メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 6月19日号  2005/06/19


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                          運ちゃんのひとりごと

         2005/JUN/19TH  総購読者数 844名
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         今日現在までの走行距離143,144km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 前回は日産ディーゼル(UD)の新しい大型車(QUON)について書きました。
 けなしたつもりはなかったのですが、後で見てみると悪口になっていましたね。
 でもこのUDに限らず他のメーカーも、ドライバーの快適性を追及するという
ことよりは自然環境であるとか、省燃費の方に力を注ぎすぎているということ。

 だから、キャビン内の物の収納スペースが少ないし、欲しいところに欲しいも
のがないということがとても多くなっています。
 動きがトロいと書いたことも私のみが感じることではなくって、誰が運転しても
そう感じるような設計になっているということ。
 この動きのトロさは、メーカーの設計段階での意図的なもの。

 燃費を稼ぐために急激な動きを抑えたということなのだ。
 いままでのセミ・オートマなどでは1秒でシフト作業をしていたものが、このQU
ONでは2秒でシフトしているというのだ。
 どうりでトロく感じたわけだ。
 時代の流れはトロイサーです。

 このトロさがどのようなところに悪く出るかというと、上り坂におけるシフトダウン
操作。
 たとえばこのQUONが12段変速であるとすると、9番から8番にギヤを落とし
た際に、従来のようなマニュアルミッションのようにギヤが入っていってくれればな
んら問題がないのだが、2秒おいてからギヤが入るとなるとかなりきつい。

 通常、シフトダウンをしようという時はギヤが合わなくなってノッキングする寸前
のときにするものだが、皆さんも想像してください。
 そんなときにシフトダウンをしてギヤが入ったときには、時すでに遅しでもっと低
いギヤに入れないとギヤが合わなくなっているのである。

 新車に乗りだちの頃はそんな特性など知らないものだから、上り坂で速度の
落下の速さにギヤのシフトダウンがついていかず、トラックが止まってしまい、パ
ニックになってしまうことが少なくないのだ。
 セミ・オートマやフル・オートマに乗っている人の共通した意見として、上り坂
ではオートマモードには絶対にしないというのがある。

 (補足: 自動変速と手動変速に切り替えができるようになっています。)

 私が大型トラックにおいて無段変速の導入を強く勧める理由がここにある。
 だけどいかに無段変速が実現しても、エンジンが高回転型のものでは意味
がない。
 低いところから豊富なトルクが出ていなければダメなのだ。
 トラックではやはり、粘りのあるトルクというものがとても重要なのである。

 燃費を稼ごうと考えたとき、誰しもがエンジンを回さないようにしようと考える
ことだろう。
 少しでも低い回転数で同じ速度で走ることができれば、やはり燃費はよく
なるものなのだから。
 日本人って馬力ばっかりを評価をする傾向がありますが、これはおかしい。

 私のトラックの馬力は370馬力。
 今回のこのQUONは、なんと380馬力。
 単純に考えれば、このQUONの方がパワフルに決まっている。
 だけどこのパワフルなはずのQUONの方がトロいというのは、そのあたりに原因
があるのだ。

 もうひとつ、私のスムーサーは1,900でレットゾーンに入るのに対して、この
QUONは2,300あたりにレットゾーンの入り口がある。
 これをどう考えるかというと、ガソリンエンジンであればここまで引っ張れるという
ことになり速いエンジンであるということが印象に残ることだろうが、ディーゼルの
場合にはこれはちと違う。

 ディーゼルの高回転型エンジンというのは、そのほとんどが高回転域でのみ
高トルクを発するようなものばかりなのだ。
 つまり低回転域においては、馬力も少ないしトルクも薄い。
 つまりはスカスカな状態であるということ。
 これはとても扱いにくいエンジンであるのだ。

 増トン車(15トン車など)で定量を積んでの省燃費走行は、とても苦しいこと
がよくわかることでしょう。
 
 あとこのQUONの最大の特長として、環境によく取り組んでいるということが挙
げられるかと思われます。
 尿素SCRシステムというものを開発し、発生したNOx(窒素酸化物)と無害無
臭の尿素を後処理装置内で還元反応させて無害な水と窒素に分解する。

