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タイトル:「ガン特集その7」 最新治療方法  2005/06/25


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 ★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆      ○2005/06/24
       ●発行推定部数700部突破! Web含めると推定読者数十万人以上 ! 
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■ もくじ  
   ・ 「ガン特集 その7」 
     転移性がん最新治療方法
    乳がんの最新治療方法
    乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤

  ・乳ガンのテレビ特別番組
     全国初がん患者大集会 
     乳がんとともに


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・ 「ガン特集 その7」
   転移性がん最新治療方法 2005.06.24記入

★「転移性がん最新治療方法」などは、私個人が収集したもので、特定施設・団体・企業などと一切関係ありません。 
ゆえに、ここに掲載した内容は、素人の私が個人情報をもとに作成していますので、将来誤りや訂正が生じる可能性が大いにありますのであくまで参考としてください。
 患者さんの病名や進み具合、また今までに治療してきた抗ガン剤の種類などにより色々な治療方法もあるように思います。治療には、自己責任で望んで頂く必要があります。ここで紹介する情報を利用することにより利用者本人及び第三者に対し、いかなる不都合な結果が生じた場合でも一切責任を負いませんのでよろしくお願いいたします。また、抗ガン剤は、日進月歩していますのですでに(記入2005年6月24日現在)古い情報になっている場合もあります。
 赤字の一部は、私の家族Her2 3+が(2005年6月24日現在)使用して効果が出ていると思われるものです。 
(承認薬)は、私が調べて知っている物のみ。また最新の薬価収載・追加承認も付け加えました。他にも沢山の承認薬がありますがすでに承認済の物は記入していません。
<転移性がん最新治療方法>
【がん治療薬リスト】        
   (1)  アントラサイクリン系 
    (a)  エピルビシン、アドリアシン 
    (b)  ミトキサントロン(ノバントロン) 
    (c)  リポソーム化アドリアマイシン(ドキシル) 
   (2)  タキサン系 
    (a)  パクリタキセル(タキソール) (承認薬)
    (b)  ドセタキセル(タキソテール) 
    (c)  パクリタキセルのDDS製剤 
   (3)  5-FU系 
    (a)  5-FU、フルツロン  (承認薬)
    (b)  TS-1 
     (c)  カペシタビン(ゼローダ)★2003.6.6薬価収載、6.24日発売
   (4)  白金製剤、オキザリプラチン、シスプラチン 
   (5)  ビノレルビン(ナベルビン)★2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」
                                  の効能効果の追加承認   
   (7)  トポイソメラーゼ阻害剤 イリノテカン 
分子標的薬       
    (1)  ハーセプチン(Her2 3+患者) (承認薬)
    (2)  イレッサ    (承認薬)
    (3)  ターセバ 
  ホルモン剤       
    (1)  SERM(閉経前・後共通) タモキシフェン 
    (2)  LH-RHアゴニスト(閉経前) リュープリン 
    (3)  アロマターゼ阻害剤(閉経後) 
      (a)  アリミディクス 
      (b)  アロマシン 
      (c)  フェマーラ(レトロゾール) 
    (4)  選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERDs)
    (閉経後) 
      (a)  Ulvestant(フルベスタント) 
    (5)  ヒスロンH(閉経前・後) 
    (6)  骨転移に対して ビスフォネート製剤 
      (a) ビスフォナール (承認薬)
     (b) アレディア ★2004.11.29(承認薬)  
     (c) ゾメタ  ★2004.12.8薬価収載
      (d) オンクラストテイロック


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<乳がんの最新治療方法>
■乳がんに対する術後補助療法はどのように行うべきか
    リンパ節転移陰性 リンパ節転移陽性 

 低リスク群 高リスク群 
 閉経前 ホルモンレセプター
 陽性 ノルバティクス
 (タモキシフェン) ノルバティクス※ +化学療法 ノルバティクス※ +化学療法 
 ホルモンレセプター
 陰性 なし 化学療法 化学療法 閉経後 ホルモンレセプター
 陽性 アロマターゼ阻害剤 アロマターゼ阻害剤 +化学療法 アロマターゼ阻害剤 +化学療法 
 ホルモンレセプター陰性 なし 化学療法 化学療法 
  ※ホルモンレセプター強陽性ならば、LH-RHアゴニスト(リュープリン)併用 

(1)ホルモン療法のポイント
  タモキシフェン(ノルバディクス)は既に古い(閉経後患者)
  アリミディクス、アロマシン、レトロゾールなどのアロマターゼ阻害剤を使用する。

