます。私の子どもの命を否定する言葉
は聞き逃すことはできません」と言って引き止める。二人の間に火花
が散る。

 文乃が藤代に反撃する。私だって藤代様と同じ人間、人の道をはず
れてきたたことをしたとは思ってはいない、嘉蔵(森本レオ)と会っ
た時点では奥様は亡くなっており、自分も独身だったので不倫ではな
い、私は人並みに結婚したかったが、嘉蔵が婿養子という立場なので
遠慮していたと話す。藤代は「泥棒猫のくせによくもふざけたことが
いえるわね」とあざけり、文乃をクビにしてやると言うが、文乃は自
分が本社勤務になったのは藤代が言い出したこと、自分はお世話にな
った矢島屋のために恩返しがしたいし、産まれて来る子どものために
働きたいと言う。
 藤代は「二言目には子どもが子どもがって聞いてられないわ」と捨
てゼリフを残し帰って行く。

 藤代は文乃の帰った後、胎動を感じ幸せな気もちになる。文乃は整
理箪笥の中に隠してあった銀行の封筒を取り出し、嘉蔵の写真を見つ
め意を決したような顔をする。

 文乃は梅村芳三郎(高橋克典)を自分の部屋に呼び、藤代が芳三郎
のことが好きなので、自分たちはもう会わない方が良いと話す。芳三
郎は自分にとって藤代は踊りの弟子の一人にしか過ぎない、藤代はお
嬢様育ちでわがまま、相続のことなどわからないのに自分に相談を持
ちかけてきて迷惑していると話し、自分は文乃を見守ってあげたいと
話す。
 文乃は「その気持ちだけで充分」と言うが、芳三郎は一緒に胎児の
心音やエコーを見聞きして父親のような錯覚をおこした、せめて父親
代わりとして見守りたいと申し出る。

 宇市の愛人・小林君枝(伊佐山ひろ子)の部屋。宇市が芳三郎の写
真を見ている。
 君枝は「いい男」と言うが、宇市は興信所で報告を受けた芳三郎の
性格や素行を話す。芳三郎は一見紳士的だが、非嫡出子として冷遇さ
れたことから冷酷残忍な面を持っている、お金に対しての執着心が強
く、不動産業者と結託して利ざやを稼いでいる、弟子やホステスなど
複数の女性と関係を持ち貢がせているが、お金がなくなればきれいに
捨てるという。浜田文乃の部屋にも短時間だが足繁く通っている。君
枝はそんなしたたかなやつを敵にして大丈夫かと危惧するが、宇市は
山守・戸塚太郎吉(石田太郎)には300万円渡して藤代らが山へ行っ
ても芝居するように手配してあり心配ないと言う。

 ホテルのバーカウンター。藤代は芳三郎に文乃の幸せそうな勝ち誇
った態度が気に入らないと話す。芳三郎は山守が油断できないので、
2週間後に山林を見に行き、親族会議は1ヶ月先にするように勧める。
藤代は「心がうつろ」と精神的に満たされていない気持ちを吐露する
と、芳三郎は「あなたは僕の大事な人ですから」と言い「僕の気持ち
を二人でじっくり話しましょう」と藤代にホテルの部屋のキーを見せ
る。

 矢島屋。昼食時、君枝が文乃に近付く。出身地の話になり、二人は
共に山形出身とわかり打ち解ける。

 藤代の部屋。宇市が次の親族会議の日程を決めてほしいと相談にく
る。藤代は足の具合が悪いと気分がすぐれないと、親族会議を開くこ
とを渋り、宇市がいつならいいかと聞くと、足が治るのに1ヶ月かか
るので1ヶ月先がいいと言う。

 千寿(瀬戸朝香)の部屋。宇市が3度目の相続会議の日程について
相談に来る。千寿は1日も早くしないと良吉(沢村一樹)の立場が曖
昧でかわいそうと言い、藤代が足が治るまで延期してほしいと話した
ことを聞き、「ふざけないでよ」と怒って藤代の部屋へ行く。

 藤代は足の捻挫を口実に延期を主張するが千寿が承知せず、宇市も
1日も早く遺言執行人の立場を降りたいと申し出、5日後と決まる。
藤代は宇市に文乃を親族会議の席に呼ぶようにと命令する。

 千寿が廊下で宇市に良吉をもっと立ててほしいと言っていると、叔
母の芳子(浅田美代子)が二人で密談でもしているのかとからかう。
千寿は話を打ち切り、「由緒ある矢島家に産まれても一旦外に出てし
まうと品性が欠けてしまうんですね。叔母さんもお姉さんも」と嫌味
を言う。

 雛子(香椎由宇)の部屋。芳子から三度目の親族会議の日程を聞い
た雛子はうんざりとした表情。芳子は雛子に、自分の家に養女に来て
もらえないかと持ちかける。相続問題に相談にのるうちに情がわいて
きて、本当の娘のような気持ちになったし、叔母と姪の立場なら気を
使わなくてもすむと説得する。雛子は突然の申し出に戸惑う。

 芳子が夫と屋台で飲んでいる。矢島屋から分家してもらった芳子の
夫の営む店は倒産寸前。芳子はあなたが甲斐性がないからと夫を責め、
雛子の財産で倒産だけは食い止めるのよと語気が荒い。