 この方式の長所はNOx(窒素酸化物)の削減を後処理装置内でできるため、
エンジン本体では燃焼効率を最大限まで高めることが出来るので、燃費が良
くなるとのことだ。
 この尿素水、AdBlueという名前がつけられていましてこれを補給していくわけ
ですが、結構減りは早いですね。

 片道200キロ程度のところを走ってくると半分以上液のレベル表示が下がっ
ていますから。
 何台もこのようなトラックがあるようになると、この尿素水の代金も馬鹿になら
ないんじゃないでしょうか。
 私の勤務先でも既に、そのような心配をする話が出ていました。

 すべては環境のためにとはどこかのトラックメーカーが謳っていましたが、また運
送会社の負担増につながると私はみています。
 こういうのって、国からの補助金が出て当然だと思うのですが。

 国民レベルで自然環境保護に取り組む姿勢は大切なのだが、従来あったよ
うな燃料にオイルなどを混合させて燃焼させる類のものとなんら変わらないんじ
ゃないかと思い、省エネの時代にまた新たに他のものを使わなければならないと
いった状況に疑問を感じているところです。

 結論、

 燃費を稼ぎ、自然にやさしい走りをして、この業界でやっていこうとするならば、
年々暑くなる夏にも耐えられるような強靭な体を作らなければならないということ
なのでしょうか。
 これからの季節、アイドリングストップは常に頭にはあるのだが、それにも限界と
いうものがあります。

 何台も並んで順番待ちをするような会社ならば、立派な運ちゃん待合室を作
って待ってもらうなどの企業側の工夫も大切なのではないでしょうか。
 ただ単にエンジンを止めろというのでは、お前は死になさいと言っているのと同じ
ですよ。
 古いですが、西城秀樹の『やめろっといわれても・・・・』の心境です。

 いま、冷えた待合室で冷たいお茶とお茶菓子を口にしているところを想像して
います。

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 【運ちゃん業界を斬る!】

 題目:運ちゃんの走りは、荷主の業績に影響を与えるか?

 この話題をはじめたらいくらでも浮かんでくるので、当分はこの話題でいくこと
にします。

 この前、高速を走っていたらおかしなトラックがいました。
 いけすのような水槽を後ろに積んでいるトラックがいますよね。
 まさか死んだ魚を運んでいるわけではないのでしょうが、このトラックが後ろから
きました。
 そのトラックは追越車線を走っているのですが、どうもおかしい。

 ミラーで確認してみると後ろから追っかけられているようだ。
 それで私の横にそのトラックが来た時点で、急にそのトラックが私の方に寄って
きたのですよ。

 『おいおい! まだお尻が前に出ていないだろ!』

 焦りました。
 半ば幅寄せのようになりました。
 タイミングよくブレーキを踏んで減速をしたからよかったものの、そのまま走ってい
たら接触していましたわ。

 このてのいけすを積んだ奴らはいままでならばかっ飛びでこういうことはなかったの
でしょうが、スピードリミッターが付いたことによってこういう仕打ちを受けるようになっ
てしまったのでありましょう。
 追っかける立場のトラックも新種の大型でしたのでリミッターが付いているべきも
のなのでしょうが、どうも外している様子でした。

 こんな要らんもの付けるものだから、関係ない者にまで危ない思いをさせられる
ことになってしまったんよね。
 今回はあっけにとられて会社に電話する余裕すらありませんでしたが、できるこ
となら追っかけて意見でも言いたかったところです。
 悔しいけどうちの会社は80キロ走行。

 そういう奴らを追っかける権限すら、与えられてはおりません。
 やられ損で済んでしまうかと思うと悔しいですねぇ。
 近頃の大型トラックはみんなリミッター装着車両です。
 これはユーザーが望む望まないに関わらず、強制されたもので義務として強要
されたものです。

