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タイトル:Daily Drama Express 2005/05/27 雨と夢のあとに (7)  2005/06/03


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/05/27 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 雨と夢のあとに
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 桜井雨 (黒川智花)
 桜井朝晴(沢村一樹)
 野中マリア(杏子)
 小柳暁子(木村多江)
 早川霧子(美保純)
 早川岳男(ブラザー・トム)
 早川北斗(速水もこみち)
 白坂真昼(浅見れいな)
原  作 柳美里
脚  本 成井豊
 真柴あずさ
主題歌  −

あらすじ  第7話「破綻」

 朝晴(沢村一樹)の元に戻った雨(黒川智花)。マリア(杏子)は
髪をボサボサにし、庭で雨くらいの背丈のマネキンに服を着せ、口紅
を塗りつけるなど、理性を失っていた。

 台湾で自分の死体が発見された朝晴はおろおろし、暁子(木村多江)
のところへ飛んでいく。暁子は朝晴に「まだその死体が朝晴と決まっ
たわけでもなければ、身元が確認されたわけでもないし、ひょっとし
たらわからないまま片付くかもしれない」と落ち着かせる。

 雨は、岳男の店Roosterへやって来て北斗(速水もこみち)に迷惑
をかけたと謝っていた。雨がマリアのもとへ行ったことで岳男(ブラ
ザー・トム)は自棄酒を飲んで大変だったという。雨はひたすら謝る
が、北斗はにっこりし「今度迷ったら俺に言いな、相談にのるぜ」と
励ます。

 そこへ女性客がオーダーが来ないことに文句を言いにきた。自席に
戻るその女性を見ていた雨は、その女性が瞬間移動めいた動きをする
のを見て不審に思う。

 朝晴は自分が発見されたことが新聞記事に出たため、岳男と霧子
(美保純)に電話で相談していた。霧子はいてもたってもいられない
様子で電「雨ちゃんにこのことが知れたら大変」と大騒ぎする。それ
を見かねた岳男は受話器をひったくり「お前作曲の方どうだ?」と話
題をかえる。

 北斗はオーダーされたドリンクをその女性客に持っていく。女性客
は待たされたことにまた文句を言うが、北斗はひたすら謝り、御代は
いらないと言う。それを聞いた女性客は興味津々で北斗を眺め、北斗
に名前を尋ねる。

 翌日の夕方、雨は通りがかりの道で昨晩北斗に文句をつけていた女
性客が彼氏らしき男性に別れ話を切り出しているのを目撃する。2人
は口論になるが、突然女性が倒れ気を失い、薄赤色の服を着た女性が
抜け出てくる。倒れた女性は意識を取り戻すと見知らぬ男がいるので、
恐がって逃げていき、男も後を追う。薄赤色の服を着た女性はニヤニ
ヤしながらその様子を見ているが、雨がじっと自分を見ているのに気
づく。

 その女性は雨の方へ歩み寄り「私のことが見えるんだ」と声をかけ
る。雨は怖さで後ずさりしながら「何か思い残したことがあるんです
か?」と尋ねる。するとその女性は「知りたい?」と言って笑い、雨
に憑依しようとする。震え上がった雨はその女性を振り払い逃げる。

 雨は家に帰り、朝晴に女性の霊に襲われたことを話す。朝晴はそう
いうのを見たらとにかく逃げなさいと改めて注意し、雨は自分の部屋
に行く。しかし雨の部屋に先回りしていたその女性の霊、瑠璃子(矢
沢心)は不意に雨に襲いかかり憑依してしまう。

 朝晴は徹夜で作曲して曲を完成させる。朝、雨がなかなか起きてこ
ないので「遅刻するぞ」と起こしに行く。すると雨は「うっせーな、
親父!」と態度が荒れている。

 雨が学校へ行った後、朝晴に外務省から身元確認の電話がかかって
くる。暁子が代わりに電話に出て「私は桜井の妻ですが、夫は無事戻
っております」と嘘をつく。朝晴は「夫って……」と目をぱちぱちさ
せるが、暁子は「桜井さんは浮気のできない方ですね」とすまし顔で
いる。

