メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 7月10日号  2005/07/10


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                          運ちゃんのひとりごと

         2005/JUL/10TH  総購読者数 915名
    melma186回、magmag86回、melten111回、e-mag89回

         今日現在までの走行距離148,827km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 こちらでは、いままでの空梅雨がまるでうそのようにバケツをひっくり返したか
のようなものすごい勢いで雨が降っています。
 なんか最近のお天気は極端ですね。
 降らなきゃまったく降らないし、降るときはこれでもかというくらいに降り続く。

 毎日気温が30℃を超え、おまけに湿気も高く、荷物を降ろしていても汗
を垂れ流しています。
 塩分の摂り過ぎは身体によくないと言われていますが、あれは一般論であ
って、この時期の私らにはあてはまらないことなんです。

 体内には塩分があるわけですが、この時期は汗と一緒にこの塩分までが
体外に流れ出しますので、身体は自然に塩分を欲しがります。
 これは異常ではなくって、ごくごく当たり前のことなんですね。
 ポカリスエットのような飲料水にはいろんな成分が含まれていますが、当然
のことながら塩の成分であるナトリウムも含まれています。

 この歳になってふと思ったことなのですが、ビールのおつまみとしてよく枝豆
が出されますよね。
 鍋に水を入れ、その中に塩を入れたもので枝豆を茹でますが、あの塩っぱ
さがビールの喉越しをよくしているんですよね。
 枝豆を食べるのと同時に不足している塩分を摂取しているのです。

 運ちゃんをはじめとして現場労働者の皆さんは、この時期は特別に汗をか
きつづけます。
 作業服がいちど汗で濡れ、そしてそれが乾くと白くなっているのを見たことが
ありますが、あれって塩分なんですよね。(老廃物もあるが。)
 あんな感じで必要としている塩分が、体内から流れ出ているのです。

 食事をするとき、塩ものの野菜や魚などが特に欲しいと感じているときは、
やはり体内の塩分が不足しているということがいえるでしょう。
 身体が欲しいと感じるのはごく普通の欲求ではありますが、限度を超えると
またこれは問題になりますね。
 甘いものも辛いものも何でもそうですが、量はほどほどに。

 『仕事は?』

 仕事もそうですね。
 ほどほどにしておいた方がよろしいでしょうか。
 あまりに仕事を抱え込んでしまうと、熱中症など怖い病気にもかかってしま
いますからね。
 熱対策、汗対策はしっかり考えておきましょう。

 そういえば先日のことになりますが、はじめてコーヒー豆を運びました。
 それがどうしたといわれてしまいそうですが、このコーヒー豆が半端じゃないか
らここで採りあげるんです。
 現在、袋物の荷物を運ぶとなると、だいたい30Kgくらいが上限じゃないか
と私は思います。

 お米などでは60Kgの麻袋も東北の一部や北海道あたりでは未だ残って
いますが、それでもほとんどが30Kgの紙袋となっています。
 麻袋がハイ積みしてあると、これがきれいに積んであればあるほどうまくかみ
合っていたりして、とても崩しにくいんです。

 私なんぞもコツをよく知らないものだから、力任せに手かぎを引っ張ったりし
て手首を傷めたりしていました。
 ハイが手かぎで崩せないものだから、袋を両腕に挟みこんでクレーンゲーム
のようにして運んでいました。
 あとで腕を見たら、麻で擦れていて真っ赤になっていました。

 当初、会社からは12トン位だからと聞いていたので、まあ10トンに毛が生
えた程度のものだと考えていましたが、あとで計算してみたら13.6トンありま
した。
 増トンの手なぶり軍団としましては、このときがいちばん驚く瞬間なのであり
ます。

 何とかして指示された量を積み込みしましたが、さあて、これをどうやってお
ろそうか。
 そんなことで久々に悩みました。
 通常、荷物というものは積み込みよりもおろすことの方が労力を必要としま
す。

 おなじ労力ではないんです。
 私は15トン車という増トン車に乗っておりますが、積み込みだけでしたらい
ますぐにでもトレーラーに乗ることができると思います。
 稀に積み込みの方が大変だという荷物もありますが、私が感じたのは紙パ
ックのジュースを柔らかいビニールで梱包しているもの。

 イメージ掴めます?

 あれって投げられないし、そのビニールを破いてはならないんです。
 だからそっと置かなければならない。
 数があるものだから、これはとても大変です。
 こういうジュース類は完全なパレット輸送にしてもらいたいものなのですが。
 そうなったら、うちが運ぶことはなくなるかぁ・・・。

 さて、このコーヒー豆。
 全部が麻袋なのですが、60Kgのものだけではなく、実は70Kgというもの
もあるんですよ。
 これには私もたまげました。
 60Kgを超えた10Kgというのは、とても大きいです。

 重量挙げではないですが、自己ベストからわずかに増やしていくことの大変
さを身をもって感じました。
 でも、ここのコーヒー屋のおやじいわく、

 『このインドネシアのコーヒー豆はいまは60Kgで袋もフニャフニャだけど、昔
はこの同じ袋に120Kg入っていたんだよ。袋はまさにパンパンだったね。』

 と言っていた。
 そのような重い袋を肩に預けながら、倉庫に運んだというのだ。
 いやぁ、たいしたものだ。
 そのおやじの体格を見ると、たいして頑丈な感じでもない。
 ごく普通の中肉中背のおやじだった。

