音楽で食べていく方法 2005/07/23

メルマガ：音楽で食べていく方法
タイトル：音楽で食べていく方法 2005/07/23

　　　　　　　大胆企画　　　「音楽で食べていく方法」　　　　　　　　　　　　　トライトーン発行第３号　　　CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが　　　音楽で食べていく方法をお教えいたします。　　　　　　毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。　　　その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての　　　初仕事、仕事をもらうきっかけ　などをもとに　　　どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ　　　幸いです。（正直、我々も仕事を獲得するのに必死で頑張ってます。）　　　目次　　　　1　音楽の現場から　「音楽の仕事との出会い」　　浅賀　順一　（初登場）　　2　音作りについて　「ノリノリドラムスの打ち込み方　②」　ボンバー後藤　　3　気になる音楽　　「サントラで嗜む極めて私的な映画紹介」　呑舎利　　　　　　　　　　　第３回 ---------1　音楽の現場から------------------------------------------ 「音楽の仕事との出会い」　　浅賀　順一 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 浅賀　順一　　　東京生まれ　　15歳からギターを始め、　　　ＡＯＲ、クロス・オーヴァー、　　　ブラック・コンテンポラリー系の音楽から影響を受け、　　　曲作りを始めるとともに都内ライヴ・ハウスを中心に活動を続ける。　　　現在はＣＭ音楽制作、オリジナルＣＤ制作等、フリーで活躍中。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　　　皆さん初めまして、こんにちは！　　　今回は私の経験談を拙い文章で　　　お送りしたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。　　　だいぶ前の話になってしまいますが、当時所属していたバンドで、　　　ライヴに向けてのリハーサルに明け暮れていた頃、　　　メンバーに誘われて都内のあるレコーディング・スタジオに　　　顔を出しました。　　　何回かお邪魔しているうちに顔馴染みになり、　　　レコーディングからミキシング作業（民謡からロックまで）　　　の手伝いをするようになっていました。　　　そうしているうちに、いつの間にか英語の歌（教材）の編曲の仕事や、　　　イベント等の演奏の仕事までいただくようになりました。　　　そして、さらにこのスタジオで、ここのメルマガでもお馴染みの　　　ボンバー後藤氏とも出会うことができ、小林克也のアメリ缶をはじめ、　　　氏の様々なプロダクションに参加させていただきました。　　　私にとって、現場で見るプロの技術とその奥深さを知る　　　貴重な体験でした。　　　確かに音楽で食べていくことは、大変難しいことだと思います。　　　ですが音楽制作の現場はいつもエネルギッシュで、　　　ひとつひとつの出来事がとてもエキサイティングですから、　　　充実した時を過ごせます。　　　そんな経験が自分を動かしているのだと思います。　　　そして今、振り返ってみると、　　　やはり人との出会いが導いてくれたということでしょう。　　　ですから、できるだけ出会いの場をたくさん作っていくことだと思います。　　　出会いは貴重な素晴らしい経験をさせてくれます。　　　今こうして、メルマガを書かせていただいていることも、　　　少し前では想像もしていなかったことですからね。　　　　　　最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。　　　それでは、また次回まで。　　　次回は　　　ばっちり作詞もこなす、ヴォーカリスト　　　「多美恵」さんの登場です。　　　　 ---------２　音作りについて---------------------------------------------- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ボンバー後藤　　　法政大学経済学部卒、ビクター音楽学院で作曲、編曲を学ぶ。　　　作曲家馬飼野康二氏に師事。　　　アーチストランド、音脳集団ＺＡＢＵＴＯＮＥを経て　　　CM音楽制作会社トライトーン設立。　　　同社でTVCM、ラジオCM、VPの劇伴等を扱う。　　　主な作品　小林克也の「アメリ缶」など多数。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　　　こんにちは、ボンバー後藤です^^// 　　　トライトーンのメルマガをご覧頂きありがとうございますｗ　　　さてさて今回も、コーヒーを飲みながら気軽に読んで為になる!?? 　　　そんな話題をおおくりしたいと思いまっす。　　　さてさてコーヒーの用意はできましたか…？　　　《ノリノリドラムスの打ち込み方　②　～Bomber method～》　　　前回は、ＰＥＤＡＬの使い方までを伝授いたしましたが…(笑）　　　とっても良い教材を見つけてしまいました。　　　それは…Mr.Childrenの“and I Love you”と言う曲だぁ～。　　　さあ、皆さん!!聴きましょーｗ!! 　　　（ミスチルの回し者じゃあーりましぇん　爆）　　　この曲、インターからDrumsが入ってくるんですが、　　　タムで“ドンドコドンドンッ…”ってな具合にリズムとってまっす。　　　