 朝晴はできあがった曲を岳男と北斗に聞かせる。岳男も北斗も「悪
くなければ、よくもない。なんかとげとげしいな」と首をかしげる。

 真昼(浅見れいな)はとある店で男友達と下着を見繕っていたが、
そこに雨がいたので、「学校サボり?不健全ね」と注意する。しかし
雨は「不健全なのはそっちだろ、肌の手入れでもしな、このブス」と
言って去っていく。

 そんころ、雨の担任、藤原が朝晴の部屋を尋ねてきていた。朝晴は
慌てて暁子のところへ行き、用件のを聞いてもらう。それによると、
雨が昼休み学校を抜け出したのだという。

 朝晴は雨の携帯に電話する。雨はいったん出るがすぐ切ってしまう。
不審に思った朝晴は「まさかまた霊がとりついたんじゃ」と不安にな
る。

 雨はお出かけ衣装に着替えて、Roosterに行き、北斗に外へ行こう
と誘う。北斗は「仕事中だ」と言って取り合わない。すると雨は店内
にいた男性客に色目を使って合図する。その男性は雨のもとにやって
来て「何か飲む?」と誘ってくるが、岳男が出てきて「うちはそうい
う店じゃないの」と凄んで男性客を追い返す。
 雨は「邪魔すんなデーブ」と毒づくので岳男も北斗もびっくりして
しまう。

 北斗は朝晴に電話して雨を迎えに来てほしいと頼む。それを見た雨
は「眠くなったから送ってって」と北斗にねだる。北斗は「朝晴さん
が来るからそれまで待ちな」と相手にしない。すると雨はまた男性客
に声をかけ送ってもらおうとする。

 北斗は雨を追いかけ、男性客に雨を返してほしいと頼み込む。男性
客は怒り、北斗を蹴りつけるが、北斗は一瞬の隙をついて雨を連れて
逃げる。

 朝晴はRoosterにやってくるが、霧子は「先に帰ったけど、北斗が
追っかけたから大丈夫」と話し、でもどうも雨の様子がいつもと違う
と付け加える。

 北斗と一緒に自分の部屋に戻った雨は、北斗に「自分のこと好き?」
と聞く。
 何か変だと感じつつも北斗は「好きだよ」と答える。すると雨は
「それを証明してよ」と北斗に迫り、不意にキスをする。北斗は「何
やってんだよ」と驚くが、雨は「私、寂しくてどうにかなりそうなの、
慰めてほしいの、北斗に」と甘えるような声で言う。すると北斗は
「雨は俺を北斗とは言わない、お前は誰だ」とにらみつけ、雨の身体
を揺さぶる。するとその拍子に瑠璃子は雨から飛び出し、雨は正気に
戻る。

 ただならぬ気配を朝晴の部屋から感じた暁子は朝晴に電話して戻る
ように頼む。一方、瑠璃子は逆上し北斗と雨にカッターナイフで切り
かかっていた。雨が「あなたの心残りは何?会いたい人がいるんじゃ
ないの?」と叫ぶが、瑠璃子は聞かず北斗の後頭部を殴りつけて気絶
させる。

 そこへ朝晴が戻ってくる。雨は瑠璃子が霊であること、会いたい人
がいて成仏できないと朝晴に告げる。すると瑠璃子は「余計なこと言
うな」と激怒し、また雨に憑依する。雨は自分の首にナイフをあて
「邪魔するな」と朝晴を脅す。

 すると朝晴は「心残りはなんだ。できる限り協力する。だから雨を
離してくれ」と頼む。「あんたには関係ないだろ」と雨はナイフを投
げるが、朝晴の身体をすり抜けてしまう。朝晴は自分も幽霊であるこ
とを話し、瑠璃子の気持ちはよくわかるからできるだけのことはした
いと告げる。すると瑠璃子は雨から抜け出し、立ち去ろうとする。朝
晴は雨にここにいるようにと言い含めて瑠璃子を追いかける。