 どうもこれには、コツがあるようだね。
 そのおやじが荷おろしを手伝ってくれたのだが、その手かぎ使いも惚れ惚れす
る手つきであった。
 腕っ節が強いという感じではなく、私はテクニシャンですよと言いたげの荷扱い
であった。

 コツを聞くとこんなことを話していた。

 『麻袋というものはまともに袋を持っていちゃ、身体がいくらあっても足りゃしな
いよ。袋を滑らし、コロコロと転がして置きたいところに持っていくんだよ。』

 と、そのようなことを話していた。
 積み込みをしたところの倉庫屋のおやじはみんな小錦関を細くしたような体
格の立派な体格の人ばかりであったが、ここのコーヒー屋のおやじは細い。
 コーヒー豆の荷扱いには、体格はさほど関係ないようだ。
 まあなんとか、人の力を借りておろすことができた。

 こんな荷物、がむしゃらに降ろしていたらどうなっていたことだろう。
 積んでいるときには爪がめくれそうになったから、こんなメルマガを書くどころのも
のではなかったであろう。
 こんな運ちゃん稼業を約10年くらいやっているが、まだまだ教わることはたくさ
んあるようだ。

 知っているようで知らないのが・・・、備わっているようで備わっていないのが・・・

 まだまだ学ぶべきものがたくさんありますねぇ。
 田舎の運ちゃんはなんでもできなきゃいけないんです。
 でもこれを辛いとは思わずに、楽しんでいくことで人生が楽しくなります。
 ものごとなんでも解釈ひとつです。
 皆さんも楽しんで仕事をしてください。 

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 【運ちゃん業界を斬る!】

 題目:運ちゃんの走りは、荷主の業績に影響を与えるか?

 この話題をはじめたらいくらでも浮かんでくるので、当分はこの話題でいくこと
にします。

 だけど今回は、お休みさせていただきます。
 ネタはいくらでもあります。
 ご期待ください!
 
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 【読者の意見】

 読者の方から意見をいただいておりますので、それを今後何回かにわたりま
して小出しするようなかたちで採りあげさせていただきたいと思います。

 nkmrさんからのものです。

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 しばらく前から拝見しております。初めて差し上げます。

 ご尤もだ,なるほど,と関心を持って拝読しています。

 基本的に私はトラックの運転手さんには悪い印象がある,というか
トラックそのものが嫌いなのかもしれません(恨みはない)。

 それはトラックというよりも工業社会に対するものかも知れませんが。
 しかしトラックドライバは見事にそれを具現化する,人もある。
たとえば「仕事」の名目があればなんでもあり,みたいな乱暴なタイプから,
また一般に常識とされる事柄で言えば,仕事だからこそ騒音立てず排気ガスを
出さないようにするのが人としてのありかたじゃないか,と。
 無理かどうかではなく気持ちの問題ですねコレは。
 仕事だから良い,という聖域は誰が考えたのか,というと自然であり,
かつ工業国日本としての経緯なのでしょう。

 ゆえにこそ,あさやん氏のエッセーは興味深いところです。
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 こんな感じで斬られました。
 この『基本的に私はトラックの運転手さんには悪い印象がある』という言葉は
読んで字の如しで、どちらかというと嫌いな類の人であるということでしょう。
 私自身、自分でわっぱを握りトラックに乗ってはおりますが、かといって同じよう
にしてトラックに乗っている人達が好きかというとけっしてそうではありません。

 一緒にするなと言いたくなるような人の方がむしろ多いのではないかと思うくら
いですから。
 私的にどのような運ちゃんが嫌いなのかといいますと、

 ○荷物を積んで、それが時間指定の急ぐ荷物であるからということで高速道
路を常に右側走行し、遅いクルマなどを煽り散らし、その結果として先のパー
キングで仮眠をとっているというような類の運ちゃん。
 やっていることが終始一貫していない。
 自分の世界だけに入り込んでいる。

 ○コンビニなどで弁当を買い込み、食べたあとの容器などを平気で外に投げ
捨てていく人。
 運転以前に生活の基本ができていない。

 ○自分がされると頭にくるくせに、他人にはなんでもありというような一方通行
的感覚の運ちゃん。

 ○会社から指示された仕事を、配車係から聞かされた荷物によって腰の調子
が良くも悪くもなるような人。
 仕事を選ぶんじゃない!

 まだまだありますが、こんなところにしておきましょう。

 このnkmrさんの書かれている、『仕事だからこそ騒音立てず排気ガスを出さ
ないようにするのが人としてのありかたじゃないか』という書き込み。
 これはごもっともだと思います。
 爆音をたてて走っているトラックもおりますが、私には理解ができません。
 それをして、いったいどうなるのか。

 私は静かなトラックが好きなので、自分にとって不快にならないような運転を
しています。
 たとえばいまの直6のエンジンって、アクセルを踏んでいなければとてもエンジン
音が静かなんです。
 だからなるべくアクセルを踏まないように走るとか、心がけています。

 これは騒音の問題だけにとどまらず、燃費の向上にも一役買います。
 自分に快適なことはまわりにも快適であるということで、これは意味があるの
です。
 意図的に煙を巻き上げて走っているトラックもありますが、ちょっと考えてもら
いたいものですね。

 nkmrさんにはこの他にもいろいろと書かれておりますので、また次回にでも採
りあげていくことにしましょう。

 それではまた、次回ということに。

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