メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2005/08/13


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  2005/08/13
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第135号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が
本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●夜の訪問者

「飼ってください!」といわんばかりに、9時半ころ部屋の灯りめがけ入ってきた
のは、カブトムシだった。
羽をパタパタさせて、重たい体なので、飛ぶのは不得意のよう。
しかも、ご丁寧に玄関から。

「今日は5匹目。時間が決まっていて、9時過ぎると毎日のように来るよ。面白い
ことに、8時まではカナブン、8時から9時まではクワガタ、9時以降はカブトムシ。
順番に来るから面白い。」と高崎さん。
入れ物を覗いてみると、カブトムシが無造作に入っている。

人口密度が高すぎるので、大きい虫かごを買わなければ、追いつかない。
都会から移住している小学生の男の子は、カブトムシをもらって大喜びだけど、屋
久島の子は、カブトムシは見慣れているから、あまり関心ないみたい。
昔も今も、カブトムシは、代表的な夏の人気者だ。

カブトムシの好物といえば、スイカ。
そう思い続けていたが、スイカは水分が多いため、下痢をするからよくないという
ではないか。
あんなにスイカに群がっているじゃないと、私が言うと、「スイカしかあげないから、
他に食べるものなくて、仕方なく食べていたんじゃない?」と、高崎さんにご指摘
を受けてしまった。

バナナ、リンゴが、下痢にはいいみたい。
今どきは、市販のカブトムシ用のゼリーが重宝する。
確かに、私が子供の頃に飼っていたカブトムシは、スイカ食べながら下痢をしてい
て、寿命も短かったっけ。

もともとカブトムシは、成虫期間で一ヶ月半くらいの短命。
メスのほうが、やや長め。
7月中旬から8月下旬までが、成虫の時期。
その時卵を産み、オスもメスも死んでしまう。

卵は10日くらいで孵化し、幼虫になる。
土の中で、翌年の6月まで過ごす。
その後さなぎになり、7月中旬には成虫に。
そして、夏休みの時期の華やかな時を過ごすのだ。
ちなみにクワガタは、冬越しできるため、成虫寿命で1年から2年は生きる。
だからいっそうカブトムシが、はかなくも尊いものに思えるのだろうか。

「カブトムシは、交尾をすると寿命が短くなる。少しでも長生きさせたくて、オス
メス分けて飼ってます。都会にいる孫のために、せっせと集めています。クワガタ
もたくさんいて、中でもめずらしい、大きいヒラタクワガタもいますよ。送ってあ
げようと思うけど、でも実際にこっちに遊びに来て、自分で捕まえたりしたら、喜
ぶでしょうね。なにせ捕まえにいかなくても、家の中に勝手に飛んで入ってくるの
ですから、こんなすごいことはないですよ。」高崎さんもカブトムシのファン。

甲虫類コガネムシ科のカブトムシ。
人気の秘訣をカブトムシに聞くと、「カブトムシというくらいだから、角があり、兜
はかっこいいというイメージがあり、子供から大人まで、親しまれると思う。堂々
としていて、それでいて、かわいげがある。他の虫は嫌われても、カブトムシを嫌
いって言う人はいないはず。今、オスメス別室だけど、夏が終わり、寿命を全うす
る直前には、オスメス同じ部屋に入れてね高崎さん。」と、カブトムシからの伝言だ
った。

「カブトムシとヒラタクワガタ」
http://www.yakushimapain.co.jp/aback134.htm 



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発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
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