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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/07/07 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 女系家族 局 名 TBS系 放映日時 木曜22時 キャスト 浜田文乃(米倉涼子) 矢島藤代(高島礼子) 矢島千寿(瀬戸朝香) 矢島雛子(香椎由宇) 梅村芳三郎(高橋克典) 大野宇市(橋爪功) 矢島嘉蔵(森本レオ) 宿間芳子(浅田美代子) 矢島良吉(沢村一樹) 原 作 山崎豊子 脚 本 清水曙美 主題歌 今井美樹「愛の詩」 あらすじ 第1話 「激突!愛人と三姉妹骨肉の遺産相続争い!目的は遺産より復讐」 東京日本橋にある老舗の呉服屋「矢島屋」の当主矢島嘉蔵(森本レ オ、60)の葬儀場。嘉蔵は6代目で傾きかけた矢島屋を復興させ、自 社ビルを建てた。長女の矢島藤代(高島礼子、35)が社葬であるにも 関わらず、自分の関係者を優先して花の位置を決めている。矢島屋は 代々婿養子を迎えている女系家族。長女の藤代は後継ぎであったが、 親の反対を押し切って結婚したがうまくいかずに3年で離婚し出戻っ ている。6年間前に二女の千寿(瀬戸朝香、29)が婿養子良吉(沢村 一樹、34)と結婚して、良吉は矢島屋で常務をしている。 嘉蔵の愛人であった浜田文乃(米倉涼子、29)がうつろな表情で受 付をすませる。 回想シーン。入院中の嘉蔵を見舞う文乃。切干大根の煮物と卵焼き を差し入れる。 文乃は矢島屋のデパート部門の契約社員として働いている。ある日、 専務の大野宇市(橋爪功、67)から病室に呼ばれる。危篤状態の嘉蔵 は文乃が以前見舞いとして持ってきた弁当箱の入った紙袋を必ず持ち 帰るように指示して「よかったよ」と息も絶え絶えに別れの言葉を告 げる。名残惜しげに別れる二人。 文乃が去った後、豪奢な着物をまとった三姉妹が病室に現れる。藤 代は「何か言っておきたいことはないですか?」と尋ねると、嘉蔵は 妻の葬式より盛大に見劣りせずにと言い残す。藤代が「会社のことと か、家のこととか、私たちはどうなるんですか?」としつこく尋ねる が「言うことは宇一さんに言ってある」と事切れる。 出棺を涙して見送る文乃が、携帯電話を落とす。葬儀に訪れていた 梅村芳三郎(高橋克典)が拾い、「矢島さんとは縁の深い方でしょう か?三人のお嬢さんよりずっと悲しんでおられるように、お見受けし たものですから」と声をかけるが文乃は「いえ」と答え足早に立ち去 る。芳三郎は藤代が通う日本舞踊梅村流の家元。 葬式後の食事。大広間に関係者が集まっている。三姉妹の叔母矢島 芳子(浅田美代子、46)が「その後どうなっているの?」と相続の件 について質問する。藤代は宇市に任せてあると答える。宇市は相続に ついては親族会議の場でと即答を避ける。 藤代は高飛車な物言いで「ここで言えばいいじゃないの」と言う。 千寿も藤代に加勢するが、宇市は話をはぐらかすかのように、トイレ を理由に中座する。宇市は先々代から勤めており、矢島屋の内情に精 通しており、勝手の悪いことは耳が悪くなったことを理由に答えない など、巧みに人をかわす。 日本橋矢島屋本社に現れた藤代は宇市を訪ねて来たのだが、宇市は 今週一杯休みをとっているとのこと。 藤代は、梅村流の稽古場に芳三郎を尋ねて弔問の礼を述べる。芳三 郎は生前嘉蔵から援助を受けていた礼を述べる。藤代は家の先のこと が全部宇市に任せてあり、何もわからないことを愚痴る。芳三郎は藤 代が相続に就いて相談する者がいないことを心配して、相談役になる ことを申し出る。 仕入先のワダシン紡績に現れ、嘉蔵が亡くなっても今まで通りの取 引を続けることを条件にリベートをもらう宇市。 帰宅した藤代が衣裳部屋に人影があることを不審に思い覗くと、藤 代の婚礼衣装である内掛けを羽織っている千寿がいた。千寿はきれい だから見せてもらったと言い訳をする。今度お姉さんがお嫁に行く時 にはどんな衣装かしらと言う千寿に、藤代は今度は婿養子をもらうわ と言い放つ。藤代は不快感をあらわにして姉妹でもケジメが必要と言 う。