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タイトル:Daily Drama Express 2005/08/04 女系家族 (5)  2005/08/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/08/04 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 女系家族
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 浜田文乃(米倉涼子)
 矢島藤代(高島礼子)
 矢島千寿(瀬戸朝香)
 矢島雛子(香椎由宇)
 梅村芳三郎(高橋克典)
 大野宇市(橋爪功)
 矢島嘉蔵(森本レオ)
 宿間芳子(浅田美代子)
 矢島良吉(沢村一樹)
原  作 山崎豊子
脚  本 清水曙美
主題歌  今井美樹「愛の詩」

あらすじ 第5話「流産」

 浜田文乃(米倉涼子)の働くデパートでは、文乃のお腹の子の父親
が亡くなった嘉蔵(森本レオ)ではないかという噂が立った。矢島藤
代(高島礼子)は文乃を矢島家に呼び、迷惑な噂が立っていると文乃
を叱責する。千寿(瀬戸朝香)はお腹の子を始末してくださいと言う。
 藤代が文乃に、矢島屋の本社に勤務するように命じる。それを聞い
た良吉(沢村一樹)は、本社に文乃を呼べば愛人ではない何よりの証
拠になると納得する。千寿は文乃の本社勤めに反対し、文乃も返事を
しない。そこで藤代が文乃に本社勤務かお腹の子を始末するかどちら
かを選ぶように迫る。

 大野宇市(橋爪功)は文乃が本社勤務になれば、三姉妹とも顔を合
わす機会が増えるのやめた方がいいととりなそうとするが、藤代は聞
き入れず、今までの高飛車な様子とは変わって、急に優しい物言いを
する。自分は思いやりで言っている、今ここでお返事していただけま
すかと。

 文乃は詫び「矢島家のためなら何でもさせていただきます。お腹の
子はどうしてもあきらめられません」と本社勤務をしぶしぶ了承する。
文乃は次週の月曜日から本社勤務に決まる。

 千寿の部屋。千寿は夫・良吉が藤代の言いなりになったことで怒っ
ている。良吉は、自分なりの計算があり藤代に従ったと説明する。文
乃をうまく丸め込んで、文乃の子を自分たち夫婦の養子にしてしまえ
ば、矢島家の血を引く子どもなので藤代も文句は言えないと話す。

 梅村芳三郎(高橋克典)の稽古場。藤代は芳三郎のアドバイス通り、
文乃を本社勤務にしたと報告する。本社勤務に宇市が反対したことに、
芳三郎は疑念を抱き、文乃が本社に来ることが宇市にとってまずいこ
とになるのではないかと勘ぐる。芳三郎は宇市が共同相続財産の目録
から書き落としていた秋田県の山林を二人で見に行こうと藤代を誘う。

 宇市の愛人・小林君江(伊佐山ひろ子)の部屋。君江は文乃が宇市
に高額な掛け軸をすんなり渡したことをいぶかしがる。君江は、文乃
が嘉蔵から掛け軸より価値のあるものを貰っているか、思いもよらな
いような切り札を持っているのではないかと言う。

 宇市は文乃の部屋を訪ね、嘉蔵から預かった物はないか尋ねるが、
文乃は何もないと答える。文乃は、宇市に嘉蔵の四十九日の法要にお
参りさせてほしいと頼む。
 宇市は難しいかもしれないと言いながらも藤代たちに頼んでみるこ
とを了承する。

 文乃が本社初出勤の日、三姉妹揃って着物を着て現れる。文乃は倉
庫整理をしたり重い荷物を運んだりと熱心に働く。文乃に四十九日の
法要に出席したいという文乃の申し入れを、藤代はそういう要求は耳
に入れないでと冷たい口調で断る。文乃は申し訳ありませんと謝る。

 矢島家。藤代が四十九日はごく近い身内で控え目に行おうと提案す
る。千寿は文乃を呼んでこちらの懐の深い所をみせようと思いがけな
いことを言う。藤代は千寿を怪しむが、勝手に拝みにいかれても迷惑
なので、お墓に行くのは今回一回きりとけじめをつけようと提案する。
三女・雛子(香椎由宇)だけが拒むが、藤代が押し切って決めてしま
う。

 嘉蔵の法要の日。三姉妹、良吉、叔母の芳子(浅田美代子)夫婦、
文乃がお墓に参る。藤代は文乃がお墓に参る前に「ゆっくり拝んであ
げてくださいね」と声をかけるが、お墓参りは今回限りにしてもらい
ます、家庭持ちであることを知りながら父とつき合った文乃を責め、
自分の母も墓には眠っているし女系の祖先も眠っている、「ここはい
わば矢島家の聖域です」と言う。
 文乃が謝ると藤代は母はあなたを殺したいくらい憎んでいるはず、
母の気持ちがわかってここに来たのですか?よくも墓前に顔を出せた
ものですと激しい口調でなじる。「金輪際ここには来ないで下さい」
と言いわたし、その上で文乃を墓前に参らせる。一同は文乃を置きざ
りにし、文乃は一人泣きながら拝む。