 後から付けたものならば外せばいいじゃないかという感覚で外されている方もお
られるようですが、これは如何なものでしょうか。
 リミッターが取り付けられるといわれ、それが話題になった頃は誰しもがこれから
どうしようということで嘆かれたことと思われますが、皆さんうまくやっているようです。
 ということは、キチガイみたいに飛ばさなくても仕事ができたわけです。

 消費者としての一面もある我々にとっても、リミッター装着によりそれが青果物
や鮮魚の鮮度が落ちたと感じることもなく、いままでどおりに買い物ができていま
すし。
 はっきりいって、いままでの運ちゃんは世の慣習に習ってぶっ飛んでいたに過ぎ
ないということなのです。

 『俺は市場便だ! 魚だ!』

 と勝手に解釈して、人の迷惑も顧みずに道路をぶっ飛んでいたに過ぎないと
いうことです。
 よく考えてみましょう。

 市場に新鮮な魚を届けようと意気込んで高速をぶっ飛んだところで、それはせ
りのときに多少の評価がよくなることはあるにせよ、一般消費者に出回る頃には
一番乗りで荷物を届けたものとせり前に届いたものとの間には、鮮度の差にいく
らの違いもないということ。

 これは余談ですが、私のような日本海側の人間にとって魚を生で食べることを
考えたとき、太平洋側の魚というのは身がふやけていてあまりおいしくないのです。
 だから太平洋側のそのような鮮魚のトラックが忙しなく走っていても、なにやって
んだくらいにしか感じないんですよ。
 冬の日本海で獲れる魚はとてもコリコリしていて歯ごたえがある。

 これはその違いを味わった方ならば、納得できるはず。
 太平洋側の魚は干物とか開きにすると絶妙の味があり、私は好きです。
 まあいずれにしても、いまは冷凍や冷蔵の技術が発達していますから、鮮度を
保つことはた易いはずです。
 生をそのままの状態で運ぶわけではないのですから。

 そういえばこれは以前のことになりますが、私は前にとある中央卸売市場の中
のお肉屋さんでルート配送をしておりました。
 午前と午後の二回に分けてルートをするのですが、一日にまわるお客さんの件
数が30から35件程度。
 お昼も休んでいることはまずなく、お昼ご飯も走りながらが当たり前でした。

 この習慣は一度身につくと自然に続くもので、いまでも走りながら飯を食べると
いうことがよくありますね。
 それはともかくそのお肉の配送なのですが、皆さんの感覚ならば冷凍車で走る
んだろといわれることでしょうが、答えは『ブー!』です。
 まったくの普通の軽トラで運ぶんです。

 だから時間の経過とともに、少しずつ冷凍された肉が解凍されていきます。
 こんな状態で走らされたらやっぱり運ちゃんとしては焦りますから、どうしても無
理な運転になります。
 普通ならば前のクルマたちを煽って煽って煽りまくるところでしょうが、私は煽る
ことは考えなかった。

 だって、前のクルマの前にもクルマがいるわけでそんなの一台煽ったところでなん
の解決にもならないことがわかっているから。
 今時、こんなクルマで冷凍品を運ばせる会社側に問題があるのだから、文句
があるなら会社にいうべきだと考えていたから。
 会社の責任者は別に良いんだといってくれていたので、それも安心になった。

 荷物を大切にするその気持ちは尊重しますが、周りの人に迷惑をかけてまで
飛ばす必要はないということ。
 どんな業界でも、独りよがりな行動をとればそれは必ずしや白い目で見られる
ことになりますから、まともな社会人として何が必要か考えるようにしてください。
 
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 【運転には性格が出る】

 今回からはこんな感じでやっていきましょうか。

 私は運転というものは、そのドライバーの性格が滲み出るものだと考えており
ます。
 それはハンドル捌きやアクセルの踏み方がそのドライバーの考え方のすべてを
表現しているからです。
 クルマの選び方もある程度ありますしね。