   (a)タモキシフェン(5年間)+ レトロゾール(4年間)
   (b)タモキシフェン(2〜3年間)+ アロマシン(2〜3年間)
   (c)アリミディクス(5年間)

    (a)のケース: 約40%の患者が 更に再発から逃れることができる。
            (MA17 test より)
    (b)のケース: 約30%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
            (IES test より)
    (c)のケース: 約40%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
            (ATAC test より)
(2)化学療法のポイント  半年間行うのが一般的
   (a)Her2陰性
     タキソール + アントラサイクリン系    3週毎に8コースが標準的
   (b)Her2 3+ 陽性
     ハーセプチン + タキソール が第一選択  (承認薬)
        ハーセプチンは「転移性乳がん」のみ保険適用
 ★タキソールの投与方法に注意
   [CALGB 9840 試験]
   タキソールは、 3週間隔 3時間投与より  毎週問隔 1時間投与が
   奏効率、副作用 共に優れている。
   タキソールの投与量は 80mg/m2

■化学療法のみで手術が不要な乳がん (M. D, Anderson より)
  (Her2陽性早期乳がんのみのため、手術しないとわからず
              日本ではまだ行われていません ) 
  (a)ハーセプチン(12サイクル)+ タキソール(4サイクル)
  (b)ハーセプチン(12サイクル)+ FEC (4サイクル)
  (a)、(b)合わせて 半年の治療で 65%の患者が完全寛解となり手術が不要となった。
     ホルモンレセプターの陽性・陰性は関係ないらしい?  
     ハーセプチンを入れない タキソ−ル → FEC のみだと完全は25%。
【投与方法】
 タキソール : 225mg/m2  3週毎
 5-FU :    500mg/m2   day 1〜4  3週毎
 EPI :    75mg/m2    day 1    3週毎
 CPA :    500mg/m2   day 1    3週毎
 ハーセプチン : 初回 4mg/kg  毎週
         (2回目以降 2mg/kg) 

<タキソール(パクリタキセル〉のDDS製剤>
 Abraxane (アルブミン吸着製剤 パクリタキセル) 
 Xyotax  (ポリグルタミン酸付加パクリタキセル) 
   タキソールは優れた抗がん剤であるが、他の抗ガン剤と同様の
   前投薬、骨髄抑制、脱毛、食欲不振など多くの副作用がある。 
   しかし人によってその副作用は、症状に強弱がある。
<パクリタキセルの適応疾患> 
 1. 頭頚部、食道癌
 2. 胃癌
 3. 非小細胞性肺癌、小細胞性蹄癌
 4. 乳癌
 5. 卵巣癌
 6. 腎盂尿肝癌(膀胱癌) 
Abraxaneはそれに加えて 
 7  大腸癌
 8  膵臓癌
Abraxane、Xyotax はパクリタキセルの副作用が軽減され、毒性が低い。
 今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者患者でも使用可能。

<使 用 例> 
 Abraxane 100〜200mg/body 隔週 
    〃   100mg   /body   3投1休 
 乳癌 Her2(+) ハーセプチン + Abraxane 
  〃  Hez2(‐)   Doxile + Abraxane  (現在最良の治療法) 
 胃 、食道癌   Abraxane単独投与 
 卵巣癌     Doxil + Abraxane  (最後の切り札の1つ) 
(上記は、2005年6月現在書かれた情報に当方で少し付け加えたものです。) 


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乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤 2005.06.24記入

抗ガン剤
■ハーセプチンとナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
 Dana-Farbar, Harvardなど17の多施設調査で、HER2過剰発現の転移性乳癌に対する第1選択薬として、Trastuzumab と Vinorelbineが68%の奏功率を示した。正常左心機能の患者には16週間の心毒性に勝る奏功を得た。HER2細胞外ドメインが腫瘍マーカーとして有効であった。Trastuzumab and Vinorelbine as First-Line Therapy for HER2-Overexpressing Metastatic Breast Cancer: Multicenter Phase II Trial With Clinical Outcomes, Analysis of Serum Tumor Markers as Predictive Factors, and Cardiac Surveillance Algorithm, JCO Vol 21, Issue 15 (August), 2003: 2889-2895 <2003. 8. 23>
■ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
 乳癌が見つかり その時点で肝臓にも転移がありました。手術はせずに化学療法を行ってきました。CEF6クールの後、タキソテール⇒タキソテール+ハーセプチン、1年半経ったところで 原発の左乳房の腫瘍も画像でわからないくらい小さくなり、腫瘍マーカーも範囲内に落ち着いてきました。
 ハーセプチンの方ですが、微増との表現ですがこれは病期安定とも取れます。そうしますとタキソールとの併用で効果が期待できます。認可された組み合わせではハーセプチン+タキソールは相乗効果が認められております。適応外でしたらナベルビンも併用効果が認められています。 
 CPT-11(イリノテカン)ですが、これは投与順番としてはタキソールよりも後になるはずですので、時期的にはまだではないでしょうか?また併用についても評価が定まっていません。後は先日認可されたゼローダ(カペシタビン)がタキソール耐性でも20%程度の効果があるとされますのでこれも候補に入ります。
■カペシタビン ( ゼローダ )
  カペシタビン Capecitabine は再発・転移性乳がんに対して、単剤で20% の反応があり、50%の治療効果がみられました。さらに、ドセタキセルとの併用により、60%の奏功が得られます。脱毛などの副作用が少なく、経口の飲み薬ですので、非常に使いやすい薬と言えます。  2003年6月6日に薬価収載、24日発売となりました。間もなく使用可能となります。

乳ガンの骨転移の薬
■アレディア
  2004.7.29乳癌の溶 骨性骨転移に対する追加適応を申請 
 ビスフォス酸 ビスフォスフォネート Bisphosphonate 15mg 12422.0円 30mg 24149.0円悪性腫瘍による高カルシウム血症薬
■ゾメタ
 ★2004.12.8薬価収載  ビスフォス酸 4mg 41,257円  ※悪性腫瘍による高カルシウム血症
■アレディア
骨転移用。乳癌という病名では保険適応にならなくて、高カルシウム血症という病名で処方してもらっている点滴薬。
同じビスフォスフォネート系で、アレディアより世代の新しい、ビスフォナールや、オンクラストを使用している人もいると思う。私もはじめの1ヶ月はオンクラストだった。その使用1ヶ月のCTでは、ハーセプチンとの併用で、効果があり、腰椎の腫瘍があきらかに少し加骨してみえ、痛みも軽くなったのでオンクラストを続けたい気もしたが、病院の都合で、アレディアに替わってしまった。骨転移の状況によって、投与方法もいろいろで、月1回の投与だが、3週に1度、2週に1度等の例をみかける
 骨転移に伴う高カルシウム血症の治療薬の商品名。直接がん細胞を殺す薬ではないが、骨転移による痛みを抑えるだけでなく、骨転移の進行も抑える作用もあり、ホルモン療法・化学療法と併用することで相乗効果も認められている。副作用も少なく、全身状態不良な患者にも問題なく用いることができる。同じ系統の薬で、オンクラスト、テイロックなどがある。                     
 ※私は、素人なので上記の方法が標準的な治療方法かどうかは、わかりません。
皆さんがどの様な治療方法を望むのか、情報収集し医者と十分相談してむ判断せねばなりません。しかし日本では、がん治療の薬は、まだ認可されていないものが多くあります。治療法については主治医によく相談して一人の医師だけでなく別の医師のセカンドオピニオンを受けたり、インターネットで調べるなどして、より良い治療を選択する必要があります。
 現在癌は日本人の死亡率第一位、10人中3人は癌で死亡しています。しかし、医学の進歩はめざましく、今や癌は“不治の病“でなくなりました。ただ、現状では抗癌剤等の新しい治療を速やかに受けることが出来ない状態が存在しています。
 上記の情報は、未承認薬を含む、最新の化学療法についての情報を提供しているのではと思っています。しかし患者が抗ガン剤の副作用に耐えられるかどうか・・。また副作用を抑える薬に対しての方法が、その患者に会わなければ抗ガン剤を長期にわたり続けることが出来ない場合もあります。
病院の主治医から「もう治療法がない」と言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるように思われますのでけっしてあきらめないでください。
これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。 


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乳ガンのテレビ特別番組

●2004年6月25日(土)   (NHK教育 20時00分〜22時00分)
  EVワイド・ともに生きる 
  「ネットワークが医療を変える・全国初がん患者大集会」 

●2004年6月30日(木) (NHK教育 20時30分〜45分)
  きょうの健康≪アンコールシリーズ≫
   病を越えて「人生いろいろ乳がんとともに」
*番組は予告なく変更される場合がありますので一応お確かめ下さい。


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■ 編集後記
 今回は、転移性乳がん最新治療方法 2005.06.24記入
「ガン特集 その7」を取り上げました。 病院の主治医から「もう治療法がない」と
言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるように思わ
れますのでけっしてあきらめないでください。
 これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。
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