メルマガ:たなぼた式ヘルプ(助け舟)
タイトル:たなぼた式ヘルプ(助け舟)12  2005/07/14


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     たなぼた式ヘルプ(助け船)12
−毎週木曜日発行予定−  
        
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目次

【ご挨拶】
【1】家族の疲れと周りのおせっかい 1

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【ご挨拶】

「たなぼた」これは「棚からボタモチ(ぼた餅)」の略です。

このことわざの意味は

棚からぼた餅が落ちてくるように偶然の幸運がやってくることです。
(岩波国語辞典4)

人は困っている人を見れば助けたくなるでしょう。
この頃はそうではない人も多くなりましたが?

本当に命にかかわるような困り事には
目をそらすわけにはいかないでしょうが。

でも、その人が本当に?困っているのでしょうか?
また、本当に?助けてあげたいのでしょうか?

日本には「たてまえ」と「ほんね」があります。

「ほんね」で助けてあげたいと思う方も、
「たてまえ」で助けてあげた方が我身のためだと思う方もいます。

それぞれの立場でそれぞれの行動を起こしますよね。

それぞれの方がそれぞれの立場で行動を起こした結果が
どのような結果を招くか?

現代に「風が吹けば桶屋が儲かる」式の因果関係が存在するでしょうか?

あなたの善意が本当にその人の為になるかどうか?

子どものしつけ・教育
青年の教育
女性の生き方
老人の介護





多岐にわたる人の生き方にかかわって
本当に良いヘルプ・助けとは?

を考えていきたいと思います。

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【1】家族の疲れと周りのおせっかい

昔のように大人たちが自分の生活だけで手いっぱいであったり、
子供の数が多くて、「ほったらかし」の育児であった時代には、
だれも何もしてくれないのが原則であるから「自分のことは自分で」するしかありませんでした。

「誰かがどうにかしてくれる」などとあてにして待っていたら、
うち捨てられたり、おいてきぼりにされてしまいました。

誰もそのことを疑問にも思わず、横着者の淘汰は自然になされていました。

ところが、社会に余裕が増えると福祉が拡充され、
議員も役所もいよいよ福祉に力を入れることになります。

同時に「横着者の淘汰」を「かわいそう」なことと感じ始めました。

これらが、社会的な圧力となり、まして、わが国では判官びいきや被害者有利、
家族のつながりなどの習慣があるから、
家族以外からは「かわいそうだから何とかしてやれ」との意見が出やすいのです。

たとえば、親がぼけた時、まわりは、まず直接世話している肉親やその配偶者は、
口に出すかどうか別にして「もうたくさん」といった気持ちがあるでしょう。

しかし、どこかへ預けようとすると、決まって親族の中から
(特に、自分は引き取らなくてもよい安全圏にいる者から)
「かわいそうだ」とのクレームが出ます。

これは建前による社会的圧力として働きますから、
介護を引き受けさせられているものはぎりぎりまで我慢をするしかありません。

介護が本当に大変になると(無責任な批判者もこれ以上、直接担当者を責めると、
今度は自分が浮き上がるので)圧力が低下して、やっと患者は入所、入院できます。

この間、患者本人にとっても良いことはほとんどありません。
介護する者にもむなしさと疲れが残るだけです。

これと似た構造が、「だれかがどうにか症候群」の周囲にも発生します。
関係者の中には本意でないのに「どうにかしてやるか」かとか、
せめて「どうにかしたいポーズ」ぐらいは示さないと周囲が納得しない雰囲気に押されて、
一時しのぎに援助めいた働きかけを続ける人が出てきます。

そして、その結果は元の問題を解決するというよりは長引かせていることの方が多いのです。

家族や周囲の疲労というのは、あくまで、しぶしぶ重い腰を上げて、
「どうにかしてやる」役割を世間から強いられている人々に当てはまるものです。

もちろん、これは過保護の母親や生きがいとしての世話やきには当てはまりません。
彼らは、好きで世話しているのであり、
関心があるのは「今、ここ」での「見ておれない」心の落ち着かせでしかないからです。


では

ヘルパークール


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