 たとえば制限速度が40キロの道路において、この道路は何キロくらいで走ろ
うと考えるかでものの考え方ががらりと変わります。

 40キロで走ろうと考える人は、法令を遵守しようと考える堅物の人に多いで
しょうか。
 本来決められた速度で走るということが当たり前のように考えていますから、こ
ういう人を後ろから煽ってもダメなんです。

 次に、拡大解釈でものごとを考える人。

 40キロの道路であれば、とりあえずは70キロまでは免停はないだろうと。
 これは以前の道路交通法においてのことで考えておりますが、つまりは30キロ
オーバーまでは罰金は取られるが免停にはならないから、こんな感じで走ればよ
いという考え方です。
 こういう考え方で走る人って、案外多いんじゃないでしょうか。

 実は私もレジャッコで走っているときは、そうなんです。
 私の住むところに実際あるのですが、レジャッコとトラックが並んで走れるような
そんな広い車線の対面通行の道路があるのですが、走っていてとても開放感が
あります。
 旧国道で管理も行き届いておりますが、制限速度は40キロなんです。

 普通ならばなんでこんな広い道路が40キロなのだろうと疑問に思うことでしょ
うが、お上が決めたことなのですから致し方ありません。
 だけど走り方をみていると、みなさん60から70くらいは出して走っていますね。
 道路が広いものだから、速度オーバーをしているといった感覚がないんです。
 だけど警察は、そのあたりの感覚の麻痺を狙って構えています。

 私も以前にやられました。
 18キロオーバーだったかなぁ。
 当然ながら思いましたよ。
 運が悪かったなぁってね。
 誰が考えたって、これくらいの広い道路幅ならば時速50キロ制限の道路だ。

 あれがなければ私は、20年くらい無違反をしていることになります。
 まあ、単に捕まらなかっただけですがね。

 でもなぜ、その旧国道がそんなに道路が広いのか。

 それは雪国全体にいえることでしょうが、道路の除雪をすると雪の捨て場所に
困るのであらかじめ道路を広めにとってあるということ。
 単にクルマが通るということだけではなく、歩行者も楽に通れるような広さという
ことを考えて。
 私はこの道路の考え方は正解だと思います。

 いまはどちらかというと、歩道は分けて段差を設けるとかガードレールで仕切る
とかしていますが、あれをすると除雪のときにどうしても歩道の除雪がおろそかに
なるのです。
 歩道が雪で埋まっているから歩行者や自転車は必然的に道路脇を通らなけ
ればならなくなり、結果として道路幅が狭くなる。

 交通弱者を保護するために道路脇に段差を設けているのでしょうが、あれも
考え物です。

 (本来の話題とはズレてきましたので、この辺にしておきます。)

 最後に気持ちよく走る人。

 制限速度が何キロであろうがそんなことは関係ない。
 とにかくかっ飛んで走りたい。
 こういう人はネズミ捕りでもやっていると面白いようにかかるし、免許証はいくら
あっても足らない。
 免許がなくなるくらいならばまだマシで、相手次第では人生を棒に振る。

 たとえば、年寄りが急にトロトロと出てきたら止まれるのか。
 子供が飛び出しをしたらどうするのか。
 チャリンコ族がネコ走りをして脇道から飛び出してきたらどうするのか。

 (注:このネコ走りというのは、前しか見ていなくて自分の考えだけで本線に出て
くるような運転をしている独り勝手な怖いもの知らずの学生さんや人妻・おばさ
ん連中のことを指します。私の作った言葉。)

 早い話が何も考えていないということでしょう。
 仕事をしていてもなにをしていても、こいつなにも考えてないなぁと思えるような
人っていると思います。
 それでたまたまネズミ捕りに引っかかると、運が悪いとかこんなところでやるなだと
かまわりのせいにします。

 クルマの世界も規制とかの決まりごとで成り立っています。
 独りよがりな行動は何らかのかたちで改めさせられます。
 考え方を改めることが己の人生をよくする条件になりますかね。
 よく考えて行動しましょう。 

 それではまた、次回ということに。

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