メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2005/07/30


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  2005/07/30
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第134号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が
本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●燻製

「豆腐の燻製はノラ猫がなめてしまい、残念ながら食べられないよ。」と、Tさん。
この時ばかりは、猫をかわいいとは思えなかった。
出来上がったばかりの、豆腐燻製。
なめらかな断面が、猫のザラザラとした舌で、剥ぎ取られたのがわかる。
せっかくTさんが、燻製作りにお招き下さったのに。

ちなみに、味はまろやかなチーズみたいな風味だという。
うーん、一度は食べてみたいものだ。
豆腐の燻製は、水分が多いため手間がかかるというTさん。

塩をふり、まな板ではさんで水気を切る。
二時間くらいすると、二分の一くらいの大きさに。
さらに三時間陰干し。
燻製所要時間三十分。
その後二時間、そのまま余熱で放置。

いつもは、簡単にできるチクワや魚の燻製を作るそうだ。
「安い骨付きの魚のあら、または骨付き肉などで充分。そのほうがおいしいですよ。
また、キビナゴのような小さい魚は、丸ごと燻製に。出来上がりも早く、酒の肴に
もってこい。魚嫌いの方にもおすすめです。カルシウム不足を補えますよ。」

期待通りのおいしさだった。
次回はぜひ豆腐の燻製を味わいたいものだ。
http://www.yakushimapain.co.jp/a2005kunsei.htm 「燻製」

燻製は中華鍋を使って、家庭でも手軽にできる。
Tさんのお宅は、七輪と、ご自分で作られた木炭を用意する。
木炭まで手作りとは、さすが。
中華鍋にアルミホイルを敷いて、シイの木の削りくずのチップをいれる。

Tさんは、木工品でお皿など作っているので、チップはすぐに用意できる。
桜の木のチップがいいらしいが、この日はシイの木だった。
その上に、魚焼きの網をのせる。
そして魚などの材料を乗せ、蓋をする。

そのときに蓋と中華鍋の間に棒をわたして、水分が逃げるようにする。
煙が出始めてから、材料の大きさにもよるが、三十分から一時間くらいで出来上が
る。
火加減調節が難しいので、焦げないように注意。

この中華鍋で作る方法は、熱燻と呼ばれる。
80℃から120℃で、三十分から一時間と短時間でできるが、あまり日持ちはし
ない。
他には温燻、冷燻という作り方がある。
家庭で一般的に作りやすいのは熱燻。

「燻製にして食べたあとの骨を、さらに燻製にすると、カリカリになって最後まで
食べつくすことができるんですよ。でもあえてしません。なぜなら、何か残さない
と犬がかわいそうだから」と、いうことだそうだ。

思ったよりも、中華鍋が傷みやすく、寿命も短いようだ。
「中華鍋の底には、必ずアルミホイルを敷くこと。忘れると、食材の汁が、直接中
華鍋に当たり痛みやすい。先日、とうとう中華鍋に穴が開いてしまい、詰め物をし
てふさいだばかりです。」

日が長いので、夕涼みがてら、庭先で煙に巻かれながら、酒の肴の燻製作り。
「くれぐれも、出来上がった燻製を盛り付けて、外におきっぱなしにしないように。
ノラ猫になめられますよ。」とTさん。




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