千寿は藤代が嫁いだ時の婚礼衣装は2500万円、自分の時も同じく らいのことをしてやると母は約束したのに、自分のは半分以下だった、 小さい頃から姉さんとは差をつけられていたとこぼす。藤代は普通の 家庭では子供は平等だが、女系家族では長女が総領娘で一番大事にさ れる、老舗のしきたりで当然のことだと言う。 千寿の部屋。千寿は良吉に藤代の婚礼衣装は2500万円だったことを 話し、今その衣装を見てきたことを話す。良吉は婿養子である自分を 差し置いて宇市が遺言執行人に指名されていることを不満を洩らす。 そこへ、藤代が現れ、今後一切衣裳部屋の衣装や部屋の物に触らない ように念書を書くように千寿に指図する。千寿は断るが、良吉が親族 会議前に無用な波風がたたぬように、自分が念書を書くと言って、そ の場を納める。 藤代の部屋。先ほどのいきさつを立ち聞きしてしまって三女の雛子 (香椎由宇、21)が入ってきて家族は一致団結して仲良くしようと言 う。雛子は矢島家の古い習慣やしきたりが我慢ならない様子で、いっ そこんなふるい家は壊してマンションにして、姉妹別れて住み、会い たい時だけ会うようにすればいいと言う。藤代は矢島商店の時代3代 目が建てた伝統ある家、古いから不便だから壊してしまうというよう な簡単な考えてはダメと諌める。 千寿の部屋。千寿は結婚して6年だが、子供がいない。子供がいれ ば後継ぎとして大きな顔ができることを残念がる。良吉は、お金で子 供の命が買えるのなら惜しくは無いと不妊治療を再開することを提案 する。 デパートの呉服売り場で働く文乃に宇市が声をかける。仕事が終わ った後、ラウンジで文乃と宇市は話をする。文乃は29歳、23の時 から嘉蔵とつきあっていた。文乃は若いのだからこれから結婚すれば いいと宇市が言うと、私に限って言えば心の底から愛せるのは生涯に 一人と言う。宇市はそう思えるのは若さの証拠と言うが、文乃は他の 人たちから見れば年の差があって不自然と思われるかもしれないが、 強く惹かれあうものがあり6年間も続いた、人間と人間同士のつきあ いができたこと、嘉蔵から人としてどう生きるべきかを身を持って教 わったこと、人を信じられるようになったこと、感謝の気持ちを大事 にして生きていこうと思っていると答える。宇市は今後は自分が話し 相手になることを約束し、親族会議が明後日あり、文乃さんは何か気 がかりじゃありませんか?と質問するが、文乃は何のことかわからな いような表情をする。 親族会議。宇市が嘉蔵の入院1週間前に遺言執行人として一任を受 けたことを説明する。銀行の貸金庫に預けられていた遺言状を開封す る。遺言状の中身は、 一、矢島家商事の株は良吉と千寿。次期社長 は良吉。住居の土地・建物は三姉妹の共同相続。 二、マンション、ビル、別荘などの不動産は藤代。 三、有価証券、骨董品は雛子。 四、一から三以外の財産は相続者三人で。 五、遺言執行人として専務取締役大野宇市を指名する。 藤代は宇市より、法律で定められた配分よりも遺言状に書かれてい る事柄の方が有効であることを聞き「納得できません。しばらく考え させてもらいます」と言う。千寿は「良吉さんと考えてお返事させて いただきます」と言い、雛子は「よくわからない。お任せします」と 言うが、叔母の芳子から即答せずに答えを保留にするよう勧められそ れに従う。藤代の鶴の一声により、次の親族会議は来月にと決まる。 共同財産の目録作りは宇市の担当となり、叔母の芳子は身内である 自分を差し置いて他人である宇市が指名されたことを不快に思うとい う発言をする。これから昼食という段になって、宇市はもう1通遺言 状があることを明らかにする。それには、6年前より世話をして今日 に至る女性文乃に「何分のことをしてやってほしい」と書かれていた。 婿養子として大人しくしていた嘉蔵に愛人がいたことに三姉妹は動 揺の色を隠せない。文乃と千寿は同い年であることも姉妹たちにはシ ョックであった。芳子が本宅伺いをさせて身の上や嘉蔵との関係を尋 ねることを提案する。藤代は自分の相続分が期待はずれだったことに 加えて愛人の存在が不愉快で親族会議を中座する。 宇市は文乃のマンションへ赴き、遺言状に文乃のことが書かれてい たこと、親族会議で本宅伺いが決まったことを報告する。