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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/06/19 (Sun) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.日曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 日曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル あいくるしい 局 名 TBS系 放映日時 日曜21時 キャスト 真柴由美(原田美枝子) 真柴徹生(竹中直人) 真柴明示(杉浦直樹) 真柴みちる(綾瀬はるか) 真柴豪 (市原隼人) 真柴幌 (神木隆之介) 真柴唄 (松本梨菜) 脚 本 野島伸司 主題歌 『ベンのテーマ』Micheal Jackson あらすじ 第10話「愛してるのサイン」 真柴家。みちる(綾瀬はるか)に叱られた唄(松本梨菜)が由美 (原田美枝子)に似た女性園子(原田・二役)の元に行ったことから、 家の中はギクシャクした空気が漂っている。豪(市原隼人)はバラバ ラな気持ちになっている家族をまとめるために、自分が議長となって 家族会議をすることを提案する。幌だけが園子の存在を知らない。幌 は足の不自由な少女未来(大後寿々花)に靴をプレゼントしたことで、 未来から「やっぱりあなたはポロじゃないボロよ」と幌の顔に靴を投 げつけられたことで頭がいっぱいだった。 『この時、僕は家の中で何が起こっているのかちっともわかりませ んでした。それどころじゃなかったのです。あれはなぞなぞだったの でしょうか?だとしたら僕は彼女の出したなぞなぞがどうしても解け ずに』 「ひがしやま」で豪と木崎ほのか(沢尻エリカ)がお茶を飲んでい る。園子はみちるの気持ちがわかると言い、豪は由美と園子の顔が似 ているので不思議と徹生(竹中直人)の気持ちもわからなくもないと 話す。園子が「会ってみたかったな、お母さんに」と言うと、豪はマ ザコンみたいに思われるかもしれないが、生まれ変わっても母さんの 子になりたいと思っていますと答える。 バスの中。坂巻奈々(志保)は幌が未来に靴を贈ったことについて、 「歩きたくないヤツに靴を贈るって偽善ぽいぜ。私の気持ちなんてし らないくせに」と思われるのではないかと言う。 喫茶店。みちるは久しぶりに矢口淳一(小栗旬)と会っている。淳 一は婚約を解消し、医者を辞めて留学しようと思っていると話す。別 れ際、淳一の携帯に病院からの呼び出しが入る。淳一はみちるの近所 の人が薬を大量に飲み自殺未遂をしたらしいと告げる。 自主トレーニング中の豪が救急車が停まっているのを見つける。救 急車の付き添いとして明示(杉浦直樹)が同乗する。 矢口病院。自殺未遂した原沢篤(浅野和之)の元に徹生と花井芳夫 (高橋克実)が駆けつけると、瀬戸政希(田中幸太朗)が胃洗浄を行 ったのでじきに目が覚めると説明する。 原沢聖子(後藤果萌)は病院から離婚した母・千秋(南果歩)に電 話して篤のことを伝えようとするができない。そこへ心配して駆けつ けた幌が、聖子から話を聞いて、そっと聖子の手を握る。 篤の病室で、徹生と芳夫は離婚した篤が悩んでいたことに気付かな かったことを悔いている。篤は勤め先の役場も休んでいたらしい。篤 が目を覚まし「どうでもいいんだよ」と泣く。 真柴家。みちるが豪に淳一と久しぶりに会って友達のように普通に 会えたと話している。豪はみちるに他に誰が好きな人がいるのではな いかとからかう。好きな人とは、豪が間違って殴った政希のこと。み ちるは政希のことは「大嫌い」と言う。 病院。淳一は政希に久しぶりにみちるに会い、みちるにも言ったが 自分は医者を辞めて留学をしてパリの美大に進もうと思っていると話 す。 篤の病室。明示が篤に千秋に電話するよう勧めている。「今しない と一生後悔することになるよ。君がいなくなって苦しい。生きる気力 さえ失っている。『愛してる』と伝えなさい」。篤は拒むが、病室に いた花井京子(高橋ひとみ)は「子どもの母親だけって見られるのも 正直ストレス溜まったりするのよ。千秋さんは自分に正直なだけだっ たんじゃない」と言い、南雲夕子(桜井幸子)が「(結婚生活にはマ イナス面だけでなく)きっとプラスの面だってあったはずです」と言 う。 明示は「あっさり切られてしまうかもしれない。言わないとずっと 引きずるんだよ」と言う。聖子がやりとりを聞いて泣き出す。篤は 「私は病人なんだよ」と電話をかけられない言い訳をすると中川竜一 (萩原聖人)が電話をかけるために肩を貸すと申し出る。 病院の公衆電話から千秋の部屋に電話する篤。「愛してる。情けな いが仕事も手につかない。お前を愛してるんだ。世間体ばかり気にし てお前のこと何もわかろうとしなかった」。