でも、よーく聴いてみてくださいっ。なんならヘッドホンでっ！　　　ほらほら…聞えてきたでしょーっ。　　　８分刻みのＰＥＤＡＬの音…これです！これっ!!　実践しましょーっ^^ 　　　っんで、今回は〈ＴＯＰ　ＣＹＭＢＡＬ〉いってみましょー。　　　シンバルの音色って、クラッシュ・トップ・カップ・チャイナetc… 　　　色々ありますが、特にトップの打ち込みは工夫次第でかなりノリノリに！　　　トップって、叩き方によってホント表情が変わるんですよね。　　　スティックの先（丸くなってるとこ）で叩くと皆さんご存知の　　‘あの音’がでます。　　　これはバラード系なんかで良く聴きますな。　　　なので今回は６／８拍子でいきましょー。　　　ベロシティーは前回の法則の応用で…ドラマーの気持ちになりましょう。　　　ただし、ハイハットと違い強烈なリズムアクセントは　　　あまり必要ないでしょうなー。　　　っで、７・５・６・８・５・６くらいっ。　　　ここで一工夫。　　　ドラマーって、アクセントにはやたらこだわるんですよねーっ。　　　このリズムで平たく叩いてるのがつまんなく感じてしまう(笑）　　　何かやりたくなっちゃいますw。　　　っんで、たまにトップシンバルの叩く場所を変えてみたりする… 　　　ドラマーの性ってヤツでしょうな！　　　上の数字の６・７・８の場所に、極々たまに、アトランダムに、　　　カップの音色をかぶせてみましょー。あくまでもちっちゃくね。　　　どうです？雰囲気でてきたでしょーｗ。　　　そして、ロックなんかではよくやるんですが、　　　スティックの腹でトップのエッジ部分を叩き、リズムキープ。　　　とっても派手な感じになりますな。　　　こんな音が欲しい場合には、クラッシュで打ち込んでみましょう。　　　この場合、トップの代用なので低めのチューンをしておくといいでしょう!! 　　　今日もそろそろコーヒー、飲みおわりましたね。　　　それでは、またお会いしませう!! ---------3　気になる音楽------------------------------------ 「サントラで嗜む極めて私的な映画紹介」第３回　　　呑舎利 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 呑舎里（どんしゃり）　 "呑舎利組合"主宰。　　一応音楽の学び舎を卒業しているらしいが、多くを語ろうとしない。　　長い修行・熟成の期間を経て、　　いよいよ音楽業界へ本格的なダイブを画策中。「和」を声高に叫ぶ割に、時折妙な日本語が飛び出す。ラーメンより蕎麦好きなのは「和」どうこう以前に内臓年齢がヤバい　　　証拠。ちなみに、実年齢は内臓ほど年老いてはいない。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~　　　　『　犬神家の一族　』（1976年　日）　　　監督：市川崑　　　　音楽：大野雄二　　　第3回は巨匠、市川崑のこの作品。　　　いっとき日曜洋画劇場とかで繰り返し放映してましたね～。　　　印象的な、池に人間ぶっ刺さっているカット。　　　あのシーンばっかり予告で見せられ、　　　まだ子供だった私の心にも嫌ーな刺さり方してました。　　　音楽はなんと大野雄二！（←もちろん大人になってから知った）　　　大野雄二といえば、やはり『ルパン三世』シリーズが有名ですよね。　　　ご本人は生っ粋のJAZZ畑な方。　　　ご存知の通り「ルパン～」では、　　　その世界観とPOPなサウンドがベストマッチを果たしてます。　　　そこへいくと「犬神～」はギットギトの純日本サスペンスとJAZZ。　　　このチョイスの時点で大冒険な訳です。　　　事実、このジャンルの映画にJAZZを融合させた作品は、　　　そう多くはありません。　　　古くは『死刑台のエレベーター』でのマイルス・デイビス等、　　　歴史に名を刻んだ作品もありますが。　　　まぁ、マイルスに比べたら本作はかなりPOPなアプローチです。　　　ともあれ、特に最近はこのようなチャレンジをしている作品は　　　少なくなって来ているでしょう。　　　果たして、この作品では成功しているのでしょうか？　　　最近JAZZが気になり出した貴方も、　　　是非ご自身の目（耳）で確かめてみて下さい。 ---------------------------------------------------------------- 　　　　　以上、今回も内容、盛りだくさんでした。　　　　お楽しみいただけましたか。　　　　　================================================ 　　　　　<注意> 　　　　「音楽で食べていく方法」に記載した全文は　　　　トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの　　　　であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。 ================================================= 　　　　　大胆企画　　　　　「音楽で食べていく方法」　は　　　　　来週金曜日、発行予定です。　　　　　次号をお楽しみに！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご意見、ご感想は　　　　　　trytone@mgtry.net　　まで　　　　　　　　　　　　　トライトーン　　　　　　　　　　　　　http://www.mgtry.net/

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