宇市は相続 に絡んで、藤代は総領娘である自分の配分割合が少ないことで荒れて おり、千寿は控え目で口数が少ないがその分何を考えているかわから ない、雛子は相続に興味がないがお父さん子で自分が一番かわいがら れていた自負があり父に愛人がいたことでシッョクを受けていると話 す。 文乃は矢島家へ行くことを拒むが、社長のご恩に報いるためと説得 する。 宇市の愛人・小林君江(伊佐山ひろ子、45)の部屋。君江は宇市に 遺言状に宇市のことが書かれていなかったかと聞く。宇市は自分のこ とは書かれていなかったと答えると、君江は遺産相続の分け前で自分 は仕事を辞めて宇市と所帯を持つという当てが外れてがっかりする。 ティーラウンジ。藤代が芳三郎に不動産関係で信用のできる方を紹 介してほしいと頼む。芳三郎は、自分と藤代は幼馴染で気心もしれて いることから自分が相談相手になることを約束する。芳三郎は隣の土 地を買収して稽古場にしたことがあり、不動産関係にも明るい様子。 藤代は親族会議で愛人がいたことを芳三郎に話す。 芳三郎は藤代からもらった文乃の住所メモを頼りに、文乃のマンシ ョンへ行き、偶然をよそおい、マンションの入り口で文乃とすれ違う。 すれ違いざま、買い物帰りの文乃の買い物袋が落ちる。芳三郎は文乃 の顔を見て「あの時の?」と声をかける。芳三郎は文乃と同じ階に住 む友人を訪ねて来たと嘘をつく。 矢島屋オフィス。良吉は社員の木村かおり(田丸麻紀、26)に自分 が社長になった時のために会社全体のことを把握しておきたいと言う。 かおりは、仕入先のことは宇市が全部しているが、良吉には教えるこ とを了承する。 本宅伺いの日がやってくる。座敷に通される文乃。三姉妹、芳子、 良吉が座っている。文乃は本宅伺いが遅れたことや、自分という存在 が姉妹に不快感を与えていることなどを謝る。文乃は質問されるまま に、現在29歳で、出身は山形、実家の両親は幼い頃離婚して母に育 てられたが、16の時に母は亡くなった。父は離婚後消息はわからな い。16からは一人暮らしをして染色工場の手伝いをしていたこと、 現在はデパートの矢島屋で契約社員として働いていることを話す。 藤代の父が社長であることを知って付き合っていたんでしょ?とい う問いには、付き合い始めて半年経ったときに箱根に旅行に行き、そ こで初めて打ち明けられたこと、5年前にマンションを買ってもらっ たが、お金の援助は受けていないことを話す。藤代は納得がいかず、 父から生前受け取っていた株券・文乃名義の預金などのものはないか を尋ねるがないという返事。千寿も用心過ぎるほど細かい父が病気を 知りながら何も残していかなかったことを怪しむ。 藤代は「いくらほしいの?」と高慢な様子で文乃に言う。文乃は矢 島様が遺言状を残して置いていたそのお気持ちだけで一円もいただか なくて結構でございますと答える。 文乃があまりに欲のない様子なので、何か魂胆があるに決まってい る、父から何か吹き込まれているんでしょうと執拗に問われる。三姉 妹たちは、愛人を残していた父へのやり場のない怒りから、嘉蔵の悪 口を言い始める。こらえきれず文乃は「お父様は立派なお方でした」 と嘉蔵をかばう。そして、文乃は「ご報告があります。私、お父様の 子供を身ごもっております」と告げる。 寸 評 財産相続にまつわる三姉妹と愛人を巻き込んでのお話です。狐と 狸のばかしあいのようなドラマがこれから展開していきそうです。藤 代と芳三郎、千寿と良吉、雛子と芳子が組んでお互いに腹の探り合い をしていきます。出演者の顔ぶれを見ると、春ドラマの「大奥」(高 島・瀬戸)VS「黒革の手帖」(米倉)という気もしてきます。 執 筆 者 たま() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 夏ドラマが始まりましたが、急に暑くなったせいなのか、ドラマを見る意欲 が減退しています。映画化された作品、シリーズ物、など新鮮味が薄い気がし ます。スペシャルで放送していた瀬戸朝香と木村良乃が主演した「27歳の夏 休み」は谷原章介を巡って高校の同級生二人が恋の鞘当てをする話で面白かっ たです。(たま) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |