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======================================================================== ━┓→ N┃→ 仮想力線電磁気学 ━┛→ ======================================================================== ------------------------------------------------------------------------ ●第106回 第4章・遠隔作用と疑似近接作用(その36) ------------------------------------------------------------------------ 当メールマガジンを御購読いただき、誠にありがとうございます。 さて、今回は、前回予告したように、相対論や量子論・量子力学の本質とも言え る、時空トリックの初歩について説明します。 なお、このメルマガは等幅フォントで御覧下さい。 **************************************** 161.時空トリック入門 **************************************** 間違った理論からは、期待される正しい結論とは矛盾する間違った結論しか得ら れません。 ですから、当然、事実とも矛盾します。 このため、こうした矛盾を解消してくれるような『トリック』が必要になってく るわけです。 ちなみに、天動説の場合は、周転円というトリックを用います。 これに対し、近接作用の場合は、『時空トリック』を用います。 これは、時空、すなわち、位置や時間をいじることで、矛盾を解消しようとする ものです。 たとえば、マックスウェル電磁気学の場合は、『ローレンツ圧縮(変換)』とい うトリックにより、位置や時間をずらすことによって、矛盾を解消します。 つまり、決定論的に位置や時間をいじるわけです。 これが相対論の実態です。 「エネルギーの粒子」の場合は、『(存在)確率』というトリックにより、位置 や時間をぼかす(ごまかす)ことによって、矛盾を解消します。 つまり、非決定論的に位置や時間をいじるわけです。 これが量子力学の実態です。 このように、『時空いじり』によって、自分たちが信じたがっている理論の欠陥 や矛盾をごまかすのが、『時空トリック』というわけです。 ですから、相対論や量子力学は、まさに『時空トリック』そのものなのです。 そこで、今回と次回は、この『時空トリック』について説明します。 **************************************** 162.時空いじりの効用 **************************************** 時空をいじると、どうして、間違った理論から、期待される正しい結論が得られ るようになるのでしょうか? それは、時空、すなわち、位置と時間が、物理学の最も基本となる概念だからで す。 時空という概念が無ければ、物理学もあり得ない…と言っても良いくらいです。 それくらい基本となる概念なのです。 物理学は、結局のところ、『運動』あっての学問です。 『静的釣り合いの問題』も、要するに、運動しないための条件に関する議論です から、結局、運動あっての学問なのです。 電磁気学も、一見、運動とは関係なさそうに見えますが、その本質は、電荷の運 動であって、結局、運動あっての学問なのです。 このように、物理学は、運動あっての学問なのです。 一方、その運動という概念ですが、これは、結局は、位置と時間によって把握・ 記述されるものです。 速度や加速度も、位置と時間という概念があっての概念です。 ですから、運動の基本は、位置と時間なのです。 以上の議論から、物理学にとっては、位置と時間が最も基本となる概念であるこ とがわかるでしょう。 そして、このことから、時空、すなわち、位置や時間をいじれば、都合の良いよ うに理論をどうにでも改造・変造できることも、わかるでしょう。 これが時空をいじる理由です。 **************************************** 163.人が勝手に決めたもの **************************************** もっとも、こういう話をすると、真面目な方は、「どうして人間の都合の良いよ うに時空をいじってしまって良いの?」という疑問がわいてくるでしょう。 その(主な)理由は二つあります。 一つは、時空、すなわち、位置とか時間というものが、人間が勝手に決めたもの だからです。 位置とか時間という概念は、物質のように、もとからあるものではありません。 人間が、自然を把握・記述するために、決めた=造ったものなのです。 ですから、人間様が決めたものであるものである以上、それをいじるのも人間様 の自由…というわけです。 **************************************** 164.数式なら思いのまま **************************************** 時空をいじれるもう一つの理由は、時空いじりの正体が『数式いじり』であるこ とです。 数式というものは、人間が自由に考案したり、改造・変造したりすることができ るものです。 こうした数式の特徴を悪用するわけです。 つまり、時空、すなわち、位置や時間を数式で表してしまえば(数式化してしま えば)、後は自由にいじることができる…というわけです。 たとえば、位置を x や x' といった数式(単項式)で表したとしましょう。 その一方で、x' = x + 5 という数式を考案したとします。 こうした数式を考案すること自体は、人間の自由です。 すると、位置 x は 5 大きい x + 5 という値に変更できますね。 こうして、位置をいじることができる…というわけです。 ちなみに、これは、決定論的な時空いじりの一例です。(念のため。) 数式も、やはり、人が造ったものです。 