電話に出た千秋は篤の言 葉を涙ぐみながら聞くが裕太を気にして途中で切ってしまう。電話が 切れてしまった篤は、座り込み心配顔の聖子に向かって力なく笑う。 真柴家。警察官の大伴一(ドランクドラゴン・塚地武雄)に案内さ れた園子がやって来る。豪が自分が園子を呼んだことを説明するが、 みちるは「よく来れましたね」と園子を睨みつける。園子は平然と家 に上がり唄を膝に乗せて座る。園子は自分にやましい気持ちはないし、 徹生にも興味がないから家に来られると説明する。園子はみちるの気 持ちがわからないわけではないが、長女だって張り切っても唄の母親 代わりもうまくやれない、親には自分の人生があるし老後も1人でい いって思うの、あんたも誰とも結婚しないで面倒見る覚悟があるの? 私そういう子嫌いなんだよね、自分ばっかり潔癖で周りのこと鈍感呼 ばわりしている子と批判すると、みちるが泣き出す。園子は都合が悪 くなると泣くの、自分のことだけかわいくて他の人を思いやれないと 批判を続けると、唄が突然泣き出し、泣いているみちるの元へ行く。 芳夫と一がみちるをかばい、徹生が園子に向かい「出て行ってくれ」 と言う。煙草をふかし出て行く園子。徹生はみちるに謝り「どうかし てた」と言う。 天文台。幌が明示に未来に余計なお節介をしてしまったと話してい る。明示は「幌は世界中の人を応援したいだろう。みんなに優しくし てあげたい。そうなるとこれからも多くの人に傷つけられてしまうか もしれないね」と言う。幌は「僕は平気だよ。僕の心の幹って太いん でしょ」と答える。 豪は園子をバスで自宅へ送っていく。園子は豪に頼まれて、皆が園 子に愛想づかしをするような芝居をした。みちるのような娘と一度真 似事でもいいから親子喧嘩をしてみたかったと園子は言う。 天文台。幌は明示に「お母さんが言ってた。人を傷つけるのは悲し い人だって。誰にも『好き』って言われたことがなんいだって。そう いう人がいたら『好き』って言ってあげるんだ」「幌がそんな大人に なったら素晴らしいことだよねえ。本当に世界が救えるかもしれない」 「無理かな。未来にも嫌われちゃったみたい」「そういう子は優しく されることに慣れていないだけかもしれない。慣れていないから逆の 行動をしてしまうことがあるからね。勇気を出してもう一度だけチャ レンジしてみてはどうか」 バスから降りた豪は園子を自宅のアパートまで送る。園子は結婚し ていたが、子どもができなくていづらくなったことを語る。4人の子 どもがいてお母さんはきっと幸せだったよと話す。豪は園子の寂しそ うな表情を見て、「すみません」と謝る。 園子が1人アパートの部屋に入って行き、灯りがともる。その部屋 を見て豪は「すみません」と謝り泣く。 天野家。幌が塀を上って2階の部屋にいる未来と話す。未来は「今 度は何を持ってきたの?」と聞く。幌は「一生懸命考えているんだ。 最後のなぞなぞだよ。ぼくことを『ボロ』って呼んだ。その答えを必 ず見つけるから。怖がらなくて待ってて。僕の名前は『幌』君を優し くかくまってあげる。雨や風や嵐が来たとしても」と言う。 『もう一度だけ優しくしてみよう。それでダメならあきらめます。 僕はこれ以上未来に嫌われたくないんです。神様勇気を下さい』 未来は幌に「待ってる。なぞなぞを解いて、私を助け出してくれる その時まで」と答える。幌は未来にオレンジ色のビー玉を渡す。 『彼女が最後の虹色の戦士になれるように』 寸 評 このドラマは、いくつもの話が同時進行で進むので、誰に感情移 入してみればいいのかなと思います。主役は幌?由美が子どもたちに メッセージを残したいと言ったのに、家に帰って来てから割と早く亡 くなってしまったし。家族の絆というほどのエピソードもなくて、 「虹色の戦士」の役割も何だか薄い気がするし。最終回はどうやって まとめていくのでしょうか? 執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「anego」(林真理子 小学館)を読みました。11章立てなので、ドラマ 向きの原作です。ドラマは軽い感じで進行していきますが、小説は重たい感じ がします。ドラマの軽快で明るい感じがお好みの方は原作を読まれない方がい いでしょう。 ドラマはキャストを先に決めるということがあるせいか、原作とは違った部 分が何箇所かあります。黒沢明彦(赤西仁)は小説では25歳で、主人公・野田 奈央子(篠原涼子)と関係はありますが、26歳で同い年の彼女と結婚してしま います。第2話で出てくるフリーライターの溝口は奈央子と5年ほどつきあっ ているが結婚は考えていない間柄として登場します。でも決定的に違うのは衝 撃的な結末です。沢木翔一(加藤雅也)と加藤博美(戸田菜穂)という配役は 原作のイメージに近いかなと思いました。(たま) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |