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===================================================== 発行部数 21 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/05/06 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 雨と夢のあとに 局 名 テレビ朝日系 放映日時 土曜23時15分 キャスト 桜井雨 （黒川智花） 桜井朝晴（沢村一樹） 野中マリア（杏子） 小柳暁子（木村多江） 早川霧子（美保純） 早川岳男（ブラザー・トム） 早川北斗（速水もこみち） 白坂真昼（浅見れいな） 原 作 柳美里 脚 本 成井豊 真柴あずさ 主題歌 − あらすじ 第４話「親」 岳男（ブラザー・トム）に自分が幽霊であることを打ち明けた朝晴 （沢村一樹）。岳男は今後どうすべきか迷い「とりあえず霧子（美保 純）に相談してみっか」と席を立とうとするが、「霧子さんには僕が 見えないんです」と朝晴に止められ、途方にくれる。 そのころマリア（杏子）は雨（黒川智花）に10年以上前になるが朝 晴と一緒に仕事をしたことがあると話す。そしてさりげなく「お母さ んは？」と尋ねる。雨は「1歳のときに亡くなりました」と答える。 マリアは一瞬視線を落とすが、「お父さんの仕事は順調？食事とかど うしているの？」と矢継ぎ早に質問する。 雨は「父のことが知りたいのでしたら直接聞けばいいと思いますけ ど」と少々怪訝な顔つきになる。するとマリアはにっこりして「私は あなたと話がしたかったの」と言う。マリアは「夕食をごちそうさせ て」と申し出るが、雨は「すいません、今日は食事当番なんです」と 丁重に断る。マリアはがっかりするが「おいしいもの食べたくなった らいつでも連絡してちょうだい」と微笑みながら連絡先を書いたメモ を渡す。 家に帰ると、雨は嬉しそうに「お父さん、昔マリアさんと仕事した んだって？今日学校帰りに会って話をしたの」と朝晴に今日の出来事 を話す。すると朝晴は「彼女とは二度と会わないでくれ、昔仕事でひ どい目にあったんだ」と怒鳴る。 雨はわけがわからないといった感じだが、「わかった」と答える。 岳男は心落ち着かずボーっとしているところへ、久慈康彦（中村俊 太）という青年がサキソフォン奏者として雇ってほしいと尋ねてくる。 岳男は霧子や北斗（速水もこみち）と康彦の演奏を聞くことにする。 康彦は演奏をはじめるが途中で音程をはずしてしまう。岳男は「はい、 もういいや、もう一度修行しなおしてきなさい」とバッサリ切り捨て る。すると突然店の照明の電球が粉々に割れて岳男に降りかかる。 幸い、岳男にケガはなく皆ほっとする。すると霧子が「康彦くん、 うちでバイトしない？」と提案する。岳男は「そりゃいい。北斗お前 はクビだ」と乗ってくる。岳男は北斗の代わりに店の手伝いをさせ、 北斗には受験勉強に専念させようと考えたからだ。岳男は康彦に布巾 を渡し「サックス吹かなくていいから、これでテーブル拭いて」と軽 いジョークのつもりでいい、奥の部屋に引き上げる。その姿を康彦が 怒りの眼差しで見ていると、不意に岳男は見えない何者かに首を絞め られ、壁に頭を打ち付けられる。 翌朝、雨はまだ寝ている朝晴を起こし「今日、修学旅行の集金があ るからお金を出して」とせっつく。しかし朝晴は「明日にしてくれ」 とあしらってしまう。 その日、雨は担任教師に修学旅行の積立金のことで呼び出される。 謝る雨に対して、担任教師は「いやいいんだよ。桜井のお父さんは普 通の仕事じゃないし。なんなら立て替えてやろうか」と尋常でない態 度を見せる。雨は「いえ、結構です」と断って立ち去る。 北斗が開店前の店の中を見てみると、康彦がこっそりサックスの練 習をしていた。その演奏がなかなかうまいので、北斗は黙って聞く。 そこへ雨が女友達と店に入ってきて、北斗に声をかけたので、康彦は 驚いて演奏をやめる。北斗は「いいよ、別に」と言うが、そこへ岳男 がやってきて「お前、俺に隠れて練習してたのか？立場わかってんだ ろうな」と責める。その瞬間イスが猛スピードで移動して岳男の足に 当たる。不意なことでわけがわからず岳男はそばにいた北斗のせいに するので、北斗は怒って店を出て行く。心配した雨はあとを追いかけ る。 北斗は雨に「俺、受験やめて店を継ぎたい。でも親父は大学は出て おけって言って」と打ち明ける。それを聞いた雨は「じゃあ、私に任 せて」と岳男への交渉役を買って出る。 暁子（木村多江）が朝晴の部屋を尋ねてきたので、朝晴はドアを開 けて出迎えるが、背後から1人の老婦人が歩いてくるのが見えて顔を こわばらせる。