 矢島家。法要を済ませて一同食事をとっている。藤代は早速相続問
題を口に出す。藤代は父が平等な相続をしてくれなかったため、自分
たちが苦労すると亡くなった嘉蔵を責める。文乃は嘉蔵の悪口は聞く
に堪えないと言う様子で、藤代たちに今日ばかりは矢島様を偲んでお
話いただけないか?と苦言を呈して飲み終わったビールを片付ける。

 ビール瓶をさげて廊下を歩く文乃は気分が悪くなりうずくまる。千
寿が心配そうに声をかけ、あちらで休みましょうと別室にいざなう。
それを物陰から藤代が見ている。

 千寿は誰も来ないから心配ないと言って文乃を横にならせ、今の矢
島家があるのは父のおかげであると文乃が先ほど言ったことを肯定す
る。

 矢島家。雛子はお見合いに出かけ、藤代と千寿がお茶を飲んでいる。
千寿は四十九日が終わったばかりですぐに見合いをする雛子の気が知
れないと雛子の悪口を言う。
 藤代はお見合いしたり、あの女に親切にしたり妹たちは何を考えて
いるかわからないと千寿たちを非難する。

 雛子は芳子に付き添われてお見合いに出かけ、金正六郎(海東健)
と出会う。
 六郎の家は男系家族で一番上が大事にされると言い、雛子は女系家
族も同様だと答え、末っ子同士で意気投合する。

 文乃の部屋。芳三郎が有機野菜の箱を抱えてやってくる。芳三郎は
妊娠経験のある弟子から妊娠中は緑黄色野菜をたくさんとった方がい
いと聞いたから持ってきたと言い「あなたのお子さんは大きな宿命を
持って産まれてくる大切な子、守ってやれるのはあなただけ」と文乃
を励ます。

 矢島家では藤代が芳三郎と山を見に行くために、時刻表や地図を見
て下調べをしている。それを見ていた千寿も雛子も一緒に山を見に行
きたいと言い出す。千寿は雛子にお見合いの結果を聞くが、雛子は曖
昧な笑みを浮かべて自室に行ってしまう。
 藤代は芳三郎と山に行くのを楽しみにしていたのに、妹たちに割り
込まれて機嫌が悪い。
 藤代は宇市に電話し、金曜日に山に行くことを無理矢理了承させる。

 芳三郎の稽古場へ藤代は報告に行く。藤代が山を見に行くのは宇市
が一緒だから心配ないと言うが、芳三郎は宇市を信用しておらず「頭
の黒い大ねずみかもしれませんよ」と宇市を用心するように忠告する。

 宇市は矢島家の山の管理人・戸塚太郎吉(石田太郎)を訪ねて秋田
に来ている。戸塚が管理する山は宇市が退職金代わりにもらおうとし
ていた山で、宇市は戸塚と組んで木を勝手に伐採し売買していた。そ
のことが藤代たちにばれないように、画策している。

 矢島屋本社では新作発表会の準備に追われている。会の開始時刻が
迫っているが、カタログの人気商品の着物がないことに気付く。文乃
が自分の勤めていた有楽町のデパートにあることを思い出し取りに行
く。

 文乃の乗ったタクシーは渋滞に巻き込まれ、文乃は地下鉄に乗り換
えデパートに急ぐ。文乃は刻限に間に合うようにと小走りで本社に向
かい、着物を届ける。しかし無理がたたって着物を渡した途端に倒れ
てしまう。客として来ていた芳三郎が文乃を助けて病院へ付き添う。

 三宅産婦人科で文乃は流産の危機を乗り越える。女医が文乃に赤ち
ゃんご無事でしたよと声をかける。芳三郎は胎児の無事を喜び、自分
が父親であったらこんな思いはさせない、お父さんが助けてくれたん
ですと声をかける。二人は胎児の様子をエコーで見る。


寸  評  原作では文乃は芸者で矢島屋で働くというような設定はありませ
ん。愛人に対する三姉妹の執拗ないじめという見せ場をつくるために、
文乃を本社勤務にしたり四十九日の法要に呼ぶ必要があったのでしょ
うか?私が文乃の立場だったら、こっそり墓前に参ることはあっても、
矢島家の三姉妹と一緒に法要に参加したいとは思いません。
 原作では芳三郎と文乃の接点はありません。芳三郎が文乃に近付く
理由は何でしょう。計算高い芳三郎のことなので、ただの親切とは思
えません。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 NHKの朝のドラマ「ファイト」を見ています。朝のドラマで高校生の成長物
語というのは珍しいなと思います。主人公・木戸優(本仮屋ユイカ)は、父が
自分のバネ工場で作られたバネが大手商社ですりかえられていたことを告発し
たため、工場は開店休業になり、高校の友だちともうまくいかず不登校になり、
家族は離れて暮らすなど、幾多の試練を超えて、成長していきます。
 6ヶ月という長期間のドラマなので、優や優を取り巻く人々の心の葛藤など
も丁寧に描けているかなと思います。
 最近のドラマは子役の層が厚くなってきたなと思います。優の弟役の檀(田
中冴樹)は優に顔がよく似ています。子役といえば昼ドラマで「新キッズ・ウ
ォー」が始まりました。前シリーズは人気がありました。主演の生稲晃子は子
役の井上真央の演技にくわれていましたが、今回はどうでしょう。(たま)

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