 瑠璃子は朝晴の部屋を出てどこかへ行こうとするが、暁子に止めら
れる。そこで暁子、瑠璃子、朝晴は暁子の部屋へ行く。瑠璃子は自分
が3年前に死んだこと、そのとき恋人がずっと忘れないと言ったのに、
やがて他の女の人と結婚してしまったため、他人に憑依して苦しみか
ら逃れようとしていたことを告白する。そしてできることなら成仏し
たいと訴える。

 暁子は「あなたは彼を愛するくらい、憎んでいたんじゃないの?」
と瑠璃子に言う。暁子は続けて「それなら恋人を殺しなさい。そして
その奥さんも。そうでないとあなたと同じ気持ちの人間を増やすこと
になるもの。でもあなたにできる?」と言う。朝晴も「確かにその恋
人は君を忘れたかもしれない。でも君もまた幸せだったことを忘れた
んじゃないか。もし本当に好きなら相手の幸せを願うはずだろう。生
きている人間は死んだ人間に安らかに眠ってほしいと思うものなんだ。
一日も早く成仏した方がいい」と言う。
 すると瑠璃子は「お願いがある」と朝晴に言う。

 暁子は朝晴の部屋に行き、雨に「朝晴さんはちょっと人助けに行っ
た。詳しいことはこれから話す」と言って中に入る。雨はドアにチェ
ーンがかけられており、朝晴がどうやって瑠璃子を追っていったのだ
ろうかと不審に思う。

 瑠璃子は朝晴を連れて、恋人の家にやってきた。子どもをあやしな
がら奥さんと仲良くしている光景に瑠璃子は「なにあの女の髪型、私
のほうがいいじゃない、負け惜しみだけど」と毒づく。朝晴は「君は
負けたんじゃ無くて、ただちょっと早く死んだだけだ」と慰める。瑠
璃子は笑顔になり「よかった幸せそうで。これは負け惜しみじゃない
わよ」と言う。

 不意に瑠璃子の姿が消える。朝晴が左右を見回すと、瑠璃子は恋人
の奥さんに憑依していた。瑠璃子は「私はこの人とずっと一緒にいた
いの。あんたのやってることと何が違うの?」と不敵な笑みを浮かべ
る。朝晴は愕然として「ち、違う、違うんだ!」と頭をかきむしりな
がら絶叫する。

 岳男と霧子が朝晴の部屋に来て、北斗の手当てに当たっていた。そ
こへ朝晴が戻ってくる。ドアの外で待っていた暁子が声をかけようと
するが、朝晴は考え込んでいて、暁子を相手にせず部屋に入っていく。
朝晴のことを心配して駆け寄る雨だが、岳男が恐い顔つきで朝晴を部
屋の外へ連れて行く。

 岳男は「雨ちゃんはなんで、幽霊に襲われたり、とりつかれたりし
なきゃならないんだ。お前がいるからか?この際俺も腹を据えるから
はっきり言ってくれ」と詰め寄る。そこへ雨が出てきて「お父さん、
さっき外に出るとき鍵のチェーンどうし……」と尋ねている途中で不
意に意識を失い倒れてしまう。


寸  評  今まで他の幽霊が成仏するのを助けたり、手伝ってきたりしたの
に、今回瑠璃子は生きている人間にとりついたばかりか、それが雨と
一緒に居つづける朝晴と同じことであると朝晴に突きつける事態にな
りました。朝晴は成仏しないのは雨を守るためと、ある意味正当化で
きていたことが切り崩されてしまいました。朝晴も自分が死んだ今、
雨にとって自分が本来どうすべきかを今一度問い直す時期にさしかか
ったようです。一日も早く成仏すべきか、一日も長く雨のもとに残る
べきか、自分の中で考えるだけでは出ない結論だと思います。雨を子
ども扱いせず正面から向き合う中でどうすればいいのか見出していっ
てほしいなと思います。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 4月からNHKで『フルハウス』が再放送されていて欠かさず見ています。最
初に放映されたのはもう10年以上前に鳴ると思いますが、そのときも見てい
ました。コメディータッチながら家族愛の大切さ、すばらしさをお説教ぽくな
く伝えているドラマだと思います。日本にもこういうドラマないかなぁと思っ
たりします。(ケン)

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