その老婦人は「久しぶりだねえ、朝晴」と声をかける。 朝晴の母波代（沢田亜矢子）だった。 波代は半年も連絡を寄越さない朝晴を心配して訪ねてきたのだった が、暁子を見て「彼女ができて忙しかったんだね」と笑う。朝晴は否 定するが、波代はそれに構わず、「もういいかげんお父さんと仲直り しなさいよ」と続ける。朝晴は音楽家になりたいと言って、反対する 父親とけんかした挙句、高校を中退して東京へ出て行ってしまったの だ。そして朝晴はそれ以来一度も実家に戻っていない。 雨は霧子にホームパーティをやろうと持ちかける。霧子は「いいわ ねえ、私も久しぶりに朝晴くんに会いたいし」と賛成する。霧子は台 湾に行ってから朝春に会っていないから避けられてる気がすると雨に 話す。それを聞いた雨はそんなはずないと驚いてしまう。 そのとき、男性客の怒鳴り声がする。康彦がジンライムを持ってい くところをジンフィズを持っていったことに男性客が腹を立てたのだ。 康彦は「すいません」と謝るが、憎らしそうにその男性客を見る。す すると突然、男性客は見えない何者かに首を絞められる。男性客は 「霊だ、この店には霊がいる！」と叫んで逃げ出す。霊の気配を感じ た雨はその気配を追って、店の裏口を出て探す。すると不意に背後か ら口を押さえつけられ「俺の邪魔をするな！」という声がする。雨は 恐怖に慄くが、解放される。 岳男は朝春を呼び出し店に霊がいるか調べさせる。そこへ霧子と雨 が入ってくる。雨が「お父さん、今さっき幽霊が出て……」と朝晴に 話しかけるので、霧子は「朝晴くんどこ？」と怪訝そうに聞いてくる。 岳男は「ゆ、幽霊がでて、ここは普通の状態じゃないから」と取り繕 う。 家に帰ると雨は、朝晴と波代に明日早川家とホームパーティをやる ことになったと話す。それを聞いて朝晴は焦る。一方岳男も霧子から ホームパーティの話を聞き、「お、お前行くの？」としどろもどろに なる。霧子は「私が朝晴くんに会っちゃいけないの？何か隠してんの ？だったら今すぐ吐きな！」とものすごい剣幕でナイフを突きつける。 朝晴は暁子にホームパーティのことを相談する。暁子はドタキャン してパーティーを欠席すればいいと教える。 朝晴が部屋に戻ると電話が鳴る。雨が出にやってくるが、朝晴が電 話のそばにいるので足を止める。朝晴はいたしかたなく、電話をとる と、幸いなことに岳男だった。岳男は言いづらそうに「明日のことだ けど……」と切り出す。朝晴は「それなら僕はドタキャンしますんで」 と答えるが、岳男は「実は、霧子に言ったんだ、何もかも」と告げる。 翌日ホームパーティは和気あいあいと行われるが、霧子だけには朝 晴の姿が見えないので、楽しげなみんなについていけない。北斗が 「母さん、朝晴さんにビールをついであげて」と言うので、霧子はギ クシャクしながらビールを差し出す。すると霧子の目にはグラスだけ が宙に浮いて見える。切なくなった霧子は「ちょっと失礼」と言って 出て行ってしまう。岳男は後を追うと霧子は「本当に死んだんだね、 でもなんで私には見えないの」と泣き出す。岳男は「雨ちゃんが一人 ぼっちにならないように、このままでいられるようになんとか頑張ろ う」と慰めながら言う。 部屋に戻ると霧子は見えない朝晴に積極的に声をかけたりといじら しい姿を見せる。 翌日、朝晴は帰る波代を送りながら、「今事情があって働けないん だ。だからお金を貸して」と頼む。波代は笑いながら「雨ちゃんにひ もじい思いをさせんじゃないよ」と現金の入った封筒を手渡す。波代 は最初から朝晴にお金を渡すつもりでいたのだった。 そのころ暁子は朝晴の部屋の前でベルの鳴る音がするのを聞き、自 分の部屋から出てきて用件を尋ねる。「野中マリアさんでは？」と尋 ねる暁子に、マリアは「あなたは朝晴とどういう関係？朝晴が戻って きたらまた来ると伝えてといて」とだけ言って立ち去る。 朝晴が戻ってくると、暁子は興味津々に「あの人『朝晴』って呼ん でたから、かなり親しいんですね」と尋ねる。朝晴は苛立ち「月江が ここに来たことは雨に黙っていてください！」と口走る。暁子は「月 江って雨ちゃんのお母さんの名前じゃない。ってことは……」と驚く。 朝晴は「月江は彼女の本名です。お願いです、雨には黙っててくださ い」とひたすら頼み込む。 雨は近くの公園を北斗と歩きながら「私の推測なら、お店の幽霊は 康彦さんに関係ある。幽霊騒ぎは康彦さんが来てから起こっているか ら」と話す。北斗は「そんなことないだろ」と笑って否定する。する とサックスの音色が聞こえ、康彦が練習している姿が見える。雨と北 斗は静かに近づくが、康彦は雨たちに気づくと驚いて音程をはずして しまう。 