ですから、自由にいじることが許される…というわけです。 以上が、『時空トリック』のことを「高尚なる科学」と信じて疑わない人たちの 言い分なのですが…。 **************************************** 165.何でもありの麻薬の世界 **************************************** しかしながら、こんなことを許してしまったのでは、もう「何でもあり」になっ てしまうでしょう。 何しろ、時空トリックを用いれば、どんなインチキ理論でも正当化できてしまう のですから。 野心家の科学者(物理学者)にとって、こんな美味しい話はありませんよね。 これは極めて危ない『麻薬』のようなものです。 誘惑が多すぎます。 人を無気力に堕落させるものです。 物理学において、時空、すなわち、位置と時間は、自然を把握する上で、最も基 本となる概念です。 そこをいじくられたのでは、全てが狂ってしまいます。 逆に言うと、全てを、自分たちにとって都合の良いように、意図的に狂わせるこ とで結果を合わせようとするのが『時空トリック』である…と言えましょう。 これでは、麻薬と同じ狂気の世界(倒錯・混乱・錯綜した世界)です。 **************************************** 166.データ改竄と同じこと **************************************** 実のところ、見方を変えると、『時空トリック』は「狂わせる」という言い方が ピッタリなところがあります。 なぜなら、『時空トリック』に見られる時空いじりは、本質的には、データ改竄 と同じことだからです。 たとえば、上の例で出てきた x' = x + 5 という数式による時空(この場合は位 置)いじりを見てみましょう。 すると、位置のデータが、具体的に、たとえば 1 だったとすると、1 + 5 = 6 に変えられてしまいますよね。 これは、1 という位置のデータを 6 に改竄した…と言えます。 このように、『時空トリック』は、自分たちに都合の良いように、時空、すなわ ち、位置や時間のデータを改竄する(狂わせる)行為と言えるのです。 ですから、控えめに言っても、『データ改竄と同じ効果をもたらすもの』という ことになるのです。 また、はっきり言ってしまえば、『数式を用いることにより、不正が行われたこ とをわかりにくくしたデータ改竄法』なのです。 はたして、こんなものが「科学」と言えるでしょうか? **************************************** 167.ただのアリバイ工作 **************************************** 『時空トリック』は、さらに別の見方をするならば、『アリバイ工作』と同じで あることに気付くと思います。 位置や時間をいじるということは、位置や時間を偽ることに他ならないのですか ら。 数式によるアリバイ工作で、矛盾や欠陥をごまかす…それが『時空トリック』と いうわけです。 こうなると、もう、ただのペテンですよね。 もっとも、人を拉致しておきながら、「やってない。否、やったけど、もうこの 世にはいない」などとほざく政権が支配する国を賞賛する人たちにとっては、そ れでも(それでこそ?)「高尚なる科学」なのでしょうが…。 そういえば、彼らは、時系列的に見てもおかしい歴史観を人々にすり込んできま した。 ここまでくると、『時空トリック』をまともな科学と信じ唱える人たちの正体が 見えてきませんか? **************************************** 168.捏造さえも可能 **************************************** さて、今まで述べてきた『時空トリック』の応用例は、矛盾や欠陥を隠すといっ た程度のものでした。 しかしながら、『時空トリック』の威力(?)は、そんなものではありません。 より積極的に『時空トリック』を用いれば、運動(状態)を捏造することさえ可 能なのです。 下図を見て下さい。 ● ┴───┴───┴───┴→x 1 2 3 4 x=1の位置に●が表示されますね。 次に、●が表示される位置(のデータ値)をいじってみましょう。 ● ┴───┴───┴───┴→x 1 2 3 4 ● ┴───┴───┴───┴→x 1 2 3 4 ● ┴───┴───┴───┴→x 1 2 3 4 すると、●が右へ右へと運動(移動)しているように見えるでしょう。 SFなどの合成映像で、よくやりますよね。 このように、位置をいじると、運動(状態)を捏造できるのです。 ならば、こういうことを、図の上でではなく、数式上でやってみましょう。 すると、『時空トリック』によって運動(状態)を捏造することできることがわ かるでしょう。 さて、この手口を応用すると、ありもしない『力(作用)』を捏造することもで きてしまうのです。 そして、さらには、この世のあらゆる『力(作用)』を、時空によって説明する ことさえできてしまうのです。 もちろん、いずれも、ただの屁理屈にすぎないのですが…。 ということで、次回は、このあたりの話をしようと思います。 これにより、『時空トリック』の威力(?)と空虚さが、今度こそわかっていた だけると思っています。 それでは、次回をお楽しみに…。 ======================================================================== 発行者 : tarkun(たーくん) mailto:tarkun2@yahoo.co.jp 配信 : MailuX http://www.mailux.com/ バックナンバーの閲覧、購読の解除、配信先の変更は、下記のHPへ。 http://www.f8.dion.ne.jp/~tarkun/mm/mailux.htm 購読の解除や、配信先の変更は、御自分でお願いします。 ======================================================================== |