 文乃の部屋。千寿と良吉が訪れ、文乃のお腹の子が産まれたら養子
にしたいと申し出る。養子になれば子どもは矢島家の子として大事に
されるし、将来も安泰というのだ。千寿はお腹の子は自分の手で育て
ていきたい、実は自分は子どものできない体だと宣告された、お母さ
んと呼ばれてみたいし子どもの成長を楽しみにしたい、女としての夢
が破れたので、父の血が流れた子を育てたい、その子は私の妹か弟だ
からと話す。二人は土下座して頭を下げ頼むが、文乃は「この子は自
分の子どもです。手放すことはできません」と断る。

 文乃の部屋から出てきた千寿はマンションのエントランスで「あの
強情女、情のかけらもないのね」と激しい口調で文乃を罵倒する。良
吉はあきらめるしかないと弱腰。千寿の怒りは養子話を提案した良吉
にも向かい「見通しが甘い」と叱責し、自分は買い物して帰るから、
あなたは一人で帰ってと良吉を残し、一人タクシーで銀座へ向かう。
良吉は口惜しげに見送る。

 雛子が金正六郎(海東健)とデートしている。もし自分が叔母の養
女になったに私と結婚するのは嫌かと聞くが、六郎はどちらでも構わ
ないと答える。六郎は男の就職は2回あって、一度目は条件の合う会
社、二度目は金持ちの娘との結婚、雛子は自分のタイプなので自分は
結婚したいと言う。雛子は六郎に相続の相談に乗ってほしいと頼む。
雛子は山はいらないと言うが、六郎から秋田杉は価値が高いと聞き考
え直す。

 千寿に置きざりにされた良吉は木村かおり(田丸麻紀)を呼び出し
二人で飲んでいる。良吉は宇市に不審な動きがあったら報告してほし
いと頼み、千寿にとって自分は矢島屋を継ぐための道具のようなもの、
何のしがらみもない一人の男に戻りたい時があると愚痴を言う。かお
りは良吉に同情し、息抜きをされたい時には自分を誘ってくださいと
言う。

 芳三郎の車の中。藤代は親族会議が4日後になったと話している。
藤代は宇市が恐ろしく思え、上手に切り抜けられるか心配だと話すと、
芳三郎が「1つ名案があります」と話す。

 4日後。親族会議が始まる。遺言執行人の宇市は相続が長びくと骨
肉の争いと世間で噂になるので、文乃の出産の前に決めてほしいと釘
を刺す。藤代は自分の取り分で損をしている分を、共同相続財産から
取り戻したいと言い、千寿は藤代の莫大な結婚費用はそこから引いて
ほしいと言い、雛子は千寿の養子縁組の費用を引いてもらわないと自
分が損をするとお互い譲らない。雛子が山がほしいと言うと、千寿も
藤代も山がほしいと主張する。良吉は山林の評価について宇市に聞く。
宇市は山林目録を皆に配り8億の評価額を示す。

 藤代は自分の目で山林を見て回ってからでないと納得できないと言
い、宇市の作った共同財産目録が信用できないと話す。遺言執行人の
作った財産目録に納得がいかない場合は、公証人の立会いを立てて財
産を1つ1つ確認しながら目録を作ることができると説明する。山の所
有権は難しく立ち木だけの場合と丸坊主になっている場合では評価は
違うと言い、この目録の評価は世間の評価に比べて低すぎると話す。

 宇市は藤代様がおっしゃったように妙なことがない場合は名誉毀損
で訴えるがよいかと問う。藤代も負けずに宇市に間違いがあれば背任
横領で訴えると言う。藤代と宇市はにらみ合う。千寿と雛子は確かな
山林目録を作ってから考えると言い出し、この件は保留になる。共同
財産目録は藤代の立会いの元で誤りがあるかないか確かめ、もう一度
親族会議を開くことになる。

 文乃が会議に呼ばれ、「遺言状によしなに頼む」とあったが父が子
どもを認知していない以上財産を分けるわけにはいかないと、文乃の
名義のマンションは嘉蔵がお金を出したということは、矢島家の所有
ということになり、矢島家が没収しますと言う。良吉はいくらなんで
も酷過ぎるというが、藤代は直ちにあそこから出て行ってもらいます
と考えをまげない。文乃は矢島様との思い出深いマンションで子ども
を育てていきたいと懇願するが聞き入れられず、千寿・雛子・芳子ら
は、藤代援護にまわり文乃に攻撃する。

 文乃は「あのマンションは矢島様からいただいたものです。あの場
所は私と矢島様のものだと思っております。絶対に大切なあの場所を
お渡しすることはできません」ときっぱりした口調で断る。

寸評 今回は藤代の出番が多くて、主人公は藤代なのかと思うほどでした。原
作では文乃の出番は少なくて藤代が出ずっぱりという感じなので、仕
方ないのかなという気もします。もともと遺産相続がメインの話なの
で、長女主導で話が進んでいくのが、自然と言えば自然になのですが。
 前半は、藤代VS文乃、後半は藤代VS宇市でした。文乃とのやりとり
よりは、宇市とのやりとりの方が、迫力があった気がします。橋爪功
はうさん臭い役がよく似合います。今回は、藤代がにらみをきかせる
シーンが多くて、見ていて疲れました。


執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 NHKの「ドラマ23」で先週から浅野温子主演の「ダイヤモンドの恋」が始ま
りました。浅野温子といえばトレンディ女優のはしりのような人ですが、今回
の役は41歳で更年期を迎えたジュエリー・デザイナーという役です。浅野温子
が更年期の役なんて、時代の流れというのか少し寂しい気もします。先週は年
下の恋人役の金子昇に仕事を奪われて別れるという所で終わりましたが、今週
は考古学者(吉田栄作)と接近しそうです。コメディ・ドラマで、1日15分し
か進まないので楽な気分で見ることができます。(たま)

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