康彦は雨と北斗を自分の部屋に招く。康彦は部屋に飾られたピアニ ストのポスターが自分の父親だが、子どものころ死んだと自分の身の 上を話す。北斗は「あんた1人で吹いてるときはうまいのにな」と褒 めるが、康彦は「俺、気が小さいから」とうじうじする。北斗は「男 なら自己主張しろよ、いくぞ」と康彦を引っ張っていく。 店では、朝晴、岳男、霧子の3人がマリアについて相談していた。 霧子が「マリアより先に雨ちゃんに打ち明けるべきよ」と言うが、朝 晴は迷い、どうしていいかわからない。そこへ北斗と雨が康彦を連れ て入ってくる。北斗が「康彦さんにもう一度チャンスを与えてくれ」 と岳男に頼む。岳男は「ダメだ」と聞かないが北斗が食い下がるので、 霧子は「じゃあもう一回だけ。ダメなら諦めるでしょ」と言う。 康彦は一心に演奏する。すると岳男はわざとテーブルから灰皿を落 として音を立てる。驚いた康彦は音程をはずしてしまう。岳男は「は いどうも。こいつには才能がないよ」と吐き捨てる。康彦の表情が険 しくなる。とたんに岳男はまた見えない何者かに首を絞められ、殴ら れて倒れる。雨が「幽霊は康彦さんのお父さんよ、康彦さんの部屋の ポスターで見たもの」と言うと、朝晴はその幽霊を追う。 朝晴が追いつくと、その幽霊は自分が康彦の父親であることを認め 「康彦が心配なんだ、あいつは心のきれいな子だから、周りにあわせ られない。俺が守らなくてはいけないんだ」と訴える。朝晴は「でも こんなこと続けてていいのか？それに康彦くんはもう子どもじゃない、 1人で生きていける」と静かに話す。すると康彦の父親は朝晴の胸倉 をつかみ、拳を握り締めるが、一転むせび泣く。 一方、自分の周りで起こる不可思議な現象が父親の霊の仕業と言わ れた康彦は「僕には父親が見えないんだ。そんなの信じられない」と 動揺する。しかし岳男が「お前は心のどこかで自分がひどい目にあう と親父さんが来てくれるんだって思ってたんじゃないか？お前は親父 さんに甘えてんだ。だからプレイに腰が入ってないんだ」と厳しく言 う。そして「今度は俺がピアノを弾く。お前がミスっても止めない。 誰も助けない。死ぬ気で吹け」ともう一度チャンスを与える。 岳男の演奏に合わせて、康彦が演奏を始める。霧子が「北斗の言っ たとおりね」と呟く。不意に岳男の弾くピアノに誰かの手が加わる。 雨が見ると康彦の父親だった。そのまま父親の伴奏に合わせて康彦は サックスを熱演する。その姿を父親は満足そうに眺め、演奏が終わる とスーッと消える。康彦は一生懸命に吹きすぎて酸欠になり倒れてし まう。 康彦が目を覚ますと岳男は「お前はクビだ。俺の知り合いのバンド を紹介するからそこへ行け。言っとくけど向こうはプロだから相当厳 しいぞ」と檄を飛ばす。康彦は「ありがとうございます」と頭を下げ る。 その夜、朝晴は暁子に「ずっと雨のそばにいなきゃと思っていたけ れど……雨もいつか大人になる。なら俺も消えた方がいいのかな」と 話す。暁子は「子どもはいつか親の元を離れるんです。だからその日 まで精一杯雨ちゃんをかわいがってあげればいいんですよ」と励ます。 暁子との話を終えた後、朝晴は雨の寝室へ行く。雨はすやすやと眠 っている。 朝晴は微笑みながらじっと雨を見つめる。 寸 評 マリアが雨の母親とは……話が面白くなってきました。朝晴、岳 男、霧子と3人ともどういうわけかマリアを憎悪しているというとこ ろも興味をそそります。それは朝晴の最後にたどり着く結論が雨を実 の母親であるマリアに託すことだと思うからです。マリアに対する個 人的な憎悪があったとしても、父親の立場から雨の今後を考えたなら ば……。これはまだ私の推測に過ぎませんが、朝晴がどう決断するの か楽しみです。 ところで気になるのは暁子。重要な位置を占めながら状況の説明役 といった感じです。単なる隣人があそこまで他人の家庭に踏み込む理 由はなんなのでしょう？一方で浮いているのが真昼。朝晴を慕って雨 の家庭教師になって近づこうとしているくらいですから、暁子の役割 を持たせたらと思ったりするのですが。 執 筆 者 ケン() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 運動をしないせいか、どんどん身体が硬くなってきています。元から立位体 前屈は苦手なのですが、いまや-20cmくらいに。それでストレッチを始めたの ですが、張り切りすぎて腿が突っ張ってしまい、据わった状態から立ち上がろ うとすると腿に激痛が走って立てないというアクシデントに見舞われてしまい、 散々な日々です。（ケン） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |